2013-03-24 22:35

海自飛行艇 印へ輸出 <追記あり>

  嬉しい話を聞いた。日本が誇る救難飛行艇US-2がインドに輸出されるのだと言う。

 

最初に飛行艇とはどんなものか、この動画を見てください。

船に翼を付けたような飛行機。

極めて特殊な飛行機だが、第二次大戦での日本の2式大艇(2式大型飛行艇)のDNAを引き継ぐ世界で最も優れた性能の飛行艇だ。

 

特に波高3メーターの荒天でも離着水できる優れもの。

動画で極めて短い距離で離水出来る所が良く分かります。

 

追記:バックもできるんです・・・

 

 

<以下引用>

 

 

海自飛行艇 印へ輸出 中国牽制、政府手続き着手

 

2013.3.24 06:54   [自衛隊]

 

 政府が、海上自衛隊に配備している水陸両用の救難飛行艇「US-2」をインドに輸出するための手続きに着手したことが23日、分かった。インドは日本側に救難活動や海賊対策でUS-2を導入する方針を伝えてきており、製造元は現地事務所を設け、インド政府との交渉に入った。日本にとり輸出による生産増で1機当たりの製造コストを下げ、自衛隊の調達費を低減させるメリットがある。

 

 US-2は機体から特殊な装甲や電波などによる敵味方識別装置を外せば「武器」とは認定されないが、自衛隊が運用する航空機だとして輸出はタブー視されてきた。だが、一昨年12月の武器輸出三原則の緩和で「平和貢献・国際協力」に合致するものであれば「武器」も輸出を容認したことに伴い、政府はタブーを取り払い、防衛産業の発展と防衛費の効率化を図る。

 

 輸出にあたり、製造元の「新明和工業」(兵庫県)は防衛省以外に納入するための「民間転用」の手続きをとる必要がある。その一環として、防衛省が著作権を持つ仕様書やデータなどの資料の開示を求める申請を順次行っており、防衛省も開示に応じている。

 

 インド政府は3年ほど前から日本政府にUS-2を購入したいとの意向を伝えていた。昨年6月に海自とインド海軍が相模湾で初めて共同訓練を行った際、海自はUS-2も投入、インド海軍幹部は性能の高さを直接確認したという。

 

 インド政府はUS-2について救難活動に加え、海賊対策に転用することも検討している。インド洋での航行の安全性が高まれば、中東から日本に原油を運ぶ海上交通路(シーレーン)の安定にもつながり、日本にとっても意義は大きい。

 

政府高官によると、タイやインドネシア、ブルネイなどもUS-2導入に関心を示している。インドに加え、これらの東南アジア諸国連合ASEAN)各国と同じ装備を保有し、技術交流や共同訓練を活発化させれば、「高圧的な海洋進出を拡大させる中国への牽制(けんせい)にもなる」(高官)との効果も指摘される。

 

                   ◇

 

【用語解説】US-2

 

 海難事故の救助を目的とした救難飛行艇で、海上自衛隊は平成18年度から配備。湖での離着水が中心のロシアやカナダの飛行艇とは違い、波高3メートルの荒海でも着水できる世界唯一の飛行艇とされる。航続距離は4700キロメートルで巡航速度は480キロ。

 

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130324/plc13032406580005-n2.htm

 

<引用終り>

 

 

 

飛行艇は日本の得意分野である。

需要が少ないので今はロシア・カナダ位しか作っていないが、第二次大戦中でも日本の2式大艇が性能は世界一だった。

今でも性能については世界一である。

 

インドで使われるようになれば他のアセアン諸国でも使おうと言う機運が出てくる。

良い話である。

 

 

<追記>

 

メーカーのHPによい図があったので紹介したい。

 

これはUS-2の運用方法の図

 

そしてこれは運用実績

 

http://www.shinmaywa.co.jp/guide/us2_rescue.htm

 

今までの出動回数が940回以上、救助人数920名以上が多いのか少ないのか。

いずれにしてもこんな活動をしている事、寡聞にして私は目にしたことが無い。

 

しかし流石海洋大国だと思う。

そしてその救助した人は日本人だけではない筈だと思うのだが・・・ 

 

  1. 社会一般iza
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コメント

No title

US-2ですか…典型的なガラパゴス技術ですよね。1940年台には実質的に飛行艇の時代は終わりでしたから、戦後もこれを発展させようなんて微塵も考えませんでした。そうしたなかで海自だけがほそぼそ続けたプロジェクトです。前身のPS-1から数えても調達数は50機行かないはずです。本当に非効率なことしてきたものです。

やりようによってはいくらでもいけんのに、と我々のような軍事オタクは信じてましたが愚かな規制でずっとダメでした。愚かしい話です。この飛行機の良いところは凌波性やSTOL性能もさることながら何をおいても飛行場整備がほとんど不要という1点です。だから本来は離島やサンゴ礁を有する島嶼国家ではいくらでも需要があるはずなのです。

海自ははっきり言って狂気とも言える荒れる海でこの飛行艇をオペレートし5機以上を失ってます。だから、そのあたりの性能について世界の関係者は全く疑ってません。その気になれば需要はあったのですよ、ずっと。

こんな物もっと売りこまくちゃあいけません。海自の調達数はわずか3機です。元も取れやしませんよ。本来ならさっさと民間に転用しコミューター航空か何かに使うことを考えるべきなんです。奏しておけばもっと発展し使い勝手がよい物が出来たはずなんです。

全て9条狂徒のお陰です。

ちなみに小笠原や南西諸島といった南の離島の海難救助や急病人搬送はこの前身のUS-1が行なってました。基地害どもはその辺りは見ないふりをしていたようです。

  1. 2013-03-25 00:23
  2. URL
  3. kazk #79D/WHSg
  4. 編集

No title

飛行艇と聞くとクラシックカーを連想するような響きがあります。小説なら海野十三を連想するような。 海野の小説に「浮かぶ飛行島」がありました。
日本の名機YS11はなぜ生産中止になったのか、と今でも残念です。どこかの国で今でも飛んでいるようですね。50年も飛んでいる!
  1. 2013-03-25 03:37
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  3. 相模 #79D/WHSg
  4. 編集

No title

To kazkさん
>US-2ですか…典型的なガラパゴス技術ですよね。1940年台には実質的に飛行艇の時代は終わりでしたから、戦後もこれを発展させようなんて微塵も考えませんでした。そうしたなかで海自だけがほそぼそ続けたプロジェクトです。前身のPS-1から数えても調達数は50機行かないはずです。本当に非効率なことしてきたものです。
>
>やりようによってはいくらでもいけんのに、と我々のような軍事オタクは信じてましたが愚かな規制でずっとダメでした。愚かしい話です。この飛行機の良いところは凌波性やSTOL性能もさることながら何をおいても飛行場整備がほとんど不要という1点です。だから本来は離島やサンゴ礁を有する島嶼国家ではいくらでも需要があるはずなのです。
>
>海自ははっきり言って狂気とも言える荒れる海でこの飛行艇をオペレートし5機以上を失ってます。だから、そのあたりの性能について世界の関係者は全く疑ってません。その気になれば需要はあったのですよ、ずっと。
>
>こんな物もっと売りこまくちゃあいけません。海自の調達数はわずか3機です。元も取れやしませんよ。本来ならさっさと民間に転用しコミューター航空か何かに使うことを考えるべきなんです。奏しておけばもっと発展し使い勝手がよい物が出来たはずなんです。
>
>全て9条狂徒のお陰です。
>
>ちなみに小笠原や南西諸島といった南の離島の海難救助や急病人搬送はこの前身のUS-1が行なってました。基地害どもはその辺りは見ないふりをしていたようです。


ガラパゴス、間違いありません。
この飛行艇、日本も第二次大戦でいくら優秀であろうとも水上機、飛行艇では戦力たりえない事は良く分かりました。
2式大艇しかり、紫電改の前身の前身、強風しかりですからね。
しかしいくら数は少なくとも救難目的には此れの出番は間違いなくある。
やはりそんな事を世界に見せるときでしょうね。
尚Kazkさんへの回答として今までの運用実績を追記しました。
ご参考までに。
  1. 2013-03-25 10:56
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  3. 短足おじさん #79D/WHSg
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To 相模さん
>飛行艇と聞くとクラシックカーを連想するような響きがあります。小説なら海野十三を連想するような。 海野の小説に「浮かぶ飛行島」がありました。
>日本の名機YS11はなぜ生産中止になったのか、と今でも残念です。どこかの国で今でも飛んでいるようですね。50年も飛んでいる!


YS11は生まれから最後まで悲運な飛行機でした。
飛行機を作る事を禁止されている間に時代はレシプロ機からジェット機(ターボプロップ含む)の時代になってしまった。
何とか販売にこぎつけ、何年もたってやっとしっかりした良い飛行機だと分かってきたら空中衝突防止装置がつけられずに生産終了。

この話にはおまけが有ります。
YS11引退で国内の航空会社はDHC-8など外国製の機体に切り替えました。所が切り替えたら機体トラブル続出。
殆どトラブルの無かったYS-11の真価が始めて証明されました。皮肉なものです。
そして今年長年の夢がかなってMRJが初飛行する予定。
楽しみです。
  1. 2013-03-25 11:16
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  3. 短足おじさん #79D/WHSg
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No title

この救難飛行艇US-1、2の凄い所は、ヘリよりも遠くにヘリよりも早くヘリの飛べない荒天時に飛行着水できることなんです。だから、回数や人員の問題じゃない。質が圧倒的なんです。おそらく他国なら巡視船しか出せないところを飛行機が出せ、直接救助できるなんておそらく世界唯一です。

だから、広い海岸を有する国家、インドネシアフィリピンや太平洋、インド洋の海島国家には最適なんです。港に簡単なランディングスロープを作るだけでよいのですから、この後継機を作り輸送機にして民間転用をはかりコミューター航空の発展を考えるべきだったんです。本当に遅い。

またこの前の震災で沿岸部の空港の脆弱性が分かりまた道路が寸断されれば半島部の漁村などは孤立するのが明らかになりました。こういうところでも使えんですよ、これは。小生などはオスプレイと一緒に民間転用するべきだとずっと思ってました。

YS-11ですが確か。ギリシャ空軍でまだ現役です。あの飛行機小国の空軍に受けがいいのです。機体自体が丈夫だったとかいうこともあるんですが、あれを作ったのは飛燕の設計者の土居武夫なんですが、戦闘機設計者だったせいか操縦性が戦闘機パイロットに気に入られてるそうです。

小国ではわざわざ輸送機パイロットを養成できませんから戦闘機を引退した連中が輸送機を操縦するんですが操縦しやすいと連中が喜ぶらしいんです。そいつらは当然空軍ではえらい連中ですのでそれで集めてるらしいです。

本当は日本もさっさとCXの民間転用を考えるべきなんですが、どうにもこうにもやる気が無さそうです。
  1. 2013-03-25 11:52
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  3. kazk #79D/WHSg
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No title

To kazkさん
>この救難飛行艇US-1、2の凄い所は、ヘリよりも遠くにヘリよりも早くヘリの飛べない荒天時に飛行着水できることなんです。だから、回数や人員の問題じゃない。質が圧倒的なんです。おそらく他国なら巡視船しか出せないところを飛行機が出せ、直接救助できるなんておそらく世界唯一です。
>
>だから、広い海岸を有する国家、インドネシアフィリピンや太平洋、インド洋の海島国家には最適なんです。港に簡単なランディングスロープを作るだけでよいのですから、この後継機を作り輸送機にして民間転用をはかりコミューター航空の発展を考えるべきだったんです。本当に遅い。
>
>またこの前の震災で沿岸部の空港の脆弱性が分かりまた道路が寸断されれば半島部の漁村などは孤立するのが明らかになりました。こういうところでも使えんですよ、これは。小生などはオスプレイと一緒に民間転用するべきだとずっと思ってました。


救助実績の地図を見て私も感心しました。船で言ったら到底間に合わない所まで行って救助できる、カネじゃないですね。
それこそアメリカイギリスにまで売り込んでもいいのではないでしょうか。
確か遭難した米軍パイロットも救助したことが有る筈です。

>YS-11ですが確か。ギリシャ空軍でまだ現役です。あの飛行機小国の空軍に受けがいいのです。機体自体が丈夫だったとかいうこともあるんですが、あれを作ったのは飛燕の設計者の土居武夫なんですが、戦闘機設計者だったせいか操縦性が戦闘機パイロットに気に入られてるそうです。
>
>小国ではわざわざ輸送機パイロットを養成できませんから戦闘機を引退した連中が輸送機を操縦するんですが操縦しやすいと連中が喜ぶらしいんです。そいつらは当然空軍ではえらい連中ですのでそれで集めてるらしいです。
>
>本当は日本もさっさとCXの民間転用を考えるべきなんですが、どうにもこうにもやる気が無さそうです。

同感です。是非とも民間機に転用してほしいですね。
  1. 2013-03-25 20:44
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  3. 短足おじさん #79D/WHSg
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No title

 実際の救助の動画がありました。
 凄いです。

 http://www.youtube.com/watch?v=ycEs8U6ByEo&list=PL877393F50BBA0933
  1. 2013-03-28 21:34
  2. URL
  3. よもぎ猫 #79D/WHSg
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No title

【災害派遣】 洋上救難 2011年1月12日 沖縄県南東沖

 http://www.youtube.com/watch?v=ycEs8U6ByEo&list=PL877393F50BBA0933
  1. 2013-03-28 21:35
  2. URL
  3. よもぎ猫 #79D/WHSg
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To よもぎ猫さん
>【災害派遣】 洋上救難 2011年1月12日 沖縄県南東沖
>
> http://www.youtube.com/watch?v=ycEs8U6ByEo&list=PL877393F50BBA0933


情報ありがとうございます。
救助された人の中に外国人もいましたが、多分この人たちは国に帰ってこの話を語り継ぐでしょう。
荒天の海に救命ボートでのがれた、その時日本の大きな飛行機が海に降りてきて助けてくれた。
日本と仕事をしていればこんな風に安心なのだと。

飛行機が海上に着水できる、彼らには想像不可能な話でしょうね。
  1. 2013-03-29 07:32
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  3. 短足おじさん #79D/WHSg
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