FC2ブログ

2020-03-23 08:37

武漢肺炎<現場医師からの報告が素晴しい


 武漢肺炎は世界中で蔓延しているが、全世界を客観的に見れば、日本の対応は素晴らしい。
しかし日本人の実感は「とにかく大変、まさに国難だ」。こうでは無いだろうか。

そんな折、現場の第一線の医師から実態を伝えるツイッターが出てきた。
大変有用な話なので全文引用します。


最初に、このツイッターを紹介したアノミマスポストから

<以下引用>
アノニマス ポスト ニュースとネットの反応
<必読>ダイヤモンドプリンセス号の新型コロナウイルス患者の治療に携わった医師のツイート〜ネットの反応「欧州などより比較的落ち着いている状況なのがどうしてなのかが良く分かりました。ありがとうございます」


そしてこれがその方のツイッター
北川/脳神経内科医/開業準備中
@kitagawaneuro


この1ヶ月、都内の一般病院でCOVID-19の診療にわずかですが携わったので、その経験を記します。なお、私は呼吸器や感染症の専門医ではないので、あくまで一内科医としての経験、意見であり所属する医療機関を代表するものではありません。
午後7:11 · 2020年3月21日·Twitter for Mac


2月に入ってから連日、クルーズ船の乗客から陽性者が多数報告され、都立病院にも収容されていると聞いていましたが、それが限界に近づいており一般病院でも受け入れを要請されるとの噂が流れてきました。

2月中旬に陰圧室を持っているような病院のICT担当者が招集され、正式に患者の受け入れが要請されたため、翌日から患者さんを移動させ1日で感染者用の病棟が準備されました。当初、どんどん入院してくると思っていましたが、実際はぽつりぽつりという感じで、これが最も意外でした。

それほど入院数が多くなかった理由としては、受け入れ病院の数が増え分散されたこと、当院はICUがないため、軽症から中等症の方に限られたことなどがあると思います。河野大臣がツイートしていましたが、自衛隊病院は多くの患者さんを受け入れています。

日本の検査数が少ないと報道されていますが、確かに当初は「なぜこの人を検査してくれないのか?」といったケースもありましたが、現在では概ね中等度以上の患者はほとんど検査されており、その実数に大きな乖離はないように思います。

一方、無症候やほとんど症状がないような人は検査があまりされていないので、検査数を増やせばそうした症例数は増えると思われます。山に例えれば裾野の部分は大きくなると思いますが、7-8合目以上の規模は概ね把握されているのが実感です。

COVID-19を疑う根拠が非常に乏しい人に検査をしても事前確率が低く、あまり意味がありません。一方、普通ではない肺炎像があったり、濃厚接触者は事前確率が高く、こうした人達は逆に積極的に検査はされている印象です。

COVID-19の臨床的特徴は「非常に肺炎を起こしやすい」ということではないでしょうか。インフルエンザ患者を診ていても、細菌性肺炎の合併は時々あってもウィルス性肺炎自体はかなり稀です。しかしCOVID-19では、通常なら風邪程度の症状でもCTを撮影すると、複数の肺炎像が見られます

すでに報告されているようにこのCT像がかなり特異的です。胸膜にへばりつくようなすりガラス、あるいは網目状の陰影が複数見られます。通常の細菌性肺炎とはかなり異なる印象です。他院からCOVID-19の鑑別のために患者さんが紹介されてくるのですが、CTでスクリーニングをおこない、

怪しい影があればPCR検査をおこなっているのが現状です。幸いCTスキャンが2台あるため、一般患者と分けて検査することが可能でした。またCTでは明らかな多発性陰影でも、レントゲンではかなり分かりにくく、それだけでは否定できません。

このような状況になって思うのは、パンデミックの際には病院や医療システムに余裕が必要だという事です。病床に余裕があるからこそ、専用の病棟を作れますし、外来にしても普段使わないエリアがないと、患者の動線を分けることができません。

国全体の医療システムにも余裕がないと、パンデミックへの対応は難しいことを実感します。一つの病院に限界近い患者が殺到すれば、院内発症(アウトブレイク)がおこり、さらなる患者の増加を引き起こすことは確実で、まさにイタリアでこうしたことが起こっているのだと思います。

この1ヶ月間で、新規患者数はほぼ横ばいでどんどん増えているという印象はありませんので、様々な自粛要請やリモートワークへの移行などの措置がある程度有効なのだろうと感じます。ただ、このまま収束していくかどうかは、現場の末端にいる医師にはわかりません。

ここまで一気に書いたので、少し補足します。民間の検査会社でもPCR検査は可能になりましたが、現時点では行政機関のほうが結果が帰ってくるのが早いため、そちらに依頼しています。検査の適応については、行政側と現場の医師の間に、

「こうした症例は検査すべき」といった暗黙の合意ができつつあり当初よりスムーズになっているようです。現在、クルーズ船の患者さんが少しずつ退院し始めており、今月末から来月にかけて国内発症者の退院も増えていくと思われます。

受け例が決まった時は、私も含めすべての職員は不安だったと思います。ただ、結局はどこかが受け入れなければ患者さんが溢れてしまいます。声を大にして言いたいのは、COVID-19を受け入れても病院に大きな収入が入るわけではありません。

むしろ入院・外来患者ともに減っており経営上は大きなダメージがあります。マスクも潤沢にあるわけではなく、ギリギリでやっているのが現状です。ここで院内感染でもおこって病院を閉鎖するようなことがあれば、経営上はさらに大きな打撃を受けることになりますが、

現状ではそれが補填されるわけでもありません。
当初、東京のような過密都市では爆発的に患者が増えるかと思いましたが、そうでもありません(現場の実感としてもそうです)。京都も患者数は比較的少ないようですが、どちらも他人によそよそしい街だからでしょうか?(冗談です)。

先程も書きましたが、私はこのウィルスを完全に封じ込めることは不可能だと思います。我々にできるのは、現在の医療システムが対応かのうなレベルに患者数をとどめておくことです。一方、経済活動をいつまでも制限したり鎖国のようなこと続ければ、経済の破綻により死ぬ人が出てくることは間違いなく、

国は、感染者数を一定以下にとどめつつ経済活動を少しずつ元に戻していくという難しい舵取りを迫られていくのでしょう。
一部に、集団免疫ができれば大丈夫という意見があるようですが、このウィルスについては未知のことが多く、私はその考え方については懐疑的とは言いませんが賛成もできません。

私は3月末に退職するのですが(1年前から決まっていたことなのです)、COVID-19の診療にあたっている末端の現場の状況をお伝えしたく長々とツイートしました。

私の体験と考えはあくまで、都心部の一般病院でのそれですので、地域が違えばまた異なる状況であることは言うまでもありません。

<引用終り>

このツイートをした医師の方は間も無く脳神経内科を開業されるようです。
しかしこの報告は実に素晴らしい。日本のやっていることがいかにぎりぎりの所で美味く回してきたか、その結果として感染者数も少なく、また重篤な患者も少ないので死者数も少ない。そんな事が良く分かります。
北川医師の貴重な報告、ありがとうございました。

  1. 疫病
  2. TB(0)
  3. CM(6)

コメント

 今は検査をバンバンやっている国はないようです。

 アメリカは防護服やマスクなどの不足の為に、これまでもかなり検査を渋っていたのですが、今後は入院を必要とする患者以外検査しない方針するとの事ですから、日本より厳しいです。

 イタリアは最初は盛大に検査をしていたようですが、今は検査どころか入院そのものが難しくなっているようです。

 アングル:イタリアでコロナ「隠れ死者」増加、高齢者施設の実態
https://jp.reuters.com/article/health-coronavirus-italy-homes-idJPKBN21619R

 これが事実であれば、イタリアでは実際の死者は発表されているよりはるかに多い事になります。

 どの国もすでに単なる気休めや感染状況の把握の為の検査なんか物理的に不可能になっているという事でしょう。

 スイスも医療崩壊寸前です。

 それにしても西欧先進諸国がここまで無残にあっけなく陥落するとは!!

 どうしてここまであっけなく感染爆発と医療崩壊に至ったのか?と、驚くのですが、しかし実はこのパンデミックの最中に、クルーズ船がまだ何隻も就航しており、客も気楽に乗り続けたのを見れば、感染爆発して当然かもしれません。

 

 
  1. 2020-03-23 11:31
  2. URL
  3. よもぎねこ #-
  4. 編集

 2月9日のNHKの日曜討論で、加藤厚労相が「一般病院での感染者の受け入れを要請する」と言っていました。
 ワタシは10日にあれをyou tubeで見た時は、本来新型コロナウィルス感染者を受け入れる第二種感染症指定医療機関の病床は1715床でしたから非常に驚いたのです。

 あのころは日本でこれが満床になるほどの感染者が出るとは夢に思っていませんでしたから。

 しかしあのようにテレビで厚労相が明言したからには、厚労省としては既にあの時点でめぼしい病院をピックアップして、患者受け入れの根回しを済ませていたのでしょう。

 岡崎市の藤田医科大学付属病院などとも話しはついていたのでしょう。
 だから開院前に、無症状感染者220人受け入れなどもスムーズに済んだのでしょう。

 後手後手どころか素晴らしい程先見的な対応です。

 勿論、もっといろいろできる事はあったでしょうが、しかし欧米先進国がイタリアでの感染爆発まで殆ど何の対応もしないまま、医療崩壊まっしぐらになっているのを見ると、日本の対応は素晴らしかったとしか言えません。

 
  1. 2020-03-23 17:02
  2. URL
  3. よもぎねこ #-
  4. 編集

To:よもぎねこ さん

>  今は検査をバンバンやっている国はないようです。
>
>  アメリカは防護服やマスクなどの不足の為に、これまでもかなり検査を渋っていたのですが、今後は入院を必要とする患者以外検査しない方針するとの事ですから、日本より厳しいです。
>
>  イタリアは最初は盛大に検査をしていたようですが、今は検査どころか入院そのものが難しくなっているようです。
>
>  アングル:イタリアでコロナ「隠れ死者」増加、高齢者施設の実態
> https://jp.reuters.com/article/health-coronavirus-italy-homes-idJPKBN21619R
>
>  これが事実であれば、イタリアでは実際の死者は発表されているよりはるかに多い事になります。
>
>  どの国もすでに単なる気休めや感染状況の把握の為の検査なんか物理的に不可能になっているという事でしょう。
>
>  スイスも医療崩壊寸前です。
>
>  それにしても西欧先進諸国がここまで無残にあっけなく陥落するとは!!
>
>  どうしてここまであっけなく感染爆発と医療崩壊に至ったのか?と、驚くのですが、しかし実はこのパンデミックの最中に、クルーズ船がまだ何隻も就航しており、客も気楽に乗り続けたのを見れば、感染爆発して当然かもしれません。




アメリカはイタリアの状況が分かっていた筈なのですが、盛大に医療崩壊してしまいました。特にニューヨークが悲惨ですね。
それで22日にペンス副大統領が演説で症状のない人は検査を受けるな、するなと言っています。
アメリカもやっと気が付いたということでしょう。
多分この武漢肺炎(チャイナウイルス)には現在治療法や薬品もワクチンも無い。重症化しないようにするのが精いっぱいなんですね。多分それを言うとパニックになるのであまり大きな声では言いにくいんだと思います。

とうとうこれで日本がやってきたことが正しかったと世界中で認められたわけです。

但し日本式はそう簡単に世界がマネできるものではない。
理由は医療機関の質や設備の充実度(特にCT)、そしてそれを支える医療従事者(医者だけでなく看護師、CT技師など)の質も重要です。
こんな事を早く報道してほしいのですが、国会はいつまでたってもモリカケ・モリカケ。
壊れたレコードみたいなもんです。
  1. 2020-03-23 17:27
  2. URL
  3. 短足おじさん二世 #-
  4. 編集

To:よもぎねこ さん

>  2月9日のNHKの日曜討論で、加藤厚労相が「一般病院での感染者の受け入れを要請する」と言っていました。
>  ワタシは10日にあれをyou tubeで見た時は、本来新型コロナウィルス感染者を受け入れる第二種感染症指定医療機関の病床は1715床でしたから非常に驚いたのです。
>
>  あのころは日本でこれが満床になるほどの感染者が出るとは夢に思っていませんでしたから。
>
>  しかしあのようにテレビで厚労相が明言したからには、厚労省としては既にあの時点でめぼしい病院をピックアップして、患者受け入れの根回しを済ませていたのでしょう。
>
>  岡崎市の藤田医科大学付属病院などとも話しはついていたのでしょう。
>  だから開院前に、無症状感染者220人受け入れなどもスムーズに済んだのでしょう。
>
>  後手後手どころか素晴らしい程先見的な対応です。
>
>  勿論、もっといろいろできる事はあったでしょうが、しかし欧米先進国がイタリアでの感染爆発まで殆ど何の対応もしないまま、医療崩壊まっしぐらになっているのを見ると、日本の対応は素晴らしかったとしか言えません。




欧米はチャイナに甘いですからね。
これはアヘン戦争以来の悪しき伝統で、チャイナは儲かる、これに目が眩んだんですね。
アメリカだって、現在エスタブリッシュメントと呼ばれる連中は殆どチャイナの恩恵を受けている。自分らが卒業した学校だって、全部そんな金でできている訳だから問題の根は深いです。

しかし日本だって油断はできません。本当はぎりぎりの状態ですから。

これからが日本人の矜持が試される時です。
それにしても国会は何とかなりませんかねえ。この国難にあたっていくら何でもモリカケはないですから。
  1. 2020-03-23 17:34
  2. URL
  3. 短足おじさん二世 #-
  4. 編集

CTで割合ハッキリと武漢肺炎の判断がしやすいとは凄いですね。
日本はCT設置台数が多いので大学病院等の中核医療機関以外にも結構設置されてるんでしょう。
CTは受けた事がありますが、それなりに準備と時間が必要ですし検査部位も医師の指示が必要ですしね。
それとある程度の病院に行くと地域連携室との窓口があります、重篤化した患者をもっと設備の整った病院に紹介したり、病状が落ち着いた患者を自宅の近くの病院に紹介したりと地域での連携ネットワークが構築されてる様です。そこではカルテや検査データの共有も行うそうです。
欧米の実情は知りませんが。トップクラス以外は口だけの気がしますね欧米の医療が高度だと言うのは?

前スレ関連かも知れませんが熱が出て病院に行ったらノロウイルスを疑われ(ノロが流行ってた時期で問診票に勤務先でノロ感染者が居るに❍つけたからかな?)別室で手洗いにアルコール消毒にマスクで待機させられましたね。関係なく終わりましたが。それだけ敏感なんでしょうかね院内感染に
  1. 2020-03-24 06:16
  2. URL
  3. are #-
  4. 編集

To:are さん

> CTで割合ハッキリと武漢肺炎の判断がしやすいとは凄いですね。
> 日本はCT設置台数が多いので大学病院等の中核医療機関以外にも結構設置されてるんでしょう。
> CTは受けた事がありますが、それなりに準備と時間が必要ですし検査部位も医師の指示が必要ですしね。
> それとある程度の病院に行くと地域連携室との窓口があります、重篤化した患者をもっと設備の整った病院に紹介したり、病状が落ち着いた患者を自宅の近くの病院に紹介したりと地域での連携ネットワークが構築されてる様です。そこではカルテや検査データの共有も行うそうです。
> 欧米の実情は知りませんが。トップクラス以外は口だけの気がしますね欧米の医療が高度だと言うのは?
>
> 前スレ関連かも知れませんが熱が出て病院に行ったらノロウイルスを疑われ(ノロが流行ってた時期で問診票に勤務先でノロ感染者が居るに❍つけたからかな?)別室で手洗いにアルコール消毒にマスクで待機させられましたね。関係なく終わりましたが。それだけ敏感なんでしょうかね院内感染に




今回は私も日本の医療の素晴らしさを実感しました。
世界で何とか感染爆発を抑え込んだのは今の所日本だけ。
台湾が素晴しいと言っている人がいますが、もともと台湾は習近平の台湾苛めの一環で中国人が台湾に行かないようにしていた。それが偶然結果オーライで台湾でこのウイルスが蔓延しなかった原因だった。まあそんな事情でも結果肺炎騒動から免れたことは良かったと思います。

日本がCT大国で人口当たりの台数で断トツの世界一、こんな事はもっと報道すべきだと思います。CTが有るということはそれの技術者も世界一である訳で、こんな事情はそう簡単には変わらないでしょう。
それにしてもCTの様な高価な機械(リースだと最低でも月50万以上かかるらしい)、そんなのを導入している病院も経営的には苦労しているんでしょうね。、

  1. 2020-03-24 16:30
  2. URL
  3. 短足おじさん二世 #-
  4. 編集

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する