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2018-09-24 19:58

阿久比谷の虫供養


 昨9月23日、愛知県の知多半島中央部にある阿久比町の伝統行事「阿久比谷の虫供養」を見に行ってきた。
虫供養?、何ですか。それは・・・。
多分殆どの人が初めて聞く名前と思う。

虫供養の虫とはコメ作りや野菜作りの害になる害虫のこと。これを駆除してコメや野菜の豊穣を願うのだが、その為に犠牲になった虫たちの供養をし、翌年の豊作を願う。平安時代の終わりころから続く民俗信仰行事。愛知県の文化財に指定されています。

この虫供養、年に一日(秋の彼岸=秋分の日)だけ開催されるのと、会場が阿久比谷13地区の回り持ちなので私も子供の頃一度行ったことがあるだけ。今回は阿久比町の高岡地区が開催場所なので、行くことにしました。

とは言うものの実は会場がどこなのか全く分からない。ネットで見てもどこにも場所が書いて無い。まあ高岡地区と分かれば大体見当はつくのでアチコチうろうろと・・・。《影の声:大分うろうろ・うろうろしたようだが(笑)》


県道から脇にそれ少し奥までくると

2018-9-24阿久比谷虫供養1 

有りました。阿久比谷虫供養 高岡会場  この坂道を上ってゆきます。


振り返ると谷間の田んぼは秋の色

2018-9-24阿久比谷虫供養2 


此処がその会場

2018-9-24阿久比谷虫供養31 

地域の重要行事なので、出席者は正装をしています。

道場はこんな風
2018-9-24阿久比谷虫供養4 


奥にはこんな仏画が飾ってあります。数百年昔から伝えられてきた大切な仏画。

2018-9-24阿久比谷虫供養51 

この仏画の前で百万遍念仏  南無阿弥陀仏、なんまんだぶ~と百万回(??)

別の小屋にはこんなものも 道元禅師
2018-9-24阿久比谷虫供養6 

待てよ、道元禅師と言えば曹洞宗(禅宗)、だからお経は南無阿弥陀仏とは言わないはずだが・・
南無阿弥陀仏というのは浄土宗、浄土真宗(真宗)などで、曹洞宗(禅宗)は称えるなら「南釈迦牟尼仏(なむしゃかむにぶつ)」、多分般若心経を称えるんだろうなあ。
まっ、いいか。この行事には僧侶は参加しないから。


大塔婆の前には砂山があり、大人が踏むと無病息災、子どもが踏むと「カンの虫封じ」なのだとか

2018-9-24阿久比谷虫供養7 
子どもの健やかな成長を願うお父さんは正装しています。


帰り道途中にはヒガンバナの名所矢勝川。新美南吉の童話「ごんぎつね」の舞台でもあります。

2018-9-24阿久比谷虫供養10 


矢勝川には今年からこんな石橋ができました。

2018-9-24阿久比谷虫供養8 

堤防の両側、ヒガンバナが丁度満開

2018-9-24阿久比谷虫供養9 


阿久比谷の虫供養では私は大変貴重な経験をしました。
今回、地元の方と行事の由来などを色々話していたのですが、阿久比谷13地区の回り持ちなのですが、この仲間に入っていない地区もある。その地区も昔は仲間だったのだが、年ごとの引継ぎで保管していた貴重な仏画などを紛失してしまった。その地区だけ除外している。こんな話なのですが、その事件が起こったのは1600年代のこと。今から300年以上前の話を まさに昨日のことのように詳しく話してくれた事の多いに驚きました。
地元にとってはとんでもない大事件。だから代々語り継いできたのだなと感じました。

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コメント

札幌・手稲山口のバッタ塚

 虫供養ですか、それも300年以上続いていて参加者は正装ですか!針供養は10年くらい前まではよくニュースにもなっていましたが最近はどうなんでしょうね(ここ数年テレビもあまりみないので)。放生会とかもだいたいこの時期ですよね(私のPCでは「ほうじょうえ」と打っても一つも変換できませんでした…)

 表題は国道337号沿いに案内標識があってずっとバッタの供養のものかと思っていましたが、改めてちょっと調べてみるとこれは駆除したものを埋めた場所だけのようでした。
  1. 2018-09-26 02:10
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  3. ノッチmrng #-
  4. 編集

>今から300年以上前の話を まさに昨日のことのように詳しく話してくれた事の多いに驚きました。

 阿久比谷で虫供養が行われているのを、記事を読み始めて知りました。検索してみたら、平安時代から続いているそうで、地域の住民の皆さんの繋がりがそれだけ続いているということだと思います。だから、300年以上前の話もつい昨日のように語れるのですね。

 そうすると、鉄砲水が出る場所などについても、その情報が伝わっているでしょうから、もしかして住宅も危ない所には家を建てないようにしておられるのでしょうか?ちょっと気になりました。
 
>大塔婆の前には砂山があり、大人が踏むと無病息災、子どもが踏むと「カンの虫封じ」なのだとか

 一度、無病息災の為に砂山を踏んでみたくなってきました。彼岸花も綺麗で、良いところみたいですね。
  1. 2018-09-26 07:47
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  3. 都民です。 #-
  4. 編集

 彼岸花は懐かしいです。

 北海道にはないので、もう半世紀程見ていません。

 子供のころ、あの燃えるような赤い花が、葉も何もなく咲いているのは少し怖かったのですが。
  1. 2018-09-26 12:38
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  3. よもぎねこ #-
  4. 編集

日本には虫供養のほかに人形供養、筆供養等々いろいろな供養がありますね。
すべてのものには八百万のカミが宿るという神道思想からきているのでしょう。

対して、仏教国のタイやヒンズーのインド、そしてシナでは虫を食用にしていますが、供養という概念はあるのでしょうか?
  1. 2018-09-26 13:30
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  3. NINJA300 #/xzFVZWc
  4. 編集

Re: 札幌・手稲山口のバッタ塚

>  虫供養ですか、それも300年以上続いていて参加者は正装ですか!針供養は10年くらい前まではよくニュースにもなっていましたが最近はどうなんでしょうね(ここ数年テレビもあまりみないので)。放生会とかもだいたいこの時期ですよね(私のPCでは「ほうじょうえ」と打っても一つも変換できませんでした…)
>
>  表題は国道337号沿いに案内標識があってずっとバッタの供養のものかと思っていましたが、改めてちょっと調べてみるとこれは駆除したものを埋めた場所だけのようでした。



「ほうじょうえ」は私のパソコンだと一発で「放生会」と出ます。ちなみに私のパソコンは「うそのしんぶん」と入れると、「嘘の新聞 朝日新聞」、「嘘の新聞 朝日」と出ますから、多分狂ってはいないと思っています(笑)。

冗談はともかく、北海道のバッタの被害は凄かったようですね。私も初めて知りました。尚バッタの被害は蝗害(こうがい)というのですが、こいつは私のパソコンでは全く出てきません。単漢字でも出てこないので、私のパソコンもあんまり当てにはならないかも(爆)。

北海道の開拓は蝗害との闘い、こんな歴史はきちんと語り継がないといけないことだと思っています。
  1. 2018-09-26 14:12
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  3. 短足おじさん二世 #-
  4. 編集

To:都民です。さん

> >今から300年以上前の話を まさに昨日のことのように詳しく話してくれた事の多いに驚きました。
>
>  阿久比谷で虫供養が行われているのを、記事を読み始めて知りました。検索してみたら、平安時代から続いているそうで、地域の住民の皆さんの繋がりがそれだけ続いているということだと思います。だから、300年以上前の話もつい昨日のように語れるのですね。
>
>  そうすると、鉄砲水が出る場所などについても、その情報が伝わっているでしょうから、もしかして住宅も危ない所には家を建てないようにしておられるのでしょうか?ちょっと気になりました。
>  
> >大塔婆の前には砂山があり、大人が踏むと無病息災、子どもが踏むと「カンの虫封じ」なのだとか
>
>  一度、無病息災の為に砂山を踏んでみたくなってきました。彼岸花も綺麗で、良いところみたいですね。



ヒガンバナのある所は、小学校の教科書で「ごんぎつね」という童話を習うのですが、その舞台になった川です。この辺りが作者新美南吉の出身地でヒガンバナも南吉童話からとられたものです。

鉄砲水の話は、例えば上から2番目の写真の風景写真。谷の真ん中を川が流れ、その両側は田んぼ。住宅は川の両側の平坦なところから少し上がった所にある。これが当たり前の土地利用です。だから大雨などで川が増水して、万一氾濫しても住宅には被害が及ばない。そんな配慮をして長年住んできました。
しかし年々人口が増え、本来人の住まない所にまで住宅を建てるようになりました。2番目の写真でも子細に見てみると、田んぼに近い所の家は新しく、そこから少し上がった所には黒っぽい古い家があるのが分かります。
そして写真には写っていませんが、場所によっては田んぼを埋め立てて家を建てたりする人も増えてきました。2番麺の写真の川は阿久比川の支流ですが、阿久比川本流の方には堤防のすぐ横まで住宅が建っています。川が増水すると水位が二回の屋根位になる。

もう一つの問題は上流部の山林だったところが宅地開発で森林が無くなった。森や林の時は結構保水力があったんですが、住宅地になったので水が一気に下流に流れ出てしまう。上流の新興住宅地で快適に暮らしている時、下流部では増水で困っている。こんな現実があります。

残念ながらこれが現実ですね。そしてそんな洪水の記憶は語り継がれていません。
本当はこんな事を教えるには学校で郷土史を教えないといけないのですが、残念ながら学校の先生方にはそんなことを教える知識が有りません。
こんな事が防災という観点での問題点だと思っています。
  1. 2018-09-26 14:46
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  3. 短足おじさん二世 #-
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To:よもぎねこ さん

>  彼岸花は懐かしいです。
>
>  北海道にはないので、もう半世紀程見ていません。
>
>  子供のころ、あの燃えるような赤い花が、葉も何もなく咲いているのは少し怖かったのですが。



ヒガンバナは球根で増えますから、種が飛んで増えるような花とは違い増えにくいですね。
それとヒガンバナには毒があるので、昔はあまり好まれませんでした。でもこれだけ咲くと見事ですね。
今では約300万本まで増えました。
この辺りは格好の散歩コース、地元民の憩いの場です。
  1. 2018-09-26 15:02
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  3. 短足おじさん二世 #-
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To:NINJA300 さん

> 日本には虫供養のほかに人形供養、筆供養等々いろいろな供養がありますね。
> すべてのものには八百万のカミが宿るという神道思想からきているのでしょう。
>
> 対して、仏教国のタイやヒンズーのインド、そしてシナでは虫を食用にしていますが、供養という概念はあるのでしょうか?



タイではお寺などで「スズメ」や「カメ」などを逃がしてやる、そんな事をやっていますが、これはそうすることで自分が功徳を積む、そんな意味があります。
しかし自分のために犠牲になった動物たちに対して供養をする。こんな習慣は聞いた事が無いですね。

日本の場合は神道から来ている。私も同感です。
神道は本当は宗教ではない、そういうと一神教の西洋人には理解不能でしょう。本当はこんなことを日本の宗教人がもっと発信してほしいですね。
  1. 2018-09-26 15:23
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  3. 短足おじさん二世 #-
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