2013-08-30 15:09

全国学力テスト<続編:家庭の教育から考えねば

  全国学力テストについてのエントリーで kazk さんから興味深いコメントを頂いた。

教育については私も従業員教育で色々な経験をしたが、特にタイではタイ人への教育で色々考えさせられた。

そこで小中学校全国学力テストから見えるものという事で考えてみたい。

 

 

 

最初に kazk さんからのコメントを紹介

 

<以下引用 ・・コメント欄は字数制限の為読みにくいので一部改行した・・>

 

Commented by kazk さん      2013/08/29 00:43

 

 沖縄県は日本で一番人口が増えてる県ですが、それが過疎の県に負けてるというのがいかにも痛いですよね。

正直な所、山の分校のような所は将来的には維持できないだろうということは十分に予想されました。全てを経済原則で考えるのは無理ですが地方はあまりにもそれを無視し過ぎます。ある意味テストの好成績というのもその副産物なのだということでしょう。

 

考えるべきは40人学級などという言葉は探したくてもなかった頃の学力が一番高かったという事実です。

本来は人が集まるというのはそれ自体で力なんです。少人数学級とか何とか言いますが、そうしなくてはいけない最大の問題は家庭の教育力の低下だと思ってます。

まともな一斉授業を50人で成り立たせることが出来ないということは教師の側の問題じゃない、子供の側の問題だということです。

 

散々言われてることですが、学力を向上させたければ教えられる側を均一化すること、これが絶対必要なのです。少人数制はそれが出来ない結果の苦肉の策に過ぎません。今のクラス至上主義、習熟度別編成を嫌うのは何も日教組だけのせいじゃありません。

愚かな親の側の問題です。

 

小生、塾教師をやり結構能力はあったと思ってます。その経験から言うならば、均質な生徒が揃えば70でも80でもやれます、ということです。一学年150人以上を見ましたが(塾としてはとんでもない規模なんですよ、これ)、ある1人の生徒についてお母さんと面談した時に、一ヶ月前から家庭教師付けられましたか、とこちらが質問し驚かれたことが有ります。教えることに集中できればわかります。週2日、3時間でも十分です。

 

教師の問題とするのならばもっと教えるということに責任をもってもらいたいということです。本来はそれをマジにやれば組合なんたらは出来るはずがない。つまりどこかで手を抜いてるのです。

組合活動が盛んな地域と学力が逆相関は間違いなくあるでしょうね。

 

小学校あたりのクラス至上主義も問題でしょう。教室の独裁者にはなれるでしょうが、あまりにも雑務が多すぎます。その辺の負担を減らすことを考えねばいけません。

 

教師の世界のヒエラルヒーというのでしょうか矛盾というのも大問題でしょう。大卒1年目でも教諭になれば天下ですし、ベテランでも講師となったらその立場は酷いもんです。

教師を係累に持たれる方に言うのはなんなんですが職業別で最も子供を産んでるのは公立小学校の共働き教師だろうと思います。良い悪いではなしに事実としてそう思います。あともう一つ、塾教師の間での公理は、学校の教師の子供にできるやつはまずいない、ということです。家庭と人格が分かるというのは大げさでしょうか。

 

秋田県あたりの例は全県的な学力アップのためのバックアップがあるとのことですがこれくらいのことはやれと言いたいですね。学力向上が教育委委員会の仕事じゃなければなんなんでしょうか。

 

どうもこの国では名人や職人的な技能は珍重されますが全体としての技能だとか一般的な能力の向上だとかを軽視し過ぎます。物事の9割はきちんとしたマニュアルで片がつく、というのが小生の意見です。教師の能力で学力に差がついてしまう、ということが学校の敗北だと思わなければいけないのだと思ってます。

 

まあ、世の中では圧倒的な少数意見だと思いますが、そんなものだと思ってます。

 

<引用終り>

 

 

 

とまあ、こんなコメントなのですが、大変面白い意見だと思います。

 

最初に kazk さんの言いたい事からは外れますが、ちょっと田舎の事情について、こんな事を理解してほしい。

僻地の学校はクルマなど無かった時代でも子供の足で通学できる範囲に作ってきました。だから最大4キロ~8キロ歩けば学校に行ける。そうなっています。

だから古い歴史のある学校だが小さな学校、そんなものが沢山あります。

しかし最近はクルマ・スクールバスが利用できるので統合できるようになりました。

そんな事情を踏まえてこの意見、見てください。

 

 

そしてもう一つ、これは沖縄の県民性についてです。

私も沖縄については殆ど知識が無かったのですが、最近こんな話がある事を知りました。

最初に昨年の「沖縄タイムス」の記事をご覧ください。

 

 

 

<以下引用>

 

【生活】子ども連れての居酒屋「9時には帰りましょう」・沖縄

 

2012/11/07(水) 18:17:51.23 ID:???0

 那覇地区PTA連合会(大山正会長)は6日、県庁で会見し、「青少年の健全育成」「学力向上推進」の観点から、保護者が子ども同伴で居酒屋を利用する際、「夜9時までには帰りましょう運動」を展開すると発表した。

 

大山会長は、保護者に連れてこられた子どもが、深夜の居酒屋で騒ぐ姿が多々あり、こうした保護者の姿勢が、子どもの健全な心身の育成を妨げていると指摘

一方、居酒屋の食事利用が一般化している現状を踏まえ「居酒屋に行ってはいけないではなく、遅くまでいない」ことを強調した。

 

12月に、那覇、浦添両市内の幼小中学校へ文書で通知を出し、保護者の意識改革を促す。来年度からは、ポスターを学校や自治会に張り出すとともに、居酒屋など飲食店にも掲示の協力を求める方針。

 

大山会長は「基本的な生活習慣は、毎日の積み重ね。学力向上には睡眠が欠かせない。沖縄特有のゆるい夜型社会を改善するよう、まずは、親の規範意識を高めたい」と話した。

 

飲食店などでつくる県飲食業生活衛生同業組合の鈴木洋一副理事長は「親の仕事帰りに食事に来るなど、家族の事情に応じて居酒屋を利用する場合が多い。

経営に関わるので、ポスター掲示などは各店舗の判断に委ねたい」と話した。

 

ソース:http://article.okinawatimes.co.jp/article/2012-11-07_41207 ⇒注:リンク切れ

 

http://dat.2aa.jp/newsplus/1352279871.html

 

<引用終り>

 

 

 

 kazk さんからのコメントで言及しているのは家庭の教育力の低下、教師の質だけでなく学校教育の仕組みの問題など多岐にわたる。その中でも家庭の教育力の低下については具体的のどんな事なのか中々分かり難い。

 

しかしこの沖縄の事例を見てどんな風に感じられるだろうか。

 

沖縄の家庭教育の崩壊は報道されることは全くない。

今回取り上げた様な話もネットなどでチラッと断片的に聞こえてくるだけだ。

口の悪い人は、沖縄良いとこ一度はおいで、飲み屋で子どもが夜中まで騒ぎまくってるよと言っていたり・・

 

 

しかしPTA連合会の会長がわざわざ県庁で会見し、保護者が子ども同伴で居酒屋を利用する際、「夜9時までには帰りましょう」と言わねばならない。

沖縄の県民性は此処までになってしまったのだ。

県庁にいる仲井真知事さん、あんたが「かりゆしウエア」を着てふんぞり返っている場合ではないんだよ

 

こんなモノを見ると学力テストで毎回最下位になるのも理解できるような気がする。

 

 

 

そして此処からは私の経験

タイで発展途上国の民度とはどんなものか、タイ人を使って仕事をしてみて良く分かった。

放っておけば仕事が中途半端でも知らん顔、ゴミなど片づける事など決してしない。

そんな連中相手に日本式のモノ造りと日本のモノの考え方を教えてきた。

要するに率先垂範、自ら汗を流してして「教え込まなければ」決して身につくものではない。

(注:教えるではない、教え込むのです。何度も何度も繰り返し繰り返し・・・)

 

これは私一人ではなく日系企業の日本人みんながやっている事。

そしてその成果がこんな形で現れた事例を紹介。

 

少し古いが2010年5月のタクシン派のバンコクでの反政府デモの後片付けでタイ人の民度に変化が現れた様子を見ることが出来る。

 

 

2010年5月のバンコク中心部、

ショッピングセンターは放火で焼け落ち・・・

 

 

街がゴミだらけ

 

 

 

しかし週末になったらボランティアの若者たちが集まって町の掃除を始めた。

(ネットで呼びかけたものに若者が応じたもの)

この写真に写っている白いシャツに黒いスカートの女性たち、これは女子大生の制服です。

 

 

そしてこの人、この仕掛け人の一人、日本食チェーン「OISHI」の社長タンさん。

大富豪だがこんな事をするようになった。

 

 

徹底的に教え込めば民度は変わる。これはそんな事例だと思っている。

 

今回の全国学力テストの結果、これを学校・教師だけの問題にせず、家庭でも考えるいい機会ではないだろうか。

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コメント

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>「夜9時までには帰りましょう」

居酒屋などで父母+子供、母+子供の姿を見かけます。酒場に子供を連れてくる家庭とはどういう家族かと想像します。グループで来る団体様もいます。親は酒を飲み、子供は食事のようです。

昔の小学生は夜は宿題・予習をしていたものです。現代は大人に付き合って酒場にいる。沖縄ならずともゆるい社会です。

因みに私の小学校の担任は、予習はどこまで先に進んでも構わないと奨励しました。だから算数などは100ページ先までクラスで解いていました。

また始業前の先生が入室するまでの時間、珠算をやらされました。毎日の当番が即興で問題を読み上げ、全員が計算するのです。だから始業前の騒がしさは、我々のクラスではありませんでした(4年から6年までクラスも先生も一緒でした。人数は43名)。

この先生は仏印の兵隊帰りです。絵は図画の先生よりも上手いプロ並みです。日教組どこ吹く風の先生だったと今にして思います。
  1. 2013-08-31 21:03
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  3. 相模 #79D/WHSg
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No title

To 相模さん
>>「夜9時までには帰りましょう」
>
>居酒屋などで父母+子供、母+子供の姿を見かけます。酒場に子供を連れてくる家庭とはどういう家族かと想像します。グループで来る団体様もいます。親は酒を飲み、子供は食事のようです。
>
>昔の小学生は夜は宿題・予習をしていたものです。現代は大人に付き合って酒場にいる。沖縄ならずともゆるい社会です。
>
>因みに私の小学校の担任は、予習はどこまで先に進んでも構わないと奨励しました。だから算数などは100ページ先までクラスで解いていました。
>
>また始業前の先生が入室するまでの時間、珠算をやらされました。毎日の当番が即興で問題を読み上げ、全員が計算するのです。だから始業前の騒がしさは、我々のクラスではありませんでした(4年から6年までクラスも先生も一緒でした。人数は43名)。
>
>この先生は仏印の兵隊帰りです。絵は図画の先生よりも上手いプロ並みです。日教組どこ吹く風の先生だったと今にして思います。


なるほどねえ、面白い事例、有難うございます。
その先生は正に「サムライ」だったのでしょうね。

本文でも書きましたが徹底的の教え込むとはそう言う事だと思っています。
今相模さんに紹介いただいた話、多分相模さんが一生の宝にしている素晴らしい恩師との出会い、そうでは無いでしょうか。
  1. 2013-08-31 22:19
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  3. 短足おじさん #79D/WHSg
  4. 編集

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家庭教育力なんていうと御大層なものと思われるかも知れないけど要は「まともな躾」その一点です。例えば人が話してる時はまずそれを聞く、人が話してる時はむやみにそばの人とはおしゃべりしない、始めたことはきちんと後片付けをする、などなど…

当たり前なんですが集団生活の前提ができていません。学校で授業をしてても勝手にしゃべる、歩きまわるなどなど。おそらくこういうことが全くできていない子供が集まるところで学級崩壊が生まれるのです。

小生は半世紀前に学級崩壊を2度経験したという当時としては稀有の事例の持ち主です。崩壊の理由は簡単、小1の時にはとにかく教師がまともに学校に来なかった、ということです。小1の担任は何か病気だったらしく入学式の時に来たきりで後ずっと欠勤、その後のまともな担任が付かず需要は日替わりという状態、この年にまともに授業を受けた覚えがありません。教室に先生がいないんだからまともなわけがない。当然崩壊もしますわな。ただこれでもその時その時にまともな先生が来れば授業自体は成立してました。

2回めは小4の時、年のいった先生でしたがなぜ小学校の教員になったかわからないというような感性の持ち主、まともな授業ができない、授業が成立しないという恐ろしい状況でした。教室中はずっとざわつき授業の半分はほぼ自習といった有り様。小生はやる気を無くしてましたので授業中ずっと関係ないない本ばかり読んでました。この頃に読んだ原子力関係の書籍と軍事関係の書籍の記憶は今日までも有用です。

さすがに同じ学年で2回もあったとなるとこれは問題になったらしくしょう5、小6は相当に出来る人を持ってきました。

小生の場合は典型的な教師の側のネグレクトによる崩壊です。当時はまだ随分鷹揚だったようで、一年の時にこれが大問題になったという話はありませんでした。まあ、2年、3年の時はその償いというか出来る人を担任に持ってきました。影響は殆どありませんでした。

続きます。




  1. 2013-09-01 09:15
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  3. kazk #79D/WHSg
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No title

こんな話をしたのはまともな担任がついていながら学級が崩壊したという事例を聞いていたからです。教師も若手から中堅にかかり脂が乗った時期、ところがクラスの中で二人くらいどうしようもない子供が転校してきたらしい。とにかく授業中じっとしていない、勝手のしゃべりまくる。歩きまわり勝手なことばかりやる、調べたらADHDとやらでそれが問題だったらしい。

実はこれが一人いると大変なことになります。昔はまだ子供がまともでしたから教室が崩壊することはありません。しかし今はこのタガが外れてしまうと収拾がつかなくなります。

20年くらい前のことですが同じような子供がいたことがありましたが、クラスが動き追い出しを図った事例があります。なんでも虐めにあったという形で転校させるという荒業にでたらしい。これはこれで問題なんですが当の生徒は泣き寝入りをしたようです。

ところが今は違うんですよね。先ほどの子供の親、教師から注意されてもうちの子の何処が悪いと言って食って掛かるらしい、一人はどうしてもダメだったと聞きました。結局崩壊したまま半年をやり過ごしたということです。

とにかく、今は何かが起こると簡単に崩壊するという恐ろしい状況にあるようです。このような自体を招いているのが家庭の崩壊なのです。塾教師の立場から言うといわゆるハイソな地域ほどダメです。山の手よりは下町、都会よりは田舎、それも伝統が生きてるという地域の方がまともに授業ができます。おそらくこれって家庭教育力の度合いと同じだろうと思ってます。

そしてこれはほとんどサヨクの勢力図とかぶるんですよね。山梨や広島などで問題が大きくならないのは家庭の崩壊が少ないからです。東京あたりでも本来は大問題なんですが、下手に日教組が強いところは皆公立に頼りません。あとやはり、この不況も手伝ってか家庭への家族回帰と言うんでしょうか、そのあたりで持ち直してる部分はあるかと思います。

沖縄あたりはいろいろ緩い部分にまたサヨクがかぶりどう仕様も無くなってます。これは構造の問題なんです。
  1. 2013-09-01 09:57
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  3. kazk #79D/WHSg
  4. 編集

No title

To kazkさん
>こんな話をしたのはまともな担任がついていながら学級が崩壊したという事例を聞いていたからです。教師も若手から中堅にかかり脂が乗った時期、ところがクラスの中で二人くらいどうしようもない子供が転校してきたらしい。とにかく授業中じっとしていない、勝手のしゃべりまくる。歩きまわり勝手なことばかりやる、調べたらADHDとやらでそれが問題だったらしい。

・・・中略・・・
>
>そしてこれはほとんどサヨクの勢力図とかぶるんですよね。山梨や広島などで問題が大きくならないのは家庭の崩壊が少ないからです。東京あたりでも本来は大問題なんですが、下手に日教組が強いところは皆公立に頼りません。あとやはり、この不況も手伝ってか家庭への家族回帰と言うんでしょうか、そのあたりで持ち直してる部分はあるかと思います。
>
>沖縄あたりはいろいろ緩い部分にまたサヨクがかぶりどう仕様も無くなってます。これは構造の問題なんです。


家庭教育力と左翼の勢力圏がダブる、同感です。
実は私のいる地域でも小学校で学級崩壊が起きました。
詳しい事情は分かりませんが、多分言われる話と同じではないかとおもいます。
しかし地元のおじちゃん、おばちゃんたちが立ち上がりました。
学校にねじ込んで校門の中は何もできないので校門を一歩出た所から登下校の交通安全指導とか言って子どもたちを指導し始めました。
子どもにしてみれば怖いオジちゃんオバちゃん、暴れる事など出来ません。
先生方にしてみると外に怖いオジちゃんおばちゃんがいるぞ、それだけで抑えが効くのだから有りがたかったようです。
しかしそんな事になると左巻き連中は出てきませんね。
  1. 2013-09-01 22:03
  2. URL
  3. 短足おじさん #79D/WHSg
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