2013-09-25 14:37

JR北の事故<戦後の負の遺産のつけ

  JR北海道の脱線事故は多少なりとも鉄道について知っている人にとっては全く信じられない事故だった。

 

一寸その報道を

 

<以下引用>

 
菅長官、JR北に「組織、体質の問題で極めて悪質」
産経新聞2013/09/24 12:30
 
 菅義偉官房長官は24日午前の記者会見で、JR北海道がレール幅の異常を放置していた問題について「極めて悪質だ。個別の事故のミスだけでなく、組織、体質的な問題もあるのではないか」と厳しく批判した。

 菅氏は同日午前、官邸で国土交通省の瀧口敬二鉄道局長らから一連の問題の報告を受け、徹底した特別保安監査を行うよう指示した。

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/686186/
 
<これは北海道新聞の記事>
 
JR北海道のレール幅異常放置 責任者「理由全く分からぬ」 合理化で疲弊の声も(09/22 10:57、09/22 11:01 更新)記者会見で頭を下げるJR北海道の工務部の笠島雅之部長(左)と奥芝義人副部長=21日午後4時ごろ、JR北海道本社
 
 渡島管内七飯町のJR函館線大沼駅構内で起きた貨物列車脱線事故をめぐり、JR北海道は現場付近のレール幅が許容値を超えていたのに約1年間放置していたことが21日明らかになった。安全運行が使命の鉄道事業者にとって、その資格を問われる深刻な事態だが、なぜ放置されたのかなど基本的な事実の把握はできていない。2011年の石勝線特急脱線炎上事故から続くトラブルや不祥事が、組織の屋台骨を揺るがしている。
 
 「なぜ放置されていたのか全く分からない」「まだ現場の聴取ができていない」
 
 21日夕、JR北海道本社で行われた記者会見。レールを管理する保線部門の責任者、笠島雅之工務部長は繰り返した。補修が必要な状態だったレールは昨年10月から手付かずのままだったが、その理由の明確な説明はなかった。
 
 レール幅の許容値超過が分かったのは、当初「今年6月」としていた。ところが、約2時間の会見の終了間際、実は昨年10月だったと明かした。信頼回復に向けて情報開示しようという姿勢は見えなかった。
 
 長年続く合理化で現場の疲弊を指摘する声も。30年以上勤務するベテラン社員は「人員の削減が進み、必要な保線作業が行き届いていない。寝ている乗客が起きるほど揺れる箇所もある」と明かす。
 
 石勝線事故を教訓に、JRが昨年11月にまとめた安全基本計画。その冒頭には、安全風土のための七つの文化の一番目として「規律を守ること」が掲げられている。乗客の命を預かる鉄道会社として、組織再生を図るため7千人の全社員が胸に刻んだはずだった。だが、今回の事故は、その精神が共有されていないことを浮き彫りにした。<北海道新聞9月22日朝刊掲載>
 
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/493295.html
 
<引用終り>
 
この話、今回の事故だけ見ていても実情は見えてこない。
実はJR北海道は2011年に深刻なトンネル内事故を起こし、安全計画を公表している
 
 
その2011年9月16日付「安全性向上のための行動計画」は以下参照ください。
http://www.jrhokkaido.co.jp/corporate/safe/pdf/report201109_02.pdf
 
これに基づき2012年11月14日付「安全基本計画概要」を発表している。
http://www.jrhokkaido.co.jp/corporate/safe/pdf/121114-2.pdf
 
しかしこの「安全性向上のための行動計画」公表の直前の2011年9月12日、JR北海道の中島社長は遺書を残して行方不明となり、行動計画公表後の18日遺体で発見された。
実に痛ましい話である。合掌。
 
しかしこの話はさらにさかのぼる。
その前年の2010年4月9日、当時政権を盗った民主党社民党国民新党および公明党が国鉄分割民営化で新生JRが雇用しなかった1047名について解決に乗り出し、結局一人平均2200万円、総額199億円を支払って和解してしまった。
当時各マスゴミは「ごね得」と批判したもののそのまま。
 
そして中島社長は再雇用反対の急先鋒だったのである。
 
こうして見てみると今回のJR北海道の信じられない事故。
これは1987年の国鉄分割民営化から続いている問題、いや戦後ずっと起こった国鉄がらみの様々な奇妙な事故。そして業務妨害や順法闘争などの迷惑行為。こんなモノから連綿と続いている話なのだと分かる。
 
 
もう一つ、上掲北海道新聞が取り上げた安全風土のための七つの文化の一番目として「規律を守ること」について。
 
この7つの文化とはこんなモノ
 
①規律を守ること ②学ぶこと ③感じ取ること ④報告すること ⑤議論すること ⑥考動すること ⑦柔軟であること   こんなモノである。
 
抽象的でさっぱり分からないが、JR北海道が一生懸命考えた末なのであろう。
戦後まもないころからの負の遺産がしこたま詰まっている。そう思えるのは私一人では有るまい。
 
JR北海道だけでなくJR全体で戦後の負の遺産を大掃除せねばいけない、それでなければこのような「業務のサボタージュ」は無くならないと思える。
 
 
 
 
 所でイザからの引っ越し、エキサイトに行こうとしているのですが中々うまくいきません。
取りあえずエキサイトとイザ両方に記事をアップしながら対策を検討中です。
エキサイトのサポートの方と連絡が付きましたので、その方の助言を聞きながら進めようかなあ。それから裏の桜さん、yuyuuさん、kazkさんなどからいろいろ助言いただきました。感謝です。
色々やってみますので何か新しい事が有れば報告します。
 
それから旧ブログですが引っ越し失敗に備えてコメントを本文に取り込むように手作業で書き換えを始めるつもりです。
また貼り付けた画像も整理不十分なのできちんと整理するつもり。
さて時間が有りませんのでどうなるかです。
 
尚エキサイトへの投稿はこれ
http://tansoku159.exblog.jp/21134889/

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コメント

No title

戦後の国鉄の労働争議は凄まじいもののようでしたが、JR北海道にはその残滓があると言う事ですね。民主党(=社会党)が間に入っているとなれば、病は重いでしょう。

よく言われることは、嘗ては国鉄ストライキなどで混乱する場合でも、ストを未然にくい止める民鉄があることです。(逆に年中行事でストをするだらしのない民鉄もある。)
これらの民鉄に共通するのはオーナー経営(的)の企業だと言う事です。

企業は「俺が支える」と言う気概がなければ動かない。上記民鉄の社員も沿線に住んでいて、線路の異常音に気が付けば、即座に対応するという気概がありました。「官営」ではそんな骨はないのでしょうか。
  1. 2013-09-25 20:46
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  3. 相模 #79D/WHSg
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No title

To 相模さん
>戦後の国鉄の労働争議は凄まじいもののようでしたが、JR北海道にはその残滓があると言う事ですね。民主党(=社会党)が間に入っているとなれば、病は重いでしょう。
>
>よく言われることは、嘗ては国鉄ストライキなどで混乱する場合でも、ストを未然にくい止める民鉄があることです。(逆に年中行事でストをするだらしのない民鉄もある。)
>これらの民鉄に共通するのはオーナー経営(的)の企業だと言う事です。
>
>企業は「俺が支える」と言う気概がなければ動かない。上記民鉄の社員も沿線に住んでいて、線路の異常音に気が付けば、即座に対応するという気概がありました。「官営」ではそんな骨はないのでしょうか。


そうですね。今回の事故で最初に考えたのが戦後の凄まじい国鉄の事故と争議。
JR北はその残滓を引っ張っているのでしょう。
何せ現職の社長が大事な改善計画発表直前に自殺したのです。
恐らく社内の心ある人は民主党政権に殺された、そう言っていると思います。

そして
>企業は「俺が支える」と言う気概がなければ動かない
この気概こそ大事なのです。
私はタイに居る時は背中に日の丸を背負っている、常々そう言っていましたが多くの日本人が同じ考え方でした。
そして仕事も私生活も含め、「全人格で勝負」、そう思っていました。
今のJR北にはそんな気概を持った人もいると思うのですが、皆さん切歯扼腕している事でしょう。
  1. 2013-09-25 21:34
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  3. 短足おじさん #79D/WHSg
  4. 編集

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JRの組合問題はどうしようもないようですね。

この問題小生は別な次元で考えてみました。
http://kkpowerful.exblog.jp/

イザの閉鎖を気に自分でも考える所をまとめてみよと思いブログ作成してみました。よろしく。
  1. 2013-09-27 11:12
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  3. kazk #79D/WHSg
  4. 編集

No title

To kazkさん
>JRの組合問題はどうしようもないようですね。
>
>この問題小生は別な次元で考えてみました。
>http://kkpowerful.exblog.jp/
>
>イザの閉鎖を気に自分でも考える所をまとめてみよと思いブログ作成してみました。よろしく。


kazkさんもいよいよブログを開設された、何はともあれおめでとうございます。

しかしJR北は本当に腐っているようですねえ。
私が気になった事、多分JR北は文官が牛耳っているのでしょう。
だから技術的な事を無視した経営をしてきたのではないか、そんな気がしています。
実は線路の幅、軌間の許容差ですが普通の列車と貨車では違うはずです。普通の列車はボギー台車、しかし貨車は車軸が固定の前後の2本だけ、だからカーブではレールに横方向に押す力がボギー台車より強いはずです。
(こんな所鉄道工学の専門家の意見が聞きたい所です)
今回の脱線も機関車ではなく貨車が脱線した、これは先日のスペインの高速鉄道事故でもタルゴ方式(これは単軸です)の所から脱線しているのと共通ではないか。

Kazkさんの意見を見て余計にそんな気がしてきました。
そんな所を書いてみたいと思います。少々お待ちを。
  1. 2013-09-27 21:45
  2. URL
  3. 短足おじさん #79D/WHSg
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いやあ今回の貨車はコンテナ車でボギー台車ですからかつての2軸貨車よりも脱線には強いはずなんです。小生は軌道の悪化を無視して使ってるうちに何らかの悪影響が貨車にきたのではないかという気がします。

当たり前ですが機関車の保守点検よりも貨車の保守点検のほうが頻度が落ちるのは当然ですから、そう思うわけです。JR北海道の函館線室蘭線の貨物列車頻度はおそらく日本有数です。基本単線区間があることがまずいんですが、そのあたりが全てスルーというのが怖いと思うのです。
  1. 2013-09-28 09:11
  2. URL
  3. kazk #79D/WHSg
  4. 編集

No title

To kazkさん
>いやあ今回の貨車はコンテナ車でボギー台車ですからかつての2軸貨車よりも脱線には強いはずなんです。小生は軌道の悪化を無視して使ってるうちに何らかの悪影響が貨車にきたのではないかという気がします。
>
>当たり前ですが機関車の保守点検よりも貨車の保守点検のほうが頻度が落ちるのは当然ですから、そう思うわけです。JR北海道の函館線室蘭線の貨物列車頻度はおそらく日本有数です。基本単線区間があることがまずいんですが、そのあたりが全てスルーというのが怖いと思うのです。


私の早とちりでした。貨車はコンテナ用なのでボギー台車でした。
これは私のミス、ご指摘ありがとうございます。

実は私がJR北を疑っているのは経営の基本を蔑にしている、そんな気がするのです。
何を蔑に、技術と管理です。
これがいい加減になっている、そう見ているのですが具体的な証拠をあげないと分からない。もう少し証拠探しです。
  1. 2013-09-28 21:43
  2. URL
  3. 短足おじさん #79D/WHSg
  4. 編集

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