2011-02-21 16:18

アメリカ的価値観は地方から崩壊し始めている

チェニジア・エジプトで政権を倒した民衆の蜂起は北アフリカ・中東全域に広がっている。

先回エジプトの政変はアメリカ的価値観の崩壊ということでエントリーしたが、このアメリカ的価値観、今はいろんな所で矛盾が噴出しているようだ。

 

例えばこの映像

 

 

これはアメリカ ウィスコンシン州で政府職員=公務員がデモを行なっているもの

 

詳細は以下を参照ください

<これはWSJの記事>

米ウィスコンシン州で職員がデモー集団交渉権制限法案受け

 

この公務員によるデモ、原因は州財政が破綻寸前である為。

何とか破綻を防ぎたいので公務員の給料や年金を引き下げようとしている。そのための方法として集団交渉権制限法案を出そうとしている為公務員が反発、このデモになった。

 

しかしアメリカの地方自治体は最早破産状態といってもいい状態。

日本で夕張市が財政破綻したが、この時の破綻の基準が財政赤字が総予算の20%を越えると破綻とみなされ財政再建団体に指定される。

この基準を当てはめるとアメリカの州は

ネバダ州・・38%、アリゾナ州・・28%、ニューヨーク州・・24%、カリフォルニア州・・22%など軒並み夕張以上の悲惨さだ。

(データは昨年7月頃の物、今はもっと悪化しているらしい)

 

カリフォルニアではターミネーター知事が頑張ったが、流石のターミネーターもこれは何ともならずに退任したようである。

 

そしてその悲惨な状況の一例・・・・

今アメリカでは学校が週4日になっている所が増えてきていると言う。

こんな事を聞くと又左巻き連中が「ほら見てごらん、もっとゆとり教育を進めねば。アメリカは週4日だよ」というだろう。

しかし事実は自治体にカネがなく、先生に払う給料が足りないので日数を減らしているのだ。先生の給料・スクールバスのガソリン代などを削減する為の苦肉の策である。

 

学校の稼働日まで減らさざるを得ない、これがアメリカの現状なのである。

実態は此処をご覧ください(昨年6月のUSAトゥディの記事)

http://www.usatoday.com/news/education/2010-06-04-shorter-school-week_N.htm?csp=34

 

上記は英文なので大略は以下参照ください

http://ameblo.jp/terada1963/entry-10558079197.html

 

 

そしてアメリカ財務省アメリカ国債の発行限度枠が間もなく一杯になり、国債が発行できなくなる恐れが有るといっている。

 

<以下ブルームバーグより引用>

ガイトナー米財務長官:議会は1-3月期に連邦債務の上限引き上げを 
  
  1月6日(ブルームバーグ):ガイトナー米財務長官は6日、議会に対し、今年1-3月(第1四半期)に連邦政府の債務上限を引き上げるよう要請した。引き上げられなければ、米国が世界の信用市場にアクセスできなくなる恐れがあると警告した。

  ガイトナー長官はリード上院院内総務にあてた書簡で、議会が債務上限を引き上げなければ、「財務省は米国の法的義務の不履行を余儀なくされ、経済が壊滅的なダメージを受けることになる。2008-09年の金融危機の悪影響よりもひどいものになる可能性がある」と指摘した。

  財務省は、早ければ3月31日にも債務が上限に達する恐れがあるとし、上限に達する可能性が「最も高い」のは同日から5月16日までとしている。ガイトナー長官は書簡で、現在の債務上限は14兆2900億ドルで、この状況では、上限まであと約3350億ドルだと説明している。

 

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=jp09_newsarchive&sid=a0zptzebT5KI

<引用終り>

 

実はこの話、日本では殆ど話題にもなっていない。

しかしアメリカは日本と同じネジレ国会、その野党共和党はアメリカの野放図な国債垂れ流しに危機感を持っており、この問題も容易には賛成しないとの事だ。

 

先回のエントリーでアメリカの金融政策(量的緩和)で世界がカネ(ドル)余り状態となり、それが穀物や石油価格を吊り上げた。そしてこの事が中東の貧しい人の怒りを爆発させたことを指摘した。

 

いよいよアメリカ的価値観が破綻する日が近い、そんな状態である。

どうもそのほころびは地方から始まりそうだと思う。

 

だが日本はどうか。

皆さんが繰り返し指摘している民死党のデタラメ政権運営。

矢張り破綻状態、いまこそ無責任政権に鉄槌を下すべき時だと思う。

  1. 政治iza
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コメント

No title

>いよいよアメリカ的価値観が破綻する日が近い、そんな状態である。

問題は世界がアメリカ的価値観を崩壊させられない「へたれブリ」にあるような気がするのです。

ドル基軸体制に少なくとも今の世界経済に取って代わる物はありません。

基軸通貨の条件は

通貨価値が安定していること
高度に発達した為替市場と金融・資本市場を持つこと
対外取引規制が無いこと

更に(残念ながら)

軍事、政治、技術、学問、その他の 文化などのいずれにおいても圧倒的でないと基軸通貨になり得る資格 はありません。

これが日本の円もユーロも基軸通過から脱落した理由です。
中国元など絶好調を自称する今でさえ足下にも及びません。

今の世界経済の「システム」の為には良しに付け悪しきに付け各国の本音部分では米ドル体制を支えざるを得ない「現実」を抱えていると云えなくもありません。
その足下を見て米国は放漫な財政通貨運用が行える分けでもありますが、逆を云うと米国は世界に対し身を切って世界のために基軸通貨体制を提供し維持しているとも言い換える事が出来る様な気がします。

ご指摘の「上限」は有って無いような、世界に取っては米国の「内規」に過ぎません。ガートナー長官の発言は米国内と云うより世界に対する恫喝と受け取っても良いのかも知れません。これに答えざるを得ずに各国は表面とは裏腹に米ドルへの奉仕活動を続けざるを得ないとも云えます。

それ故に、10年さき20年先を見据えて日本は日本的価値観の構築を行うべきとも云えます。

通貨は文化価値そのものですからね。


  1. 2011-02-21 17:31
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  3. sonoraone #79D/WHSg
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No title

追伸

FRB量的緩和は米国が世界に突きつけた匕首の様な気分です。
投機資金と云う鬼を踊らせるのは基軸通貨にしか出来ない芸当ですからね。
だから米国はいくら批判されても投機規制には及び腰です。


  1. 2011-02-21 17:53
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  3. sonoraone #79D/WHSg
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No title

こんばんは

シュワちゃんは、私財を投じ無給で仕事したんですね。
日本にこんな政治家は居ないのかな?
  1. 2011-02-21 20:29
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  3. とろ #79D/WHSg
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To sonoraoneさん
>問題は世界がアメリカ的価値観を崩壊させられない「へたれブリ」にあるような気がするのです。
>
>ドル基軸体制に少なくとも今の世界経済に取って代わる物はありません。
>
>基軸通貨の条件は
>
>通貨価値が安定していること
>高度に発達した為替市場と金融・資本市場を持つこと
>対外取引規制が無いこと
>
>更に(残念ながら)
>
>軍事、政治、技術、学問、その他の 文化などのいずれにおいても圧倒的でないと基軸通貨になり得る資格 はありません。
>
>これが日本の円もユーロも基軸通過から脱落した理由です。
>中国元など絶好調を自称する今でさえ足下にも及びません。

世界の基軸通貨はドル以外にはありえません。その理由はご指摘の通り。
ユーロや円は所詮ローカル通貨です。

>ご指摘の「上限」は有って無いような、世界に取っては米国の「内規」に過ぎません。ガートナー長官の発言は米国内と云うより世界に対する恫喝と受け取っても良いのかも知れません。これに答えざるを得ずに各国は表面とは裏腹に米ドルへの奉仕活動を続けざるを得ないとも云えます。
>
>それ故に、10年さき20年先を見据えて日本は日本的価値観の構築を行うべきとも云えます。
>
>通貨は文化価値そのものですからね。


アメリカはドルが若し無くなっても英語が有ります。
それから科学にしろ芸術にしろエリート層の層の厚さとレベルの高さは圧倒的。
そして最後に軍事力、だからアメリカの地位が揺らぐ事は決して無いでしょう。
がしかし今の世界はアメリカとは違う物を求めている。
それが今回の北アフリカ・中東の騒乱ではないか、そう思うのです。
私はそんな中で日本が出来る事があるのではないか、そんな気がします。
幾らアメリカが強大でも不足する所や問題点はある。
日本が其処をサポートできれば、日本の存在価値があるのではないか。
今回のエジプトなどの騒乱を見ていて、東南アジアがあんな事にならないのは日本の良い影響が有る、そんな風に見ています。
ご指摘のように10年・20年先を見据えて日本的価値観の構築をすべき、正にその通り、但し日本の政治はとても手本になるようなレベルに無い。
困った事です。
  1. 2011-02-21 21:43
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  3. 短足おじさん #79D/WHSg
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To sonoraoneさん

>FRB量的緩和は米国が世界に突きつけた匕首の様な気分です。
>投機資金と云う鬼を踊らせるのは基軸通貨にしか出来ない芸当ですからね。
>だから米国はいくら批判されても投機規制には及び腰です。

世界に突きつけた匕首、納得です。
投機規制など絶対出来ないでしょう、それこそ自由の象徴のような物。
だからこそこの匕首をいかに収めさせるか、それがアメリカの舵取りの難しさでしょう。
但し今の日本は全くの丸腰、たとえ銃でなく匕首でも勝負にならない。
その中でいかに立ち回るか・・・
空き缶ではとても無理な話です。
  1. 2011-02-21 21:52
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  3. 短足おじさん #79D/WHSg
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To とろさん

>シュワちゃんは、私財を投じ無給で仕事したんですね。
>日本にこんな政治家は居ないのかな?

カリフォルニアはもう1年以上前に財政破綻していたんです。
物を買っても払う金がない状態でした。
ターミネーター知事は「IOU」といういわば借用書のような物を発行して支払いにあてていました。
自身が無給で仕事をしたからこそ皆が納得したのだと思います。
残念ながら日本にはそんな人は・・・
  1. 2011-02-21 21:59
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  3. 短足おじさん #79D/WHSg
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 こんな光景見ると、ケインズが提唱した世界通貨バンコールを改めて思います。
 米国内の不況打破のため、ドルを刷り増す、というのは当たり前の行為ですが、その金が米国内の投資に回らず世界的な投機資金となって、世界にインフレをばらまく、という構図でしょう。
 米国内は現状バランスシート不況、ドルペッグする国々は投機資金の流入とコモデティ市場の高騰のため過度のインフレ状態。
 おそらくケインズは一国の経済政策の影響が世界経済に対して与える影響を極減しようとしたのでしょう。
 通貨供給量をいくら増やしても一向に金回りが良くならずそれが投機に回る図はマネタリストの敗北を表してます。改めてケインズの慧眼を思った次第です。
  1. 2011-02-22 12:11
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  3. kazk #79D/WHSg
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To kazkさん
> こんな光景見ると、ケインズが提唱した世界通貨バンコールを改めて思います。
> 米国内の不況打破のため、ドルを刷り増す、というのは当たり前の行為ですが、その金が米国内の投資に回らず世界的な投機資金となって、世界にインフレをばらまく、という構図でしょう。
> 米国内は現状バランスシート不況、ドルペッグする国々は投機資金の流入とコモデティ市場の高騰のため過度のインフレ状態。
> おそらくケインズは一国の経済政策の影響が世界経済に対して与える影響を極減しようとしたのでしょう。
> 通貨供給量をいくら増やしても一向に金回りが良くならずそれが投機に回る図はマネタリストの敗北を表してます。改めてケインズの慧眼を思った次第です。


ケインズの理論は未だに色あせていない所が凄いと思います。
そしてこの様な偉大な学者を数多く輩出しているイギリス
この様な力の源泉が何処にあるのか、いつも思い返しています。
  1. 2011-02-22 14:26
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  3. 短足おじさん #79D/WHSg
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