2012-07-31 16:42

タイのバラマキ政権の結果

  タイのバンコク週報に興味深い記事がある。

「汚職指数が悪化 予算の多くが政治家らの懐に」と言う記事。

内容はこんなモノ

 

 

7月21日付バンコク週報1面記事より

 

バンコク週報の記事は今は有料化され読めないので記事をコピーしたのだが・・・・

賄賂が30%~35%とは何とも恐れ入った数字である。

 

タイでの賄賂は一般に政府発注の公共工事の発注額に応じ、受注企業が政府当局者や入札担当者に賄賂として支払っている。

タイではこれはコミッション(手数料)といい、発注に便宜を図った手数料であり、別に可笑しなものでないと受け取る側は理解している。

GDPの2.2%~2.5%が賄賂、こんな事をしていたら国がおかしくなるのは当たり前だ。

しかもこの記事の後半で1999年にはこの数字が11%~15%だった、

それが大幅増加していると指摘されている。

では何が原因でこんな無茶苦茶な数字になったのか。

 

 

 

思い当たることがある。

タイの政権は2001年からタクシン政権になった。

タクシン自身は2006年4月に退陣しているが、その後も傀儡政権を後ろで操っており、2006年9月のクーデターからの1年強と2008年12月~2011年6月までのアピシット政権以外はタクシン傀儡政権である。

現在のインラック首相もタクシンの妹であり、主要な政権運営はタクシンが毎日指示を出していると言われている。

 

そしてタクシンは賄賂を30%とっていることは以前から囁かれていたことだ。

この件は以下参照下さい。

http://tansoku159.iza.ne.jp/blog/entry/1689295/

 

タクシン政権誕生して10年以上、やっとその問題点が公表されたわけである。

 

こんな事で得た莫大な金はどこへ行ったのか?

勿論私腹を肥やすのに使われたのだがそれだけではない。

選挙民の歓心を買うためにアチコチにばらまかれたのである。

 

タクシン派が選挙に強い、民主的な選挙と言われるもので勝てるのはこの多額のバラマキ金をエサに愚民を釣り上げているためである。

 

だがそんな多額の賄賂を捻り出すことがどうしてできるのか?

日本人の常識では無理だ。

方法はただ一つ、常識はずれの手抜き工事である。

 

その一つの例、タイでは7月31日完了で新しくできたスワンナプーム空港の滑走路補修工事が行われてきた。

2本ある滑走路の内長い方、4000メートル滑走路を全面閉鎖し、全長の約半分くらいの舗装をやり直す工事である。

当然相当数の旅客便が遅れたり別空港に着陸を余儀なくされたりした。

 

この空港の開港は2006年9月だから5年ちょっとで舗装やり直し、日本では信じられない手抜き工事だが、3割も3割5分も賄賂を取られればこんな事も起こる。

 

更に今回私も類似の事例を目にした。

タイ東部の工業団地のある地区と貿易港であるレムチャバン港を結ぶ高速道路、

これも2006年頃出来たのだが、今回通ってみると道路がガタガタである。

 

これはその道路の写真

 

黄色丸印内が路面にできた穴、

路面はもっと酷いところが一杯、ここは程度の良いところなのだが、大型車が路面の穴ぼこを嫌がって路肩部分に車輪を乗せて走っている、だから危なくて写真を撮りに行けなかった。

 

実は大きく写っているトレーラーも本当は左車輪を路肩に乗せて走りたかったらしい、私がウロウロしているので仕方なく走行車線真ん中を走っている。

 

写真の奥に写っている赤丸印の車が右側車線の路肩に片側車輪を乗せて走っている。

こんな走り方をしなければならない路面の痛み方なのだ。

 

これが出来て6年くらいの新しい道路である。

知らないドライバーが夜間高速で突っ込んだらパンクや事故は間違いないところだろう。

こんな事をして作った裏金が政治家に回り、その一部が庶民にばら撒かれているわけだ。

 

政治家がばら撒く僅かな金に尻尾を振って1票を投じた人、その結果がこんな損失を与えている事には残念ながら気が付いていない。

タイ人は何時になったらこんな事に気が付くのだろうか。

 

 

そういえば日本でも九州で未曾有の水害が発生したが、そこでもダムが完成したところは水害を免れ、ダムをストップさせられた所ではダムさえ有ったら水害はなかったのにと言う事例があった。

http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20120719/plt1207191540006-n1.htm

 

被害に遭われた方、お見舞い申し上げます。

しかしうっかり1票、がっかり4年では済まない話、そう思います。

 

タイに行ってみて、日本のミンス政権の問題と全く同じ現象を見てきました。

その一端です。

  1. タイiza
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コメント

No title

お帰りなさい。道路の状況は中国でも同じです。と言うことは賄賂も・・・ただ選挙のない中国では有力者の蓄財に回っているだけのようです。日本からのODAも1~2割が主導した政治家に回ると言われていますが、一番の問題は金を盗まれた国民がそのことに無関心なことではないでしょうか。
  1. 2012-08-01 07:12
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  3. pawadekun #79D/WHSg
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To pawadekunさん
>お帰りなさい。道路の状況は中国でも同じです。と言うことは賄賂も・・・ただ選挙のない中国では有力者の蓄財に回っているだけのようです。日本からのODAも1~2割が主導した政治家に回ると言われていますが、一番の問題は金を盗まれた国民がそのことに無関心なことではないでしょうか。


なるほど、中国も同じですか、そうでしょうね。
選挙が無い分自分たちの懐に入れる分が増える・・・
それが彼らの蓄財の凄さでしょうね。

一般国民は直接ではないので自分たちの金が盗まれたという意識が無い、ここが問題なのですが、ここから先は民族の持つ倫理観・哲学になってきそうです。

最近タイに行って感じること、タイ人は例えば日本側レストランに行きたがりますがその理由が単に食べ物がおいしいだけではない。
日本食と言う文化に触れたがっているんだ、そう思われる節があります。
日本・日本人の持つ思想や倫理観などをもっと発信する必要があるのかもしれません。特にサムライ文化が重要ではないかと思っています。
  1. 2012-08-01 10:34
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  3. 短足おじさん #79D/WHSg
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政治家にとって尤も都合の良い状態とうのが、国民が尤も愚かである状態らしいですよ。
愚民は愚民であるほど政治家に都合が良い。
僅かな目先のカネですぐに騙せるから。
  1. 2012-08-01 11:10
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  3. その蜩 #79D/WHSg
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To その蜩さん
>政治家にとって尤も都合の良い状態とうのが、国民が尤も愚かである状態らしいですよ。
>愚民は愚民であるほど政治家に都合が良い。
>僅かな目先のカネですぐに騙せるから。
>

なるほど、同感です。
朝三暮四と言う言葉があります。
私はタイ時代、日本から来た人によく言っていました、
「タイでは朝三暮四が通用する」、しかしやってはいけない危険な行為だと。
政治屋、特に三下の使い走りが政治をするとホントにこんな事ばかり起こります。
  1. 2012-08-01 16:46
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  3. 短足おじさん #79D/WHSg
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朝三暮四が通用する…猿と一緒ですか。

タイ国はかつては東南アジアの覇権国だったのでしょう。そういう大国だった頃にはおそらくなかったんじゃなかろうか。汚職がはびこるような国家が隆盛するわけはありません。必ず腐るものです。

これでは先進国への道は厳しいでしょうね。
  1. 2012-08-03 01:26
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  3. kazk #79D/WHSg
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To kazkさん
>朝三暮四が通用する…猿と一緒ですか。
>
>タイ国はかつては東南アジアの覇権国だったのでしょう。そういう大国だった頃にはおそらくなかったんじゃなかろうか。汚職がはびこるような国家が隆盛するわけはありません。必ず腐るものです。
>
>これでは先進国への道は厳しいでしょうね。


朝三暮四、こいつは日本人も笑えません。
子ども手当なんざ朝三暮四の最たるもの。
日本もミンスのおかげで猿並の国になってしまった、情けないですね。
所で汚職腐敗の話ですが、引用した新聞記事にあるようにタクシン以前の裏金のレベルは11%~15%だった。
それがタクシン政権で一気に激増、
仰るように腐敗は国を滅ぼします。
中国が2000年以上昔から何度も王朝交代しているのがすべてこれですからね。

タイはもう王様は長くなさそうです。
すでにタクシンはそれを見込んで動いているらしい。
タイの苦難はこれからでしょうね。
  1. 2012-08-03 07:14
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  3. 短足おじさん #79D/WHSg
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