2009-11-04 06:49

日本人は麻薬・覚醒剤に対して甘すぎる

マレーシアの空港で日本人女性が覚醒剤所持で逮捕されたと報道されている。

 

<以下引用>

マレーシア税関、覚せい剤所持で日本人女性逮捕

2009/11/ 2 (23:57)

【マレーシア】国営ベルナマ通信などによると、マレーシアのクアラルンプール国際空港で10月30日、アラブ首長国連邦のドバイから到着した日本人女性(30)の荷物から覚せい剤4・7キログラムが発見され、税関当局は女性を逮捕した。

 税関当局によると、覚せい剤は女性が所持していた荷物の底部からプラスチック製の袋2つの入った状態で発見され、末端価格にして約120万リンギ(約3180万円)相当だという。マレーシアの薬物取締法によれば、女性は起訴された場合、死刑となる可能性がある。
 

<引用終り>

 

 

日本では麻薬・覚醒剤は禁止されていると言っても、所持や使用に対する罰は重くない。現に合成麻薬を使用し、相方の女性が死んでも放置して逃げた卑怯者の裁判でも、判決は執行猶予付き。

だが外国は違う。マレーシアでもタイでも死刑を含む厳罰を課す国が多い。

 

 

この女の場合量が4.7キロと多量である、厳罰は免れない。

大体4.7キロと言えば中身の入ったビール瓶4本分くらい、相当場所をとるし重い荷物なのだ。ちょっと頼まれたで済む話ではない。

 

 

タイにいたとき(10年位前のこと)トラックの運転手が自損事故を起こした。事故現場を見てもそんな危険な所でなく不思議だったが、タイ人は覚醒剤(タイ語でヤーバー)だと言う。そこで検査してみると陽性、タイ式は即刻首らしかったが、(日本人は簡単には首を切らないと言っていたので)2週間出勤停止しその後で検査し陰性なら首にしないと通告した。しかし2週間後再検査するとやはり陽性、即刻首にしたことがある。

そんな事でタイでの麻薬・覚醒剤について色々調べてみた。

 

 

麻薬・覚醒剤は所持・売買・使用など厳罰である。おとり捜査も必要悪として許されている。

今でも隠然たる力を持つタクシン元首相だが、彼の最大の功績が徹底的な麻薬撲滅であった。

だからアメリカなどからも高く評価されている。

 

信じられないような話だが、タクシンが指揮した2003年の麻薬撲滅キャンペーン(麻薬撲滅戦争とも言われる)では2600人以上の民間人を裁判も無しに射殺、軍・警察の殉職者も数十人に上る文字通り戦争を仕掛け、強引に麻薬を押さえ込んだ。

 

民間人の死者の中には無実の人も多数居た、特にタクシンの政敵を狙い撃ちしたとも言われるが、そこまでしても押さえ込みたいのが麻薬だと言うことである。

タイ北部ラオス・ミャンマーとの国境地帯に通称ゴールデントライアングルと言う麻薬地帯が有った、ここもほぼ麻薬を押さえ込むことに成功した。

タイ北部、ゴールデントライアングル付近の風景

奥の方から右に流れるのがメコン川本流、手前は支流サーイ川

手前はタイ、対岸左がミャンマー、対岸右がラオス

 

麻薬とはここまでして押さえ込みたいものなのだ。

それなのに日本は甘すぎる。そんな甘え、外国では通用しないと知るべきだ。

 

尚冒頭のケース、日本大使館は手が出せないはずだ。

タイでも同様のケースで20歳代から20年とか30年とかの刑に服している女性がいるそうだが、大使館が何とかしようとしても”麻薬撲滅の大義の為”と言われるだけ。

恩赦も仮釈放も無いそうだ。

 

尚タイ在住のnnanami2さんと言う方が麻薬の運び屋をして捕まった人の話を書いている。こちらも是非見ていただきたい。

http://nnanami2.iza.ne.jp/blog/entry/1303205/

 

 

日本人の甘ちゃんぶりに驚くと思う。残念な事実だ。

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コメント

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TB戴きありがとうございました。
非常に興味深いお話です。これは現地に住んでいるかたしか分からない話ですね。
私も何度かタイに行っていますが、タクシンさんの人気がいまだに高い理由を理解できました。
バカ女を使って運び屋に仕立てる事例は何度か聞いていましたが、今回も正にその匂いがしますね。へたをしたら本当に死刑になるでしょう。24才にもなって情けない「危機管理」意識です。男と金と享楽に負ける教育を誰がしたのか。

私がアルジェリアで捕まった理由はこうです。
ああいう国の税関は、正規の関税以外に手荷物などに入っている高価そうなものから私的な関税(そでの下)をとるのが慣習なのです。その時の税関吏も僕にそれを要求して通しません。当時若く向こう気の強かった元全共闘崩れは、敢然と?そでの下を拒否して一悶着起しました。結局逮捕されて空港の留置場に。本当に鉄格子の有る留置場なんです。日本の闘争でも捕まらずに潜り抜けた闘士?がこんなアフリカくんだりで権力に捕まるとは!意外と小奇麗に掃除された煉瓦の壁の中で一晩明かしました。日本人は初めてで珍しかったらしく入れ替わり立ち替わり見物人が表れ閉口しましたが。翌日、アルジェ駐在のある商社の支店長さんが大使館に手を回してくれて釈放されました。当時は現地で結構有名人になって人気者でしたよ。仕事に廻ると「あああの時の?貴方でしたか?」皆苦笑いを浮かべて応対してくれたものです。
でもその後何度も出入国を繰り返しましたが、その後は一度もそでの下要求されませんでした。あいつは手間がかかるから取るなら他から取れとなったのか、一日泊まっている間に税関吏達と顔見知りになったので情が湧いたのか?不明です。
結構顔見知りになって「アスマ!」(こんにちは、というアラブ語の現地方言)と相手から声掛けてくる税関吏が何人かいましたから。
  1. 2009-11-04 08:13
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  3. sonoraone #79D/WHSg
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To sonoraoneさん

コメント有難うございます。
>私も何度かタイに行っていますが、タクシンさんの人気がいまだに高い理由を理解できました。
>バカ女を使って運び屋に仕立てる事例は何度か聞いていましたが、今回も正にその匂いがしますね。へたをしたら本当に死刑になるでしょう。24才にもなって情けない「危機管理」意識です。男と金と享楽に負ける教育を誰がしたのか。

その通りです。何せ量が多すぎる、これではどんな言い訳も通用しません。
死刑を免れれば運が良いといったところでしょう。気の毒ですが・・


>でもその後何度も出入国を繰り返しましたが、その後は一度もそでの下要求されませんでした。あいつは手間がかかるから取るなら他から取れとなったのか、一日泊まっている間に税関吏達と顔見知りになったので情が湧いたのか?不明です。
>結構顔見知りになって「アスマ!」(こんにちは、というアラブ語の現地方言)と相手から声掛けてくる税関吏が何人かいましたから。

やはり毅然とした態度をとったことが良かったのでしょう。
彼らから見ると「日本人はやはり違う、アメリカと対等に遣り合っているわけだ」そう思ったことと思います。
sonoraone さん の爪の垢をいただいて、ポッポやオカラに煎じて飲ませたいものです。
  1. 2009-11-04 09:05
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  3. 短足おじさん #79D/WHSg
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To 短足おじさんさん
nnanami2のこの事件関連のブログを短足おじさん の当ブログで引用していただいてアリガトウございます。
いつも短足おじさんのブログには注意を払わせていただいております。
さて、本題ですが・・・
タクシンは、タイの政治史上、唯一最も強力な民主政権を樹立した政治家として、異質の国のタイのなかでは、唯一心より尊敬する人物です。

しかし一説には2600人でなく15000人とも言われる薬物犯罪関係者を、裁判も無しに、現場から逃亡しようとした等の理由で射殺させたことは、人権の観点からも、国際的には許せない事件だと思います。

もっとも、それくらい、そうでもしないとタイは麻薬、ヤバー(ヤーバー)が蔓延している現状を変えられない、と言うことでもありますが・・。

シンガポール(及び、その元母国のマレーシャも大体が同じ、ですが)では、15歳の少年でも、麻薬や覚せい剤を数十グラム単位で所持していると死刑になるそうです。これは、幾ら麻薬問題に大儀があるとはいっても、問題があり過ぎます。少年や、無教育故の無知故に、大人らが、真に犯罪性を知らずに犯した薬物大量所持の犯罪で、死刑など極刑を課すのは、ガバナーすなわち統治者が、国民教育怠慢の落ち度を棚上げして、焦るあまり極刑で一気に元を取ろうとするようなもの。
所詮は統治者の、犯罪撲滅教育の怠慢という自らの落ち度を見過ごしたばかりでなく焦るあまり極刑によって治安を取り戻そうとする、権力乱用罪に相当し、近い将来、国際問題になる可能性もあると思慮致します。

また宜しく、お願いしますね。
  1. 2009-11-04 15:30
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  3. ななみパパnnanami2 #79D/WHSg
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To nnanami2さん

お元気になられたようで本当に安心しました。
タイの場合で言えば、麻薬や覚醒剤(ヤーバー)が危険なのは子どもでも知っています。重い刑罰に書せられることも回りの大人や先輩たちから聞いています。
それでも止められない、困ったことです。
普通の罪人はなんだかんだと恩赦が有り、人を殺しても2~3年でシャバに出てきますが(刑務所が一杯の為出さざるを得ない)、麻薬関係だけはその対象ではないようです。
  1. 2009-11-04 17:15
  2. URL
  3. 短足おじさん #79D/WHSg
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No title

発展途上国や後進国であるほど、麻薬対策は非情なまでに徹底的にやりますよね。
アングラマネーの温床になるのは勿論の事、その財力や組織力で政府すら脅かされかねません。私設軍隊を持つものすらいますから。
そして、麻薬組織に殺されている人たちも相当に上りますし、一度麻薬組織と対決が始まれば、もはや徹底的にやる以外、道は無いですよね。
手ぬるいことをやれば、自分たちが殺されかねませんから。
そうやって、多大な犠牲を払った上での平安があるわけですから、先進国のものさしでみて、残酷であるとか人道的に問題があるなどと、気楽に言うべきではないんでしょう。

しかし、日本はどうしてこんなに犯罪者に対して甘い国なんでしょう。
昔の犯罪が少なかった国柄などというのは、左翼が徹底的に国を破壊した結果、もはや遠い昔だというのに。
  1. 2009-11-05 05:44
  2. URL
  3. その蜩 #79D/WHSg
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To その蜩さん

>発展途上国や後進国であるほど、麻薬対策は非情なまでに徹底的にやりますよね。
>アングラマネーの温床になるのは勿論の事、その財力や組織力で政府すら脅かされかねません。私設軍隊を持つものすらいますから。
>そして、麻薬組織に殺されている人たちも相当に上りますし、一度麻薬組織と対決が始まれば、もはや徹底的にやる以外、道は無いですよね。
>手ぬるいことをやれば、自分たちが殺されかねませんから。

アメリカオバマ大統領が先月、アフガニスタンで戦死した兵士の棺を早朝の空軍基地に出迎えたのですが、その中には3名の麻薬捜査官が含まれていました。麻薬対策とは其処までせねばならないものと言うことを再認識させられました。世界はそんななのですね。

>しかし、日本はどうしてこんなに犯罪者に対して甘い国なんでしょう。
>昔の犯罪が少なかった国柄などというのは、左翼が徹底的に国を破壊した結果、もはや遠い昔だというのに。

大甘も度が過ぎます、新聞とテレビしか情報源の無い一般国民は、自分たちの甘ちゃん振りにも気がつかない・・
  1. 2009-11-05 09:32
  2. URL
  3. 短足おじさん #79D/WHSg
  4. 編集

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