2012-10-19 15:35

暗い夜道を走るのは怖い<タイの話です

  写真好きの裏の桜さんが美しい星空の写真をアップしている。

http://dale-alv.iza.ne.jp/blog/entry/2899982

 

http://dale-alv.iza.ne.jp/blog/entry/2896294/

 

 

こんな美しい星空の写真を見て、タイ時代に真っ暗な田舎の夜道を車で走った事を思い出した。

 

その当時住んでいたのはタイ湾に面した町、ある時そこから田舎のクメール遺跡を見に行くことにした。

普段は運転手がいるのだが休日だったので自分で運転することに。

 

行ったのはこんな遺跡。

 

 

タイ東北部ブリラン県にあるパノムルンというクメール遺跡。

 

カンボジアアンコールワットとほぼ同じ時期(12世紀頃)に建造されたと言われ、標高380メーターほどの死火山の頂上にある大神殿。

1988年に17年がかりの復元工事が完了し、往時と同じ壮大な姿になっている。

 

 

アンコール・ワットよりは小さいが、それでも実に壮大な神殿だ。

特に高い山(独立峰)の頂上なので、神殿から見るイサーンの大平原の景色は実に素晴らしい。

タイ東北部イサーンの人の自慢の種である。

 

 

住まいからは片道約500キロ、でも田舎の道は1時間に大体100キロ位は走れる、だから日本の500キロほど遠いわけではない・・・(と舐めていたのが・・・)

(注:タイの一般道路は乗用車は法定最高速度90キロである)

 

 

 

 

さて問題は帰り道。

こんな所をあちこち見て歩いたので、帰路車で走りだしたのは本人は早めのつもりだったが、余り早くなかったようだ。

でも来た時の道を帰るだけ、遅くても夜8時頃には住まいに着くと読んでいた。

勿論明るいうちに燃料も補給し、夜に備えてフロントガラスも綺麗に拭いていたのだが・・・

 

 

帰路の丁度半分くらいで日が暮れてきた。

タイの日没はあっという間に暗くなる。

高緯度の北海道などと逆の現象なのだが・・。

 

 

さて暗くなったら、いやに前が見にくくなってきた。

田舎の国道で対向車もほとんどいないのでハイビームで走るのだが、まるで霧の中を走っているようで前が見えない。

一体何が起こっているのか分からず車を止めてみた。

自分の目がおかしくなったのかと思ったのだが、そうでもない。

 

満天の星空だが月はない。闇夜である。

見渡しても全く明かりが見えない、人家も何も全く見えないので周りは真っ暗闇。

恐る恐る走り出しても不思議な事に車のヘッドライトで照らしているのだが、ほとんど何も反射してこないのだ。

 

おっかなびっくり走っているとしばらくしてこんな感じのものが見えた。

遠くの灯りである。

 

注:この写真は裏の桜さんの星空の写真をお借りしました。

撮影者は星空を撮ったのですが、私がタイで見た田舎の灯りもこんな感じ。

勿論周りは真っ暗だったんですが。

 

真っ暗な中に遠くに何か灯りが、あぁ やっと街の灯りだなと思ったんですが・・・

 

しばらく走るとこんな感じ。

これも裏の桜さんの写真を拝借しました。

 

 

周りが真っ暗な中に煌々と外灯が。

この写真は橋を照らしているが、私がタイで見たのは国道の交差点。

タイの田舎の国道は真っ暗だが、交差点だけは外灯が煌々とついていた。

 

こんなのが大体20キロ位に1か所あった。あとは真っ暗闇。

 

 

 

後で分かったのだが、日本の道路はどんな所に行ってもこんなモノが必ずついている。

 

デリニエーター(デリネーター)と言う。

視線誘導用の反射板だ。日本ならどんな地方道でも絶対ついている。

あまりにも当たり前で、多分意識している人も少ないと思う。

 

これが有れば真っ暗な中でもヘッドライトで路肩が確認できる。

 

 

そして道路の白線

 

 

日本では道路の白線の塗料にはガラスビーズが混ぜてある。

だからヘッドライトで照らせば光って白線と確認できる。

 

 

しかしタイの道路にはこんな反射板は無い

道路の白線にはガラスビーズが入っていない、だから光らない。

 

そんな事でタイの田舎道は夜間高速で走るようには出来ていないのだ。ヘッドライトで照らしても光が返ってこない・・・

 

 

こんな経験で発展途上国のモノは見た目は先進国のものと変わらないように見えても肝心なところが抜けている。だから日本の常識で判断してはいけないと痛感した。

 

結局この道は行きは100キロ以上で走ったものがせいぜい60キロ位しか出せない、住まいに着いたのは2時間以上遅れだった。

 

この真っ暗な道を約4時間以上かかって走ったのはいい経験になった。

1年くらい後、性懲りもなく再びこの道を夜走ってまたまた怖い思いをしたのだが、それはまた別の機会に。

 

尚もう一つ後日談、こんな道を深夜走る長距離バスが有る。

所がタイ人の特に女性は一人ではこんなバスに乗りたがらない。

理由は何が起こるか分からないからだそうだ。

それも自分で走って納得した。

  1. タイiza
  2. TB(0)
  3. CM(2)

コメント

No title

こんにちは。

ブログと写真紹介ありがとうございます。

私は暗闇の中を無灯火で車を走行させた事があります。その時の時速は40キロ未満だったでしょうか。勿論日本国内で・・・ご存知でしょうけど、明かりがまったく無いと真っ暗闇と思われる夜間ですけど、暗闇に眼が慣れると思っているより明るい事を・・・とはいえ、流石に無灯火で時速40キロ近い速度で車を運転するのは恐怖でした。

ちなみに若気の至りで無灯火という無謀運転を行ったのではありません。職務上必要とされる行為でしたし、公道で行った訳ではありません(笑)
  1. 2012-10-19 19:28
  2. URL
  3. 裏の桜 #79D/WHSg
  4. 編集

No title

To 裏の桜さん
>こんにちは。
>
>ブログと写真紹介ありがとうございます。
>
>私は暗闇の中を無灯火で車を走行させた事があります。その時の時速は40キロ未満だったでしょうか。勿論日本国内で・・・ご存知でしょうけど、明かりがまったく無いと真っ暗闇と思われる夜間ですけど、暗闇に眼が慣れると思っているより明るい事を・・・とはいえ、流石に無灯火で時速40キロ近い速度で車を運転するのは恐怖でした。
>
>ちなみに若気の至りで無灯火という無謀運転を行ったのではありません。職務上必要とされる行為でしたし、公道で行った訳ではありません(笑)
>


凄いご経験をお持ちですねえ。
確かに真っ暗闇と言えども意外と明るいものだと言うのは分かります。
月夜なら明るいものですが星明りだけでも意外と明るい。
それと日本はどこに行っても何処かの灯りが漏れてくる。
天体写真をやっている方には釈迦に説法でしたね。

その点タイは田舎に行けば本当に真っ暗なので、天体写真には向いているかもしれません。
  1. 2012-10-19 22:20
  2. URL
  3. 短足おじさん #79D/WHSg
  4. 編集

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する