2011-12-21 18:48

弥生式土器の使い方

 今回のタイ出張で思わぬ副産物が得られた。

私は趣味のひとつが焼き物の歴史と考古学、そんな事で色んな焼き物に興味が有るのだが、今回こんな面白い物をタイで見つけた。

 

 

仕入先に向かう道すがら立ち寄った飯屋にこんな物が、

 

 

焼き物ではない、アルミ製のツボである。

私はこのツボを見て正にビックリ。

材質こそアルミ製だが形は紛れもなく土器か陶器の形ををうつしたもの。

 

そしてこの形は若しこれが土器なら紛れもなく弥生式土器、

そんな形なのである。

 

 

これが典型的な弥生式土器 

 

 

注:さいたま市出土のこの土器は発見当時弥生式土器と考えられ、現在も弥生式土器に分類されているが、最近の調査では古墳時代初期のものらしい。

弥生式土器の典型と言うことで紹介。

 

 

縄文式土器とか弥生式土器とか言うが、それが実際どのように使われたのかは中々分からない。

例えば上掲のツボ、水を入れたのか、それともコメなどの穀物を入れたのか、そんな事すら分からないので有る。

 

何かの煮炊きをしたのか、それなら炊き上がった物をどうやって取り出したのか。

そんな道具が発見されればいいのだが・・・

 

この弥生式土器の場合、口元が如何してあんな形になっているのか、これが最大の疑問だった。

若しこれで湯を沸かしたら、手で持ち上げられないし、柄杓で汲むにも汲みにくい。

 

 

 

私にとってはこんな昔からの疑問がこのツボとザルの組み合わせで解明した訳である。

 

 

 

さてそのザルの中はココナッツの葉っぱに包んだ甘そうな餅菓子。 

(店のオバチャンが私が写真を撮っているのでひとつどうだと言ってくれたが丁重にお断りした。何せ甘いので有る。)

 

 

 ザルの形はこんな形

 

 

 

コメを蒸す事もできる。

多分これが本命の使い方かも。

 

 

 

 

モノ・道具には形に意味があり、使い方が有る。

そしてこのツボとザルのようにセットで使うものも多い。

 

皆さんには「何だ、タダのザルじゃないか」だと思うが、

私には大発見でした。

  1. タイiza
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コメント

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こんにちは。

私も同じ疑問を持っていました。

学校の授業でも、弥生時代の炊事の再現なんて言うのを観ても、腑に落ちなかったのです。これで腑に落ちた感じです。
  1. 2011-12-21 19:41
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  3. 裏の桜 #79D/WHSg
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 ワタシの父は戦時中、応召してインドシナ半島のベトナム、ラオス、カンボジア辺りを転戦したのですが、ラオスやベトナム北部などでは、米はもち米でザルで蒸かして食べるのだそうです。

 日本で赤飯などを作るときも、焚くのではなく蒸かすのですが、ラオスなどもそうらしいです。

 もち米が大好きだった父は「美味かった」と言っていました。

 ラオスでもこんな道具で蒸かしたのかも?
  1. 2011-12-21 20:00
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  3. よもぎねこ♪ #79D/WHSg
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蒸し器として使ったと推測されると、昔何かで読んだような記憶があります。
そこが尖ったタイプの土器などどうやって火にくべたかは分かりませんが、適当な大きさの石で周囲を抑えたとか何とか。
  1. 2011-12-21 20:18
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  3. koguma #79D/WHSg
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To 裏の桜さん
>こんにちは。
>
>私も同じ疑問を持っていました。
>
>学校の授業でも、弥生時代の炊事の再現なんて言うのを観ても、腑に落ちなかったのです。これで腑に落ちた感じです。


学校の先生なんかも教科書以上には知りませんからね。
第一弥生時代にコメを作っていたことは事実として、糯か粳か、そんな事も未だに分かっていないようです。
  1. 2011-12-21 21:39
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  3. 短足おじさん #79D/WHSg
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To よもぎねこ♪さん
> ワタシの父は戦時中、応召してインドシナ半島のベトナム、ラオス、カンボジア辺りを転戦したのですが、ラオスやベトナム北部などでは、米はもち米でザルで蒸かして食べるのだそうです。
>
> 日本で赤飯などを作るときも、焚くのではなく蒸かすのですが、ラオスなどもそうらしいです。
>
> もち米が大好きだった父は「美味かった」と言っていました。
>
> ラオスでもこんな道具で蒸かしたのかも?


ラオスとタイ東北部、タイ北部はモチ米文化圏です。
特にラオスとタイ東北部は同じラオ族、言葉も同じラオ語=ラオス語=タイ東北方言(イサーン語)です。
ですのでコメはモチ米で手づかみで食べます。
ラオスの農民は野良仕事に行くとき、弁当はモチ米の御飯だけ持っていきます。
おかずは現地調達。
カエルが居ればカエルがおかず、ネズミが居ればご馳走です。

私もカエルは何度も食べましたが美味しかったです。
ネズミは食べる機会はありましたが・・・
流石に手が出ませんでした。
  1. 2011-12-21 22:11
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  3. 短足おじさん #79D/WHSg
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To kogumaさん
>蒸し器として使ったと推測されると、昔何かで読んだような記憶があります。
>そこが尖ったタイプの土器などどうやって火にくべたかは分かりませんが、適当な大きさの石で周囲を抑えたとか何とか。


その通りだと思います。
特に縄文土器、其れも初期の頃の物は底が尖っています。
かまどが出来るのは古墳時代辺りからですので、其れまでは石で押さえたのでしょう。
  1. 2011-12-21 22:17
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  3. 短足おじさん #79D/WHSg
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あれ、これ有名ですよ。ただ、縄文にしろ弥生にしろお湯を温めて煮炊きするのは、通常広口の薄手の土器です。
ザルを使い蒸し器として使うのは後年の方法、はっきり言って相当後期まで行われたものです。
米を炊くというのは相当高度な技で通常は蒸し米だったといいます。ですから米自体が固い固い。縄文ややよいの食事を復活させたものを食ったことがありますが、相当顎は丈夫になります。
  1. 2011-12-22 00:01
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  3. kazk #79D/WHSg
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上がすぼまった土器を煮炊きに使ったとは、どうしても思えないんですよね。ザルなんて乗せたら、燃えちゃいそうですもの。網をかけて背負えるようにすれば、水をくんで運ぶときにゆれてもこぼれにくいから具合がいいかもしれませんが、すごく重そうですしねえ。いったい何に使ったんでしょう。私も知りたい。
  1. 2011-12-22 04:41
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  3. kamosuke #79D/WHSg
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To kazkさん
>あれ、これ有名ですよ。ただ、縄文にしろ弥生にしろお湯を温めて煮炊きするのは、通常広口の薄手の土器です。
>ザルを使い蒸し器として使うのは後年の方法、はっきり言って相当後期まで行われたものです。

煮炊きをする土器は通常広口の物を使いますよねえ。
そして弥生時代から一部では甑も出土事例が有りますから、
蒸したことも有ることは分かるのですが、弥生式土器で一般的な形がザルを使って蒸した、これが良く分かる事例と言うことです。


>米を炊くというのは相当高度な技で通常は蒸し米だったといいます。ですから米自体が固い固い。縄文ややよいの食事を復活させたものを食ったことがありますが、相当顎は丈夫になります。


そうですか、強飯(こわいい・・今のコワイ)を食べた事が有るのですか。
硬くて、おまけに玄米なのでぼそぼそして不味い。
姫飯なら多少は食べやすかったかもしれませんがどうなんでしょうか。
現在日本人が普通に食べている炊いたご飯は江戸時代半ばに羽釜が発明されてからの物、
それ以前はコメを煮て煮あがってから湯を捨てて蒸らす「湯取り方」でした。
羽釜と重い蓋、そして「初めチョロチョロ、なかパッパ・・・」という炊き方のノウハウは日本人の凄い発明です。
其れを機械化した「炊飯器」、
アジアではこれが食生活の改善に大いに貢献しています。
  1. 2011-12-22 07:39
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  3. 短足おじさん #79D/WHSg
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To kamosukeさん
>上がすぼまった土器を煮炊きに使ったとは、どうしても思えないんですよね。ザルなんて乗せたら、燃えちゃいそうですもの。網をかけて背負えるようにすれば、水をくんで運ぶときにゆれてもこぼれにくいから具合がいいかもしれませんが、すごく重そうですしねえ。いったい何に使ったんでしょう。私も知りたい。


水を運ぶのは木の桶、皮袋、そして土器のツボの類い。
ドレも一長一短があり、弥生時代は木の桶は難しそう。
やはり簡単なのは重くても土器のツボだと思います。

この話でこんな昔話を思い出しました。
私が若い頃、今から30年以上前のことですが、当時私の見ていた現場のオバチャンの話。
冬になると水汲みが辛いんだよねえ、水は川で汲むんだが300メーター位有るからねえ、途中が凍っていたりすると危ないしねえ。
このオバチャンの家は現在では豊田市になっています。
水汲み、今では死語ですがそんな生活がそんな昔ではなかった、そんな事を思い出しました。
  1. 2011-12-22 07:56
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  3. 短足おじさん #79D/WHSg
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おはようございます。
体調はもうよろしいのでしょうか?

タイのお店のツボ式お鍋はもち米を蒸す時に使われるのですね。
以前、どこかでタイのお米は(ジャスミンライスのことかもしれません)パスタのように茹でるととても美味しいと聞いたことがあるのですが、お米の種類によって調理法が異なるのですね。

弥生式土器を見て、なぜかタジン鍋を思い浮かべてしまいました(苦笑)。タジン鍋でお肉や魚、お野菜を調理するととても美味しいので重宝しています。関係ない話ですみません。

お写真の餅菓子は甘いもち米に着色したものでしょうか?
(以前、タイ料理店でそういうお菓子を食べた記憶があります)
  1. 2011-12-30 04:08
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  3. ねこむすめ #79D/WHSg
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To ねこむすめさん
>おはようございます。
>体調はもうよろしいのでしょうか?


有難うございます、もう大丈夫です。


>タイのお店のツボ式お鍋はもち米を蒸す時に使われるのですね。
>以前、どこかでタイのお米は(ジャスミンライスのことかもしれません)パスタのように茹でるととても美味しいと聞いたことがあるのですが、お米の種類によって調理法が異なるのですね。


タイ米には糯(モチ)と粳(ウルチ)がありまして、地方によって違います。
タイ米の食べ方はこんなのを参照ください。
http://tansoku159.iza.ne.jp/blog/entry/1559701/

それからタイ米の美味しい食べ方レシピも
http://tansoku159.iza.ne.jp/blog/entry/2440403/


>弥生式土器を見て、なぜかタジン鍋を思い浮かべてしまいました(苦笑)。タジン鍋でお肉や魚、お野菜を調理するととても美味しいので重宝しています。関係ない話ですみません。
>
>お写真の餅菓子は甘いもち米に着色したものでしょうか?
>(以前、タイ料理店でそういうお菓子を食べた記憶があります)


タジン鍋、いいですね、私も大好きです。
昨夜夕食のおかずはタジン鍋で調理した野菜でした。
私は特にジャガイモをタジン鍋で蒸した物が好きですね。
  1. 2011-12-30 07:16
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  3. 短足おじさん #79D/WHSg
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To 短足おじさんさん

エントリーのご紹介ありがとうございました。
ジャスミンライスを自宅で一度食べてみたいので、手に入れたら作ってみます。エントリー毎の皆さんのコメントもとても面白かったです。

今年はいろいろな事を教えて頂きありがとうございました。
来年もよろしくお願い致します。

どうぞ良いお年をお迎えください。



  1. 2011-12-31 22:11
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  3. ねこむすめ #79D/WHSg
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To ねこむすめさん
>To 短足おじさんさん
>
>エントリーのご紹介ありがとうございました。
>ジャスミンライスを自宅で一度食べてみたいので、手に入れたら作ってみます。エントリー毎の皆さんのコメントもとても面白かったです。
>
>今年はいろいろな事を教えて頂きありがとうございました。
>来年もよろしくお願い致します。
>
>どうぞ良いお年をお迎えください。


あけましておめでとうございます。
本年もどうぞ宜しくお願いいたします。
  1. 2012-01-01 15:17
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  3. 短足おじさん #79D/WHSg
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