2013-01-30 09:07

ニューズウィークのコラム

  アメリカ本国では電子版だけになってしまったのに日本語版は紙で発行されているニューズウィーク。

この巻末のリレーコラムが面白い。

 

中でもこんな話、日本では報道されないが海外の真実だ。

 

 

<以下ニューズウィーク12月26日発行分より引用>

 

日本の治安が最高なのは共同体パワーのおかげ

2013年01月08日(火)13時11分

 

今週のコラムニスト:レジス・アルノー

 

〔12月26日号掲載〕

 

 私の知る限り、大都市なのに安全な街は東京だけだ。東京にいるときは昼も夜も安心し切っている。04年に今の家に引っ越したが、引っ越し早々に家の鍵をなくしたので鍵は掛けず、ノックすらせずに出入りしている。スクーターを駐車してその場から離れるときもヘルメットはシートに置いたままだ。「泥棒が怖くないのか?」と聞くフランス人の友人には、私のヘルメットを盗むほど切羽詰まっている日本人がいたら、同じ人間としてヘルメットくらいくれてやるさと答えた。自転車にも鍵を掛けない。それでも無くならないのだから本当にうれしくなる。

 

 私は今では3人の子供の父親だ。フランスより麻薬がはるかに手に入りにくく、子供たちが盗まれる側にも盗む側にもなる心配が少ない国に暮らせて幸せだと、毎朝しみじみ思う。

 

 オレオレ詐欺のような犯罪はあるが、フランスに比べればまだましだ。フランスではみんな、いつか盗難や強盗や詐欺に遭うだろうと思っている。私は学生時代、1年に1回は通学途中で襲われた。そんな話、日本では聞いたためしがない。フランス人にとって盗難に遭うのは人生の避け難い事実であり、日本人がいつか地震で命を落としてもおかしくないと考えながら日本を離れないようなものだ。

 

 フランスにいる私の家族がこの6カ月間でどんな目に遭ったかを紹介しよう。パリ郊外にある両親の家に強盗が入った。私が昔使っていた子供部屋の窓から侵入したらしい。同じ通りにある家は全部、強盗の被害に遭っている。ノルマンディーにある両親の別荘の前では、チンピラがおばあさんから指輪を奪った。パリにある祖母の家の近所では白昼堂々、泥棒が車で銀行に突っ込んで金を盗んだ。祖母の行きつけの薬局も襲撃された。

 

 私はパリではスクーターに乗れない。乗れば盗まれるか壊されるか、あるいはその両方だから。パリの人間は、レストランに入るときはたいてい自転車のサドルを外して席まで持っていく。ファッションの一部なのかと思っている日本人の友人がいたが、そうじゃない。盗まれるからだ。見掛けない奴だから身分証を見せろ、とギャングから言われるほど物騒な界隈も存在するのがフランスだ。

 

 だから、盗難なんてないも同然の日本に来ると本当にびっくりする。私のところに遊びに来た弟が京都のゲームセンターに財布を置き忘れたときは、数時間で警察が見つけてくれた。新幹線に置き忘れた絵はがきも誰かが親切に投函してくれたらしく、フランスの宛先にちゃんと届いた。12年版犯罪白書によれば日本では03年以降、9年連続で犯罪が減少している(フランスでは毎年増加している)。

 

真に孤独な人間のいない社会

 

 要するに、日本は本当に治安がいい。誰もがその恩恵に浴している。出身国に関係なく外国人はみんなそのことを実感する。日本の警察の初動捜査が遅れがちなことは国内外で知られているだけに、なおさら意外だ。日本が安全なのは警察のおかげじゃない。では、日本にあってフランスにないものは何だろうか。 

 

 治安というのは何かの「結果」としてもたらされるもの。経済が上向けば治安は総じて良くなるだろう。日本では経済は低迷しているが深刻な失業問題はなく、貧困もフランスほど過酷ではない。しかし最大の強みは、自分もコミュニティーの一員だという意識の強さだろう。

 

 日本には真に孤独な人はいない。1億2000万人の一人一人が「安全網」をつくり上げている。フランスでは誰かが盗みを働けば当人だけの問題だが、日本では家族や、その人間が属している集団の評判まで傷つく。この共同体意識は日本の「資産」だ。値段は付けられないし、土地や債券のように資産台帳に記載されるわけでもない。それでも日本はこの意識を失わずに前進を続けるべきだ。

 

Regis Arnaud レジス・アルノー

レジス・アルノー

1971年、フランス生まれ。仏フィガロ紙記者、在日フランス商工会議所機関誌フランス・ジャポン・エコー編集長を務めるかたわら、演劇の企画なども行う。

 

http://www.newsweekjapan.jp/column/tokyoeye/2013/01/post-606.php

 

<引用終り>

 

 

つい最近犯罪白書が発表されているし、自殺統計速報地も発表されている。

どちらもよい数字が並んでいるのだが、日本のマスゴミはどうも「日本が良い」と言う話しがお嫌いの様で、良い話は報道がなおざりだ。

 

しかしこんな良い話こそ未来を担う子供たちにぜひ聞かせたい話である。

  1. マスコミ
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コメント

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短足おじさんへ・・・

前にも、当ブログにコメントしましたが、英国元首相のマガレット・サチャー女史は「戦後、共産主義は一億人以上の罪の無い人を殺した」と言う演説をしていますね。

極論を言えば、民主主義の報道機関の義務と責務は「社会主義と共産主義は、人類にとって犯罪である」いう事例を報道する事がすべてで根幹です。

北朝鮮では、今、飢饉が起こっているらしく。食う物が全くなく、親が子供を煮て食うという驚愕な事態にある地方ではしていると、ネットのマイナーなニュースでごくごく一部で発信してます。それと1000億円以上掛けてしてるミサイル発射実験や核実験を対比させて報道する事こそ、日本の報道機関の義務だと思いますが。

こんなこの世の地獄絵図は共産主義や社会主義の体制でしか出来ません。

そんな国が隣国であるのに、友愛とか友好とか言う元首相を跳梁跋扈させているマスコミの存在価値や理由はあるのでしょうか?正直、怖いものがあります。
  1. 2013-01-31 17:28
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  3. siseinotamikusa #79D/WHSg
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共同体というより「家」じゃないですか。
昔は親の顔を見たいという言葉がありましたし、浅間山荘事件のときやそれ以前の立てこもりのときは、交渉人じゃなくて母親を連れてきたものです。
親に泣かれるのは子にとって一番つらいです。

でも今ではそれもなんか風前の灯ですが。
やはり昔は日本人すべてが貧しくて、母親が自分のご飯を削って食べさせてくれていることや、夜なべして服や手袋を縫ってくれていることを知っていたからでしょう。
  1. 2013-01-31 17:45
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  3. 八目山人 #79D/WHSg
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To siseinotamikusaさん
>短足おじさんへ・・・
>
>前にも、当ブログにコメントしましたが、英国元首相のマガレット・サチャー女史は「戦後、共産主義は一億人以上の罪の無い人を殺した」と言う演説をしていますね。
>
>極論を言えば、民主主義の報道機関の義務と責務は「社会主義と共産主義は、人類にとって犯罪である」いう事例を報道する事がすべてで根幹です。
>
>北朝鮮では、今、飢饉が起こっているらしく。食う物が全くなく、親が子供を煮て食うという驚愕な事態にある地方ではしていると、ネットのマイナーなニュースでごくごく一部で発信してます。それと1000億円以上掛けてしてるミサイル発射実験や核実験を対比させて報道する事こそ、日本の報道機関の義務だと思いますが。
>
>こんなこの世の地獄絵図は共産主義や社会主義の体制でしか出来ません。
>
>そんな国が隣国であるのに、友愛とか友好とか言う元首相を跳梁跋扈させているマスコミの存在価値や理由はあるのでしょうか?正直、怖いものがあります。


確かにご指摘の通りだと思います。
中国・毛沢東が内戦・大躍進運動・文化大革命で5千万人、
スターリンの粛清などで2千万~3千万人(戦後だけです)。
あとは金日成・ポルポトなどは雑魚で物の数ではない。
そう認識しています。

こんな大虐殺をバラ色の世界との言い募ったマスゴミ、そろそろ年貢の納め時でしょう。
今までの悪事を全部ばらす必要が有りますね。

但し悪事をばらせば相当の犠牲者が出る、昔アメリカでマッカーシー旋風と言われるレッドパージをしたときの事、多数のスパイが悪事が露見し自殺しました。
その二の舞になると思いますが、それくらいやらねばいけないと思っています。
  1. 2013-01-31 21:20
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  3. 短足おじさん #79D/WHSg
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To 八目山人さん
>共同体というより「家」じゃないですか。
>昔は親の顔を見たいという言葉がありましたし、浅間山荘事件のときやそれ以前の立てこもりのときは、交渉人じゃなくて母親を連れてきたものです。
>親に泣かれるのは子にとって一番つらいです。
>
>でも今ではそれもなんか風前の灯ですが。
>やはり昔は日本人すべてが貧しくて、母親が自分のご飯を削って食べさせてくれていることや、夜なべして服や手袋を縫ってくれていることを知っていたからでしょう。
>


今の子供たちはお父さんやお母さんが働く姿など見たことが無いですからね。
農家の子供が田植えも稲刈りも(全部機械化されたので)見たことが無い、そんな驚くような話が現実ですから。

しかし今一番の危機は夫婦別姓でしょう。
中国韓国・朝鮮に特有の夫婦別姓、此奴をさも人権尊重のシンボルとして騒ぐ輩がごまんといますのでね。
矢張り一つの家族には一つの姓(英語はファミリーネーム)、これが当たり前でしょう。

こんな所から家族の在り方を見直す機会かもしれません。

<追記> 夫婦別姓は女性蔑視の考えから来ています。女なんかにこの男の姓等名乗らせるわけにはいかん。そんな事です。
だから気に入らなければいつでもポイッ、女なんか代わりはいくらでもいる。そんな考えです。
  1. 2013-01-31 21:39
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  3. 短足おじさん #79D/WHSg
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これは社会の信頼性の問題でしょう。社会に犯罪者の割合が一定以上になると信頼するよりも猜疑心を持ったほうが有利である、とい状態になるはずです。

それが表に出ると人々は一層猜疑心を増し、犯罪者が増加するのですよ。おそらく社会に異質な人間が少なく、またかなり強い同化作用があるため他者を信頼したほうが得だという事情があるはずです。

一歩間違えば息苦しい社会でもありますが、結局は得なことが多いのでしょうね。このような社会的資産をインビジブルアセットと言いますが、これこそがプライスレスなのでしょう。

家庭の崩壊が言われますが若年者は思った以上に保守的で健全です。自分の親のレベルを見ればどちらが得かはわかるのですよ。日本の家族制度は家の資産承継維持が基本でした。だから戦前は悲惨のものになったのです。しかし一見核家族化に見えて、現在の60代以上が資産形成に成功したのですから今度は嫌でもその継承にまわります。子供二人までならば大家族化が得なはずです。

おそらくこの辺りでも日本は元に戻る、小生はそう見ています。だから団塊世代の基地外サヨクが消えていけば元に戻ると思ってます。
  1. 2013-02-01 11:57
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  3. kazk #79D/WHSg
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To kazkさん
>これは社会の信頼性の問題でしょう。社会に犯罪者の割合が一定以上になると信頼するよりも猜疑心を持ったほうが有利である、とい状態になるはずです。
>
>それが表に出ると人々は一層猜疑心を増し、犯罪者が増加するのですよ。おそらく社会に異質な人間が少なく、またかなり強い同化作用があるため他者を信頼したほうが得だという事情があるはずです。
>
>一歩間違えば息苦しい社会でもありますが、結局は得なことが多いのでしょうね。このような社会的資産をインビジブルアセットと言いますが、これこそがプライスレスなのでしょう。
>

インビジブルアセットですか、なるほどですね。
私はタイでの仕事を通じて犯罪が多発する国の原因について考えてきました。
最大の要因は歴史にある、親から子、子から孫と受け継がれた被害の歴史が逆に犯罪を生む土壌になる、そんな認識を持っています。


>家庭の崩壊が言われますが若年者は思った以上に保守的で健全です。自分の親のレベルを見ればどちらが得かはわかるのですよ。日本の家族制度は家の資産承継維持が基本でした。だから戦前は悲惨のものになったのです。しかし一見核家族化に見えて、現在の60代以上が資産形成に成功したのですから今度は嫌でもその継承にまわります。子供二人までならば大家族化が得なはずです。
>
>おそらくこの辺りでも日本は元に戻る、小生はそう見ています。だから団塊世代の基地外サヨクが消えていけば元に戻ると思ってます。

今の若い人が保守的、私もそう思います。若い人が靖国神社に行こうと呼びかけあっている。
或いは本当のマナーとはどんな事か知りたがっている。
どちらも親の世代=団塊の世代に欠けていたこと、そんな感想を持っています。
  1. 2013-02-01 21:45
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  3. 短足おじさん #79D/WHSg
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 日本の治安の良さは今に始まったことではなく、江戸の昔から、ですからね。
幕末に生まれ育った、明治のクリスチャン、内村鑑三の著作「余はいかにしてキリスト教徒になりしか」でも、憧れの米国に渡航したものの早々に荷物をかっぱわれて、その治安の悪さに驚き、日本の治安の良さを懐かしむ記述がありますしね。
 徳川綱吉によるところが大きいのではないか?という説を唱える歴史学者もいますね。(例・磯田道史氏など「武士の家計簿」で著名)。
 一般的には生類憐みの令など、トンデモな政策で上から下まで大混乱に陥れたバカ殿のイメージですが、戦国時代の殺伐とした風潮を一掃し、生命尊重というか、今でいう人権尊重、文治政治を確立したという評価ですね。

 綱吉の評価はともかく、落とした財布が高い確率で戻ってくる、夜道の一人歩きが安心してできる日本のルーツは間違いなく江戸時代、でしょうね。
 
 
  1. 2013-02-06 18:08
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  3. prijon #79D/WHSg
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To prijonさん
> 日本の治安の良さは今に始まったことではなく、江戸の昔から、ですからね。
>幕末に生まれ育った、明治のクリスチャン、内村鑑三の著作「余はいかにしてキリスト教徒になりしか」でも、憧れの米国に渡航したものの早々に荷物をかっぱわれて、その治安の悪さに驚き、日本の治安の良さを懐かしむ記述がありますしね。
> 徳川綱吉によるところが大きいのではないか?という説を唱える歴史学者もいますね。(例・磯田道史氏など「武士の家計簿」で著名)。
> 一般的には生類憐みの令など、トンデモな政策で上から下まで大混乱に陥れたバカ殿のイメージですが、戦国時代の殺伐とした風潮を一掃し、生命尊重というか、今でいう人権尊重、文治政治を確立したという評価ですね。
>
> 綱吉の評価はともかく、落とした財布が高い確率で戻ってくる、夜道の一人歩きが安心してできる日本のルーツは間違いなく江戸時代、でしょうね。
> 


返事が遅れました、恐縮です。
日本は永年江戸時代は暗黒の封建社会、そう言ってきました。
これは戦後教育の悪さの弊害、
しかし実際は日本のいい所の基礎は江戸時代、いやそれ以前、室町・鎌倉時代にさかのぼる所が沢山ある。

これから江戸時代を持って見直すべきでしょうね。
  1. 2013-02-07 18:48
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  3. 短足おじさん #79D/WHSg
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