2011-05-25 15:31

自動車低コスト時代

WSJに気になる記事があった。
<以下WSJより引用> 
 
 
ドイツVWの米南部新工場、日米メーカー下回る人件費
 

 ドイツの自動車メーカー、フォルクスワーゲン(VW)が24日に米テネシー州にオープンする工場の人件費は、米国メーカーのみならず、日本メーカーの米国工場をも大きく下回る。

イメージ Reuters

チャタヌーガ工場の「パサート」生産計画を発表する米国VW。

12000人が雇用される(今年1月のデトロイトモーターショーで)

 

 

 業界アナリストの推定によると、同州チャタヌーガ近郊のこの工場の人件費(賃金・福利厚生)は、1時間当たり約27ドルで、米ビッグスリーの工場、およびトヨタ自動車やホンダの労働組合のない米国工場の約半分韓国の現代自動車や現代傘下の起亜自動車のアラバマ州とジョージア州の工場と同水準だ。

 米ゼネラル・モーターズ(GM)とクライスラー・グループは、労使協約をトヨタと同程度の内容に改訂することが政府主導の救済の実施条件とされた。労組は新規雇用者の賃金を大きく削減することで合意したが、低水準の賃金で契約に応じる労働者は限定的で、この結果、各社の工場の人件費は引き続き、南部に建設された新工場を大きく上回っている。

 バークレイズ・キャピタルの自動車アナリスト、ブライアン・ジョンソン氏は「新参の工場が賃金の低い南部で生産能力を引き上げれば、ビッグスリーとの差がさらに開く可能性がある」と述べた。

 VWが組み立てるセダン「パサート」の販売価格は2万ドルになる予定。ホンダ「アコード」やGMのシボレー「マリブ」と同水準で、パサートはこのカテゴリーの売れ筋セダンに対し、価格競争力を持つとみられる。現行モデルは約2万8000ドルだが、価格は低下している。

 米フォード・モーターやGM、クライスラーは、米国で操業する日本メーカーとのコスト差の縮小に努めてきた。数年前、これらビッグスリーの人件費は同約70ドルだったが、その後、全米自動車労働組合(UAW)から譲歩を引き出している。フォードによると、同社の現在のコストは同約58ドル

 VWの新工場は米販売台数を3倍近く引き上げる計画の一環。同社の10年の販売台数は36万0179台で、18年までに100万台超の販売を目指す。

 

記者: Mike Ramsey  

 

<引用終り>

 

チャタヌーガと言ってもそんな所は私も知らない、知っているのはこんな歌だけ。

チャタヌーガ・チュー・チュー

 

チャタヌーガ・チュー・チュー、古い歌である。

この前聞いたのは何十年前だったか、そんな歌なのだが・・・

 

 

さて本題に戻って、VWのチャタヌーガ工場の稼動が如何して気になるか。

ズバリ、その人件費の安さである。

トヨタをはじめ日系自動車メーカーがアメリカ進出に当たって最大の問題は人件費の高さ、UAWの存在だった。

 

しかもUAWはアメリカ民主党の支持基盤、オバマ大統領UAWの意見は無視できない立場。

昨年苛烈を極めたアメリカのトヨタたたきも、その背後に居るのがUAWである事は誰でも知っている話。

 

 

そんな中でのこのVW新工場の話。

自動車も遂に「先進国で作るから高い、それでも先進国の人は買ってくれる。」 こんな時代から「どこで作っても品質は同じ、そして値段も同じ」、こんな時代に入った証拠だろう。

 

そしてこの先に見えているものは、日本も同じ道を辿らざるを得ない。いやそれしか生きる道が無いことを示している。

車もその部品も今まで以上の低コストが要求される。

工場労働者だけでなく、いろんなサービス業も、そしてお役人もコストダウンをして税金を下げる、こんな努力が是非必要だ。

 

今は震災対応でお役人の給料ダウンが言われているが、丁度いいチャンスかもしれない。

国際価格とはべらぼうに違う電気料金(安いのでは有りません・べらぼうに高いのです)も同様だと思う。

 

日本復活の為にはコストで世界一を目指す社会の仕組みづくり必要で、このVWの事例などはその良い事例ではないか。

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コメント

No title

チャタヌーガ・チュー・チュー、いいですな。

2006年のエントリーをトラックバックしました。
視点は同じと思います。
日本メーカーはUAWと妥協したけど、ドイツ人はどうでしょうか?
もう30年以上前の米国とドイツの冷凍チキン戦争は、商用車関税問題に飛び火し未だに決着がついてない・・・はず。
彼らは、理屈が通らないと曲げませんので。

日本は日米繊維交渉を政治主導でやったので簡単に負けました。
それから妥協の時代が始まってます。
  1. 2011-05-25 19:37
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  3. yuyuu #79D/WHSg
  4. 編集

No title

バイクファンなのですがアメリカのハーレーダビッドソンは異色な存在です。技術の頂点であるモトGPなんか見向きもせず、出てもビリ確定ですが、1950年代設計のモデルをいまだに売り続けています。それでも売上ならイタリアのドカッティなど性能なら日本メーカー並びにドイツBMWなどに匹敵しうるメーカーを上回っているはずです。あくまでも二輪車の話ですが、開発費あんまりかけないでもできるビジネスモデル、ある意味での低コストビジネスモデルなのでは?と思ったりします。そもそもハーレーファンはお尻のゆったり感とVツインのエグゾーストノートしか求めず性能はもうとっくに諦めているのでその点も強いなあと(^-^)。
  1. 2011-05-25 19:40
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  3. ガンダム #79D/WHSg
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>「どこで作っても品質は同じ、そして値段も同じ」

一昨日のNHK[クローズアップ現代」でベトナムの国産自動車の話が取り上げられました。国産車製造にあたり、日本の部品メーカーが技術指導に加わっています(名古屋のナガラという会社)。
ところが鉄板をプレスするとベトナム製の板は粗悪なため、シワや破れが出来てしまう。それを日本の技術者が叩いて直して見せます。

品質を保つためには、川上でも高品質を維持せねばならず、国産車製造とは国力と知りました。
  1. 2011-05-26 05:17
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  3. 相模 #79D/WHSg
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日本の若年層は低所得化が進んでますから、いつまでも日本は人件費が高いとは言われないんじゃないでしょうか。
とはいえ、いろいろなリスクから国内空洞化は進みそうではありますが…。
  1. 2011-05-26 15:54
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  3. その蜩 #79D/WHSg
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To yuyuuさん
>チャタヌーガ・チュー・チュー、いいですな。

この歌、ホント何十年ぶりかで聞きました。
でも昔はこんな服装で歌を歌っていたんですね、
そのまま何処かの会社の入社試験にでも行けそう。

>2006年のエントリーをトラックバックしました。
>視点は同じと思います。
>日本メーカーはUAWと妥協したけど、ドイツ人はどうでしょうか?
>もう30年以上前の米国とドイツの冷凍チキン戦争は、商用車関税問題に飛び火し未だに決着がついてない・・・はず。
>彼らは、理屈が通らないと曲げませんので。
>
>日本は日米繊維交渉を政治主導でやったので簡単に負けました。
>それから妥協の時代が始まってます。

TB有難うございます。
この話は知りませんでした。ドイツはなかなかやりますね。
しかしアメリカから見て日本は黄色い猿、この意識は抜けていないでしょう。
難しい時代です。
  1. 2011-05-26 18:08
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  3. 短足おじさん #79D/WHSg
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To ガンダムさん
>バイクファンなのですがアメリカのハーレーダビッドソンは異色な存在です。技術の頂点であるモトGPなんか見向きもせず、出てもビリ確定ですが、1950年代設計のモデルをいまだに売り続けています。それでも売上ならイタリアのドカッティなど性能なら日本メーカー並びにドイツBMWなどに匹敵しうるメーカーを上回っているはずです。あくまでも二輪車の話ですが、開発費あんまりかけないでもできるビジネスモデル、ある意味での低コストビジネスモデルなのでは?と思ったりします。そもそもハーレーファンはお尻のゆったり感とVツインのエグゾーストノートしか求めず性能はもうとっくに諦めているのでその点も強いなあと(^-^)。


日本でも居ますね、ハーレーファン。
二輪車の場合は性能などはもうどうでもいいのでしょう。
風を切って走る、その楽しみが一番なんですね。
これも車の楽しみ方、それで好いんじゃないでしょうか。
  1. 2011-05-26 18:19
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  3. 短足おじさん #79D/WHSg
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To sono-Kelly Da わん!さん
>昔、ホンダがインディアナポリスに工場を作ると云う話が出た時に
>なにもUAWの本拠地に進出しなくても南部のテネシー辺りに目を向けたらどうですか?と話をした事が有りますが僕は先見の明が有ったって事ですね!(爆)
>結局インディアナ州の出すインセンティブに吊られて自動車産業の修羅場に進出してしまいました。
>どうも日本人は目の前にレールが敷かれているとついその上を走ってしまうようです。
>しかれたレールを走るのは旨いのですが自分でレールを敷くことは苦手と云うより面倒がるようですね。方針の集約の困難を避けるのでしょう。合議社会ですから。


荒野にレールを敷いて来たSONOさんならではのお話。納得です。
私には日本社会の業績評価システムにも問題があるように見ています。
つまり人に有る持ち点を与え、失敗すれば減点。成功すれば加点ですが、減点の方が大きい。
このシステムは社会が右肩上がりのときはうまく機能しますが、何か新しい事をしようとすると大きな障害がある。

10回失敗しても1回成功すればOK、これなら誰でも頑張ります。
しかし10回成功しても1回の失敗でパー、これでは誰もチャレンジしようとしません。
今の日本に求められているのは前者のほうではないかと思っているのですが、sonoさんは如何思われますか。
  1. 2011-05-26 18:32
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  3. 短足おじさん #79D/WHSg
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To 相模さん
>>「どこで作っても品質は同じ、そして値段も同じ」
>
>一昨日のNHK[クローズアップ現代」でベトナムの国産自動車の話が取り上げられました。国産車製造にあたり、日本の部品メーカーが技術指導に加わっています(名古屋のナガラという会社)。
>ところが鉄板をプレスするとベトナム製の板は粗悪なため、シワや破れが出来てしまう。それを日本の技術者が叩いて直して見せます。
>
>品質を保つためには、川上でも高品質を維持せねばならず、国産車製造とは国力と知りました。


ナガラはプレス金型のメーカーで、シッカリした会社です。
確かに仰るとおり、自動車製造は国力そのもの。
そして今は沢山の日本人が海外で指導しているので、発展途上国でもドンドン技術力がついてきています。
そんな中で技術面での優位性を保つのは至難の業ですが、それしか日本の生きる道は無い。
sonoさんへのコメントにも書きましたが、新しい事にチャレンジする気概が無いと未来は無いと見ています。
  1. 2011-05-26 18:41
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  3. 短足おじさん #79D/WHSg
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To その蜩さん
>日本の若年層は低所得化が進んでますから、いつまでも日本は人件費が高いとは言われないんじゃないでしょうか。
>とはいえ、いろいろなリスクから国内空洞化は進みそうではありますが…。
>

確かに人件費は相当下がっていますね。
しかし一番問題なのは国際競争に曝されていない業界。
電力業界などはその典型で、世界に冠たる高価格の電力。
そして駄目なのが銀行です。
金を貸さなくても食っていけるので、金を貸さない。起業を助けない。
日本の癌といえます。
そしてもっと酷い癌がお役人。
国際競争に曝されていないので、一部の人たちは一生懸命働いてますが、特に地方公務員を中心に全く働かない。
困った存在です。
  1. 2011-05-26 18:47
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  3. 短足おじさん #79D/WHSg
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To sono-Kelly Da わん!さん
>私が個人的に感じる事は
>人にはそれぞれ個性が有ると云う事です。
>レールを引くのに特異な能力を示す人
>敷かれたレールの上を走らせるのに才能のある人
>失敗を恐れず走れる人
>失敗を避けて慎重だが地道に努力する人
>社会も企業も色々な個性と能力の人材が有ります。
>これらを旨く機能させ個人のそれぞれの能力を発揮させる事が必要なのではないでしょうか?
>企業でいえばそれが経営力だと思います。
>人は石垣人は城だとは良く云ったものだと感じます。
>
>ただ今の社会や企業は余りにもシステムやマニュアルに頼り過ぎて
>それぞれの「姿勢」が見えない空疎な組織になっているように感じます。


なるほど、sonoさんならではのご意見。良く分かりました。
それが経営力、その通りですね。
いろんな人の意見を全く聞かず、自分の知っている事が最高だと信じ込む。
そんな馬鹿がトップに居る社会こそ最低の組織。
それが今の悲劇ですね。

貴重なご意見有難うございました。
  1. 2011-05-27 06:30
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  3. 短足おじさん #79D/WHSg
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No title

>今の社会や企業は余りにもシステムやマニュアルに頼り過ぎて

昔、販売会社にいた頃、女性販売員が「言われることはいっつも数字なんですよねー」と嘆いていました。
私も彼女に同意しましたが、しかし会社は数字なんですね。だからギスギスしてしまいます。笑顔だってマニュアルです。「もっと笑顔を!笑顔はタダだ!」とばかりに。

ほんわかした人よりもバリバリ働く人が「人財」だという。
「どこで作っても品質は同じ、そして値段も同じ」は製造業では正しくとも、サービス業は違うというのが私の感想です。しかし多様性を嫌う人は多いです。
  1. 2011-05-27 13:13
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  3. 相模 #79D/WHSg
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To 相模さん
>>今の社会や企業は余りにもシステムやマニュアルに頼り過ぎて
>
>昔、販売会社にいた頃、女性販売員が「言われることはいっつも数字なんですよねー」と嘆いていました。
>私も彼女に同意しましたが、しかし会社は数字なんですね。だからギスギスしてしまいます。笑顔だってマニュアルです。「もっと笑顔を!笑顔はタダだ!」とばかりに。
>
>ほんわかした人よりもバリバリ働く人が「人財」だという。
>「どこで作っても品質は同じ、そして値段も同じ」は製造業では正しくとも、サービス業は違うというのが私の感想です。しかし多様性を嫌う人は多いです。


確かにサービス業は人の魅力を売る商売と言う面がありますね。
マニュアルだけで無い何かが必要との意見、納得です。

一つだけ誤解を招きそうなので補足。
「どこで作っても品質は同じ、そして値段も同じ」、これは簡単な話ではありません。
特に「品質は同じ」の部分、これは自動車のような高度な物では、日本人が大勢現地に行って何年も指導し続けて始めて達成できる物。
VWでも同じだと思います。
そういう努力が当たり前になってきている。そういう風に理解して下さい。
困った事ですが、その為には無茶苦茶な努力が必要と言う事です。
今の日本にそれが求められています。
  1. 2011-05-27 17:30
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  3. 短足おじさん #79D/WHSg
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No title

>国際競争に曝されていない業界。


 あの~、ついでに新聞、テレビ局も・・・・。
  1. 2011-06-01 22:52
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  3. prijon #79D/WHSg
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To prijonさん
>>国際競争に曝されていない業界。
>
>
> あの~、ついでに新聞、テレビ局も・・・・。


大変な大物の癌を書き落としていました。
私もボケが大分進んできたような・・・

確かにその通りです、テレビは免許制度と電波枠のおかげ、
新聞は宅配制度のおかげで何をしても大丈夫なように守られている。
しかし来月から地デジが始まります。
これでテレビ連中の少なくとも半分くらいは倒産して欲しいです。
アカヒとか侮日とかT豚Sとか、ついでに犬アッチ行Kとか。
  1. 2011-06-02 06:35
  2. URL
  3. 短足おじさん #79D/WHSg
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