2014-01-19 16:38

北米の大寒波の解説

 年末から今月前半にかけてアメリカは空前の大寒波に見舞われました。
マイナス40度などと言う気温もあったとか、凄かったですね。
でもその寒波が去ったみればもう話題にもならないようです。
のど元過ぎれば・・・でしょうか。

大寒波のシカゴの写真
2014-1-19アメリカ大寒波シカゴの凍りつくトラック



所でその大寒波、実は温暖化が原因だとのたまうおかしな人もいるようですが、独立行政法人海洋研究開発機構からその理由の解説が公表されました。
今日本も寒いですが、まあ落ち着いてその理由など見てみたい。

<以下引用>

2014年1月上旬に北米を襲った大寒波について

2013年12月から北米は比較的寒い状態が続いており、2014年1月の第一週は北米の大部分が特に強い寒波に襲われた。その前にはエジプトで降雪があるなど、北半球の寒冷化も危惧されているが、この様な極端な現象は基本的に一時的な現象であり、頻繁に起こらないかぎり気候の変化・中長期変動とは無関係と言ってよい。実際、北米は寒冷化していた1970年代にも温暖化していた1990年代にも今回の強烈な寒波と同程度の寒波を経験しており、いくつかの力学的・熱力学的要因と条件が重なって起こるこの様な現象は、中長期的な気温変動の傾向とは無関係である事を示唆している。

以下の一連の図に見られる様に、寒波の南進は極渦と呼ばれる対流圏上層から成層圏中層にかけての中高緯度の大規模な渦状の大気の流れの南北方向の強い乱れを伴っており、一般的な言葉で言うならば、偏西風の大きな蛇行を伴った現象である。つまり、北米を襲った寒波は、その東側(北大西洋上からヨーロッパ・ロシア)で起こった比較的温かい空気の北進と表裏一体であり、大きな領域の平均で見れば極端に冷たい状態ではないという事がわかる。

・・・中略・・・

今回の寒波は温暖化が原因の一部であると主張する向きも少数ながらあるが、それはナンセンスである。もしそうならば、1990年代から同様な寒波到来の頻度が1960年代~1970年代と比べて目に見えて高くなっているはずであるが、そういう事実は無い。また、極域の気温が中緯度域よりも上昇すれば偏西風が弱まるというのは一応理にかなってはいるが、同時に偏西風の蛇行に強い影響を持つ移動性擾乱の発達を手助けする南北気圧勾配も弱まるわけで、仮に極渦が本当に弱くなったとしても、それが寒波の南進に大きな影響を持つとは言えない。

・・・中略・・・

最後に余談であるが、北半球の数十年周期気候変動に大きな役割を果たす可能性があるグリーンランド海の水面温度が、2013年10月と11月の間に、1989年冬以来最大の急降下を見せた。

・・・中略・・・

2℃以上の急低下で、11月の平年並から2℃程度低い状態になった。2013年12月も同様に平年並より低い状態が続いている。これは1989年以来最大の降下で、もしこれが数年間継続するならば、北半球は本格的に30年程度の寒冷期に突入すると考えられる。

・・・以下略・・・

http://www.jamstec.go.jp/j/jamstec_news/20140117/

<引用終り>

引用文はアチコチ省略しましたので全文は上掲リンク先参照ください。


尚この話は海洋研究開発機構の主任研究員中村元隆の署名記事だが、中村氏の話は産経で取り上げられている。
以下コラムも参照ください・

論説委員・長辻象平 始まるか、北半球の寒冷化
2013.10.20 03:20
 ◆IPCCと異なる見解

 「地球は間違いなく寒冷化に転じると思いますよ」

 大気海洋地球物理学者の中村元隆さんは断言する。海洋研究開発機構の主任研究員だ。
以下略、詳細は上掲リンク先参照ください。


中村元隆さんの解説文はアメリカの大寒波は中長期的な気温変動とは関係ない、そう言っているが其れより心配なのがグリーンランド海の水温急降下なのだと言う。
これは日本から遠く離れた海の話だが日本にも無関係ではなさそうだ。
  1. 気候変動
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コメント

魚の群れごと凍ってしまった!

こんにちは。

次のURL先をご覧頂きたいのですが・・・

http://labaq.com/archives/51815609.html

http://iceagenow.info/2014/01/norway-school-fish-frozen-place/


エントリされた内容と関係があるのか私は分かりませんが、ノルウェーとグリーンランドは目と鼻の先ですからね。

  1. 2014-01-19 17:16
  2. URL
  3. 裏の桜 #-
  4. 編集

現実化する「太陽活動の休止」 : 現在の太陽活動は「過去1万年で最も急速な減少」を見せている
http://oka-jp.seesaa.net
ところで、上のほうに示したマウンダー極小期の際の平均気温が、現在と比べて、それほど低くなかったという事実を見ると、「極小期といっても、大したことないじゃん」と思われる方もいらっしゃるかもしれないですが、「平均は平均」であって、「ある数日間の異常」というものはそれほど反映しません。

たとえば、極端な例えですけれど、

「1週間、50度の夏があって」

「1週間、マイナス30度の冬があって」

というような異常気象下でも、平均気温として見てみると意外と普通だったりすることはあるものです。なので、「平均」という統計は、実際にはその年の雰囲気を反映しているというわけでもなさそうです。

実際にはその 50度やマイナス 30度の中での被害や死傷者というものが突出したりするわけですけれど、すべて「平均」という言葉の中に埋もれていくこともあります。
    ↑
平均値が提示されろことで物事の深刻さが隠されてしまう危険は有りうると思います。
  1. 2014-01-19 20:11
  2. URL
  3. taigen #-
  4. 編集

Re: 魚の群れごと凍ってしまった!

> こんにちは。
>
> 次のURL先をご覧頂きたいのですが・・・
>
> http://labaq.com/archives/51815609.html
>
> http://iceagenow.info/2014/01/norway-school-fish-frozen-place/
>
>
> エントリされた内容と関係があるのか私は分かりませんが、ノルウェーとグリーンランドは目と鼻の先ですからね。


面白い話、情報ありがとうございます。
凄い!! 私も初めて見ました。こんな事が起こるんですねえ。

最初に海はどんなに寒くても凍るのは表面だけ、これは水の性質によるものです。
水が4℃で一番体積が小さくなることはご存じだと思います。
4℃が一番重いのです。
従って深い海の底の水温は上の温度に関係なく4℃です。
こんな事がどんな寒い所でも海に魚がいる理由です。

所でこの凍った魚も群れ、こんなモノがどうしてできたか。
可能性は風や潮の干満で魚の群れが砂浜に打ち上げられた、普通なら水が引いてゆけばそのまま海に戻る。
しかし多分猛烈な風が吹き上げたのでしょう、打ち上げられた魚と海水が下がってゆくより風が押し上げる力が強かった、そうこうしている内に凍ってしまった。
恐らく風の向きや気温、湾の位置、砂浜の形などいろんな条件が偶然うまく合致した、こんな事ではないでしょうか。

それにしても世界には不思議な事が沢山ありますね。
私ももっと謙虚に事実をみなければ・・・ そんな思いを強くしました。
  1. 2014-01-19 20:18
  2. URL
  3. 短足おじさん二世 #-
  4. 編集

To:taigenさん

> 現実化する「太陽活動の休止」 : 現在の太陽活動は「過去1万年で最も急速な減少」を見せている
> http://oka-jp.seesaa.net
> ところで、上のほうに示したマウンダー極小期の際の平均気温が、現在と比べて、それほど低くなかったという事実を見ると、「極小期といっても、大したことないじゃん」と思われる方もいらっしゃるかもしれないですが、「平均は平均」であって、「ある数日間の異常」というものはそれほど反映しません。
>
> たとえば、極端な例えですけれど、
>
> 「1週間、50度の夏があって」
>
> 「1週間、マイナス30度の冬があって」
>
> というような異常気象下でも、平均気温として見てみると意外と普通だったりすることはあるものです。なので、「平均」という統計は、実際にはその年の雰囲気を反映しているというわけでもなさそうです。
>
> 実際にはその 50度やマイナス 30度の中での被害や死傷者というものが突出したりするわけですけれど、すべて「平均」という言葉の中に埋もれていくこともあります。
>     ↑
> 平均値が提示されろことで物事の深刻さが隠されてしまう危険は有りうると思います。


情報ありがとうございます。この情報確認してみました。
このブログ、非常によく調べていて信頼性も高いのですが、今回は先ず問題が有ります。
マウンダー極小期とその前後は現在より寒冷でした。様々な指標がそれを物語っています。
この当時は温度計などイギリスに一部あったくらいですので、植物だとか色んな指標で調べた結果です。

それからご指摘の平均値でごまかされる、これは正にズバリその通りです。
実は私が調べると温暖化とは平均が温暖化なのですが、特に最低気温が上がっているのが温暖化の正体です。
昔と比べて雪が降らなくなった、こんな現象は最低気温が上がったせいです。
逆に寒冷化は最低気温が下がってゆく、記録では江戸時代には東京で雪が三尺降った記録が有ります。
天保12年12月17日(西暦1842年1月28日)の事です。
当日の江戸の天気も気r九が有ります。
  朝曇、 30度余、29寸8分6厘、摂氏ー1度
  午正雪、32度強、29寸9分1厘 摂氏0.2度   
  初昏雪、32度半、29寸7分8厘 摂氏0.3度 こんな風です。

そんな事でこれからの問題は平均値で示される以上に最低気温が下がる、こう言えるのではないかと思います。
説明には色んなグラフなどが必要ですので回答は別エントリーで書いてみます。
少々お待ちください。
  1. 2014-01-19 21:41
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  3. 短足おじさん二世 #-
  4. 編集

日本でもアメリカ合衆国の連邦緊急事態管理庁 FEMAのような機構を作るべきですよね

短足おじさん、こんにちは・・

12日の昼に関西のローカル番組の「たかじんのそこまで言って委員会」を見てたら、東京工業大学教授理学博士の丸山茂徳氏が非常に興味深いことを2つ述べていました。

①地球はこれから温暖化ではなく寒冷化する

・IPCCの予測はおかしい。これからは寒冷化する。
・そもそもCO2の温室効果はかなり小さく無視できる範囲である。
・過去100年で世界の気温は約0.4℃上昇した。しかし、1940年~1980年の間は産業が急速に発展し、CO2濃度は上昇したのに温度は逆に下がっている。
・もっと過去だと、5億年前にはCO2は現在の20倍の濃度だったが、地球は凍っていた。
・8億年前にはCO2の濃度は現在の50倍だったが、赤道まで凍っていた。
・地球の寒暖を決定するのは「雲」であり、「宇宙線」の作用が大きい。また宇宙線は雲を作る核であり、太陽の活動が活発になると、宇宙線が飛ばされて、雲もできにくくなり気温が上昇する。
・ここ数年は太陽の活動が弱ってきている。(黒点数減少。活動周期の長期化。)
・CO2が1ppm上昇しても気温上昇はわずか0.004℃であるのに対して、雲の割合が1%上昇すると1℃気温が上昇する。

以前から「CO2による地球温暖化」には疑問を持っていましたが、今回の丸山教授の説明を聞いて、かなりすっきりしました。
この学説が間違っているという可能性もありますが、少なくとも「CO2による地球温暖化」という情報を100%信じて「CO2削減」を声高に叫ぶのはどうかと思います。

それと次に

②近い将来「スーパーフレア」が起こるかもしれない。

このスーパーフレアとは、太陽表面の大爆発の事です。
江戸時代後期にこれが起こった時は、日本ではほとんど電気が使われていませんでしたから、影響はありませんでした。しかし、今この大爆発が起こるとすべての電化製品や電子部品が故障すると言われています。
PCや家電はもちろん、電力会社、クラウド、銀行のオンラインシステムなどが麻痺すると我々の文明は終りますよね。

この丸山先生の話では、もう地球は少氷河期に入ったと思って対策を打つべき時だとか。

私は思うのに、脱原発なんか云々してる時でなく、少氷河期を日本国民が生き残れる対策をドラスチックに政治家がすべき。

たぶん、食料が生き残りの鍵であり。これで国同士の戦争に発展する事もあると思います。

日本でもアメリカ合衆国の連邦緊急事態管理庁 FEMAのような機構を作るべきです、でも例によって邪魔する朝日新聞やNHKなどのマスコミや公明党や民主党などが、妨害するでしょうね。
  1. 2014-01-21 08:32
  2. URL
  3. コロ4号 #-
  4. 編集

Re: 日本でもアメリカ合衆国の連邦緊急事態管理庁 FEMAのような機構を作るべきですよね

> 短足おじさん、こんにちは・・
>
> 12日の昼に関西のローカル番組の「たかじんのそこまで言って委員会」を見てたら、東京工業大学教授理学博士の丸山茂徳氏が非常に興味深いことを2つ述べていました。
>
> ①地球はこれから温暖化ではなく寒冷化する
>
> ・IPCCの予測はおかしい。これからは寒冷化する。
> ・そもそもCO2の温室効果はかなり小さく無視できる範囲である。
> ・過去100年で世界の気温は約0.4℃上昇した。しかし、1940年~1980年の間は産業が急速に発展し、CO2濃度は上昇したのに温度は逆に下がっている。
> ・もっと過去だと、5億年前にはCO2は現在の20倍の濃度だったが、地球は凍っていた。
> ・8億年前にはCO2の濃度は現在の50倍だったが、赤道まで凍っていた。
> ・地球の寒暖を決定するのは「雲」であり、「宇宙線」の作用が大きい。また宇宙線は雲を作る核であり、太陽の活動が活発になると、宇宙線が飛ばされて、雲もできにくくなり気温が上昇する。
> ・ここ数年は太陽の活動が弱ってきている。(黒点数減少。活動周期の長期化。)
> ・CO2が1ppm上昇しても気温上昇はわずか0.004℃であるのに対して、雲の割合が1%上昇すると1℃気温が上昇する。
>
> 以前から「CO2による地球温暖化」には疑問を持っていましたが、今回の丸山教授の説明を聞いて、かなりすっきりしました。
> この学説が間違っているという可能性もありますが、少なくとも「CO2による地球温暖化」という情報を100%信じて「CO2削減」を声高に叫ぶのはどうかと思います。
>
> それと次に
>
> ②近い将来「スーパーフレア」が起こるかもしれない。
>
> このスーパーフレアとは、太陽表面の大爆発の事です。
> 江戸時代後期にこれが起こった時は、日本ではほとんど電気が使われていませんでしたから、影響はありませんでした。しかし、今この大爆発が起こるとすべての電化製品や電子部品が故障すると言われています。
> PCや家電はもちろん、電力会社、クラウド、銀行のオンラインシステムなどが麻痺すると我々の文明は終りますよね。
>
> この丸山先生の話では、もう地球は少氷河期に入ったと思って対策を打つべき時だとか。
>
> 私は思うのに、脱原発なんか云々してる時でなく、少氷河期を日本国民が生き残れる対策をドラスチックに政治家がすべき。
>
> たぶん、食料が生き残りの鍵であり。これで国同士の戦争に発展する事もあると思います。
>
> 日本でもアメリカ合衆国の連邦緊急事態管理庁 FEMAのような機構を作るべきです、でも例によって邪魔する朝日新聞やNHKなどのマスコミや公明党や民主党などが、妨害するでしょうね。


そうですか、丸山茂徳先生がTVに出てみえた、見たかったですね。
私は地球は寒冷化すると思っていますが、その論拠のかなりの部分は丸山先生の著作です。
また丸山先生は面識が有りませんが、丸山先生の弟子にあたる人は面識が有ります。
マトモナ研究者ですね。

それで寒冷化については以下のエントリー参照ください。
http://tansoku159.blog.fc2.com/blog-entry-480.html

http://tansoku159.blog.fc2.com/blog-date-201204.html

確かに仰る通りです。地球は間違いなく寒冷化する。
ただしその時期がいつ来るかまだ分かっていないのです。
現在の寒冷化は主に太陽の変動によるもので江戸時代並になる。
これは間違いなく現座進行形。
丸山先生が懸念されているのはさらにその先にはミランコビッチサイクルによる寒冷化が有る。
これが来れば氷河期間違いなし。こうだと思います。
丸山先生はご自分の見解を最近の著作で発表されていますが、それは英文なんですね。
日本語のモノは1年前には脱稿されていますが未だ出版されていない。
温暖化懐疑論はどうも本の出版に何かと横槍が入るようです。

しかし日本はもっと寒冷化対策をするべきです。
マトモナ対策には少なくとも10年20年単位の時間がかかる。
今すぐやるべきですね。

尚大きな気候変動で最大の問題は「水」だと思います。
勿論食料も大問題ですが、人類が文化的な生活を送るためには現在でも水が足りない。
深刻ですね。
  1. 2014-01-21 10:35
  2. URL
  3. 短足おじさん二世 #-
  4. 編集

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