2013-03-15 17:01

ポル・ポト派元副首相が死去 大量虐殺の罪で公判中

  カンボジアのポルポト派による大虐殺裁判の被告イエン・サリが死んだと報道されている。

これで「あちこちでほっとしている連中」がいるだろう。旧悪を知る中心人物が死んだのだから。

 

先ずはアカヒ新聞の報道から

 

<以下引用>

 

ポル・ポト派元副首相が死去 大量虐殺の罪で公判中

 

 

 【ハノイ=佐々木学】カンボジアの旧ポル・ポト政権(1975~79年)の元副首相で、大量虐殺に関わった罪に問われ特別法廷で公判中のイエン・サリ被告(87)が14日朝、プノンペン市内の病院で死去した。心臓などを患い、4日に体調を崩して入院していた。

 

 元副首相は旧政権のナンバー3。ポル・ポト元首相(98年に死去)、同法廷で起訴・公判中のヌオン・チア元人民代表議会議長(86)に次ぐ地位だ。重要幹部の死去により、犠牲者170万人超と言われる国民大虐殺の裁判による真相解明は、一層難しい状況となった。

 

 訴訟資料などによると、元副首相は1950年代に留学先のフランスで仏共産党に入党した。57年にカンボジアに戻り、教職に就きながら共産党運動に傾倒、党権力の中枢を担うようになった。75年に発足した政権では外務担当の副首相となり、海外から帰国した知識層への強制労働を通じた「再教育」や、反逆者の粛清・処刑に関与した疑いがもたれている。

 

 78年12月にベトナム軍が侵攻し、翌年には親ベトナムのヘン・サムリン政権が発足、ポト派は放逐された。元副首相は欠席裁判で死刑判決を受けたが、96年に他の幹部に先駆けて投降し、国王から恩赦を受けた。ポト派を離脱してフン・セン首相支持を表明したり、メディアの取材に応じたり目立つ存在だった。

 

 だが、2006年に国連カンボジア政府が真相究明のために特別法廷を発足させたことに伴い、元副首相は07年11月、「戦争犯罪」と「人道に対する罪」で逮捕された。法廷では96年の恩赦を理由に「公判は無効」と主張し、否認を貫いた。

 

 妻のイエン・チリト元社会問題相(81)も起訴されたが、認知症のため昨年9月に釈放。残る被告のチア氏と政権ナンバー5のキュー・サムファン元幹部会議長(81)の審理は今後も継続されるが、高齢で体調が安定せず進行は滞りがちだ。特別法廷は300人の職員に給与を払えないほどの資金不足の問題も抱えている。

 

 法廷での真相究明を求めてきた犠牲者の遺族らは焦燥感を強めている。ポト派政権時代に祖父母や父、6人の兄弟を亡くしたシナさん(58)は「旧政権幹部が罪を償わずに世を去ることは許されない。迅速な裁判を」と訴えている。

 

 

http://www.asahi.com/international/update/0314/TKY201303140448.html?ref=reca

 

<引用終り>

 

 

 

先ずこんな所から

75年に発足した政権では外務担当の副首相となり、海外から帰国した知識層への強制労働を通じた「再教育」や、反逆者の粛清・処刑に関与した疑い

 

この75年にポルポト軍がプノンペン入りした、その時の朝日新聞の記事、朝日さんよもや忘れてはいないでしょうね。

 

朝日新聞はポルポト派に関しては重大な誤報をした。

それがどんなものかと言うと

和田俊

「粛正の危険は薄い? カンボジア解放側 アジア的優しさもつ」

朝日新聞1975年4月19日夕刊2面

朝日新聞はポルポト派のプノンペン侵攻の2日後、こんな記事を載せている。

この大誤報から3年8か月と20日に間に、170万人とも220万人ともいわれるカンボジア人が虐殺された。

虐殺対象者は学校の先生、役人、企業経営者、インテリ層などであった。

 

知識層への強制労働もあったがカンボジア国民4人に一人を殺したのである。

それにしては朝日新聞、この大誤報にもかかわらず全く反省の色が無い。

朝日新聞の体質は変わっていないようだ。

 

 

 

次はこれ

96年に他の幹部に先駆けて投降し、国王から恩赦を受けた。ポト派を離脱してフン・セン首相支持を表明したり

 

此処にイエン・サリが投降する直前の96年、ある日本人が訪問したときの写真が有る

 

右がイエン・サリ、中央が妻のイエン・シリト。

妻のイエン・シリトも夫とともに裁判にかけられていたが認知症が酷いため裁判は中断。本人も自宅に帰っている。

妻イエン・シリトの姉がポルポトの妻であり、二人とも夫を遥かに凌ぐ頭の良い人物だったらしい。そしてポルポト派の陰の実力者がこの女性二人だった。

 

 

そしてこれがイエン・サリ率いる軍隊。

イエン・サリが投降した際、約5000人の部隊を率いて投降した。

その部隊はすべてカンボジア政府軍に編入された。

 

 
こんな部隊が5000人もいる。凄いカネを持っていた訳である。
 
そのカネヅルはこのパイリン近くでとれるルビー、これを密売することで活動資金を手に入れていた。
ルビーなど宝石類はロスチャイルド財閥の昔からの家業である。
だからポルポト派はアメリカから資金援助を受けていた。
上記写真はカンボジア西部のパイリンと言うところだが、そこからクルマで30分位でタイとの国境に出られる。
 
更に昨年死去したシアヌーク前国王とはポルポト派は血縁関係にあり、その関係でイエン・サリやイエン・シリトは北朝鮮とも深い関係が有る。
 
そこにつながっているのが此奴。
 
恐らくこの空き缶もヤレヤレこれで死人に口なし、そう思っているだろう。
 
 
そんな事で最後に
特別法廷は300人の職員に給与を払えないほどの資金不足
 
こんな話なのだが、この金は誰が出しているのだろう。
この特別法廷、国際スタッフとカンボジア人スタッフで構成されており、協定上諸外国から選ばれた判事・検察官・職員・弁護士等の給与など費用は国連が、カンボジア側の判事・職員などの費用はカンボジアが負担することになっている。
その国連負担分は日本が49%オーストラリア12%、アメリカ9%、ドイツフランス各6%となっている。
更にカンボジア負担分も実際にカンボジアが拠出するのは18%、あとは日本38%、以下そのほかの諸国となっている。
 
日本は断トツ・ぶっちぎりの1位、そしてアメリカの少なさがひときわ目につく。
つまりアメリカフランスはポルポトの大虐殺問題は触れてほしくないのである。
 
この問題はこんな事で闇に消えていくのだろうか。
何十年も前の話ではなく、今現在の問題でもあるようだ。

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コメント

No title

カンボジアの内戦ってのは本当にグダグダですよねえ。
まだ小生らは同時代史で知ってるからわかるが、若い連中は理解できるでしょうか。まあ、小生も今をどれほど知ってるかといわれると心もとない部分もありますが…

こんな物一皮剥いたらもっと分け分かんなくなってるに違いありません。カンボジアについては支那がプレゼンスを増してるという話は聞きますが、政権の成立の経緯を見るとベトナム側の力が落ちてるとも思えません。タイの側は裏でポルポトを支援していたって聞きますし、それ言ったらシアヌークとポルポトの関係って一体何?ってことだし、タイの連中はどう思ってんだろうとか、分からぬことだらけです。

ぜひとも本当の現状について解説いただけたらと思っております。
  1. 2013-03-16 11:31
  2. URL
  3. kazk #79D/WHSg
  4. 編集

No title

カンボジアと聞いて思い出されるのは、カンボジアの総選挙を支援するために派遣された国連ボランティア中田厚仁さんの射殺事件と、同じくPKOで警備に当たった日本人警察官の高田警視の射殺事件です。

ポルポトの知識人皆殺し作戦は、蒋介石の台湾知識人皆殺し事件と重なります。量的にはポルポトの虐殺はナチの虐殺に迫りますが、ポルポトも蒋介石も時代をリセットしようとした政策は同じでしょう。

こんな下らない連中のために日本人が意味なく殺される環境には、本来日本は係わる必要はなかったと思います。日本人の目が必要と言うなら、朝日、中日、毎日、日経の記者さんを特派し、1年生活させて真実を見てくれば良かったと思います。
  1. 2013-03-16 14:51
  2. URL
  3. 相模 #79D/WHSg
  4. 編集

No title

To kazkさん
>カンボジアの内戦ってのは本当にグダグダですよねえ。
>まだ小生らは同時代史で知ってるからわかるが、若い連中は理解できるでしょうか。まあ、小生も今をどれほど知ってるかといわれると心もとない部分もありますが…
>
>こんな物一皮剥いたらもっと分け分かんなくなってるに違いありません。カンボジアについては支那がプレゼンスを増してるという話は聞きますが、政権の成立の経緯を見るとベトナム側の力が落ちてるとも思えません。タイの側は裏でポルポトを支援していたって聞きますし、それ言ったらシアヌークとポルポトの関係って一体何?ってことだし、タイの連中はどう思ってんだろうとか、分からぬことだらけです。
>
>ぜひとも本当の現状について解説いただけたらと思っております。


カンボジアの国内事情は本当に分かりにくい。
正直言って私も良く分からない事ばかりです。
カンボジアの悲劇のスタートはシハヌーク国王が王制社会主義(??)なる奇想天外な考え方を持ったことでしょう。
そして自分の子どもを何人か殺されても、それでもポルポトを支持した。

ポルポトはカンボジア王室の親戚関係になります。
ポルポトの妻、イエンサリの妻、この二人は姉妹ですが、カンボジア王室と矢張りつながっています。
これも悲劇の重要な側面です。
そしてもう一つ、イエン・サリの妻イエン・シリトは非常に頭が良かった、その為アメリカ等との交渉事等もうまくやっていたようです。

そんな事でアメリカカンボジアには手が出せなかった、自分たちの恥部を握られていたと思います。

私にも詳しい事は分かりません。
しかしこの話はアメリカ社会の裏の闇につながる話だと思います。
恐らく真相は闇の闇、明るみに出るのは何時になるやらです。
  1. 2013-03-16 20:45
  2. URL
  3. 短足おじさん #79D/WHSg
  4. 編集

No title

To 相模さん
>カンボジアと聞いて思い出されるのは、カンボジアの総選挙を支援するために派遣された国連ボランティア中田厚仁さんの射殺事件と、同じくPKOで警備に当たった日本人警察官の高田警視の射殺事件です。
>
>ポルポトの知識人皆殺し作戦は、蒋介石の台湾知識人皆殺し事件と重なります。量的にはポルポトの虐殺はナチの虐殺に迫りますが、ポルポトも蒋介石も時代をリセットしようとした政策は同じでしょう。
>
>こんな下らない連中のために日本人が意味なく殺される環境には、本来日本は係わる必要はなかったと思います。日本人の目が必要と言うなら、朝日、中日、毎日、日経の記者さんを特派し、1年生活させて真実を見てくれば良かったと思います。


ポルポトのエリート・テクノラート皆殺し作戦はしっかり成果を上げました。おかげで未だにカンボジアは「○カ」ばかり。
間もなくカンボジアバブル崩壊でしょう。

もう一つ
>朝日、中日、毎日、日経の記者さんを特派し、1年生活させて真実を見てくれば・・・

こんな事をしても絶対成果は出ません。
何故なら、彼らは自分たちの仲間でコロニーを作り、その殻に閉じこもります。
ゴルフとマージャンに明け暮れ、カンボジアの内情など全く知ろうとしません。
これは私はタイで同類をたくさん見てきましたから断言できます。
困った奴らです。
  1. 2013-03-16 20:53
  2. URL
  3. 短足おじさん #79D/WHSg
  4. 編集

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