2013-04-23 10:06

ボーイング787改修開始は良いニュースなのだが

  787バッテリー改修、ANAとJALが着手

 
 全日本空輸と日本航空は22日、出火トラブルなどで1月から運航を停止している米ボーイングの主力中型機「787」のバッテリー改修作業を始めた。
 
 国土交通省は今週中にも運航再開を認める見込みで、両社は6月にも営業運航を始める方針だ。
 
 全日空は国内外の7空港に計17機、日航は3空港に計7機を駐機させている。22日は全日空が羽田や岡山など国内4空港で、日航が羽田と成田の2空港で、それぞれ改修を始めた。1機当たり5日~1週間かかり、全日空は全機を終えるのに1~2か月かかるという。
 
 日航の大西賢会長は22日、読売新聞の取材に対し、「改修後、機体の全般的な安全性確認に1週間かけ、乗員の習熟訓練も入念に行う」と述べ、6月1日にも営業運航を始めたい考えを示した。
 
(2013年4月22日20時24分  読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20130422-OYT1T01101.htm
 
<引用終り>
 
 
 ボーイング787は機体の三分の一は日本製、だからこの件は大変気になっていた。私の住む町にも787の機体を作る工場がある。改修開始、運行再開近しは大変良い話なのだ。
 
しかし私にはどうにもこの話、腑に落ちない。
普通のトラブルなら原因が何か、どの部品のどんな所が問題か、そんな事など解明は当たり前である。
それでなくては対策など出来ないのだ。
しかし今回のバッテリー焼損事故、これが分からないのだ。
 
最初にトラブルの状況を振り返ってみたい。
 
これはトラブル当日(1月16日)の飛行経路
事態がよくよく切羽詰っていたと判断されたのであろう。
着陸後滑走路上から誘導路まで来たところで非常脱出シュートで乗客を脱出させている。
この場所なら万一火災が発生しても他の飛行機の邪魔にならないベストの位置。
機長の冷静な判断が称賛されるべき所だと思う。
 
 
当該機は朝一番の便である。そして離陸後15分で異常発生、離陸36分後には高松空港に緊急着陸している。
 
朝一番の飛行機なのだから当然始業点検をしているし記録もある。
それが離陸後15分でトラブル発生、その結果どうなったかと言うと
 
 
こんな状況だった。
機長が緊急着陸を決断したのは正しかった、よくぞ無事に済んだと思う。
 
 
そこで私が気になる事。
こんなトラブルが起こった時、真っ先にやることが有る。
それは再現テストである。
どんな事が起こったらこんなバッテリー焼損が起こるのか、
離陸から36分後には緊急着陸している、そんな短時間で起こることは何か。
こんな事を同じバッテリーを何個でも燃やしてみて、どうしたらこんな状況が起こるのか確認している筈だ。
しかしこんな報道が全くない。
 
更におかしな事、
最新鋭のハイテク機のトラブルなのに、問題の報道が2月下旬以降さっぱり無い。
一説ではトラブル原因の部品はK国・〇〇社製と言われているが、これも続報が無い。
何か大きな問題が隠されているように感じるのだが如何だろう。
 
 
私もタイから帰る時、約1時間飛んでから機体トラブルで引き返したのに乗り合わせた経験が有る。
 その時は深夜午前1時ころ離陸した便だった。ほとんどの人が寝静まった時機長が「機長です、トラブルが発生したので今からバンコクまで引き返します」、そうアナウンスした。今でもあの時の事はまるで昨日の事の様に覚えている。
バンコクまで戻って機体が停止したとき、乗客は全員拍手。
こんな経験は後にも先にもこの一度だけ。
 
空の安全の為にも事実をキチンと報道してほしい。
787機は三分の一は日本製なのだから。
 

  1. 社会一般iza
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コメント

No title

この問題、何とも言えませんよね。改修案の実際が全然伝えられません。英語でも調べてみましたが、結局電池のセルの仕切りを強化することで問題の解決を図ったということらしい。結局どういう場合に再現されるか分からなかったということらしいです。これって大問題でしょう。

小生この問題を聞いた時におそらく過充電だろうという、あたりが付きましたがそれがなぜかは報道がなく全然わかりません。電池不良ならばもっと早期に出ますし、一部で住むわけがない。施工不良か作動不良、おそらくはコンピューターのプログラムバグ何じゃなかろうかという気だけはしました。

これは仏国タレス社製と言いますが電池はGSユアサ、実際の施工はLG電子だって言うんでしょう。そして全体のPCプログラムはボーイングが書いてるって言うんだから誰が悪いのか全然分からなくなります。まさに再現実験が必要なのにそれがない。一部では工事がおかしかったなどという報道もありましたが続報が有りません。

この手の巨大システム構築についてもっとまじめに考えなくてはいけないような気がします。
  1. 2013-04-23 12:02
  2. URL
  3. kazk #79D/WHSg
  4. 編集

No title

バッテリーは温度管理が極めて重要で、バッテリーメーカーは温度管理を含めたシステムで受注しないと単体の部品保証は出来ないでしょう。

自動車の場合、国産車メーカーならこの事情は理解してプログラムを書くので、部品で出荷はありでしょうが、町の整備工場でEVを作るので、売ってけろ・・・と言っても絶対、国産電池メーカーは売りません。
金を払えば買えるのは中国製と韓国製のみ。ただし、ファイア・・現実に火を噴いてまんがな。

今回の場合、町の整備工場ではおまへんので、大喜びで単品で売ったようにも思えるが、中身はファイアが常態の製品だったのは不思議ですね。

国産メーカーはシステムでしか売っては駄目だと思います。
  1. 2013-04-23 18:14
  2. URL
  3. yuyuu #79D/WHSg
  4. 編集

No title

To kazkさん
>この問題、何とも言えませんよね。改修案の実際が全然伝えられません。英語でも調べてみましたが、結局電池のセルの仕切りを強化することで問題の解決を図ったということらしい。結局どういう場合に再現されるか分からなかったということらしいです。これって大問題でしょう。
>
>小生この問題を聞いた時におそらく過充電だろうという、あたりが付きましたがそれがなぜかは報道がなく全然わかりません。電池不良ならばもっと早期に出ますし、一部で住むわけがない。施工不良か作動不良、おそらくはコンピューターのプログラムバグ何じゃなかろうかという気だけはしました。
>
>これは仏国タレス社製と言いますが電池はGSユアサ、実際の施工はLG電子だって言うんでしょう。そして全体のPCプログラムはボーイングが書いてるって言うんだから誰が悪いのか全然分からなくなります。まさに再現実験が必要なのにそれがない。一部では工事がおかしかったなどという報道もありましたが続報が有りません。
>
>この手の巨大システム構築についてもっとまじめに考えなくてはいけないような気がします。


このトラブル、最初におかしいと思うのは離陸後僅か15分で異常が発生している事。
報道されていませんがここが最初のポイントではないかと思います。所謂「考えられない事態が起こっている」のだと思います。
これは推定なのですが、最初はGSユアサのバッテリーには過充電防止装置がセットになっていた、そこに何処か他のメーカーが割り込んで政治的圧力で分捕っていった。そんな気がするのです。
(勘繰りすぎかもしれませんが・・・)
それで思い出すのが車でGMのシボレーボルト、このバッテリーは最初はLG製でした。
オバマ大統領がLG科学USAの工場起工式に出席しているくらいです。
しかし結果としてLG製では火災が発生し、GMは二股かけていた別のメーカー製のものに切り替えてしまいました。

今回のケースもボーイングは二股かけていたのかもしれません。
それで対策品がいやに早く出来上がった、そんな気がします。

しかし巨大システムの管理に問題を突き付けた事例ではあります。
  1. 2013-04-23 18:17
  2. URL
  3. 短足おじさん #79D/WHSg
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No title

To yuyuuさん
>バッテリーは温度管理が極めて重要で、バッテリーメーカーは温度管理を含めたシステムで受注しないと単体の部品保証は出来ないでしょう。
>
>自動車の場合、国産車メーカーならこの事情は理解してプログラムを書くので、部品で出荷はありでしょうが、町の整備工場でEVを作るので、売ってけろ・・・と言っても絶対、国産電池メーカーは売りません。
>金を払えば買えるのは中国製と韓国製のみ。ただし、ファイア・・現実に火を噴いてまんがな。
>
>今回の場合、町の整備工場ではおまへんので、大喜びで単品で売ったようにも思えるが、中身はファイアが常態の製品だったのは不思議ですね。
>
>国産メーカーはシステムでしか売っては駄目だと思います。


ご指摘の通り、それが正論です。
しかしそれにしても話が分からない。
kazkさんへの返事でも書きましたが、何か大きな政治的圧力が有ったのではないでしょうか。
それ以外こんな異常な話、有りえないと思います。

考えてみてください。
アメリカがこと飛行機に関して
「トラブルの原因は分からないが、まあ良いだろう。」
こんな事を言うなど私には信じられません。
  1. 2013-04-23 18:25
  2. URL
  3. 短足おじさん #79D/WHSg
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No title

きょうのニュースでは不具合が解消されたので試験飛行が始まったそうですね。

バッテリー維持が不安定だったためのショート(?)が原因と言う解説がありましたが、素人は分りません。自動車のプリウスのバッテリーも危険だからボンネットは開けるなと注意されたことがあります。ブラックボックスです。

またこの機体の1/3は日本製との解説がありますが、こういう漠然とした説明はどうも不安です。
  1. 2013-04-28 22:16
  2. URL
  3. 相模 #79D/WHSg
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To 相模さん

不具合解消について、ボーイングの代弁をすると(笑)、バッテリー焼損に至るような過電流を起こしたのが何かは原因が突き止められていない。しかしバッテリー改修で例えそのような過電流が発生したとしても安全なようにバッテリーを改修したので安全だ。
こう言う事です。

私見ですが、本文で書いたように極めて短時間での故障ですので、どれだけの過電流が流れたのかは再現試験で分かっていると推測。
そんな(トンデモナイ)過電流の原因がどこか、候補はいくつかに絞られている筈。但しそのいずれもが政治的な理由で公表できない。多分こうなのでしょう。
相当の政治的圧力が有ったと判断しています。

自動車の例ですが、プリウスのバッテリーはリチウムイオン電池ではなくニッケル水素電池です。但し最近のプラグインハイブリッドだけはリチウムイオン電池ですね。

プリウスに限らずですが、ハイブリッド車のバッテリーは高電圧です。最新型で200ボルト、以前は300ボルトとでした。理由は駆動用に大きなパワーを出すためにはどうしても高電圧が必要なためです。バッテリー電圧を下げれば、トンデモナイ大電流が流れる、その方が危険だからです。
また駆動モーター部には昇圧で更に高電圧なのでウッカリ触るな、こう言われたのだと思います。
但し素人が日常点検で触る程度で危険がある事は有りませんので、どうぞご心配なく。
自動車ですので、こんな部分をブラックボックスにはしていません。文字も読めない運転手が運転するのです。当然そこまで考えてあります。

最後に機体の製造は日本では3社が担当、主翼:三菱、中央翼:富士重、機体先端部:川崎となっており、工場はいずれも愛知県にあります。製造したパーツは専用の輸送機(ドリームリフター)で中部国際空港から運んでいます。
分担比率は日本:35%、ボーイング:35%、残りはその他各社となっています。
ただしこれにはエンジンは含まれていません。エンジンはアメリカGE製とイギリス・ロールスロイス製が有ります。
これにも日本メーカー(IHI)が参加しています。
  1. 2013-04-29 07:49
  2. URL
  3. 短足おじさん #79D/WHSg
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No title

詳しいご説明有難うございます。
機械音痴故に我ながら情けない話です。
日本の技術が今でも世界ナンバーワンであることを期待するものです。

P3Cに代わる哨戒機P1は殆ど国産だそうで、しかも私の住む町の遠からぬ厚木基地に配備されました。この辺りを低空で飛んでいますので早く見たいものです。

プロペラ機のP3Cが静音・低速で降りてくるのを見ると、洋上をこのように探索するのかと想像心が湧きます。P1はジェット機でありながらも更に低速だそうで、技術は面白いものです。
  1. 2013-04-29 16:49
  2. URL
  3. 相模 #79D/WHSg
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To 相模さん
>詳しいご説明有難うございます。
>機械音痴故に我ながら情けない話です。
>日本の技術が今でも世界ナンバーワンであることを期待するものです。
>
>P3Cに代わる哨戒機P1は殆ど国産だそうで、しかも私の住む町の遠からぬ厚木基地に配備されました。この辺りを低空で飛んでいますので早く見たいものです。
>
>プロペラ機のP3Cが静音・低速で降りてくるのを見ると、洋上をこのように探索するのかと想像心が湧きます。P1はジェット機でありながらも更に低速だそうで、技術は面白いものです。


P-1、たのしみですね。
元々ジェット機は着陸するときは出力を絞っているのでほとんど音はしません。うるさいのは着陸してからエンジンを逆噴射して減速する時です。
P-1は低速飛行が得意なので無理に逆噴射しなくてもいいのでしょう。
多分基地周辺の騒音対策で静かに飛んでいる筈です。

戦闘機はアメリカのイチャモンでなかなか作れませんが、哨戒機などはアメリカでも出来ないものが出来た、うれしいですね。
  1. 2013-04-29 21:13
  2. URL
  3. 短足おじさん #79D/WHSg
  4. 編集

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