2009-07-17 10:38

タイに見るGMとフォードの違い

アメリカでは国有化された新生GMが今月スタートした、所が車の売れ行きはと言えば、旧ビッグスリーのうちフォードはこの不況の中ではまずまず、GMとクライスラーは大変な状況、今年はフォードがなんと七十数年ぶりにGMを追い越す可能性があるとの報道がある。

 

所でタイではGMとフォードの工場が隣同士で立地している。こんな事は本場デトロイトでも無く世界中でここだけだと言う。

そのタイのGMとフォードの工場も本国の明暗を映すかのように明暗を分けている。その実態をのぞいてみたい。

 

タイではフォードはマツダと合弁の工場で、会社名はAAT(オート アライアンス タイランド)と言う、

今月AATでは新乗用車工場が完成した、その報道から

 

 

 
マツダは、タイ・ラヨーン県イースタン・シーボード工業団地に、フォードとの合弁事業であるオートアライアンス(タイランド)(以下AAT)の新乗用車工場が完成したと発表した。

 新工場の完成により、AATの生産能力は年間27万5000台に拡大。新工場では、タイ国内向けおよびASEAN地域向けのマツダ・デミオ(海外名:マツダ2)およびフォード・フィエスタを生産する。
 
 

▲タイ・ラヨーン県にマツダとフォードの合弁事業であるAATの新乗用車工場が完成した。写真は欧州仕様のマツダ2。

▲新乗用車工場は、デミオとフォード・フィエスタをタイ国内およびASEAN地域向けに生産する。写真はフィエスタ欧州仕様。

 新工場には、最新の生産技術やシステムを導入したプレス工場と車体工場、最終組立工場が建設された。また、ピックアップトラックと乗用車に対応した新塗装工場には、環境負荷低減を実現したスリーウェットオン塗装システムを採用。揮発性有機化合物およびCO2の排出量を大幅に削減しながら、塗装品質の大幅な改善を実現した。

 マツダの山木勝治副社長は「新乗用車工場はマツダのグローバル戦略上、非常に重要な生産拠点となります。マツダは、この工場にフレキシブル生産技術を導入するなど、AATの品質、安全、環境対応レベルを飛躍的に向上させました。AATは、マツダと合弁パートナーであるフォード、ならびにAATの経営陣や従業員の皆さんとのすばらしい協力関係が保たれ、将来に向けてビジョンを共有している輝かしい成功事例です。この工場が現在、自動車業界が直面している厳しい状態からの回復と今後の成長を推進してくれるものと期待しています」とか立った。

 また、AATの菖蒲田清孝社長は「新乗用車工場は、フォード、マツダ、タイ政府、投資委員会、そしてサプライヤーやAATの従業員すべての関係者の皆さまからいただいたご協力の賜物です。新乗用車工場の完成により、AATがマツダとフォードのグローバル戦略の中で果たす役割は、さらに重要なものとなります。同時にタイの自動車産業のさらなる発展と、ASEAN地域での自動車生産ハブとしての役割強化に引き続き貢献してまいります」と述べている。 

<引用終り> 

 

 

では何処にその工場があるかといえば、

 

その工業団地の有る場所

この地図は工業団地を経営しているヘマラート社のホームページからとってきたもの、

しかしよく見ると工業団地の位置がでたらめ(笑)、本当の位置は星印位のところ、まあ地図を読めないタイ人がつくった物なのでこんなものか・・・(笑)

タイで仕事をするというのはこんな連中を相手にするということ。

 

 

さてその工業団地の中では 

 

大きな池(工業用水の貯水池)を挟んで左がGM(GMタイランド)、右がフォードとマツダの合弁会社(AAT)。

 

フォード/マツダではこの新工場(年産10万台の規模)で小型車戦略を加速させる計画。

フォードとマツダの提携(フォードに言わせればマツダを傘下におさめたこと)は世界の自動車業界で最も成功した事例と言われ、タイでのこの工場もその成功事例。

 

又フォードにとってマツダの社長経験者はフォードに戻ってから上級役員に昇格しており、日本流の車作り経験者がフォード内にいる・・これが今回の旧ビッグスリー救済劇でGM・クライスラーと異なり、フォードだけが自力での再建を可能にする要因のひとつなのではないかと思っている。

 

 

さて一方のGMはどうか、

今月GMは25年続いたトヨタとの合弁事業から撤退した。

このあたりについては前回エントリーでコメントしたが、タイでのGMの動きを見てみると彼らの考えが分かる。

 

このタイでのGM工場の生産ラインアップはと言えば

シボレー Colorado  1トンピックアップ・・いすゞのもののOEM

 〃    Optra    GM大宇 ラセッティ

 〃    Captiva    〃    ウィンストーム

 〃    Aveo      〃    ジェントラ

 

OptraとかAveoといっても馴染みが無いがこんな車、

GMはトヨタとの提携を袖にし、コリアをパートナーに選んだ

この図は苦しいときの頼み???

さて誰がGMを救ってくれるものやら。

 

 

 

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コメント

No title

GMにはコリアと組んだものの法則が発動していたんですねー 納得です。
苦しいときの××頼みと言うよりは、
溺れる者がワラをもつかもうとして、何か違うものを掴んだ気がします。
気の毒ですが、「敵を知り、味方を知り」の認識不足でしょうね。

現地を知られる方の情報は貴重で、いつも楽しみに伺っています。

最近知り合いがクアラルンプールに赴任・転居し、
驚くべき文化の違いと、しかしその上での日本への信頼、敬愛を知り
感動しました。

ご多用の中でのブログ更新、たいへんでしょうが、
これからもよろしくお願いします。
  1. 2009-07-20 12:51
  2. URL
  3. ィノナ #79D/WHSg
  4. 編集

No title

To ikkaiさん

お久しぶりです、コメント有難うございます。

>GMにはコリアと組んだものの法則が発動していたんですねー 納得です。
>苦しいときの××頼みと言うよりは、
>溺れる者がワラをもつかもうとして、何か違うものを掴んだ気がします。

とんでもない食わせ物を掴んだのでしょうね、でもGMの経営者には車を見る目が無いので(当然人を見る目も無い)、何を掴んだか全く分からないのでしょう。

>現地を知られる方の情報は貴重で、いつも楽しみに伺っています。

有難うございます。

>最近知り合いがクアラルンプールに赴任・転居し、
>驚くべき文化の違いと、しかしその上での日本への信頼、敬愛を知り
>感動しました。

海外特に東南アジアでつくづく感じること、それは現地の人々にとって日本・日本人は実に頼もしい兄貴、彼らは心底そう思っています。
そして世界が苦しいとき、例えば通貨危機や今回のアメリカ発の大不況など、そんな時でも兄貴は一生懸命やってくれる・・それが彼らの想いです。

  1. 2009-07-21 08:57
  2. URL
  3. 短足おじさん #79D/WHSg
  4. 編集

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