2008-11-12 18:44

流言蜚語(飛語)<続々>

このブログは今回でこのカテゴリー「世界から」を終了し、次回からはカテゴリー「コラム」に移動します。

よろしくお願いいたします。

 

流言蜚語(飛語)<続々>

 

 

流言蜚語(飛語)で街はもぬけの殻、 では事実はどうだったのか。

 

全くの偶然だが、事故の1週間後所轄消防署の係員から実態を聞く機会があった。

(以前から計画していた防火訓練で、まさにこの事故現場のまん前にある消防署から係員に来てもらい訓練を実施した)

 

所轄消防署の話

 1)  報道では4基のタンクが誘爆炎上と言われている、

   しかし事実は4号タンク1基が爆発炎上しただけ。

 

 2)  非常に広範囲の地域の人が避難した様だが、消防署・警察では避難指示はしていない。

    報道機関が勝手に言ったこと。

 

  (なるほど私が野次馬よろしく事故現場近くまで行って、写真を撮っていても制止されなかったわけだ)

 

ここから教訓として以下のことが読み取れる。

 

大きな事件などが起こったとき、正しい情報をつかむことは非常に重要だ。

その一番有力な手段がテレビ・ラジオ。

 

しかしそのテレビ・ラジオと言えども「科学的知識の無いリポーターなどが感情的に話す」ことがあるので本当かどうか極めて怪しい。

(今回はまさしくそれ)

 

特に危険なのは地元の人に対してのインタビュー、

地元の人は個人の意見として「怖いので逃げる」等と言ったりする。

しかしこれが一度電波に乗ってしまうと「そのメディアの公式見解」になってしまう。

だから誰か1人が怖いので逃げるというと「危ないからみんな逃げろ」になる。

 

さらに厄介なのが携帯電話、

個人の思い込みがあっという間に拡散する。

 

 

以上のことから海外にいる日本人としてどう行動するか?

 

今回のケースではタイ人がうろたえて走り回っているとき、日本人の冷静な行動が際立っていた。

 

それは日本人が科学的な知識があり、流言蜚語が飛び交う中で冷静に判断行動できたことが大きいと思われる。

 

そして最後には「自分の身は自分で守る」

当たり前だがこれしかないと思う。

 

だがしかしそのためには、

 

1)        信頼できる日本人との情報ネットワークを持つこと。

   今回の場合、現地の日本人が業種やグループを超えたコニュニケーションのネットワークを持っていた。

   これがうまく機能した。

 

2)        現地の人が何を言っているのか把握すること。

 

   特に危険な流言蜚語の場合、

   日本人は現地人が何で騒いでいるか分からない事が多い。

   今回の場合、半径30キロ以内の人は避難しろとテレビで言っていることを知っていた日本人は半数にも満たなかった。

 

そして日本人にとって都合の悪いことでも報告してくれる現地人が必要で、常日頃この点に留意すべき。

 

 

最後に日本人ならどうしても日本国大使館に頼りたくなるがその実態はこんな風であった。

 

 

在タイ日本国大使館

(2006年新築)

 

 

日米大使館の対応

        アメリカ大使館では当日昼過ぎ現地地域在住のアメリカ人に対し以下のような避難指示を出した。

 

  「大変な災害の恐れが報道されている、

   しかし事実関係がどうなのか確認が取れない、

   ここはとにかく今日のところは

   安全と思われるバンコク地区まで避難せよ。」

  (この指示、もちろん翌日には解除されが・・・)

 

・ 日本大使館の場合

     日本人も何人かが日本大使館に電話し、どうしたらよいか相談している、

  がその回答は

   「えっ何かあったんですか?。あぁそうですか。

   いや特に大使館としては何も・・・

   特別な指示は出していませんので・・、

 

   あぁアメリカ大使館はそうなんですか、

   それではそちらの方でよく状況を見て・・・

   そちらで判断してください。」

 

大変残念だがこれが日本国大使館の実情であった。

 

 

  1. タイiza10年以前
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コメント

No title

日本大使館て、どうして、どこもこうなんでしょうね。
日本人の安全を守る・・・が仕事のメニューに入ってないのでしょう。
  1. 2011-03-13 18:08
  2. URL
  3. yuyuu #79D/WHSg
  4. 編集

No title

To yuyuuさん
>日本大使館て、どうして、どこもこうなんでしょうね。
>日本人の安全を守る・・・が仕事のメニューに入ってないのでしょう。


私の知りうる範囲です。
タイにいる日本人はこの当時は日本の大使館は当てにならん。
だから自分の身は自分で守る、そういう理解が出来ていました。
何か有ったらアメリカは空母を持ってくる。
だけど日本は何もしないと。

今日アメリカの空母が来てくれました。
日本では殆ど報道されていないようですが凄い事です。
空母ロナルド・レーガンの発電能力は今止まっている原発並み。
病人の受入能力は大都市の大病院以上、すごいです。
それから軍事能力についてはタイの陸海空全軍より空母一隻のほうが遙かに強大なのです。

そんな事で日本の官僚に対して不信感は募りますが、しかし世界的に見ると日本はしっかりやっている。 
今回の地震・津波で日本は大変な苦労ですが、これで誰がしっかりやっているのかが分かると思います。
  1. 2011-03-13 21:05
  2. URL
  3. 短足おじさん #79D/WHSg
  4. 編集

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