2012-02-02 22:39

NYSEとフランクフルト証券取引所の統合失敗

  ニューヨーク証券取引所とフランクフルト証券取引所の統合失敗が昨日突如報道された。

 
ドイツ在住の丸山光三さんが藪から棒で良く分からないと言っている。
 http://marco-germany.iza.ne.jp/blog/entry/2587204
 
 
私も同じ思いであるが、wsjを見ると結構良く分かる事が書いて有る。
丸山さんはこの記事が読めないようなので、此処は論評を加えず何が書いて有るか紹介したいと思う。
少々長文だがご容赦いただきたい。
 
 
尚論評を加えずと言っても一言だけ私の感想、
強欲金融資本の世界制覇の謀略がつまずいたという意味で大きな意義が有る、
これが私の率直な感想である。
 
 
では以下全文紹介する。
尚wsjの記事は2本有る。
最初はその1本目、統合失敗を報道する物。
 
<以下引用>
 
EUドイツ取引所とNYSEユーロネクストの合併認めず
2012年 2月 2日  5:18 JST
 
【ブリュッセル】欧州連合EU)の執行機関である欧州委員会は1日、証券取引所運営のドイツ取引所(DB1.XE)とNYSEユーロネクスト(NYSE:NYX)との合併計画について、デリバティブ(金融派生商品)取引における「準独占状態」を導くものであると結論づけ、承認しないことを決めた。
 
 欧州委の決定は数週間前から広く予想されていた。両社は世界的取引所の創設を目指し、数カ月にわたり欧州委の独占禁止法担当官らとの協議を続けてきたが、これでそうした希望に正式に幕が下ろされたことになる。両社は合併により取引のコストが低下し、競争を阻害する以上のメリットがあると主張したが、欧州委は認めなかった。欧州委はまた、両社が提案したデリバティブ取引の競争への影響に関する懸念を和らげるための解決策もはねつけた。
 
 欧州委のアルムニア委員(競争政策担当)はほかの26人の委員との会合後、「(両社傘下の)市場は金融システムの中枢にあり、欧州経済全体にとって両社の競争を確保することは極めて重要だ。解決策を見いだすべく努めたが、提案された修正案は懸念を解消するのにほど遠かった」と語った。
 
 欧州委の懸念は主に、ドイツ取引所傘下のユーレックスとNYSEユーロネクスト傘下のロンドン国際金融先物取引所(LIFFE)という欧州の2つの取引所に関するものだ。この2つが合併すれば、上場デリバティブ取引での市場占有率(シェア)は90%以上に達する。
 
 さらに両取引所とも、買い手の間に立ちどちらかがデフォルト(債務不履行)した場合に損失を吸収する決済機関を有している。欧州委は、こうした決済機関の存在について、トレーダーに対し競合他社に乗り換えることなく既存の取引所での取引を続ける強い動機を与えるものになり得ると懸念していた。
 
 
 
<引用終り>
 
次は2本目の記事、NYSEのトップに焦点を当てた記事
 
<以下引用>
 
欧州独禁当局の見方、読み間違える―NYSEのニーダラウアー氏
2012年 2月 2日  12:17 JST
 
 1年前、ダンカン・ニーダラウアー氏(52)は自らのキャリアで最大の賭けに出た。同氏はニューヨーク証券取引所(NYSE)を世界最大の取引所運営会社のクラウンジュエル(象徴的な宝石)にしたガッツのある経営者として記憶されるか、あるいは由緒あるNYSEの統率権を外国勢力に譲り渡した男として記憶されるか-の賭けだった。
 
 ところが、彼はどちらにもならないことが判明した。同氏は現在、NYSEユーロネクストの最高経営責任者(CEO)だ。
 
NYSEユーロネクストのニーダラウアーCEO
 欧州連合EU)の執行機関である欧州委員会は1日、NYSEを運営するNYSEユーロネクストドイツ取引所との合併計画を認めないと正式に決定した。この結果、世界最大の株式・デリバティブ(派生商品)取引所のトップになるとのニーダラウアー氏の計画は頓挫した。
 
 ニーダラウアー氏は1日のインタビューで、その他の国境をまたいだ取引所合併計画が世界中で規制当局から批判を浴びている時期に、合併に対するEU独占禁止当局の見方を誤って判断していたことを認めた。同氏もドイツ取引所CEOのレト・フランチオーニ氏も、EU当局が合併計画の審査にあたって、デリバティブの取引所取引だけに注目し、非公式に取引される約定や外国に本拠を置く市場は脇に置くとは予想していなかった。
 
 ニーダラウアー氏は「市場の定義という問題にわれわれがつまずくとは考えてもいなかった」と述べた。
 
 しかしEU規制当局は、上場デリバティブ取引における両取引所の合併後の力がどうなるかに照準を合わせた。それはニーダラウアー、フランチオーニ両CEOが2年半にわたる協議過程で注意深く立案した合併計画の根幹だった。
 
 ニーダラウアー、フランチオーニ両氏は、合併後の新会社でそれぞれCEOと会長に就任するはずだった。またドイツ取引所の株主がオランダのアムステルダムに本拠を置く新会社の株式の60%を保有し、NYSEユーロネクスト株主が残り40%を保有することになっていた。
 
 合併交渉中、ニーダラウアー氏は公にも合併の必要性について熱心に話すことが多かったが、関係筋によれば、フランチオーニ氏も合併の推進を強く呼び掛けていたという。ニーダラウアー氏は1日、合併頓挫にもかかわらず2人は友人のままだと語った。
 
 2人は過去1年間、投資家や顧客、規制当局者に対して合併計画売り込みに努力していたが、計画頓挫で2人がトップの座を追われる公算は小さいとアナリストたちはみている。
 
 投資家たちは、何カ月も前から合併成立の可能性に懐疑的になっていたし、それぞれ独立したままでいる公算が大きいと考える向きが少なくなかった。
 
 サンドラ-・オニール&パートナーズのアナリスト、リチャード・レペト氏は「確実に言えるのは、ニーダラウアー氏が、合併計画を阻止されたり、規制当局者や政治家、独禁当局者の考えを読み間違えたりした初めての取引所CEOではない、ということだ」と述べた。
 
 
<引用終り>
 
今日の世界の不安定要因に金融資本の強欲ぶり、その謀略が挙げられる。
金融資本そのものは現代社会に欠くことのできない物、
しかしあまりにも力をつけ強大になってしまった。
そこには自ずから自制すべき所が有る。
そんな意味で大変重要なニュースなのだが、日本のマスゴミ諸氏はその意義さえ分からないようだ。
 
実は私もこの方面には明るくない。
諸兄の忌憚の無いご意見を待っています。
 
 
尚産経ニュースでも一応報道されてはいる。

  1. 経済
  2. TB(0)
  3. CM(4)

コメント

No title

有料記事をコピペしてくださり、ありがとうございました。♪
フリードマン理論によるいわゆる「規制緩和」や「自由原理主義」を推し進めると金融モンスターの欲しいがままの大暴れを許すことになります、またすでにそうなっています凹
まあよくぞ今回は歯止めをかけたものですが、金融モンスターが欧州の理性を読み誤ったのか、あるいは裏には世界金融マフィア同士の闘争があるのか、なんとも胡乱なことではあります。2012年は波乱の年という予測はこんなところにも吹き出ているのですね凹
  1. 2012-02-03 00:08
  2. URL
  3. 丸山光三 #79D/WHSg
  4. 編集

No title

コメントにすると長くなるのでエントリにしました。
TBさせて戴きました。

  1. 2012-02-03 03:01
  2. URL
  3. sonoraone-3 #79D/WHSg
  4. 編集

No title

To 丸山光三さん
>有料記事をコピペしてくださり、ありがとうございました。♪
>フリードマン理論によるいわゆる「規制緩和」や「自由原理主義」を推し進めると金融モンスターの欲しいがままの大暴れを許すことになります、またすでにそうなっています凹
>まあよくぞ今回は歯止めをかけたものですが、金融モンスターが欧州の理性を読み誤ったのか、あるいは裏には世界金融マフィア同士の闘争があるのか、なんとも胡乱なことではあります。2012年は波乱の年という予測はこんなところにも吹き出ているのですね凹


私は永年モノ造り一筋でしたので、金融については全く無知、
ですが現代に生きるためには、今の世の中を動かす巨大な力を
知らないでは済まなくなっている。
金融についてはこんな程度の知識しか有りません。

しかしこの一件で分かるように知らないではすまない。
これから色々勉強させていただきたいと思っています。
  1. 2012-02-03 07:10
  2. URL
  3. 短足おじさん #79D/WHSg
  4. 編集

No title

To sonoraone-3さん
>コメントにすると長くなるのでエントリにしました。
>TBさせて戴きました。
>


有難うございます。
国際人で無ければ書けない内容、難しいですが分かりやすく書いていただき感謝しています。

日本も良い・悪いではなく、否応無く巻き込まれていく、
その中でどう生きるか、
国としても個人としても、そこが問題ですね。
  1. 2012-02-03 07:15
  2. URL
  3. 短足おじさん #79D/WHSg
  4. 編集

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