2011-02-03 18:20

食料価格暴騰<エジプトも原因はこれのようです

2011年 02月 2日 16:08 JST
 
 [ロンドン/リヤド 1日 ロイター] 食料インフレによる社会不安を警戒する中東の産油国が、食料の買い付けを急いでいる。在庫の積み増しで価格高騰を防ぐことが狙いだが、大量のオイルマネーが食料市場に流入すれば、広範な物価上昇をもたらす恐れもある。

 食料インフレは各地で暴動や反政府デモの一因となっており、チュニジアエジプトの混乱が自国に飛び火することを警戒する中東湾岸諸国は、海外からの食料輸入加速に加え、海外農地への投資にも乗り出している。

 

・・・以下略・・・

 

長文なので詳細は以下参照ください

http://jp.reuters.com/article/jpEgypt/idJPJAPAN-19345020110202?feedType=RSS&feedName=jpEgypt&virtualBrandChannel=13366&utm_source=twitterfeed&utm_medium=twitter&pageNumber=4&sp=true

 

<引用終り>

 

では食料価格暴騰がどんなものか、まずはこれをご覧ください。

 

小麦・大豆・とうもろこしは2008年の狂乱と言っていいような価格急上昇時に近くなっている。

 

この30年分の価格推移を簡単に纏めてみる。

例えば1980年1月を100とすると

 

           とうもろこし  小麦  大豆  コメ

1990年1月      97    95   86   73

2000年1月      84    62   80   61

2010年1月     153   115  149  150 

2010年12月    230   175  201  134

 

こうなっている。

(注:幸いコメだけは国際価格は比較的安定しているようだ)

 

チェニジアやエジプトの反政府デモは食料の価格暴騰がきっかけだったと聞く。

確かに食べ物は生活に直結しており、価格暴騰は庶民にとって大問題だ。

 

所でもう一つ重要な指標がある。yuyuuさんのブログに出ていた以下のグラフ

これはアメリカ消費者物価指数インフレ率)のグラフである。

詳細は以下参照ください

http://yuyuu.iza.ne.jp/blog/entry/2126245/

 

アメリカはこの30年間一貫してインフレ傾向

毎年4%~5%のインフレで、10年で50%のインフレが続いている。

しかし食料価格は2006年頃までは相当のアップダウンは有るもののまずまず安定していた。

これは消費者には有り難い話、しかし生産者には物価はドンドン上がっていくのに生産した食料価格がそれに見合って上がっていない。手取り収入は目減り、こんな風だった。

 

もう一つこれに原油価格を見てみるとこうなっている。

 

これでは2008年の狂乱・乱高下が分からないので此処だけの月足も見てみると

 

こんな風で2008年がいかに酷い価格乱高下だったかがわかる。

但しこれはあっという間に収束した、だから忘れている方も多いと思う。

 

 

そして以上の指標を最初にあげた30年分の価格推移の表に付け加えてみると。

 

1980年1月を100として

 

           とうもろこし  小麦  大豆  コメ  インフレ指数  原油価格

                                  (アメリカ

1980年1月     100   100  100  100   100      100

1990年1月      97    95   86   73   155       74 

2000年1月      84    62   80   61   202       77

2010年1月     153   115  149  150   252       -

2010年12月    230   175  201  134    -       241

 

(注:インフレ率は月度ではなく年平均値、原油価格は年の終値)

 

結論として

アメリカは永年のインフレ政策でドルを刷りまくって世界中にばら撒いた。

 

そのドルが投機マネーとなって食料価格を暴騰させた。

 

又そのドルはオイルマネーとして産油国の一部特権階級を太らせた。しかし一般大衆(特に非産油国の)にはその恩恵はなかった。

これが今回の反政府デモの背景ではないか。

 

 

こんな図式が浮かび上がってくる。

アメリカは中東の一番大切な親米国を失おうとしている。

この先どうなるか分からない、少なくともウォール街の金で大統領になったオバマではこの難問、解決できそうもない。

そしてこれがアメリカ流のやり方の崩壊を意味しているように見える

 

では日本にはどんな影響があるか、注視していきたい。

 

特にアメリカは今TPPなどで日本の農業を壊滅させようとしている

しかしアメリカは絶対駄目である。この事例が良い証明だ

 

  1. 海外
  2. TB(0)
  3. CM(10)

コメント

No title

 確か、エジプト自体は大産油国ではありませんよね。確かエジプト綿のような農業生産、スエズの通行料、あと観光で食ってる国ですよね。こんな国に米国が援助し、自己の同盟国とした。ここまではよかったのでしょう。

 でもそのあと何故、国家のまともな発展を考えなかったのでしょうか。小生が発展途上国を見ていていつも不思議に思うのはそこです。必ずといっていいほど、権力層が腐敗し蓄財に走る、貧富の差拡大、民衆の反乱でしょう。同じことの繰り返しでしょう。韓国あたりだってパクチョンヒのような例外的な人間が出なければ漢江の奇跡は起こらなかったでしょう。開発独裁は決して悪だとは思いませんが、国民を食わせられなければどうしようもないでしょう。不思議です。

 TPPあたりにしても手を変えた干渉でしょう。狙いは金融、サービス、紛争解決手段等をアメリカと一緒にしろという露骨な要求でしょう。そして日本人がどうなろうとそんなことは知らない。ですから途上国への干渉よりたちが悪い。
 反米市民運動家ならばこのあたりで根性を見せてもらいたいものです。
まあ、できるとは思いませんが。社民党の連中あたりは同なんでしょう。
まあ、結局、捨民党でしょうが。
  1. 2011-02-03 21:38
  2. URL
  3. kazk #79D/WHSg
  4. 編集

No title

To kazkさん
> 確か、エジプト自体は大産油国ではありませんよね。確かエジプト綿のような農業生産、スエズの通行料、あと観光で食ってる国ですよね。こんな国に米国が援助し、自己の同盟国とした。ここまではよかったのでしょう。
>
> でもそのあと何故、国家のまともな発展を考えなかったのでしょうか。小生が発展途上国を見ていていつも不思議に思うのはそこです。必ずといっていいほど、権力層が腐敗し蓄財に走る、貧富の差拡大、民衆の反乱でしょう。同じことの繰り返しでしょう。韓国あたりだってパクチョンヒのような例外的な人間が出なければ漢江の奇跡は起こらなかったでしょう。開発独裁は決して悪だとは思いませんが、国民を食わせられなければどうしようもないでしょう。不思議です。

kazkさんのこの疑問には私なりの回答を持っていますが、いつかは纏めたいと思って纏めきれない話。愚痴と思って聞いてください。
私がタイに行って仕事をしていたときの事、
取引先の企業にはアメリカの企業(その一つがGMでした)もありました。
そしてその会社の連中といろいろ話をしているうちにどうしても違うと感じた事が有ります。
それは何かと言うと
日系企業には(勿論私もです)タイで仕事をして、タイに金を落とし、タイ人の雇用をつくり、タイを発展させる事で自分達も儲けさせてもらう。そんな思想が有ります。
しかしアメリカ系企業にはこの考え方が有りません。
安い労働力で安い製品を作って儲ける、これだけです。
だから彼らにはその国を発展させようとか豊かにしようとか言う思想がないのです。
だから現地の人に仕事にしろマナーにしろ教えません。自分を無条件で押し付けるだけ。
これがアメリカが嫌われる理由の一つだと見ています。

> TPPあたりにしても手を変えた干渉でしょう。狙いは金融、サービス、紛争解決手段等をアメリカと一緒にしろという露骨な要求でしょう。そして日本人がどうなろうとそんなことは知らない。ですから途上国への干渉よりたちが悪い。

TPPはなんとしても食い止めねばいけませんね。
アメリカ人の思う壺に嵌ってはいけません。
  1. 2011-02-03 22:08
  2. URL
  3. 短足おじさん #79D/WHSg
  4. 編集

No title

結局、不景気で民間は設備投資しないので
余った金が行くところがなく、
原油、食料に回りはじめたと言うことでしょう。
銅、鉛、鉄鋼も上がると、またもや、えらいこっちゃです。
しかし、もう、こういうのは止めて欲しい。

食料品の値上は中国でも酷いらしい、
暴動が連発しています。
  1. 2011-02-03 22:35
  2. URL
  3. yuyuu #79D/WHSg
  4. 編集

No title

To yuyuuさん
>結局、不景気で民間は設備投資しないので
>余った金が行くところがなく、
>原油、食料に回りはじめたと言うことでしょう。
>銅、鉛、鉄鋼も上がると、またもや、えらいこっちゃです。
>しかし、もう、こういうのは止めて欲しい。
>
>食料品の値上は中国でも酷いらしい、
>暴動が連発しています。


アメリカも事情は日本と同じなのでしょうね。
設備投資の停滞、特に公共投資が停滞しているようです。
道路などは老朽化が酷く、この冬の大雪でその傷みが加速しているのではないか。
そんな気がします。

中国事情はどうも良く分からない。
中国政府はガス抜きに必死ですが、小手先では抜ききれないよう。
ガス抜きの為に「日系企業は給料が安い」などのキャンペーンをやっている、
どうもこれが諸刃の刃になっているようです。
  1. 2011-02-04 07:02
  2. URL
  3. 短足おじさん #79D/WHSg
  4. 編集

No title

こんばんは。
エジプトはますます予断を許さない状況になってまいりましたね。
特に、今日は集団礼拝がある金曜日ですから、状況が大きく変化するかもしれません。
もう、日が暮れてカレンダーが変わっていますが、験を担ぐと言うかアラブの人たちは何か事を始めるのに金曜日を選ぶ人が多いですから、このまま大きな流れへと突入する可能性が強いと思います。


>しかしアメリカ系企業にはこの考え方が有りません。
>安い労働力で安い製品を作って儲ける、これだけです。
>だから彼らにはその国を発展させようとか豊かにしようとか言う思想がないのです。

そうですよね。外資に勤める友人がそれでethicalジレンマに陥っています。

一方で、地元側の意識レベルが低いことも影響していると思います。
アメリカ人に教えてもらわなくても、自国を豊かにしたいという気持ち、ある種仏教の大乗思想的なものがあるかないか。
自分だけ儲けて、より豊かな国に移民出来ればよしとする、そう言う人が多いとその国の継続的な発展は難しいのでしょう。
  1. 2011-02-05 03:02
  2. URL
  3. kei-iza #79D/WHSg
  4. 編集

No title

To kei-izaさん
>エジプトはますます予断を許さない状況になってまいりましたね。
>特に、今日は集団礼拝がある金曜日ですから、状況が大きく変化するかもしれません。
>もう、日が暮れてカレンダーが変わっていますが、験を担ぐと言うかアラブの人たちは何か事を始めるのに金曜日を選ぶ人が多いですから、このまま大きな流れへと突入する可能性が強いと思います。

そうですね、今BBCとCNNを見ているのですが、この問題一色です。
彼らには目の前で起こっている重大問題なのでしょう。

>>しかしアメリカ系企業にはこの考え方が有りません。
>>安い労働力で安い製品を作って儲ける、これだけです。
>>だから彼らにはその国を発展させようとか豊かにしようとか言う思想がないのです。
>
>そうですよね。外資に勤める友人がそれでethicalジレンマに陥っています。
>
>一方で、地元側の意識レベルが低いことも影響していると思います。
>アメリカ人に教えてもらわなくても、自国を豊かにしたいという気持ち、ある種仏教の大乗思想的なものがあるかないか。
>自分だけ儲けて、より豊かな国に移民出来ればよしとする、そう言う人が多いとその国の継続的な発展は難しいのでしょう。

この問題の解決には将来的には日本の役割がとても重要になるのではないか。
イスラムから見て日本は手が汚れていない。
(十字軍問題とか、19世紀の列強支配と無縁と言う意味です)
そして世界最大のイスラム国家インドネシアの役割も重要ではないか。
そう見ています。
  1. 2011-02-05 06:59
  2. URL
  3. 短足おじさん #79D/WHSg
  4. 編集

No title

世界は狭くなったとはいうものの、感性・意識の壁は厚いです。他国を理解することの難しさ。(下手な理解なんていらないと個人的に思いますが)

そういう難しさを簡単に越えて来るのがマネーです。お金が基準になるとアメリカエジプト中国も日本もない。あるのはドルか元かユーロか円か・・・。

アラビア商人でも負けるお金の力が日本に来れば(TPP)、日本人は黙って断頭台に登るのでしょうか。日本人は処刑の前日まで自分の身の上を知らない。
  1. 2011-02-05 08:41
  2. URL
  3. 相模 #79D/WHSg
  4. 編集

No title

To 相模さん
>世界は狭くなったとはいうものの、感性・意識の壁は厚いです。他国を理解することの難しさ。(下手な理解なんていらないと個人的に思いますが)
>
>そういう難しさを簡単に越えて来るのがマネーです。お金が基準になるとアメリカエジプト中国も日本もない。あるのはドルか元かユーロか円か・・・。

そうですね、カネに国境はありません。

>アラビア商人でも負けるお金の力が日本に来れば(TPP)、日本人は黙って断頭台に登るのでしょうか。日本人は処刑の前日まで自分の身の上を知らない。

処刑の前日どころかその瞬間になっても分からない。
そして仲間だと思って信頼していたマスゴミ連中は最後の瞬間までいい事をやっていると口走っている。
首がコロッと落ちたら、こいつら前代未聞の極悪非道だ、ざまあ見ろと大合唱。
それが日本のマスゴミです。
  1. 2011-02-05 15:10
  2. URL
  3. 短足おじさん #79D/WHSg
  4. 編集

No title

いっその事日本は、鎖国をするべきではないかと最近思っています。
  1. 2011-02-05 22:47
  2. URL
  3. 無才 #79D/WHSg
  4. 編集

No title

To 無才さん
>いっその事日本は、鎖国をするべきではないかと最近思っています。

無才さん はじめまして、コメント有難うございます。
鎖国、なるほどそういう考え方も有りますか。
華僑やら欧米(特にイギリス)資本の極悪非道から国を守るため鎖国したミャンマーの例も有りますね。
彼らは貧しくなる事で国を守ろうとした。

国としての門戸開放のためには、外の嵐に耐えられるだけの国力や文化・文明、
こんな物が備わっていないと駄目。
日本の明治維新が良い例です。
当時の日本は識字率一つとってもイギリスアメリカより遙かに上の又上。
そんな基礎があったから開国しても植民地にならずに済んだのだと思います。
  1. 2011-02-06 07:03
  2. URL
  3. 短足おじさん #79D/WHSg
  4. 編集

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する