2013-10-11 17:54

JR北海道の処方箋<続々編>

 JR北海道の深刻なトラブル、昨日もまた可笑しな不祥事が報道されている。停車するべき駅を通過してしまったとか。
しかしJR北海道の問題はそんな個々の事象を見ていても分からない、組合内に革マル派が浸透していると言った体質的な問題がある事を前回指摘した。
そんな問題だらけの体質改善にこれはと言うものが有る。
ISO9000の品質マネージメントシステムの導入だ。

一寸聞きなれない人の為に解説。
ISOというのは国際標準化機構(ISO International Organization for Standaardization)のことです。
元々は製品やサービスにおける国際標準規格制定する機構です。
古い人ならネジの規格を世界的の統一したので記憶が有るかもしれません。

そして従来いろんな企業がばらばらにやっていた品質マネージメント規格をISOで統一する動きが出てきたのが欧米で1987年、日本では1991年からなので、そんなに古いものではない。


さてそのISO9000シリーズの品質マネージメントシステムはどんなものかと言うと
ISO9000規格の要求事項の基本は
① 企業の品質についての方針を定め
② 品質に関する各人の責任と権限を明確にし
③ 品質を実現するための品質マネージメントシステムを企業に適した形に文書化
④ 現場が間違いなく文書化したとおりに実行している事を
⑤ 記録することで証明し(説明責任を持っている事
⑥ 顧客の要求する品質を確保している事をいつでも開示できるようにしている事
 
つまりISO9000規格は「システム(仕組み)」の規格である地う事になる。

こんなモノが出来た背景には実は日本が品質で世界一になってきて、欧米の存在を脅かすようになってきたことが背景にある。だからこの規格は当時の日本の品質についての考え方(当時TQCと言っていた)を徹底的に調査し、それを踏まえて出てきたものである。

しかし日本の考え方は「言葉の通じる、真面目な日本人」が対象であり、人種も言葉も宗教も違う欧米では全く違う考え方にならざるを得なかった。

簡単にその差を見てみると

JIS(日本)とISO(欧米)の基本的な違い

  JIS(日本)         ISO(欧米)

・商品の品質を保証する     ・「品質保証のシステム」を保証する

・メーカーの責任で顧客に保証  ・顧客の立場からメーカーに要求

・自主管理・自主検査      ・第三者機関の検証(証拠主義・契約重視)

・従業員の経験と知恵      ・マニュアルの厳守

こんな違いが有る。
そして日本式は性善説、欧米式はマニュアルと証拠重視でいわば性悪説に対応できるようになっている。

こんな考え方なのでJR北海道の様に社内に問題分子を抱え、その対策に四苦八苦している所にはとても有効ではないかと思う。

尚これを導入しようとすると社内教育だけでなく経営幹部も教育に参加せねばならない。実に大変で私の経験でも教育から始まってシステムづくり、文書化など2年くらいかかった。
JRでも同じだと思うが是非やってみる価値が有ると思う。

是非とも検討していただきたい事である。
  1. 社会一般
  2. TB(0)
  3. CM(2)

コメント

ISOですか・・・

正直、小生このISOなるものはほとんど信用してません。9000はともかく14000は何の意味があるのかと、本当に疑問です。
まあこれは日本人であるからそう感じるのでしょうがあの性悪説ぶりは本当に問題です。問題点はマニュアルを作りその遵守を要求するのですが、その遵守の担保がないことでしょうか。
実質的に守らなければ企業が損をするから守れということなんでしょうが、これは簡単に御座なりになるんじゃないでしょうか。

以前の会社でISOの導入に熱心な社長がいましたが100%子会社で業務は親会社の受注のみでなんの意味があるんだ、馬鹿らしい、と散々でしたね。

でもまあ、JR北海道みたいな会社には必要ですか。本来は先に革マル分子の摘発でしょうがこれは案外簡単にできるでしょう。当然マークはされてますからね。ただこれを追放できるかが勝負でしょう。

マニュアル仕事の最大の欠陥はマニュアルの順守ばかりを求めてマニュアルの示す事象の意味を考えなくなることです。

マニュアル信仰はものを考える力を奪うものなんですが、JRあたりはそんなことも言ってられないのでしょう。どうしようもない世界ですね。
  1. 2013-10-13 02:14
  2. URL
  3. kazk #-
  4. 編集

Re: ISOですか・・・

> 正直、小生このISOなるものはほとんど信用してません。9000はともかく14000は何の意味があるのかと、本当に疑問です。
> まあこれは日本人であるからそう感じるのでしょうがあの性悪説ぶりは本当に問題です。問題点はマニュアルを作りその遵守を要求するのですが、その遵守の担保がないことでしょうか。
> 実質的に守らなければ企業が損をするから守れということなんでしょうが、これは簡単に御座なりになるんじゃないでしょうか。
>
> 以前の会社でISOの導入に熱心な社長がいましたが100%子会社で業務は親会社の受注のみでなんの意味があるんだ、馬鹿らしい、と散々でしたね。
>
> でもまあ、JR北海道みたいな会社には必要ですか。本来は先に革マル分子の摘発でしょうがこれは案外簡単にできるでしょう。当然マークはされてますからね。ただこれを追放できるかが勝負でしょう。
>
> マニュアル仕事の最大の欠陥はマニュアルの順守ばかりを求めてマニュアルの示す事象の意味を考えなくなることです。
>
> マニュアル信仰はものを考える力を奪うものなんですが、JRあたりはそんなことも言ってられないのでしょう。どうしようもない世界ですね。


コメント有難うございます。
ISOはマニュアル万能主義と思われていますし、事実文書の山を作るのですが、私の経験で言うと真面目にやるとこんな良いモノは無い。
特にポリシーを教え込むのに一番です。
何せISOは日本のTQCを徹底的に研究してできたモノですのでね。
次回エントリーで書くつもりですが、ISOの一番いい所は「内部監査」と言う考え方が有る。
何が、どこが悪いか、内部の人間しか分かりませんのでね。

しかしJR北海道、調べれば調べるほど腐っています。
兎に角革マル派を摘み出さないといけないのですが、何十年も組織の中に入り込んだ問題分子。
ウジ虫退治は相当血が流れると思います。
  1. 2013-10-13 07:12
  2. URL
  3. 短足おじさん二世 #-
  4. 編集

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する