2010-01-07 10:39

ウォール・ストリート・ジャーナルが社説で日本のことを

ウォール・ストリート・ジャーナルが1月7日付けの社説で日本のことを取り上げている。

日本の現状を的確に(つまりボロクソに)書いている。

 

<以下WSJより引用>

【社説】 「新成長戦略」で迷走する鳩山ジャパン  

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 新年を迎えるにあたり、鳩山首相は日本の不安定な経済の再建に向けさらに壮大な約束をした。だが先週発表されたこの「新成長戦略」は、実は旧態依然とした思考回路を表すものだ。

民主党政権の面々 Bloomberg

国民の期待を受けた民主党政権だったが…

 

 昨年9月に自民党から政権の座を奪った鳩山首相率いる民主党は、自民党と同じように特定の勝ち組をつくる路線に回帰しようとしている。先週の記者会見で首相は実質2%の経済成長を目指すと発表した。医療分野や観光、環境ビジネスなどに資金を投入し、官民合わせた研究開発費を今後10年で国内総生産GDP)の4%以上に押し上げるなどとしており、環境、健康、観光分野の合計で470万人の雇用が「創出」されると主張している。

 日本は過去にも景気刺激策を数多く行ってきた。民主党は、予算を企業のような経済の供給サイドではなく、「需要サイド」たる家計部門に振り分ける点で今回の刺激策は違うと考えているようだ。民主党は、そうした政策を、輸出企業や公共事業を請け負う建設会社を勝ち組にしたかつての自民党のやり方と対照させようとする。だが減税などの成長に向けた改革がなければ、引き続く景気の低迷をにらんだ家計が収入を消費ではなく預金に回しても不思議はない。

 

 新成長戦略をめぐる財源の確保も問題だ。鳩山首相は、一般会計92兆円と過去最大の予算を編成した。政府債務のGDP比は200%に迫り、先進国の中で突出した水準になっている。景気の低迷で税収減には歯止めがかからない。鳩山政権が日本でのビジネスコストを割高にする温暖化ガス排出削減目標などの政策を打ち出そうとしている以上、外資の積極的な日本進出も期待できない。

 

 だが最も深刻なのは、鳩山首相が目下日本にとって最大の懸念であるデフレの問題に正面から向き合っていないことだ。10年以上大した物価上昇がなく、明らかなデフレに苦しむことも多かったこの国で、「新成長戦略」は+1%のインフレ率を想定している。ドル安につながる米国金融緩和策と財政赤字拡大は円高を一層加速させ、事態を悪化させるだけだ。また、ゼロ金利では日銀が貢献できる部分もほとんどない。

 

 長期的な解決策は、生産性を高めるための改革だ。だが、民主党の描く10年計画の「新成長戦略」は複雑怪奇な税や規制の構造改革に真剣に取り組むのではなく、今夏の参院選を控えて民主党への支持を集めるために付け焼刃で作り上げたものに見える。これには幻滅させられるだけでなく、世界第二位の経済大国の前途にさらなる苦難が待ち構えていることを暗示している



原文: No Plan for Japan

 

<引用終り>

 

WSJは正月早々なので、まだこれでも少々抑えた書き方をしたのだと思う。しかしボロクソである。

そして

鳩山政権が日本でのビジネスコストを割高にする温暖化ガス排出削減目標などの政策を打ち出そうとしている以上、外資の積極的な日本進出も期待できない。

 

こんな言い方はアメリカから見ても外資が(つまりアメリカ資本が)進出することは無い、そういっているが実はもっと深刻。

日本の基幹産業中の基幹産業である「鉄鋼と自動車」が国内から逃げ出そうとしているのである。

 

既にホンダは国内を縮小し海外に軸足を移すことを昨年10月公表した。

http://tansoku159.iza.ne.jp/blog/entry/1280805/

 

鉄鋼各社もCO2排出取引費用を日本だけが一方的に負担する今の政策では海外移転もやむなしといっている。

実際この話は既に動き出している。

 

09年7月7日のタイの英字新聞バンコク・ポストによれば

「新日鉄とJFEはタイ国投資奨励委員会に対し、一貫製鉄所(つまり高炉を含む)を建設する為の環境評価と地域対策(Community Management)の計画書を提出」が報道されている。

恐らくこれは氷山の一角、実態はもっと凄いことになっているはずだ。

 

正月早々いやな話だがこれが今の日本のおかれている立場、この現実をシッカリ見つめねばならない。

冒頭の写真は4人の戦犯の写真である。

 

 

  1. 政治iza
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コメント

No title

ご紹介有り難う御座いました^^
私も乗せようかと思いつつ翻訳が面倒臭いなと思っていましたので助かりました。
WSJに限らず、世界中の笑い者になってしまった「成長戦略」ですね。
その上今度はあの「菅直人」が財務大臣ですから世の中変わったでは済みません。
脱力を感じますが諦めずに小沢民主党を倒すべく国民は力を合わせなければなりません。こう言う短足おじさんの様なエントリで少しでも多くの国民を啓発して行く事が重要な事だと思います。有り難うございました。
  1. 2010-01-07 19:02
  2. URL
  3. sonoraone #79D/WHSg
  4. 編集

No title

To sonoraoneさん

>その上今度はあの「菅直人」が財務大臣ですから世の中変わったでは済みません。
>脱力を感じますが諦めずに小沢民主党を倒すべく国民は力を合わせなければなりません。

コメント有難うございます。
確かに仰るとおり、「諦めず」この一言だと思います。

そして今特に声を大にして言わねばならないのは「労働組合」に対して。
組合さん、あなた方が後押しした政権のおかげで「あなた方の職場がなくなるのですよ」、どうするの?
今こそ立ち上がるべき時ですよ!
そう思っています。
  1. 2010-01-07 21:27
  2. URL
  3. 短足おじさん #79D/WHSg
  4. 編集

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