2011-02-01 11:20

アメリカ的価値観の崩壊

エジプトムバラク政権が今崩壊寸前だ。

しかしムバラク政権と言えばこの地域の要、親米政権である。

過去の例を見ても親米政権が倒れたのをいくつ見てきただろう。

 

古くはベトナム戦争での南ベトナム、それと連動してラオス・カンボジア、これが1975年の事。

その後でイスラム革命で親米パーレビ王政が倒れたイラン(1979年)。

そして中南米ではニカラグア・エクアドル・ベネズエラなどなど。

 

そしてこの事は今崩壊寸前にあるエジプトムバラク大統領自身が実は一番良く認識していたらしい。

 

<以下引用>

 ムバラク大統領は米政府の政策に懐疑的」米外交文書
2011/01/29 14:29更新
 エジプトムバラク大統領は、イスラム諸国に民主化を促す米政府の政策について懐疑的な見方をしている-。在エジプト米大使館がこんな分析をしていたことが29日までに、内部告発サイト「ウィキリークス」が公表した米外交公電で明らかになった。


 クリントン米国務長官に宛てた2009年5月19日付の公電で同大使館は「ムバラク氏の横顔」を紹介。特定の国を名指しで批判するブッシュ前米大統領の手法により、ムバラク氏は米政府の意見に耳を貸さなくなったと指摘した。

 また、06年の民主的な選挙によりイスラム原理主義組織ハマスが政権を握ったパレスチナや、03年の米侵攻後のイラクなどのように「米国が改革を受け入れるように促すと、その国は宗教過激派の手に落ちる」というのがムバラク氏の「基本的な考え方」だと説明。それにより、ムバラク氏は「極度に用心深くなっている」と分析した。(共同)

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http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/mideast/488825/

 

<引用終り>

 

今年に入っても、チェニジア・レバノン、そしてエジプトである。

更に他の国にも飛び火しようとしている。

この事はアメリカ的な価値観の崩壊が新たな幕を開けたと見るべきだ。

 

アメリカは親米政権が倒され、極左勢力やイスラム原理主義勢力が政権をとるというこの歴史から何も学んでいないように見える。

 

此処には共通の問題が見えてくる。

親米政権であれば独裁政権であれなんであれ支持すると言うアメリカのダブルスタンダード。(ムバラク政権もそうだ

そして親米政権下では一部の特権階級が太り、一般民衆が貧しく無教育なまま放置されると言う構図だ。

 

しかしこの「一部の特権階級が太り、一般民衆が貧しく無教育なまま放置されると言う構図」こそアメリカそのものと言える。

ウォール街の住人に代表されるアメリカ流の拝金主義は、一部の大金持ちを作った。

その一方で絶えず外国から供給される不法移民に代表される貧民層。この貧民層の存在がアメリカの社会の特徴で、また中産階級の暮らしを支えているともいえる。

 

こんな状態で多分ムバラク政権は間もなく崩壊するだろう。

そうなった時新しい政権が目指すものはアメリカではないはずだ。

アメリカでない先進国と言えば日本しかない。

その日本の役割が一層重要な時期にさしかかっているのではないか。

 

但し日本も過去に自民党と雑多な政党との連立政権でアメリカをやろうとして今の深刻な不況を招いた。

そして今の民死党政権下でTPPやら消費税アップ等破滅的な政策を推進しようとしている

日本の役割が今ほど重要な時期はないと思う。

  1. 政治iza
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コメント

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ムバラク大統領の言うとおり、アラブで欧米の流儀は通用しないと思います。
結局、イラクにしてもアメリカがもたらしたのは欧米的価値観の自由主義ではなくて、長期間安定していた平和な国の消滅と、膨大なイラク人の血。そして今も先の見えない混沌とした未来
あれだけ秩序の取れていた寛容なイスラムが根付いていた平和な国が今や原理主義の闊歩する国ですからね…。
戦争前の動画を見ると、全く何をしでかしたんだろうと、未だに思います。

エジプトも民主化だとか言ってますが、裏で騒ぎを煽ってるのが、イスラム原理主義勢力なんですよね。一応、今担ごうとしている人は、民主化を目指しているようですが、私は多分エジプトの一般的な国民が望むような結末にはならないような気がしてます。
結局、アルジャジーラも偏ってますし、無責任ですからね…。

それは兎も角、今の日本は真剣に危機的状況にありますね。
本来であれば仰るとおり日本の役割は大きいはずですが、今や機能不全状態ですから。

そういえば、河野太郎氏がODAに関してエントリを起こしてましたが、日本のODAというのはかなりの割合が無駄に消えてる様にも見えますね…。

http://www.taro.org/2011/01/post-908.php
  1. 2011-02-01 16:19
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  3. その蜩 #79D/WHSg
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No title

To その蜩さん
>ムバラク大統領の言うとおり、アラブで欧米の流儀は通用しないと思います。
>結局、イラクにしてもアメリカがもたらしたのは欧米的価値観の自由主義ではなくて、長期間安定していた平和な国の消滅と、膨大なイラク人の血。そして今も先の見えない混沌とした未来
>あれだけ秩序の取れていた寛容なイスラムが根付いていた平和な国が今や原理主義の闊歩する国ですからね…。
>戦争前の動画を見ると、全く何をしでかしたんだろうと、未だに思います。
>エジプトも民主化だとか言ってますが、裏で騒ぎを煽ってるのが、イスラム原理主義勢力なんですよね。一応、今担ごうとしている人は、民主化を目指しているようですが、私は多分エジプトの一般的な国民が望むような結末にはならないような気がしてます。
>結局、アルジャジーラも偏ってますし、無責任ですからね…。

ムバラク大統領は今臍を噛んでいるでしょう。しまったなあ、もっと反米にするんだったと。

>それは兎も角、今の日本は真剣に危機的状況にありますね。
>本来であれば仰るとおり日本の役割は大きいはずですが、今や機能不全状態ですから。
>
>そういえば、河野太郎氏がODAに関してエントリを起こしてましたが、日本のODAというのはかなりの割合が無駄に消えてる様にも見えますね…。


沢山無駄があるでしょう。とにかくカネさえ出せば終わり。こうでしたし今もそう。
それを何とかする為にはもっと日本人が外に出て行かなければ。
狭い所に篭ってブツクサ文句ばかり言う連中では矢張り駄目です。
但しそのためには血を流す事もあることを覚悟せねば・・・
そう思います。
  1. 2011-02-01 20:07
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  3. 短足おじさん #79D/WHSg
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エジプト民衆の民主化運動を、「民主化運動」と云う建前上故に動けず、「親米政権崩壊」をアメリカが傍観している隙を付かれてイランが暗躍と云う図式が浮かぶんですがどうですかね?

民主化要求は結局はイスラムシーヤ派に漁夫の利を与えてイスラム原理主義を台頭させイランの影響力は増しますね。

最近思うのですが、米国流の民主化要求はその国のナショナリズムを励起するだけで、中東に於てはナショナリズム=原理主義の台頭と云う結果に終って居るような?

ベトナム戦争にしても、その後起きた同じ共産国家同士の越中戦争などを見ていると、アメリカは「自由と民主主義」のイデオロギーの戦いと思っていたのかも知れないが、実際はベトナム人のナショナリズムを刺激して、それを相手に戦っていた、敵は共産主義ではなかったんだ、その事に気付かないまま負けてしまった、そんな感じがするのです。

  1. 2011-02-02 05:49
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  3. sonoraone #79D/WHSg
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To sonoraoneさん
>エジプト民衆の民主化運動を、「民主化運動」と云う建前上故に動けず、「親米政権崩壊」をアメリカが傍観している隙を付かれてイランが暗躍と云う図式が浮かぶんですがどうですかね?
>
>民主化要求は結局はイスラムシーヤ派に漁夫の利を与えてイスラム原理主義を台頭させイランの影響力は増しますね。

そう思います。
タイでタクシン派のデモを良く見ていて分かったのですが、デモ隊のすぐ裏には食べ物屋の屋台が並び飲み食い自由、怪我人を病院に運び、死者には葬式を出し弔慰金まで払っている。
こんな事が有るからでもが何時までも続くのです。
エジプトも多分同じでしょう。

>最近思うのですが、米国流の民主化要求はその国のナショナリズムを励起するだけで、中東に於てはナショナリズム=原理主義の台頭と云う結果に終って居るような?
>
>ベトナム戦争にしても、その後起きた同じ共産国家同士の越中戦争などを見ていると、アメリカは「自由と民主主義」のイデオロギーの戦いと思っていたのかも知れないが、実際はベトナム人のナショナリズムを刺激して、それを相手に戦っていた、敵は共産主義ではなかったんだ、その事に気付かないまま負けてしまった、そんな感じがするのです。

同感です。ベトナムで言えば何故ベトコンはあんなに強かったのか。
それをアメリカは未だに分かっていないと思います。
  1. 2011-02-02 06:31
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  3. 短足おじさん #79D/WHSg
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 これは銭の出所はイスラム原理主義者の連中ですから、オサマビンラディンどもあたりの片割れでしょうか。貧乏人どもに銭持たすとろくなことしないんだよなあ。エジプトだってうまくやりゃあ十分食える国なのに、平気で貧富の差を放置するからこうなるんでしょう。
 まあ、親玉が貧富の差を平気で放置するんだからどうしようもありませんが。でも、そうすっとアメリカ人て我慢強いのか馬鹿なのかアラブ人と比較するとわかんなくなりますねえ。食えなくても必要最低限度のインフラと自由があれば人は文句を言わぬものなんでしょうか。
 よく分からなくなります。
  1. 2011-02-03 00:05
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  3. kazk #79D/WHSg
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To kazkさん
> これは銭の出所はイスラム原理主義者の連中ですから、オサマビンラディンどもあたりの片割れでしょうか。貧乏人どもに銭持たすとろくなことしないんだよなあ。エジプトだってうまくやりゃあ十分食える国なのに、平気で貧富の差を放置するからこうなるんでしょう。
> まあ、親玉が貧富の差を平気で放置するんだからどうしようもありませんが。でも、そうすっとアメリカ人て我慢強いのか馬鹿なのかアラブ人と比較するとわかんなくなりますねえ。食えなくても必要最低限度のインフラと自由があれば人は文句を言わぬものなんでしょうか。
> よく分からなくなります。

事の本質は貧富の差の拡大、そう思います。
例えばキューバとかカダフィ大佐のリビアとか、
カダフィ(ホントは大佐ではないが)などは外国に行っても未だにテント生活。
国民は貧しくても、親玉が質素なら文句は言わない。
特権階級が贅沢してるから不満が溜まる。

日本では殆ど報道されていませんが、チェニジアの民主化運動もそうでした。
親玉を追い出したと思ったら民衆は富裕層の家を襲い略奪を始めた。
旧宗主国のフランスが事の本質に気がつき愕然としているようです。
  1. 2011-02-03 06:29
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  3. 短足おじさん #79D/WHSg
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To 短足おじさんさん
>
>事の本質は貧富の差の拡大、そう思います。

このあたりを社会主義者は突いていたのですよね。
自分たちが実験を握るまでは分かりませんから。

>日本では殆ど報道されていませんが、チェニジアの民主化運動もそうでした。
>親玉を追い出したと思ったら民衆は富裕層の家を襲い略奪を始めた。
>旧宗主国のフランスが事の本質に気がつき愕然としているようです。

なるほど、やっぱりですね。やってることはイラン革命あたりとまったく変わらんじゃないですか。ここでムスリム同胞団あたりが出て実権掌握、反米国家の完成ですか。お笑いですね。食える国作ってやらにゃあいかんのに。

日本はひも付きだとか何とか言われましたが、東南アジア諸国はいくつかの例外を除いて一応テイクオフには成功しましたよね。国家を自立させる支援こそが重要なのに。タイ国あたりの民衆にしても、生活向上の実感があるから国が安定してるのですよね。
それをタクシンあたりの馬鹿がつぶそうとしたわけだ。宗教の問題は別でしょう、インドネシアって例外はありますからね。

 アメリカあたりは本当のところは、相手国の国民なんぞはどうでもいい、アメリカの政策の道具になれば、という感覚が強すぎます。だからわけの分からぬ援助をやり、貧富の差を拡大させ結局混乱させる。
 すべてそうなんですよね、あの国。それ考えりゃTPPあたりなんて何も考える必要ないのに。馬鹿じゃなかろか。
  1. 2011-02-03 11:29
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  3. kazk #79D/WHSg
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To kazkさん
>このあたりを社会主義者は突いていたのですよね。
>自分たちが実験を握るまでは分かりませんから。
>
>>日本では殆ど報道されていませんが、チェニジアの民主化運動もそうでした。
>>親玉を追い出したと思ったら民衆は富裕層の家を襲い略奪を始めた。
>>旧宗主国のフランスが事の本質に気がつき愕然としているようです。
>
>なるほど、やっぱりですね。やってることはイラン革命あたりとまったく変わらんじゃないですか。ここでムスリム同胞団あたりが出て実権掌握、反米国家の完成ですか。お笑いですね。食える国作ってやらにゃあいかんのに。

いよいよムスリム同胞団が出てきたようですね。
そしてエジプトも反米・反イスラエル国家になる。
中東の不安定要因が益々大きくなりました。
ムバラクは確かだった、アメリカの言いなりは駄目だと。

>日本はひも付きだとか何とか言われましたが、東南アジア諸国はいくつかの例外を除いて一応テイクオフには成功しましたよね。国家を自立させる支援こそが重要なのに。タイ国あたりの民衆にしても、生活向上の実感があるから国が安定してるのですよね。
>それをタクシンあたりの馬鹿がつぶそうとしたわけだ。宗教の問題は別でしょう、インドネシアって例外はありますからね。
>
> アメリカあたりは本当のところは、相手国の国民なんぞはどうでもいい、アメリカの政策の道具になれば、という感覚が強すぎます。だからわけの分からぬ援助をやり、貧富の差を拡大させ結局混乱させる。
> すべてそうなんですよね、あの国。それ考えりゃTPPあたりなんて何も考える必要ないのに。馬鹿じゃなかろか。

その通りですね。
しかしオバマは後世の歴史家は歴史に残る大馬鹿大統領というんでしょうが、来年の大統領選挙まで持ちますかねえ。
最大の同盟国を失ったツケは余りにも大きいです。
  1. 2011-02-03 12:02
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  3. 短足おじさん #79D/WHSg
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