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2018-10-16 10:19

ドイツの高速鉄道火災事故に思う事


 ドイツで高速鉄道の火災事故が発生したと報道されている。
この件について、日本の報道は「数人が軽傷」と聞いただけで興味を失い、殆ど報道されていない。しかし高速鉄道の事故は一つ間違えば多数の死傷者の出る大事故。こういう件は日本でももっと報道されてしかるべきだと思う。

それから日本でも、2015年6月30日に新幹線内で可燃性油を撒いて焼身自殺した男がおり、巻き添えで一人の方が無くなっている。
そんな事でこのドイツの鉄道火災事故を考えてみた。

まず最初にドイツの事故の報道から

<以下引用>
https://this.kiji.is/423509245129933921?c=39546741839462401
ドイツ高速列車ICEで火災
500人避難、数人が軽傷
2018-10-15ドイツの高速鉄道火災
12日、ドイツ西部で火災を起こした高速列車の車両(ゲッティ=共同)

 【ベルリン共同】ドイツ西部ラインラント・プファルツ州を走行中の高速列車ICEで12日、火災が発生した。一部車両が激しく燃え、乗客約500人が避難、数人が軽傷を負った。出火原因は不明。地元メディアが伝えた。

 火災は12日朝に発生し、消防隊が数時間後に消し止めた。列車は西部ケルンから南部ミュンヘンに向かっていた。

<引用終り>


確かにしっかり燃えてますね。日本でも新幹線で車内で放火されたことが有ります。
その新幹線がどうなったかというと

2018-10-15新幹線放火事件1 

これは日本の新幹線放火についてのエントリー。
新幹線の車内放火という大事件だが、新幹線は思いもよらぬ所までいろいろ考えて仕組みが出来ている。そんな一例として新幹線用ガードレールという普通は思いもつかないものまであるという話だが、そのエントリーの前段階で新幹線放火事件について書いているので、その部分を抜萃再掲します。

新幹線用ガードレール<追記あり 2015-07-06 

 6月30日の東海道新幹線放火事件は色んな意味で考えさせられた。
所も有ろうに新幹線の中で可燃性の油をまいて自殺する、正に前代未聞の事件だった。
最初に巻き添えで命を落とした方、心よりご冥福をお祈りいたします。

そしてこの事件の報道が「新幹線安全神話崩壊」だとか「JR東海の対応の問題」とか、とにかく人を貶める報道が溢れている事に強い憤りを覚えるのだ。
冷静に対応し消火活動をしたJR職員の方の責任感溢れる行動だとか、可燃性の油で放火されても燃え広がらない優れた難燃性の車体、そして消火後駅まで自走できる堅牢さ。どれをとっても称賛に値するのだが、そんな話が有っただろうか。

* コメント欄にこんな情報が有りましたので追記します。
火災発生と分かった時の運転士のとった行動
「事故現場はトンネルの続く区間で有った為、運転手のとっさの機転でブレーキをかけた後に加速してトンネル内での停止を避けられた」、こんな事が7月7日に報道されたようです。流石新幹線、すばらしいです。
・・・以下略
<新幹線放火事件の記事は此処まで>


日本の新幹線は車内で放火されても消火後自力で走行できた、新幹線の堅牢さと難燃性を示す良い事例だった。こんな事例と冒頭揚げたドイツの事故の車両丸焼け写真を見て、ではこんな事故から我々日本人は何をまなぶべきか。そんなことを考えている。

そんな事の好例として「PB生、千葉 さん」という方が宮崎正弘さんのメルマガに読者の声として投稿している。
大変興味深い意見なのでそのまま引用します。

<以下引用>
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成30年(2018年)10月15日(月曜日) 通巻第5858号  

(読者の声2)ドイツの高速鉄道での列車火災、見事な燃えっぷりです。
https://ameblo.jp/bangkokoyaji/entry-12411700275.html?frm_src=thumb_module
 今回、出火したのはドイツの誇るICE3型車両で、中国高速鉄道で出火が相次ぐCRH3型の原型車でもあります。ドイツの高速鉄道車両は電機系に問題があり、とくに中国南部の高温多湿地域では空調を巡るトラブルも多発していました。そんなドイツ型車両の弱点を解説した動画があります。
『迷列車で行こう海外編 〜-中国- 急成長のツケ?高速鉄道大国がはまった落とし穴〜
 中国鉄路高速 CRH3型 和諧号』
https://www.youtube.com/watch?v=8QNPj-dZE6A
 この動画を見ると冷涼な気候のドイツでさえ空調の故障が多発している。思い出したのが香港、1980年代にはベンツの車体を延長したリムジンがやたら多かったのに1990年代以降は日本車ばかりになってしまいました。
現地の人がいうには欧州車は冷房がぜんぜん効かない。おまけに故障が多いとのことでした。香港では路線バスやオフィスの冷房でも20〜22℃と日本人には寒すぎるほどですから欧州車に勝目はなかったのでしょう。
日本の自動車や鉄道車両は厳寒の北海道から日本海側の重い雪質夏にはバンコクよりも暑く台風多発の過酷な気候に鍛えられてきました。新車開発ではアリゾナの酷暑も定番です。
 地震に台風・津波など天災に事欠かない日本ですが、神の罰だなどと嘆くこともなく、ひたすら前向きに克服していくのは日本人の天性です。
世界の模範になるのが21世紀の日本の最大の役割かもしれません
   (PB生、千葉)
<引用終り>


PB生、千葉さんは日本の厳しい気象条件が自動車や鉄道の品質性能を鍛えてきたと指摘しています。
例えば「厳寒の北海道」と言っていますが、北海道内陸部には自動車メーカーや部品メーカーのテストコースが沢山あります。多分これだけテストコースが集中しているのは世界でも例がないでしょう。その数は十二三年前で確か26のテストコースがあった。今はもっと多いかもしれません。国内各自動車メーカーは勿論全部ですが、アイシンやデンソーなど大手部品メーカー、そしてタイヤメーカーなどですが、驚くのはボッシュやコンチネンタル(タイヤメーカー)などのドイツのメーカーも北海道にテストコースを持っています。
当初は寒冷地試験専用で作ったテストコースですが、最近のカーメーカーは高速走行テスト用のコースも建設し、ドイツのアウトバーン並みの走行の試験もできるようになっています。
それだけ北海道の冬の気候は厳しいということでしょう。
そしてそこで生きるという事がいかに大変かという事ですが、それは人間だけでなく車や鉄道にも言えることだといえます。

もう一つ、これはPB生、千葉さんは指摘していないのですが、日本には世界一厳しい目を持った消費者がいます。この消費者がメーカーを育てるという側面もあることを見逃せません。

最後にこれもPB生、千葉さんが指摘していること。
世界の模範になるのが21世紀の日本の最大の役割かもしれません
これが日本・日本人の課題だと思うのですがどうでしょうか。

  1. 鉄道
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コメント

こんばんは。

ICE、見事に燃えてしまっていますね。車体にアルミを使用しているようですので、火勢に耐えられなかったのでしょう。これで軽傷者数人というのは奇跡です。
日本の鉄道は明治5年の開業、明治7年の初事故以来、幾多の事故や災害に見舞われたリしながらそれらを教訓にして現在に至り、大都市圏では毎日高頻度大量輸送が行われており、乗客は事故発生の可能性を疑わず乗車しています。現在でもJR北の保線の問題や、東海道山陽新幹線の台車に製造不具合を起こすなど重大インシデントはあります。が、日々の定時安全運行と事故や災害発生時の対応の早さは、ひとえに鉄道に携わるすべての関係者の不断の努力のたまものであり、報道機関は折に触れこのことを日本国民に知らせるべきと思います。
  1. 2018-10-17 22:17
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  3. koguma #-
  4. 編集

To:koguma さん

> こんばんは。
>
> ICE、見事に燃えてしまっていますね。車体にアルミを使用しているようですので、火勢に耐えられなかったのでしょう。これで軽傷者数人というのは奇跡です。
> 日本の鉄道は明治5年の開業、明治7年の初事故以来、幾多の事故や災害に見舞われたリしながらそれらを教訓にして現在に至り、大都市圏では毎日高頻度大量輸送が行われており、乗客は事故発生の可能性を疑わず乗車しています。現在でもJR北の保線の問題や、東海道山陽新幹線の台車に製造不具合を起こすなど重大インシデントはあります。が、日々の定時安全運行と事故や災害発生時の対応の早さは、ひとえに鉄道に携わるすべての関係者の不断の努力のたまものであり、報道機関は折に触れこのことを日本国民に知らせるべきと思います。




まったく同感です。
日本の報道は「報道=批判=揚げ足取り」、こんな風に勘違いしているようです。
悪いことを報道することも大事ですが、良い事も同時に報道すべきです。
そして一番欠けている視点は、「将来に向かって有益かどうか」、こんな視点が全く見当たりません。
これを是正する必要が有ります。
  1. 2018-10-18 19:08
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  3. 短足おじさん二世 #-
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 そういえばドイツ旅行中、ホテルで天気予報を見ていて、国中全部殆ど同じ気温だったのを思い出しました。

 日本だと真夏でも暑い所と寒い所で、10℃余り、冬だと20℃以上違うんですよね。

 それから汽車に乗って行けども行けども、なだらかな丘陵の畑と牧草地の中に時々教会の塔と小集落。 住宅密集地もトンネルも鉄橋も殆どありませんでした。

 あれなら道路も鉄道も建設は楽で安上がりですね。

 日本は道路や鉄道を作るには、国中ハードなテストコースなのですね。
  1. 2018-10-19 10:15
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  3. よもぎねこ #-
  4. 編集

To:よもぎねこ さん

>  そういえばドイツ旅行中、ホテルで天気予報を見ていて、国中全部殆ど同じ気温だったのを思い出しました。
>
>  日本だと真夏でも暑い所と寒い所で、10℃余り、冬だと20℃以上違うんですよね。
>
>  それから汽車に乗って行けども行けども、なだらかな丘陵の畑と牧草地の中に時々教会の塔と小集落。 住宅密集地もトンネルも鉄橋も殆どありませんでした。
>
>  あれなら道路も鉄道も建設は楽で安上がりですね。
>
>  日本は道路や鉄道を作るには、国中ハードなテストコースなのですね。



ドイツ東部からロシアにかけては大平原ですからね。
私は時々日本との比較で川の話をするのですが、河川勾配を見ると大陸の雄大さが分かります。
例えばロシアの大河川ヴォルガ川ですが、全長3690キロ、こんな長い川なのに源流の標高は僅か225mです。札幌の円山の標高が225m位だったと記憶していますから、ヴォルガ川を日本に当てはめると、札幌から沖縄那覇まで直線距離で2200キロくらいですから、札幌の円山を流れ出した川が延々沖縄を越えて台湾の更に向こうまで流れていく。信じられませんね。

こんな土地に比べて日本は気象気候も地理的条件もとても厳しい。それが日本の国民性も製品の品質も作り上げたと言って良いと思います。

そういえば暑い所と寒い所で夏でも10度も違う、こんな話ですが、実は私も温度をチェックしていまして、名古屋と東京で最大10度違う事が時々あります。
  1. 2018-10-19 21:55
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  3. 短足おじさん二世 #-
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しかし凄いですねえ。

こんな派手な車両火災を起こし、原因不明で良く車両の使用を続けられるものです。
この神経小生にはわかりません。

かつて、日独のディーゼル機関車について調べたことがあったのですが、印象的だったのは日常点検ではなく大規模なオーバーホールの期間がドイツはやたらに長かったのです。機械製品の質に自身があるから日常点検をきちんとやっておけばオーバーホールは期間が長くてもいいという趣旨のことがありましたが現在のような高性能化し、血管が事故に直結するような時代にはどうなんだろうと思ったものです。

しかしこの火災状況を見ると構造的な耐火性能の欠陥があったとしか言えません。こういうのをほっといて就役させる神経、少し違うなという気がしてなりません。

閑話休題

ドイツの気候ですが夏はどこでも一緒なんですが、冬は違うんですよね。大陸性の気候の上北部は海に面しておりそれだけ温暖になります。ところが南部は積雪が多く冷え込みがきつくなります。ハンブルクよりミュンヘンのほうが寒いのです。みんな結構盲点になってますがね。

昔、と言っても30年くらい前でしょうか小中学生の国語の教科書を一通り読んだときにこの手のことが書いてありました。今それを思い出しています。

閑話休題

鉄道技術に関してドイツはどうもその向上に熱心ではありません。これは蒸気機関車の頃からで、世界最高の性能はその車体規模から言って米国でしたが、熱効率の良さや単位重量あたりの馬力では常にフランスがトップでした新技術は構造的な冒険などをフランス人は平気で行うのですが、ドイル仁はそれを嫌うフシがあります。地勢の良さと堅実な保守で一応良い記録は出していますが大したことはないという印象です。
日本はそのドイツから技術導入を図ったのですから戦前の技術は2流以下でした。

考えてみるとこういう関係で一番変わったのは日本人なのかもしれない、小生はそういうふうに思っっています。
  1. 2018-10-21 23:52
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  3. kazk #cPv2SIBE
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To:kazk さん

> しかし凄いですねえ。
>
> こんな派手な車両火災を起こし、原因不明で良く車両の使用を続けられるものです。
> この神経小生にはわかりません。
>
> かつて、日独のディーゼル機関車について調べたことがあったのですが、印象的だったのは日常点検ではなく大規模なオーバーホールの期間がドイツはやたらに長かったのです。機械製品の質に自身があるから日常点検をきちんとやっておけばオーバーホールは期間が長くてもいいという趣旨のことがありましたが現在のような高性能化し、欠陥血管が事故に直結するような時代にはどうなんだろうと思ったものです。
>
> しかしこの火災状況を見ると構造的な耐火性能の欠陥があったとしか言えません。こういうのをほっといて就役させる神経、少し違うなという気がしてなりません。
>
> 閑話休題
>
> ドイツの気候ですが夏はどこでも一緒なんですが、冬は違うんですよね。大陸性の気候の上北部は海に面しておりそれだけ温暖になります。ところが南部は積雪が多く冷え込みがきつくなります。ハンブルクよりミュンヘンのほうが寒いのです。みんな結構盲点になってますがね。
>
> 昔、と言っても30年くらい前でしょうか小中学生の国語の教科書を一通り読んだときにこの手のことが書いてありました。今それを思い出しています。
>
> 閑話休題
>
> 鉄道技術に関してドイツはどうもその向上に熱心ではありません。これは蒸気機関車の頃からで、世界最高の性能はその車体規模から言って米国でしたが、熱効率の良さや単位重量あたりの馬力では常にフランスがトップでした新技術は構造的な冒険などをフランス人は平気で行うのですが、ドイル仁はそれを嫌うフシがあります。地勢の良さと堅実な保守で一応良い記録は出していますが大したことはないという印象です。
> 日本はそのドイツから技術導入を図ったのですから戦前の技術は2流以下でした。
>
> 考えてみるとこういう関係で一番変わったのは日本人なのかもしれない、小生はそういうふうに思っっています。



このエントリーで単にドイツの車両がよく燃えている、そんな事ではなく日本の新幹線は車内で放火されても消火後自走できた、この事が言いたくて記事にしました。

フランスの件は良く分かります。だからこそフランスは最高速度に拘り、その結果がTGVになったと思います。

一番変わったのは日本人、実はこれは私が若いころから継続して取り組んできたテーマで、いろんな人と話をしても、皆さん大体似たような気概を持っていました。
それは日本がモノづくりで戦争に負けた。だから今度こそ物作りで勝ってやる。そんな感じです。

この高速鉄道事故も話も、そんな見方で見ていただける方が増えてくると嬉しいですね。
ブログにアップした甲斐が有ります。
  1. 2018-10-23 09:53
  2. URL
  3. 短足おじさん二世 #-
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今度こそ物作りで勝ってやる

 宮崎正弘氏のメルマガへの投稿について、より掘り下げたコメントの数々、たいへん参考になります。kazk さんへのコメントで「一番変わったのは日本人、実はこれは私が若いころから継続して取り組んできたテーマで、いろんな人と話をしても、皆さん大体似たような気概を持っていました。
それは日本がモノづくりで戦争に負けた。だから今度こそ物作りで勝ってやる。そんな感じです」とありました。アメリカにモノづくりで挑んだのがソニーの盛田昭夫氏。

 アメリカ在住、77歳にして現役の伊勢平次郎氏のブログにソニーの盛田家の盛衰が3回にわたって描かれています。
http://falcons.blog95.fc2.com/blog-entry-2661.html
http://falcons.blog95.fc2.com/blog-entry-2662.html
http://falcons.blog95.fc2.com/blog-entry-2663.html

『盛田家は没落したが、盛田昭夫さんは目的を果たした。盛田さんは、「自分は商売人」と自嘲する口調があった。伊勢が26歳のとき、ニューヨークの五番街のお土産屋さんでアルバイトをしていた。井深さんと盛田さんが店に入ってこられた。おふたりとも、地味なレインコートを着ておられた。スイス製の時計やコッテイという化粧品を山のように買われた。1968年のクリスマスである。すると、盛田さんは、46歳だったとなる。1987年、サンフランシスコのフェアモントホテルで会ったときは、66歳になっておられた。従業員33,000人と仰った。伊勢がその旺盛な動機を尋ねた。「ドルを稼いで、アメリカをやっつけてやる」と笑われた。つまり、盛田さんは戦争をしていたのである。長男の英雄氏は鬼っ子である。父親が遺した事業を「遊び」と取った。そして、盛田家は滅んだ。伊勢』

 盛田家の同族の敷島パンが関東にPascoとして進出してきた頃の話を思い出しました。敷島パンのパッケージは赤なのにPascoは青、営業さん曰く「青はソニーの青なんです。毎朝、盛田会長の自宅にも届けています」
当時は盛田家の繋がりなど知らなかったので驚きでした。確かにPascoのパンは大手パンメーカーとしてはこだわりの商品が多かった(過去形)。パン工場も清潔でパン工場にありがちが油脂汚れなどまったくなくソニーの盛田家つながりも納得したものです。

 日本のモノづくりで相次ぐ大手企業による検査数値の改竄の数々、デフレ経済の影響が大きいのかもしれません。鉄道車両ではJR東の209系以降、一編成10両で20億円が相場だったのが10~12億円になりました。車体設計の合理化によるコスト削減ならいいのですが、川崎重工の新幹線台車亀裂問題を見ると会社のコスト削減が安全よりも優先しているようにさえ思えます。
http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1803/16/news029_5.html

 シンガポールの地下鉄車両で亀裂が多数見つかり中国に送り返されたのも川崎重工と合弁の青島四方機車車両でした。
https://blog.goo.ne.jp/thinklive/e/10384f1311d6cf59607f2d289ffe2ddd

 川崎重工といえば潜水艦から輸送機・哨戒機まで製造する防衛産業の企業でもありますが、2004年にはJR東海の反対を押し切って中国に新幹線技術を売った企業。カンパニー制導入の弊害で企業統治(ガバナンス)が機能していないとの指摘もあります。
https://biz-journal.jp/2018/04/post_22854.html

 日本企業の設備投資は低水準のままでアメリカに大きく遅れをとっています。バブル崩壊で中堅を大量解雇した付けが回ってきているのかもしれません。それでも製造業の雇用者数は1000万人を超えています。人口が3倍近いアメリカの製造業雇用者数が1300万人程度ですから、日本の製造業はまだまだ健在。
 1980~90年代前半の日本企業は永遠に成長が続く白日夢の世界。バブルの崩壊で夢から覚めるや自己保存の本能なのかひたすら内部留保をため続ける。バスに乗り遅れるなで海外進出した企業は増え続け、いまや海外にもう一つの日本を作ったのは貴ブログの過去記事にあきらか。

 近ごろ都内の工事現場を見るとアジア系の労働者が増えています。1990年代前半を思い起こさせるような状況。当時はフィリピン・バングラ・パキスタンの労働者が多かったように思いますが、今回はフィリピンと東南アジア系が多い。千葉県のコンビニの時給は最低賃金を切り上げ(870円)が普通だったのに最近は950円~1000円超、大手のそばチェーンやコーヒーチェーン店も1100~1200円の求人は珍しくありません。消費税増税さえなければデフレ脱却できていたでしょう。消費税10%への増税を止め、消費税を5%に戻すだけで日本経済は大復活すると思うのですが財務省には逆らえないのでしょうか。
  1. 2018-10-28 13:29
  2. URL
  3. PB生、千葉 #-
  4. 編集

Re: 今度こそ物作りで勝ってやる

>  宮崎正弘氏のメルマガへの投稿について、より掘り下げたコメントの数々、たいへん参考になります。kazk さんへのコメントで「一番変わったのは日本人、実はこれは私が若いころから継続して取り組んできたテーマで、いろんな人と話をしても、皆さん大体似たような気概を持っていました。
> それは日本がモノづくりで戦争に負けた。だから今度こそ物作りで勝ってやる。そんな感じです」とありました。アメリカにモノづくりで挑んだのがソニーの盛田昭夫氏。
>
>  アメリカ在住、77歳にして現役の伊勢平次郎氏のブログにソニーの盛田家の盛衰が3回にわたって描かれています。
> http://falcons.blog95.fc2.com/blog-entry-2661.html
> http://falcons.blog95.fc2.com/blog-entry-2662.html
> http://falcons.blog95.fc2.com/blog-entry-2663.html
>
> 『盛田家は没落したが、盛田昭夫さんは目的を果たした。盛田さんは、「自分は商売人」と自嘲する口調があった。伊勢が26歳のとき、ニューヨークの五番街のお土産屋さんでアルバイトをしていた。井深さんと盛田さんが店に入ってこられた。おふたりとも、地味なレインコートを着ておられた。スイス製の時計やコッテイという化粧品を山のように買われた。1968年のクリスマスである。すると、盛田さんは、46歳だったとなる。1987年、サンフランシスコのフェアモントホテルで会ったときは、66歳になっておられた。従業員33,000人と仰った。伊勢がその旺盛な動機を尋ねた。「ドルを稼いで、アメリカをやっつけてやる」と笑われた。つまり、盛田さんは戦争をしていたのである。長男の英雄氏は鬼っ子である。父親が遺した事業を「遊び」と取った。そして、盛田家は滅んだ。伊勢』
>
>  盛田家の同族の敷島パンが関東にPascoとして進出してきた頃の話を思い出しました。敷島パンのパッケージは赤なのにPascoは青、営業さん曰く「青はソニーの青なんです。毎朝、盛田会長の自宅にも届けています」
> 当時は盛田家の繋がりなど知らなかったので驚きでした。確かにPascoのパンは大手パンメーカーとしてはこだわりの商品が多かった(過去形)。パン工場も清潔でパン工場にありがちが油脂汚れなどまったくなくソニーの盛田家つながりも納得したものです。
>
>  日本のモノづくりで相次ぐ大手企業による検査数値の改竄の数々、デフレ経済の影響が大きいのかもしれません。鉄道車両ではJR東の209系以降、一編成10両で20億円が相場だったのが10~12億円になりました。車体設計の合理化によるコスト削減ならいいのですが、川崎重工の新幹線台車亀裂問題を見ると会社のコスト削減が安全よりも優先しているようにさえ思えます。
> http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1803/16/news029_5.html
>
>  シンガポールの地下鉄車両で亀裂が多数見つかり中国に送り返されたのも川崎重工と合弁の青島四方機車車両でした。
> https://blog.goo.ne.jp/thinklive/e/10384f1311d6cf59607f2d289ffe2ddd
>
>  川崎重工といえば潜水艦から輸送機・哨戒機まで製造する防衛産業の企業でもありますが、2004年にはJR東海の反対を押し切って中国に新幹線技術を売った企業。カンパニー制導入の弊害で企業統治(ガバナンス)が機能していないとの指摘もあります。
> https://biz-journal.jp/2018/04/post_22854.html
>
>  日本企業の設備投資は低水準のままでアメリカに大きく遅れをとっています。バブル崩壊で中堅を大量解雇した付けが回ってきているのかもしれません。それでも製造業の雇用者数は1000万人を超えています。人口が3倍近いアメリカの製造業雇用者数が1300万人程度ですから、日本の製造業はまだまだ健在。
>  1980~90年代前半の日本企業は永遠に成長が続く白日夢の世界。バブルの崩壊で夢から覚めるや自己保存の本能なのかひたすら内部留保をため続ける。バスに乗り遅れるなで海外進出した企業は増え続け、いまや海外にもう一つの日本を作ったのは貴ブログの過去記事にあきらか。
>
>  近ごろ都内の工事現場を見るとアジア系の労働者が増えています。1990年代前半を思い起こさせるような状況。当時はフィリピン・バングラ・パキスタンの労働者が多かったように思いますが、今回はフィリピンと東南アジア系が多い。千葉県のコンビニの時給は最低賃金を切り上げ(870円)が普通だったのに最近は950円~1000円超、大手のそばチェーンやコーヒーチェーン店も1100~1200円の求人は珍しくありません。消費税増税さえなければデフレ脱却できていたでしょう。消費税10%への増税を止め、消費税を5%に戻すだけで日本経済は大復活すると思うのですが財務省には逆らえないのでしょうか。




以前から宮崎正弘さんのメルマガで貴重なご意見を楽しみにしておりましたが、直接コメントいただくのは初めて。という事で、初めまして、これからも宜しくお願いします。

ご指摘の「今度こそ物作りで勝ってやる」、これが若いころからのメインテーマでして、そのことを騙りだしたらそれこそ一晩じゅうでも話したりない・・・(笑)、それでも今の若い人にはもっと知ってほしいと思っています。
盛田グループについては、私の地元企業でもあり、友人の一人は敷島パンの幹部でもあったりで、色々な思いがあるのですが、一言でいえば「貧すれば鈍す」ですね。

そこで大企業の不祥事などを色々指摘戴きましたが、基本的には「儲からなくなった、赤字になったときの苦しさに耐えられなかった」、こんな所に収斂するのではないでしょうか。ある程度利益が出ている時は別に何とも思わない事でも、利益がでなくなると、「それは無駄ではないか」などという考えを強くせねばいけなくなる。無理やり人員削減したりすると歪がでますが、それでもカネが無ければ突き進むしかない。或いは将来必要と分かっていても、カネが無ければ今投資する訳にはいかない。

そしてこんな時、サラリーマン社長は悲しいものです。どうしても短期的な視点での経営に走らざるを得ませんから。
川崎がカンパニー制で問題を起こしたとのご指摘は、まさに正鵠を射ていると思います。
これからの日本人が真剣に考えるべき問題ですね。

消費税増税問題は、そもそも増税問題という事が可笑しいので、これはやることは決まっていて、いつやるかも決まっています。政府行政機関の長(つまり安倍さん)としては、決まっていることです。粛々とやりますよ。増税問題は民主党野田政権時代に決定済みですよ。こういうしかありません。
しかしだからこそ良い言葉が有ります。君子豹変です。
明智光秀が突如「敵は本能寺」と言い出したように、今までは全くそぶりも見せなかったのが突如方向転換。君子はこれをやらないと君子は務まりません。
私は安倍さんが豹変する時をうかがっていると見ていますがどうでしょうか。財務省に気づかれないことが肝要と思います。
  1. 2018-10-29 09:01
  2. URL
  3. 短足おじさん二世 #-
  4. 編集

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