2014-07-13 22:33

東西経済回廊

 前回インドシナ半島の東西経済回廊のタイ西部ミャンマー側の事情について書いたのだが、その反対側について書いてみたい。
東西経済回廊の東側はタイ東北部ムクダーハン県、ラオス、ベトナム中部である。
最初にこんな地図が多分分かりやすい。

東西経済回廊の図である。メコン回廊ともいう。
2014-7-13new東西経済回廊地図タイ東部・ダナン


最初に東西経済回廊のタイ側の東の入り口、ムクダーハン県の第二タイラオス友好橋、上掲図では第二メコン国際橋と書いてあるもの。
100%日本の援助で2006年に完成した。
2014-7-13第2タイラオス友好橋
手前はタイ東北部ムクダーハン県、対岸はラオスのサワンナケートである。

これは国境の検問所。タ・ダーンという。税関と入管である。
2014-7-13第2タイラオス友好橋のタダーン
今バスが1台止まっている。タイからラオスへの国際バス。乗客が出国手続き中。
この時は40人ほどの人が国境を越えてラオスに向かっていった。
尚クルマはタイは左側通行、ラオスは右側通行なのでラオスに入った所で左右を入れ替える。


此処からラオス領内を240キロほど走るとベトナム領に入る。
ベトナム領内を200キロほどで港のあるダナン市である。

最初にこんな航空写真を見てください。ダナン市は直ぐ隣にハイヴァン峠と言う峠が有る。
2014-7-13ダナン市とハイバン峠航空写真

このハイヴァン峠なるモノがどんなものか、
2014-7-13newハイバン峠全景写真
この写真の右下に書いてあるのは
空から見る海雲関(ハイヴァン峠)。インドシナ半島では所々で山脈が海まで迫っている。
海雲関もそのような場所に一つで、海からの風が山に当たり、山頂は常に雲に覆われている。・・・以下略
尚ハイヴァン峠は標高約500メーターだが、この説明の様に雲が湧き、交通の難所。

これはトンネル開通前の旧道の様子
2014-7-13ハイバン峠旧道

そして日本の援助で2005年にトンネルが開通した。
2014-7-13ベトナムハイバン峠のトンネル入り口ダナン側

このトンネル開通でベトナム南北を結ぶ国道1号線の難所中の難所が僅か10分ほどで通れるようになった。
このトンネルは全長6200メーター、東南アジア最長のトンネルである。
このトンネル工事、約8年がかりだったらしい。

そして日本がこのようにインフラ整備をすると、ドカドカ土足で入ってくる連中がいる。ニダ族である。
ニダ族の悪行は枚挙にいとまがないが、特にベトナム戦争当時の大虐殺はこのダナン周辺でも沢山行われた。
しかしこの件は本題から外れるので、そんな因縁の地だという事のみとします。

このトンネル開通でダナン港の重要性が一層増してきた
2014-7-13ダナンのコンテナターミナル


この様に日本の援助は先ずベトナムの南北交通の最大のネック、ハイヴァン峠に長大トンネルを開通させ、南北交通と同時にインドシナ半島の東西交通への道を開いた。これが2005年の事。
次にラオスとタイの国境メコン川に長大橋、第2タイラオス友好橋を完成させた。これが2006年である。

麻生さんが外務大臣だった平成18年(2006年)頃、「自由と繁栄の弧」という事を言いだしたのだが、その裏側にはこんな事情が有った。


と此処までは東西経済回廊の説明だが、以下は私の見果てぬ夢に話。
実はハイヴァン峠なる所はタイ時代から注目していた。何せ海雲峠というロマンチックな名前なのだ。
(ハイヴァンをベトナム語の漢字表記で書くと海雲になる)
何とかして機会を作って行ってみたいと考えていたところにトンネル開通の話。
せめてトンネル開通前に行ってみたいと思っていたのだが遂にその機会なし。
正に見果てぬ夢に終わりました。





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コメント

見果てぬ夢

先の大戦で日本は負けましたが、今また着々とその地域に根を張る援助を続けているのですね。異国の土と帰した御英霊も草葉の陰で喜んでおられるように思います。

日本が行っている援助のことを、日本のマスコミは詳しく伝えませんね。期待もしていませんが、惜しいことです。

海雲に行けなくて惜しいことでしたね。見果てぬ夢は、夢がまだ続くこと。そして夢が繋がって行くことであれば良いのでは、と思いました。
  1. 2014-07-14 18:56
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  3. 無才  #-
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敵は選んで作るべし、偶然の敵を作るべからず

私が中学生のころ読んだアルフレッド・ベスタ―のSF小説「分解された男」のワンシーンで、ある男の言ったセリフに「敵は選んで作るべし、偶然の敵を作るべからず。」というのが有ったのが印象に残っています。

ベトナムは味方にしておきたい国ですね。
  1. 2014-07-14 21:06
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  3. taigen #-
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Re: 見果てぬ夢

> 先の大戦で日本は負けましたが、今また着々とその地域に根を張る援助を続けているのですね。異国の土と帰した御英霊も草葉の陰で喜んでおられるように思います。
>
> 日本が行っている援助のことを、日本のマスコミは詳しく伝えませんね。期待もしていませんが、惜しいことです。
>
> 海雲に行けなくて惜しいことでしたね。見果てぬ夢は、夢がまだ続くこと。そして夢が繋がって行くことであれば良いのでは、と思いました。


そうなんですね。何年か先ですがインパールまでハイウエイが開通すると思います。
その時には先人の遺徳を偲んで慰霊祭をするべきでしょう。
きっと草葉の陰で喜んでくれるのではないかと。

ハイヴァン峠(海雲関)は今でも旧道が通行可能ですので行きたいです。
ベトナムはハノイ(河内)までしか行ったことが無いので、夢は持ち続けたい。
ハイヴァン峠でベトナムは南北が切れていましたので、ハイヴァン峠の南側は昔のチャンパ国です。
この国は海洋民族で外洋航海が得意でした。
今のインドネシア・バリ島辺りまで行っていたようです。
どうも日本の弥生人の中でも銅鐸を作ったグループとルーツが重なるようなのですが、良く分かりません。
興味は尽きないですね。
  1. 2014-07-14 21:45
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  3. 短足おじさん二世 #-
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Re: 敵は選んで作るべし、偶然の敵を作るべからず

> 私が中学生のころ読んだアルフレッド・ベスタ―のSF小説「分解された男」のワンシーンで、ある男の言ったセリフに「敵は選んで作るべし、偶然の敵を作るべからず。」というのが有ったのが印象に残っています。
>
> ベトナムは味方にしておきたい国ですね。


凄い!! 名言ですね。
確かに仰る通りだと思います。敵は選ばないといけない。

ベトナムは親日国です。
これは大東亜戦争の前からのベトナム独立運動に源を発します。
がしかし彼らベトナム人はそれもあるけれど元々日本とベトナムは同じ「越の国の民」、そう思っています。越の国は「呉越同舟の越の国」です。

確かにご指摘の通り味方にしたい国ですね。
  1. 2014-07-14 21:57
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  3. 短足おじさん二世 #-
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朝霧レタス

昨夜(7/14)のテレビ東京「未来世紀ジパング」で 「ベトナムで日本ブーム 長野発奇跡の野菜 不満爆発の食社会が激変 ▽高まる反中感情」を放映していました。

海に於いてはベトナム漁船をシナ巡視艇が体当たりで船を壊し、獲った魚を海に投棄、無線機と携帯電話を没収する。陸ではシナ製の有害物質を含む商品が町に溢れ、食品も汚染。
ベトナム人の反中感情は日本人として見ても余りにひどい。彼らの怒りはよく分ります。

一方で、野菜は洗剤で洗わなければ食べられないベトナムで日本のレタスが大人気だそうです。洗わないでも食べられすごく美味しい。スーパーの試食では人が群がる。

これは長野県八ヶ岳山麓の「朝霧」ブランドのレタスですが、これを日本人が指導してベトナムの高原で生産しはじめた。それを知った現地の若者たちが学びに来て、集団生活で同じ釜の飯を食う。
このテレビのコメンテーターがレタスを育てると同時に人を育てていますねと評していましたが、日本人の美質は人を育てることに熱心です。

別の話では、日系企業でベトナム人に任せた社員食堂の食事は不味いと不評だったのを、シダックスが参加して「美味しく清潔でサービスが良い」食堂に変身させた。企業は福利厚生に力を入れた結果、ベトナム人の離職率平均が20%だったのをコンマ以下に減らした等の報告もありました。

こういう海外の話を聞くと本当に嬉しくなります。

ベトナムの「朝霧」は以下のようなスタートだったようです。
http://www.soratobuniwa.com/hobby/karuizawa/index71.shtml
  1. 2014-07-15 07:11
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  3. 相模 #-
  4. 編集

Re: 朝霧レタス

> 昨夜(7/14)のテレビ東京「未来世紀ジパング」で 「ベトナムで日本ブーム 長野発奇跡の野菜 不満爆発の食社会が激変 ▽高まる反中感情」を放映していました。
>
> 海に於いてはベトナム漁船をシナ巡視艇が体当たりで船を壊し、獲った魚を海に投棄、無線機と携帯電話を没収する。陸ではシナ製の有害物質を含む商品が町に溢れ、食品も汚染。
> ベトナム人の反中感情は日本人として見ても余りにひどい。彼らの怒りはよく分ります。
>
> 一方で、野菜は洗剤で洗わなければ食べられないベトナムで日本のレタスが大人気だそうです。洗わないでも食べられすごく美味しい。スーパーの試食では人が群がる。
>
> これは長野県八ヶ岳山麓の「朝霧」ブランドのレタスですが、これを日本人が指導してベトナムの高原で生産しはじめた。それを知った現地の若者たちが学びに来て、集団生活で同じ釜の飯を食う。
> このテレビのコメンテーターがレタスを育てると同時に人を育てていますねと評していましたが、日本人の美質は人を育てることに熱心です。
>
> 別の話では、日系企業でベトナム人に任せた社員食堂の食事は不味いと不評だったのを、シダックスが参加して「美味しく清潔でサービスが良い」食堂に変身させた。企業は福利厚生に力を入れた結果、ベトナム人の離職率平均が20%だったのをコンマ以下に減らした等の報告もありました。
>
> こういう海外の話を聞くと本当に嬉しくなります。
>
> ベトナムの「朝霧」は以下のようなスタートだったようです。
> http://www.soratobuniwa.com/hobby/karuizawa/index71.shtml


面白い情報ありがとうございます。
朝霧ベトナムは海抜1500メーター位の高原でやっているようですね。
気候が合えば良いのでしょう。立地の選択は大事ですね。

日本に企業進出は何処でもですが人材育成に力を入れます。
労働者を奴隷扱いする欧米、シナ、コリアと一番違う所ですね。

最近思うのですがこの21世紀に生き残る企業はこんな人材育成をポリシーに持つ企業以外無い、そう考えています。
日本人は誰でも額に汗して働く、そんな労働の尊厳をきちんと理解しています。
しかし欧米人はそこが分からない人が非常に多い、シナコリアには薬にしたくても無いでしょう。
この差が益々はっきりしてくるんだと思っています。
  1. 2014-07-15 11:37
  2. URL
  3. 短足おじさん二世 #-
  4. 編集

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