2009-10-02 12:08

JAL再建<まず最初に倒産させることだ

JALが苦しんでいる。深刻な業績不振でアメリカに身売りするとか、国の支援を受けるとかさまざまだ。

無責任大臣の前原国土交通相が大臣直属の専門家チーム「JAL再生タスクフォース」なるものを立ち上げたことが報道された。

しかしこの「タスクフォース」なるもの、メンバーを見ると旧産業再生機構の面々、この連中で根の深いJAL問題が解決できるのか? はなはだ疑問だ。

 

 

小早川俊一さんはマークがそもそも悪いと言っている 

 

 

 

 

 

 

マークの議論はさておき、私は 

JAL再生にはまず倒産させるべきだと思う。

理由はこうだ。

 

私はタイで仕事をしている間、ほぼ毎月タイと日本の間を往復していた。使うのはいつもJAL、それはJALこそ世界で一番安全な航空会社と信じていたからだった。共同運航便でタイ航空の機材を使う場合でもJALが認めた航空会社だから問題無い、そう信じていた。

然し2005年中部国際空港セントレア)が開港してから、おかしいことに気がついた。

 

中部国際空港開港にあわせ、JALの機材はボーイング767が採用された。

新しい機材は気持ちがいい、今まで無かったサービスも有る。

それはいいのだが新しく採用された客室モニターの到着時間表示が狂っている。私はチーフパーサーにメモを渡し訂正を頼んだ。勿論その時には「今すぐには直らないが関係部署に連絡する」と回答をもらった。

1ヵ月後に乗ると同じ不具合、同じように連絡すると今度はチーフパーサーが(暫定対策だったようだが)直してくれた。

更に翌月又同じ不具合、チーフパーサーに前回直してもらったと話すとだいぶ苦労していたようだが直してくれた。

更に翌月又同じ不具合、今度は直せない。

(余談だが同時に利用するタイ航空(共同運航便)では、同じサービスがあるが最初からきちんと表示されている)

 

 

 

あまりの馬鹿馬鹿しさにJALのCS推進部に手紙を書き、この問題を説明して対策を頼んだ。

当然だが丁重な返事が来て、「何処何処が悪かったので対策している」と書いてあった。

然しナシのつぶて。その後も一向に改善されない。

(CAやチーフパーサーは、いつもお客さんから苦情が来て困っているとこぼしていたが)

 

 

 

その後も一向に改善されないので半年ほどたった所でJALのトップに手紙を書き、問題点を指摘した。

指摘したことは(細かい事情を書いた上で)

1) 現場から上司・関係部署への情報のパイプが詰まっている。

2) 同じ部署内での横の連絡も無い。

3) 不具合が分かっていてもノーアクションなど、仕事は上から言われた事しかしない風土が有る。

4) 系列会社(この場合はJALウェイズ)の社員の士気が落ちている。

 

当然この場合も丁重な返事は来たがノーアクション

不具合が解消したのは発生から1年半以上たってから。

 

以上の経緯から私は

JALは組織が心底から腐っている。これを改善するにはまず倒産させ、一度組織をぶっ壊さなければダメ。

とくに上層部を残しては再建は無理と見る。

 

尚私が指摘した不具合の原因は以下のことと判明した。

空港には固有の識別コードが有る、成田ならNRT、関空ならKIX、そして中部国際空港は旧名古屋空港のNGOを使っている。そしてモニター表示ソフトのNGOの属性として緯度経度・標高などのデータが旧名古屋空港のままだったので認識しなかった為だった。

こんな素人にも分かるミスの解消に1年半以上かかった、これがJALである。

 

その後私はJAL利用を諦め、タイ航空を使用するようにしている。機内食も美味しいし、第一CAが若くて綺麗だ。(ついにスケベ人間の本性が出たか・・汗)

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コメント

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今日は、私のブログにコメント戴きありがとうございました。
このJALのエントリに行き当たりなるほどと思いました。私の身内にJAL関係者がいるので、倒産させるには忍びないですが荒治療は必要でしょうね。
ここでご指摘戴いた「事実」はそのまんまコピペして伝えておきます。

ありがとうございました。
  1. 2009-10-05 14:40
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  3. sonoraone #79D/WHSg
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To sonoraoneさん

色々お手数をお掛けしました、有難うございます。
私が一番驚いたのは、運行の安全には関係ないこととはいえ
機材の不具合が次のクルーに引き継がれた形跡が全くないこと。
ものづくりの現場では絶対有ってはならないことです。
本当はJALには、世界のエアーラインのモデル企業になって欲しいと思っています。
  1. 2009-10-05 17:56
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  3. 短足おじさん #79D/WHSg
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>ものづくりの現場では絶対有ってはならないことです

確かに一番大切な事だと思います。
今回の経営危機を教訓に本当の日本のフラッグシップに立ち直って欲しいと願っています。身内にJALがいながら諸般の事情から私自身は殆どANAの利用です。
戴いた私のブログへのコメント欄の返信に書かせて戴きましたが、短足おじさんのお仕事のタイにも格別の思いが有ります。今後とも色々ご教示お願いします。
  1. 2009-10-05 18:23
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  3. sonoraone #79D/WHSg
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No title

To sonoraoneさん

確かsonoraone さん は昨年ご家族でホアヒンの方に行かれたかと思います。
ホアヒンは今日のニュースでは列車の脱線事故で7人死亡、多数が負傷したとのこと。
現場はホアヒン市外から南へ(バンコクと反対方向へ)15キロほどのカオタオ地区と言う所らしい、でもこの路線は単線ですのでそんなに速度は速くない、正面衝突ならともかく脱線事故で死者、よくよくのことだと思います。
現地の報道では雨でスリップか???と言ってます。
しかし列車が雨でスリップ?、
タイでも新聞記者はいい加減なことを言いますね。
日本も同じです。困ったものです。
  1. 2009-10-05 21:56
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  3. 短足おじさん #79D/WHSg
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To 短足おじさんさん
>To sonoraoneさん
>
>確かsonoraone さん は昨年ご家族でホアヒンの方に行かれたかと思います。
>ホアヒンは今日のニュースでは列車の脱線事故で7人死亡、多数が負傷したとのこと。
>現場はホアヒン市外から南へ(バンコクと反対方向へ)15キロほどのカオタオ地区と言う所らしい、でもこの路線は単線ですのでそんなに速度は速くない、正面衝突ならともかく脱線事故で死者、よくよくのことだと思います。
>現地の報道では雨でスリップか???と言ってます。
>しかし列車が雨でスリップ?、
>タイでも新聞記者はいい加減なことを言いますね。
>日本も同じです。困ったものです。

このニュース知りませんでした。
ホアヒン始めタイには家内の生前は良く行きました。亡くなった後も、義父や義母を連れて一度行きました。この路線、一度乗ってみようかと言う案も出たんですが、甥っ子達を踏めた多人数と言うことも合ってミニバンチャーターしました。
雨でスリップと言うよりスピードの出し過ぎかも知れませんね。
亡くなられた方には、ご冥福をいのります。
タイにまた行きたいものです。
  1. 2009-10-06 05:54
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  3. sonoraone #79D/WHSg
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To sonoraoneさん
>
>タイにまた行きたいものです。
>
タイは驚くほどの速さで変化しています。
私が行ってもいつも「浦島太郎」の心境、
仕事を離れ、のんびりうまい物めぐり等したいものです。
  1. 2009-10-06 15:57
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  3. 短足おじさん #79D/WHSg
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>以上の経緯から私は
>JALは組織が心底から腐っている。これを改善するにはまず倒産させ、一度組織をぶっ壊さなければダメ。
>とくに上層部を残しては再建は無理と見る。

はじめまして、こんばんは。よもぎねこさんのところから、流れて参りました。

さて、JALの再建云々を拝見していて、アメリカのGMとかの、政府に保護された企業のようだなぁとつくづく思います。組合、上層部やretireeの財務への圧迫など。
それでも、アメリカとは比べ物にならないくらい、幹部の給料は安いわけで、そう考えると一体どうしてここまで酷いことになったのか、と思います。言い換えれば、それほどに杜撰な経営だったのでしょう。

競争、改革といえば、アメリカのエアラインは面白いですね。
Low-cost carrierのSouthwestが最も事故率が低く安全な航空会社とランクされています。ここの機材はすべてB737なので、パイロットもクルーも慣れているのでしょう。古い機材ばかりのようではありますが、ずっと黒字経営(!)、規模もアメリカで第6位です。

一方でContinental Airlineという航空会社は80年代に一度Chapter11申請しています。破産して、全員解雇して、給料を半分にして、それでも働く気があるなら再雇用するという荒業を取り、破産から3日後に再運航を始めたそうです。
それでも、その後も経営は順調ではなく、90年代に再び破産の危機に。しかし、それを敏腕CEOが驚異的に立て直したそうです。機材はすべてBoeing社製の新しい機体ばかりを使用することで燃費効率をあげて燃料費高騰に適応しているとのこと。ま、それでも、現在は(航空業界全体がそうであるように)経営は苦しいようですが。

ですので(笑)、短足おじさん様のおっしゃるように、私も「破産」しての「荒療治」のほうが、長期的には良いのではないかと考えております。
「すごく面白い経営方針への劇的変換、そして驚異の立ち直り」を見てみたいものです。
長文失礼いたしました。
  1. 2009-10-26 02:19
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  3. kei-iza #79D/WHSg
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To kei-izaさん

はじめまして、コメント有難うございます。

>さて、JALの再建云々を拝見していて、アメリカのGMとかの、政府に保護された企業のようだなぁとつくづく思います。組合、上層部やretireeの財務への圧迫など。
>それでも、アメリカとは比べ物にならないくらい、幹部の給料は安いわけで、そう考えると一体どうしてここまで酷いことになったのか、と思います。言い換えれば、それほどに杜撰な経営だったのでしょう。
>
まさにその通り、杜撰そのものだったのです、いや今でも杜撰そのもの。

>競争、改革といえば、アメリカのエアラインは面白いですね。
>Low-cost carrierのSouthwestが最も事故率が低く安全な航空会社とランクされています。ここの機材はすべてB737なので、パイロットもクルーも慣れているのでしょう。古い機材ばかりのようではありますが、ずっと黒字経営(!)、規模もアメリカで第6位です。
>
>一方でContinental Airlineという航空会社は80年代に一度Chapter11申請しています。破産して、全員解雇して、給料を半分にして、それでも働く気があるなら再雇用するという荒業を取り、破産から3日後に再運航を始めたそうです。
>それでも、その後も経営は順調ではなく、90年代に再び破産の危機に。しかし、それを敏腕CEOが驚異的に立て直したそうです。機材はすべてBoeing社製の新しい機体ばかりを使用することで燃費効率をあげて燃料費高騰に適応しているとのこと。ま、それでも、現在は(航空業界全体がそうであるように)経営は苦しいようですが。
>
面白い情報有難うございます。
Low-cost carrierのSouthwestが最も事故率が低く安全な航空会社!!素晴らしい、日本人も爪の垢でも煎じて飲みたいものです。

>ですので(笑)、短足おじさん様のおっしゃるように、私も「破産」しての「荒療治」のほうが、長期的には良いのではないかと考えております。
>「すごく面白い経営方針への劇的変換、そして驚異の立ち直り」を見てみたいものです。
>長文失礼いたしました。

劇的変換、是非とも見たいものです。
これからもどうぞよろしくお願いします。
  1. 2009-10-26 06:40
  2. URL
  3. 短足おじさん #79D/WHSg
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No title

>素晴らしい、日本人も爪の垢でも煎じて飲みたいものです。

すいません、ちょっと私の誤解がありましたので、訂正です。
下記のサイトによると「無事故率」1位がデルタ航空,2位がSouthwestでした。
でも、Southwestは死亡事故がなくて第二位です。
この二社が無事故率がずば抜けて低いので、死亡事故を勘案すれば、SouthwestはLCCの割りに本当に頑張っているという話を友人としていて、ちょっと勘違いしてしまいました。申し訳ありません。

http://www.planecrashinfo.com/rates.htm

ちなみに。このサイトは、世界中の航空会社の無事故率を表にしていますが、アジアとかアフリカとか見ていると、面白いです。信じられないようなエアラインがあります。

Southwestは本当に興味深いLCCです。
機材がB737しか使用していないだけではなく、席は早いもの勝ち、CAはみなポロシャツに短パンで、機内アナウンスものど自慢状態だったりします。(Youtubeでも見られます)
徹底的に提供するサービスを限定する一方で、フライトの変更手数料無しなど、他のエアラインがやっていないサービスも提供しています。
また、燃料は高騰する前に数年先まで固定価格で買取契約していたために、急騰時も影響が少なかったそうです。
アメリカは飛行機が主な国内交通手段ですから、競争は過酷です。ゆえに、各社の特色があり、ビジネス分析するには、興味深いです。
  1. 2009-10-26 10:46
  2. URL
  3. kei-iza #79D/WHSg
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To kei-izaさん

大変興味深い情報有難うございます。

>徹底的に提供するサービスを限定する一方で、フライトの変更手数料無しなど、他のエアラインがやっていないサービスも提供しています。
>また、燃料は高騰する前に数年先まで固定価格で買取契約していたために、急騰時も影響が少なかったそうです。
>アメリカは飛行機が主な国内交通手段ですから、競争は過酷です。ゆえに、各社の特色があり、ビジネス分析するには、興味深いです。

こういうことを航空会社だけでなく、色んな分野でやっていかないと日本がどんどん立ち遅れますね。
大いに参考にしたいです。
所で航空会社の無事故率、アジアの航空会社は軒並み高いですね。
つまり死亡事故率が高いと言うことでしょうがどうしてか知りたいところです。
ランク最低の中華航空(台湾)は悪名高いところなので理解できますが・・
  1. 2009-10-27 15:08
  2. URL
  3. 短足おじさん #79D/WHSg
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