2012-02-27 11:36

学力低下の実態<続>

 学力低下の実態、続編です。

最初に前回も紹介した教心ネットから凄い話を引用します。

 

教心ネットとは何か。

教師、心理学者、学生、親のための「心理学を教育に生かす」ページだそうだ。

http://www.kyo-sin.net/index.htm

 

 

 

<以下引用>

 

衝撃 大学生のあきれた知能程度 4人に1人「太陽は東に沈む」!(J-CASTニュース2011.11.21)
 

 

 

 大学生の学力低下が指摘されるなか、大学生・短大生の4人の1人が、日没の方向を「東」と答えていたことが明らかになった。また、地球の周りを回る天体として太陽を挙げた人も2割近くいた。この数値は小学生を対象に行った調査結果と大きくは変わらず、中高の理科教育の意義が問われることにもなりかねない。

 実態が明らかになったのは、東海大学産業工学部(熊本市)の藤下光身(ふじした・みつみ)教授らが2011年4月から5月にかけて行った「短期大学生・大学生に対する天文基礎知識調査」。調査内容は、11年9月に鹿児島大学で開かれた日本天文学会の「秋季年会」でも発表された。

月が満ち欠けする理由についても正答半分
 調査は国内の公私立の短大3校・大学2校を対象に行われ、天文学に関する基礎知識を選択式の問題を9問出題。1年生を中心に667人が回答した。調査を行う際の取り決めで、調査対象の学校名は明らかにされていない。

 日没の方向を聞いたところ、正解の「西」と答えた人が75%で、「東」と回答した人が22%にのぼった。「南」「北」と答えた人も、あわせて3%いた。南半球で日没する方向を聞いと、正解の「西」は44%に低下し、「東」が37%に増加した。

 月が満ち欠けする理由についても、「太陽・月・地球の位置関係」と正答できたのは56%で、「地球の影の影響」との回答が42%にのぼった。

 「天動説」を唱える人も続出。人工衛星のように地球の周りを回る天体を複数回答で選んでもらったところ、「月」と回答したのは74%にとどまり、「火星」が33%、「太陽」が18%にのぼった。

小学生からほとんど成長せず?
 実は、01年から04年にかけて、小学校4~6年生に対して同様の調査が行われている。調査では、約4割の子どもが「太陽は地球の周りを回っている」と考えていることや、太陽が西に沈むと理解している子どもが6~7割しかいないことが判明し、波紋が広がった。

 当時の小学生は現在の大学生の世代にあたるため、今回の調査は、この世代がどの程度知識の面で成長しているかをみる狙いもあった。だが、中学校、高校を経ても知識レベルで大きく成長していることは確認できなかった形で、藤下教授は、

 正答率の低さは衝撃的」
と嘆息。

 「若い人が、『どちらの方角から日が昇るか』といった、科学を意識しなくても生きていける現状があるのではないか。学生に『石ころが、だいたい何グラムか』『30センチはどのくらいの長さか』という質問をしても、とんでもない答えが返ってくることがある」
と、学校の理科の授業で習ったことと、自分が実際に生きている世界との断絶を指摘している。
 

<引用終り>
 

此処で注意すべき事、
<01年から04年にかけて、小学校4~6年生に対して同様の調査が行われている> この事である。02年から一番酷いゆとり教育が行なわれた時期、

こんな学生がこれから社会に出てくるわけだ。

 

 

私にとって衝撃的なのはタイで仕事をしているとき、こんな質問をタイ人に良くしていた為である。

だからタイ人の知識レベルを知っているのだ。

 

例えば電動式フォークリフトを導入したとしよう、

使い方やメンテナンスは当然業者が教えてくれる。

しかしそれだけでは直ぐ壊してしまう。

 

それでワーカークラスには単に操作の仕方を教えるだけだが、エンジニアクラスにはバッテリーの構造や仕組み等も知っているかテストしていた。

フォークリフトの電源は鉛蓄電池、だからこれが鉛、これが希硫酸、そして少しずつ漏れるガスは水素、

こんな事が分かるかである。

 

 

例えばH2は何か知ってるか、そんな事を聞いてみるのだ。

H2の分からない連中にそれ以上教えても仕方ない。

分かるヤツを探して、そいつに教えさせるしかない。

 

 

そしてこの経験から、この引用文に出てきた学生さんならタイ人の学生に負ける。これはまことに残念だが事実である。

 

 

今の新入社員はこんなレベルである。

企業として厳しい国際競争に立ち向かわねばならない時、極めて厳しい現実では無いだろうか。

  1. 教育
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コメント

No title

いやこれは衝撃的。ただ僕の受けた教育も往年に比べればかなりゆとりのある教育なので(それに真面目に勉強しなかったしw)、あまり人ごとではないのですが。

つくづくゆとり教育とは罪深いものだったと思います。

  1. 2012-02-27 23:35
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  3. tom-h #79D/WHSg
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No title

>衝撃 大学生のあきれた知能程度 4人に1人「太陽は東に沈む」!

ほんとかいな?と云う実感がしますねえ。
少なくとも僕の廻りの子供や大学生には一人もこんな子はいないですね。
どう言う調査方法を取っているのか知りませんが、
民主党の支持率同様に「受け狙い」で大げさに強調する為に作っている様にも思うのですがどうなんでしょう?



僕が近所の子供達や甥っ子の友達などにこのJ−Cast記事の感想を聞いてみたら、回答者が調査員をからかっているのではないかと云う意見でした。
余りに質問が下らないと、今の子供達はそれくらいの事はするそうです
だって大学生に「日は何処から昇るか?」とか「地球の周りを巡る天体は?」などと聞けば「バカにするな」と云う話で、デタラメに「日は西から」とか「地球の周りを太陽が回る」とか、質問者をからかって答えているのでは無いかと云うのが、甥っ子やその友達の感想でした。

本当の所は分かりませんが、こんな記事が喧伝されて日本人自身が次世代の日本への自信を失ったり、海外から日本への失望が拡散される事の方を心配しますね。
だって「太陽は東へ沈む」と誤って覚える動機がありますか?学校の勉強以前に日常生活でいつの間にか自然に学ぶ「常識」で科学知識以前の問題ではないですかね?

最近、ここやよもさん所で引用されている、この種の記事を読んでいて、これも一種の「反日運動」のデマゴーグでは無いか?と危惧を感じたのです。

決して短足おじさんのエントリにケチを付けている分けでは無いので、別の観点からと云う事でご理解下さい。

勿論「ゆとり」の様な教育システムへの問題への短足おじさんの告発には敬意を表しています。





  1. 2012-02-28 06:23
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  3. sonoraone-3 #79D/WHSg
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No title

To tom-hさん
>いやこれは衝撃的。ただ僕の受けた教育も往年に比べればかなりゆとりのある教育なので(それに真面目に勉強しなかったしw)、あまり人ごとではないのですが。
>
>つくづくゆとり教育とは罪深いものだったと思います。


その通りです、正に罪深い教育そのもの。
そんな実態を知った上でこれからの日本を如何するか考える、
これが今を生きる世代の仕事だと思っています。
  1. 2012-02-28 07:24
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  3. 短足おじさん #79D/WHSg
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No title

To sonoraone-3さん
>最近、ここやよもさん所で引用されている、この種の記事を読んでいて、これも一種の「反日運動」のデマゴーグでは無いか?と危惧を感じたのです。


信じられない話ですが、そして馬鹿にするなと怒っていい加減な回答をした
ケースも含まれていると思いますが、私はかなり事実に近いと思っています。

私の家内は教師でした。現在は引退してますが、未だに現役の管理職との会合も有ります。
又娘は中学校の教師です。
娘は学校卒業時教師になる心算が無く、その後紆余曲折があって教師になろうとしました。
その為非常勤講師、常勤講師を経て現在は正規採用の教師です。
だから色んな学校を経験してまして、現在は5校目です。
その経験から見ての感想です。

sonoさんはアメリカでは家を買うとき真っ先に検討する重要ファクターは何かご存知だと思います。どんな人が住んでいる地区かです。
今これと同じ事が日本にも起こっています。
だから子どものレベルも地区によって極端に違います。

共通学力テストの結果を学校単位で発表する事に無茶苦茶抵抗する勢力があることをご存知だと思います。
学校単位でも大差があり、格差が分かれば責任論が出てくるからです。
娘は子どもを見ればどの小学校から来た子か分かるといいます。
そんな差があるのです。

地区によっては学級崩壊など当たり前、学級が動物園状態。
ある中学校での話、講師である娘が3年生の担任をやる事になりました。
勿論正規の教師がいてそれが正担任なのですが、それでは学級が動物園になって子どもを卒業させられない、仕方なく娘が副担任と言う名前で入ることになりました。正担任は後ろで見学です。
それでやっと動物園を解消し、無事卒業させました。

東京は石原知事が頑張っているので名古屋・大阪に比べればかなりマシでしょう。
共通学力テストで東京と名古屋・大阪が大差がつくのも無理からぬ話と思います。特に大阪は根が深く大変だと思います。

sonoさんの会社の場合、先ず出身大学で選別するので動物園学校出身者はいないでしょう。
ですが全体のレベルが下がっている事に注意が必要だと思います。
  1. 2012-02-28 09:42
  2. URL
  3. 短足おじさん #79D/WHSg
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No title

東京は名古屋、大阪に比べればマシなのかもしれませんが、区によって相当な差があるそうです。
仕事仲間の同級生が中学教師をしているのですが、学校によっては授業が成り立たないそうです。それをなんとか授業できるようにもっていける先生が、圧倒的に少ない。それで、「できる」先生の負担が上がり、疲れ果てているそうです。
彼女、最底辺を持ち上げるのにかなりの実績を上げていたんですけど、精も根も尽き果てて、この春、退職することを決めてしまいました。今後は臨時でヘルプに回るとのことでした。
  1. 2012-02-28 17:18
  2. URL
  3. kamosuke #79D/WHSg
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No title

To kamosukeさん
>東京は名古屋、大阪に比べればマシなのかもしれませんが、区によって相当な差があるそうです。
>仕事仲間の同級生が中学教師をしているのですが、学校によっては授業が成り立たないそうです。それをなんとか授業できるようにもっていける先生が、圧倒的に少ない。それで、「できる」先生の負担が上がり、疲れ果てているそうです。
>彼女、最底辺を持ち上げるのにかなりの実績を上げていたんですけど、精も根も尽き果てて、この春、退職することを決めてしまいました。今後は臨時でヘルプに回るとのことでした。


そうですか、折角力を発揮していたのにねえ。
仰るように今は一部の心ある教師が頑張っている、
だから問題があまり出ない、そういう事でしょうね。
でもそれも何時までも続くわけではない。

教育は国の基本です。
日本が明治時代に教育勅語で国民のベクトルを合わせたように、
新しい物が必要です。それで国民のベクトルを合わせたいです。
  1. 2012-02-28 17:58
  2. URL
  3. 短足おじさん #79D/WHSg
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No title

学力ということの意味を考え直さなくてはいけません。

小生がかつて教えた子供の中で中学3年生まで電車に乗ったことがない、という子供がいました。高校受験の受験場を一度くらい下見しといたほうがいい、と言う話の中で判明したのですが、実際切符を買って電車に乗ったことがない、と言う事実に呆れました。これがとんでもない低学力野郎ならばお笑いなんですが、県下一の最優秀校にゆうゆう入った子でしたから、別な意味で衝撃でした。

以前、sonoさんへのレスでもかいたのですが、当たり前の生活をしていく上手必ず常識的な知識が必要なのだから、そんなものはほっといても身につくはずだ、というのは本来健全な常識だろうと思います。ところが案外常識じゃあないんですよ。

昔の優秀と言われた子供は、間違いなく世間知に秀でてました。大人との接触や会話を聞くなどで、常識力を身につけたのです。今の時代はそれが要らなくなったらしいのです。親戚、家族、学校の先生などの限定された大人とし付き合わない、その上、学級や学年という集団を超えた付き合いをするということさえ減っている時代でこういう常識はどんどん身につかなくなっていきます。

世の識者と言われる人々はこの手の話を社会性の欠如と切って捨てるだけですが、その処方箋を出しません。これは完璧に家庭教育力の低下です。昨今言われる学級崩壊なんかも子供に本来身につけさせるべき力、生活力といってもいい、それが低下してることが本当の原因です。学校自体は楽しいところですが、勉強なんか本来面白いわけがない。そこに持ってきて、楽しくないことはやらなくていいというような、誤ったメッセージが世の中溢れてます。こんなところで何で学習が成立しますか。世の78%は無理です。

この辺で送ります。



  1. 2012-02-28 20:48
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  3. kazk #79D/WHSg
  4. 編集

No title

この状態で、さらに、知識と知恵の乖離というようなものが起きてるような気がします。例えば日食月食が起こる理由というものは分かる、しかし、夏のほうが日が高く冬のほうが日差しが低いから、日光はかえってよく入るというような当たり前の事実は認識してないということになります。

表題の話はおそらく、日没と聞いた所にミソがあります。日の出と勘違いしてる、というよりは日没という言葉を普段の生活の中で使っていないのでしょう。これが日の出、日の入りと聞けばまだ変わったはずです。

つまり、知識が知恵化していない、とでも言うんでしょうか当たり前の知識を運用できない、ということが問題になるのです。学校で勉強することはただそれだけ、実生活で役立てるとかいう認識がありません。

今の子供は、JRなどの宣伝で東京青森をはやぶさが最高時速300キロで走り、東京青森を3時間10分で結ぶということは知識として吸収します。では東京青森間は何㎞位あるんだと聞いた途端に詰まるはずです。そしてそんな話が聞かなくなった東京大阪間は何km、と聞くともはや駄目ということになるのですよ。

これを20年繰り返してごらんなさい。立派な利口な馬鹿ができます。

世の中の利口か馬鹿かは世間知の量で決まります。とこらが学力は基本的に学校で学習した量の反映でしかありません。それをきちんと蓄えられれば、試験に受かり学歴が付きます。かつての学生ならば学力は基本かかる常識の延長にありましたから、一定の能力を期待出来ました。今でも、学歴は叩きこめば知識を入れられる能力、という意味では機能するでありましょう。

しかし、そんな連中がリーダーになったらどうか、会社なら潰れるし国なら滅びます、というか会社はそんな奴に経営を任せませんし、当たり前の国ならばそもそも選良としません。

おからの親父があいつには会社の経営は無理だと役人にしたのは慧眼でしょう。
ただそんな奴を政治家にして良い訳がない。まあ、おそらく政治家として出てこられるわけないと踏んでたんでしょうね。

馬鹿を馬鹿と認識できないマスゴミが一番悪いんでしょうが。
  1. 2012-02-28 21:09
  2. URL
  3. kazk #79D/WHSg
  4. 編集

No title

To kazkさん
>学力ということの意味を考え直さなくてはいけません。
>
>小生がかつて教えた子供の中で中学3年生まで電車に乗ったことがない、という子供がいました。高校受験の受験場を一度くらい下見しといたほうがいい、と言う話の中で判明したのですが、実際切符を買って電車に乗ったことがない、と言う事実に呆れました。これがとんでもない低学力野郎ならばお笑いなんですが、県下一の最優秀校にゆうゆう入った子でしたから、別な意味で衝撃でした。
>
>以前、sonoさんへのレスでもかいたのですが、当たり前の生活をしていく上手必ず常識的な知識が必要なのだから、そんなものはほっといても身につくはずだ、というのは本来健全な常識だろうと思います。ところが案外常識じゃあないんですよ。
>
>昔の優秀と言われた子供は、間違いなく世間知に秀でてました。大人との接触や会話を聞くなどで、常識力を身につけたのです。今の時代はそれが要らなくなったらしいのです。親戚、家族、学校の先生などの限定された大人とし付き合わない、その上、学級や学年という集団を超えた付き合いをするということさえ減っている時代でこういう常識はどんどん身につかなくなっていきます。
>
>世の識者と言われる人々はこの手の話を社会性の欠如と切って捨てるだけですが、その処方箋を出しません。これは完璧に家庭教育力の低下です。昨今言われる学級崩壊なんかも子供に本来身につけさせるべき力、生活力といってもいい、それが低下してることが本当の原因です。学校自体は楽しいところですが、勉強なんか本来面白いわけがない。そこに持ってきて、楽しくないことはやらなくていいというような、誤ったメッセージが世の中溢れてます。こんなところで何で学習が成立しますか。世の78%は無理です。
>
>この辺で送ります。


貴重なコメント有難うございます。
コメント欄に置いておくには勿体無い話。
次のエントリーに全文引用させていただきました。

貴重なご意見有難うございました。
  1. 2012-02-29 09:38
  2. URL
  3. 短足おじさん #79D/WHSg
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