2013-09-08 23:44

タイ人は歴史的に泳げない

  タイ人は泳げない、そんな話をエントリーしたのだが、よもぎねこさんがイマイチ腑に落ちないらしい。

矢張りこんな話は歴史から解き明かさないと多分分かり難いと思う。

それで私の知る所を少し・・・

 

 

最初にタイの水について

 

これは水溜り(タイ語ではナーム)

土地が平らなのでいったん降った雨は簡単には流れない。

 

これは池(タイ語ではナーム)

 

これは川(タイ語ではナーム)

 

 

これは大きな川(タイ語ではメー・ナーム:川の母)

左上から右下に流れるのがメコン川本流、左から流れ込んでいるのがミャンマーから流れてくるサーイ川、手前がタイ領、サーイ川の向こうがミャンマー領、メコン川本流の向こう側(右奥)がラオス領、ゴールデントライアングルといわれ、麻薬で有名になった場所。

 

 

 

 

上掲写真のメコン川のもう少し下流、タイ東北部ノンカイ付近

これはメコン川の水泳場、黒いのはクルマのタイヤチューブを使った貸浮き輪屋さん。

メコン川はこの時期は乾季だったので遠浅の絶好の水泳場、但し泳ぐ人は無く、こんな貸浮き輪で水遊びを楽しむらしい。

 

尚地元の人はどこが浅いか知っていて、この時期だと歩いて対岸まで(つまりラオス側まで)行けるらしい。

中国雲南省あたりにいたタイ族が13世紀辺りから南下するが、メコン川は増水していれば竹を切ってきて筏、水が少なければ歩いて渡ったと言われている。

 

上にかかる橋は第一タイラオス友好橋。最近この橋の上を鉄道も通るようになった。

 

 

この水溜りから川、そして大河と見ていただくと分かるがみんな水が汚い。ドロドロである。当然川底はヘドロが堆積しぬるぬる。

トテモ泳げたものではない。

 

 

 

 

さてこれからが本論。

タイ人は13世紀頃、今の中国雲南省辺りにいたのがタイにやってきた。

最初に入植したのがこんな所だったらしい。

 

そして中国雲南省に行くと

 

こんな所である。

 

そして手元にある国立歴博研究報告の西村大氏の調査報告によれば、雲南省のタイ族などの少数民族の居住地は標高500メートルから1500メートルに分布しており、標高に合わせて各種族が独自の生業で住み分けているとの事。

中でもタイ族は一番下、標高500メートルくらいの河谷沿いの平地に住んでいる、そんな事である。

 

この件は私には納得がいく。実は河谷沿いの平地は稲作には最適だが蚊が多くマラリアなどが蔓延し住みにくい。

不思議な事にタイ族は蚊に刺されにくいのでこんな土地でも住めるようだ。

 

そしてこんな土地に住んでいたタイ族がシナ人に押されて現在のタイの土地に出てきた、そんな歴史が有る。

(補足だがこの頃タイの地は中国人からは瘴癘(しょうれい)の地と言われ、一度入ったら二度と生きて帰れない恐ろしい所と言われていた。マラリアなどの為である)

 

 

 

尚引用した西村大氏の論文は4月17日急逝されたお絵かきじい様から頂いた。

お互い歴史好きという事でこのイザブログでお付き合いさせていただいたが、こんな話を色々話し合わないうちに黄泉の国に旅立たれてしまった。

人生無常である・・・合掌。

 

 

 

 

本論に戻って、こんな歴史が有るのでタイ人は泳がない。

ついでに言えばタイ人は男女を問わず人前で裸にもならない。

例え水浴びをしている時でも「恥ずかしい」と言ってTシャツなどを着ている。

例え上半身だけとは言え裸になるのは華僑と外国人だけ。

バンコクなどで町で上半身裸の人を良く見かけるが、これは華僑である。

純粋のタイ人は大人も子供も絶対人前で裸にならない。

 

泳がないのと合わせて、興味深い習慣ではある。

 

んな所がタイ人が泳げない歴史的な背景である。

面白いものだと思う次第。

  1. タイiza
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コメント

No title

>ついでに言えばタイ人は男女を問わず人前で裸にもならない。

>例え水浴びをしている時でも「恥ずかしい」と言ってTシャツなどを着ている。

 これならわかります。 裸にならないとマトモに泳げません。 着衣水泳は非常に難しく、水泳の上手な人でも緊急に服を着たたま飛び込んで溺死することがあります。

 似たような自然条件でも、他の東南アジア諸国では水泳もするし、素潜り漁などもしていますから。 
  1. 2013-09-09 09:13
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  3. よもぎ猫 #79D/WHSg
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No title

To よもぎ猫さん
>>ついでに言えばタイ人は男女を問わず人前で裸にもならない。
>
>>例え水浴びをしている時でも「恥ずかしい」と言ってTシャツなどを着ている。
>
> これならわかります。 裸にならないとマトモに泳げません。 着衣水泳は非常に難しく、水泳の上手な人でも緊急に服を着たたま飛び込んで溺死することがあります。
>
> 似たような自然条件でも、他の東南アジア諸国では水泳もするし、素潜り漁などもしていますから。 


同じ東南アジア諸国と言っても出自が違うんですね。
先日の水遊びの写真でタイ人は滝で遊んでいる時でも裸になってない。これに気が付かれたと思います。
DNAに染みついた習慣、恐ろしいものです。
  1. 2013-09-09 15:28
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  3. 短足おじさん #79D/WHSg
  4. 編集

No title

 タイ人は泳げないのではなくて、泳がないということではないでしょうか。
 タイの地域的人口分布は存じ上げないのですが、稲作が盛んだったことから推測すると、歴史的に沿岸部に住む人より内陸部に住む人が圧倒的に多かったのではないでしょうか。
 内陸部で泳ぐとしたら、昔は川や沼で泳ぐしかありませんでした。しかし、そこにはワニが生息していたため、泳ぐという行為は大変危険な行為と認識されていたものと思われます。よって、泳ぐことを忌避する習慣が生まれ、それが現代まで続いているため、タイ人にカナヅチが多いということではないでしょうか。
 タイで伝統的な素潜り漁をする人たちがいるという記憶が有ったので、こんな事を思いたちました。

 ちなみに、アフリカ人も泳ぎが不得意ですが、アフリカにもワニが生息しています。水泳とワニ(水生危険動物)は関連性があるかもしれませんね。
  1. 2013-09-09 22:50
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  3. ボルト #79D/WHSg
  4. 編集

No title

To ボルトさん
> タイ人は泳げないのではなくて、泳がないということではないでしょうか。
> タイの地域的人口分布は存じ上げないのですが、稲作が盛んだったことから推測すると、歴史的に沿岸部に住む人より内陸部に住む人が圧倒的に多かったのではないでしょうか。
> 内陸部で泳ぐとしたら、昔は川や沼で泳ぐしかありませんでした。しかし、そこにはワニが生息していたため、泳ぐという行為は大変危険な行為と認識されていたものと思われます。よって、泳ぐことを忌避する習慣が生まれ、それが現代まで続いているため、タイ人にカナヅチが多いということではないでしょうか。
> タイで伝統的な素潜り漁をする人たちがいるという記憶が有ったので、こんな事を思いたちました。
>
> ちなみに、アフリカ人も泳ぎが不得意ですが、アフリカにもワニが生息しています。水泳とワニ(水生危険動物)は関連性があるかもしれませんね。


泳がないから泳げないのか、泳げないから泳がないのか???
まあ「泳がないから」でしょうね。
そのいい証拠としてタイの隣、カンボジアのケースです。
カンボジアにはトンレサップ湖という巨大な湖があります。
乾季と雨季で面積が6倍も違う凄い所ですが、その乾季の小さくなったときでも琵琶湖の4倍ある巨大な湖。
此処には鰐が住んでいます。しかし泳ぐ漁民がいる。
彼らは鰐とか蛇とか平気でしたね。見に行って驚いた経験が有ります。
鰐は危険な動物ですが、その性質を知っていれば何とかなる、そう思います。

タイとミャンマーの国境には素潜りを生業とする民族もいます。でもこれは極少数派。そしてタイ族ではありません。

やはり泳げる環境と泳ぐ必要性が有ったかどうかでしょうね。

鰐と言えばタイで良くいくゴルフ場でフェアウエイのど真ん中でワニを飼っていたところが有りましたね。
パー3のティーグランドとグリーンの中間あたり、だからミスショットだとワニのいる所に落ちる。当然ロストボール扱いですが、沢山ワニにボールを献上しましたね。
  1. 2013-09-10 07:59
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  3. 短足おじさん #79D/WHSg
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