2012-09-11 15:20

自動車の燃費規制

  日本ではあまり報道されないが、最近世界的に自動車の燃費規制が非常にきつくなっている。

先月末だがアメリカからこんな報道も。

 

米国が新燃費規制を最終決定、25年までに現行の2倍へ

2012.8.29 09:59

 【ワシントン=柿内公輔】米政府は28日、自動車メーカーに課す燃費基準を現行の約2倍に強化する新規制を最終決定した。2025年までの達成が求められ、日本を含む各国のメーカーは環境対応車の開発の加速を迫られそうだ。

 

 新規制では、燃費基準を現行の1ガロン(約3.8リットル)当たり27.3マイル(約44キロ)から、25年までに54.5マイル(約88キロ)程度に引き上げ、1リットル当たりで約23キロに強化される。現行基準でも、16年までに1ガロン当たり約35.5マイル(1リットル当たり約15キロ)へ引き上げる義務が既に課せられている。

 

 世界的に燃費規制の強化が進む中、米国も昨年7月にオバマ大統領が強化策を発表し、当局が日米欧の自動車メーカーなどと細部の調整を進めていた。

 

 新規制のもとでは、ハイブリッド車(HV)などのエコカーが有利になるとみられ、各社の今後の新車開発や販売戦略にも影響を与えそうだ。

 

http://sankei.jp.msn.com/economy/news/120829/biz12082910020004-n1.htm

 

<引用終り>

 

 

実はこの規制、昨年7月にはアメリカ政府と自動車会社首脳、労働組合代表などと合意が成立、そして今回の発表に至ったものである。

幾ら最終ターゲットが2025年と12年先とはいえ、現行の規制値の2倍(燃料を半分しか食わない)とは厳しいものである。

上掲のように最終的には1リットル当たり約23キロ、大変な規制値である。

 

(注:例によってアメリカ流の隠れ蓑があり、アメリカ車の得意とするSUVなどの小型トラック分野は規制値がかなり緩い。)

 

さてそんな燃費規制、元々燃費の良い日本車には有利な話だが、そうとばかりも言っておられない。

ヨーロッパ社は新型ディーゼルエンジンを中心に画期的な燃費改善で日本車を追いかけている。

元々ヨーロッパ車はディーゼル車が多かったのだが、最新のコモンレール技術で音も静か、排気ガスもきれい、燃費もいい、最近のディーゼル車の進歩も実に素晴らしい。

 

(注:このコモンレール技術、コモンレールに1400気圧とか1800気圧の圧力で燃料を蓄圧、1回の噴射ごとにプレ噴射・メイン噴射・ポスト噴射と複数回噴射するシステム。極めて高度なシステムで、世界でデンソーとボッシュだけが実用化している。)

 

実は私もこの燃費規制、メーカー間燃費改善競争を普通の競争とみてきたが、どうも見方が甘かったようだ。

昨日紹介した石油資源のピークがすでに来てしまった話、此処には今後の燃料に関する見通しが掲載されている。

 

以下2050年までの世界のエネルギー見通しより引用

http://www.nexyzbb.ne.jp/~omnika/summary.html

 

燃料と電気の比率

私たちが使用しているエネルギーには燃料と電気がある。燃料は石油と天然ガスとからなり、これからの50年間に減少していく(石炭は燃料ではあるがほとんどが発電に使われている)。電気は、石炭、原子力、水力、再生可能エネルギーなどで作ることができるが、燃料は不足してしまう。下の図は、現在と2050年とで、燃料と電気の比率がどう変わるかを示したものである。

 

この図では、燃料が現在の4分の1以下になる。このことは、移動や輸送に使われる燃料が圧倒的に不足することを意味しており、私たちの将来に対する不気味なメッセージである。

<引用終り>

 

 

2050年と言えば38年後、それまでには何と4分の1以下になる。

(今大学生の人なら定年になる前ですよ)

自動車などを走らすための燃料は如何したら手に入るだろうか。

 

私にはガソリン不足に苦しんで、何と松の根っこを掘り出して松根油を抽出、それで飛行機を飛ばそうとしたあの失敗が目の前に来るような気がしてならない。

 

松根油は以下参照ください

http://tansoku159.iza.ne.jp/blog/entry/2845150/

 

 

自動車は世界中で国もメーカーも燃費改善に取り組んでいる。

良い事である。

しかしその背景にこの様な危機感がある事を知らずに反原発などと叫んでいる人たちがいる。

マスゴミもその後押し中だ。

 

しかし、こんな事を煽っている人は

 

こんな人である

 

そしてこんな人を後押ししているのが何と空き缶なのだ。

 

 

最後に9月9日にエントリーした「国益の背く原発ゼロ」のなかで引用したJR東海葛西会長の言葉、これをよく考えてみたい。

 

 

「大衆は自分が求めるものの代償が何かを必ずしも自覚せず、現実を見て初めて「そうだったのか」と気付く」

 

今が日本が100年の衰退に嵌っていくか、それとも昔の輝きを取り戻すか、その瀬戸際ではないだろうか。

 

 

 

尚この100年の迷路、これは最近活動を休んでいる(何処かでコーヒーを飲んでいるのでは?)SONOさんからこんな話をいただいて、ずっと気になっているものです。

その言葉はSONOさんの友人の言葉で

そのイギリス人の反応:日本はもうダメだな。100年の迷路に入った感じがする」

と言うものです。

この話は以下参照ください。

http://tansoku159.iza.ne.jp/blog/entry/2332474/

 

100年の迷路か、それとも新しい100年か、

一人一人の肩にそれが乗っかっているように思います。

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コメント

No title

おそらく電気は他の手段で取得可能と思いますが、燃料、特に液体燃料の取得は大変なことになるでありましょう。

正直な所コールピークが来たら、どういう生産をすればいいのか皆目見当がつきません。自動車は電気が可能でしょうが、飛行機だけは他に手段が思いつきません。原子力の利用くらいしか考えられませんか…

だから液体燃料の消滅は文明の破壊を招きかねないと考えています。
  1. 2012-09-12 11:37
  2. URL
  3. kazk #79D/WHSg
  4. 編集

No title

To kazkさん
>おそらく電気は他の手段で取得可能と思いますが、燃料、特に液体燃料の取得は大変なことになるでありましょう。
>
>正直な所コールピークが来たら、どういう生産をすればいいのか皆目見当がつきません。自動車は電気が可能でしょうが、飛行機だけは他に手段が思いつきません。原子力の利用くらいしか考えられませんか…
>
>だから液体燃料の消滅は文明の破壊を招きかねないと考えています。


全く同感です。最後の手段は松根油!!
だから山に松を植えましょう・・・(笑)

石炭の液化は技術的には完成されているので、コスト無視ならやれるでしょうね。
いずれにしても自動車はCNGなど気体でも良いんでしょうが、飛行機だけは液体燃料以外ないでしょうね。

いずれにしても30年とか50年とか先がバラ色だとは絶対思えない。
何年か先に過去を振り返って2012年は本当にターニングポイントだった、そう思うのは間違いない。

文明の崩壊、そんな恐ろしい話が現実味を帯びてきています。
  1. 2012-09-12 14:10
  2. URL
  3. 短足おじさん #79D/WHSg
  4. 編集

No title

多くの皆さんはエネルギー問題は関心があるようですが、石油減少→石油製品の減少となるわけで、それこそ知らない内に生活に浸透している石油製品を何で代替すれば良いやら。石炭液化で追いつきましょうか。
考えている方は結構いるやに聞きますが。
  1. 2012-09-12 17:37
  2. URL
  3. koguma #79D/WHSg
  4. 編集

No title

To kogumaさん
>多くの皆さんはエネルギー問題は関心があるようですが、石油減少→石油製品の減少となるわけで、それこそ知らない内に生活に浸透している石油製品を何で代替すれば良いやら。石炭液化で追いつきましょうか。
>考えている方は結構いるやに聞きますが。


石油が無くなったときまず最初にやるのは他のモノで代替のきくモノを切り替える事でしょう。
石油化学で使うナフサなどは直ぐには代替できませんが、暖房用のものなどは何に切り替えても良いでしょう。原発があれば暖房は電気でOKです。
自動車は電気なり天然ガスなりで代替がききます。
天然ガス自動車など今でも走ってますから全く問題なし。

KAZKさんが心配しているように飛行機は代わるものがありません。
だからこれだけは最後まで液体燃料でしょう。
私が松根油などと揶揄しているのはそんな理由です。

石油の供給が2割とか3割減ったら狂乱状態でしょうね。
戦争がおこります。
  1. 2012-09-12 21:46
  2. URL
  3. 短足おじさん #79D/WHSg
  4. 編集

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