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2018-09-16 17:15

ラオスのダムは沢山あるが、日本製と言えるのは二つだけ


 ネットの噂で「ラオスの首相が日本が作ったダムが素晴らしいと称賛している」という話がある。
しかしこれは間違いでは無いものの不正確な自賛記事。この時ラオス首相が称賛したのはナムトゥン2というダムで、これは日本企業が工事の一部を担当しただけ、主になって建設したわけではない。

但しネットでは噂になっていないが、ラオス首相はその直後に別の場で二つのダムを称賛している。そのダムの一つは上掲ナムトゥン2ダム。もう一つがナムグム1ダムである。このナムグム1ダムはラオス最初の本格的発電ダムで、もう50年以上前に完成したもの。建設したのは水豊ダム(現在は北朝鮮)を作った日本の久保田豊・・・古い話です。


 そこで私の知るラオスの発電用ダム事情についてまとめてみたい。
浮かび上がってきたのは、ラオスが発電ダム・バブルに踊った、その為に環境問題や少数民族問題を犠牲にしてきたこと。そしてこのバブルで儲けたのは誰だったのか。最後にとんでもないヘマをやった国は・・・等など。

大まかに言えば
 ネットの噂で「ラオスの首相が日本のダムを称賛」、これは正しくも有り正しくも無し。
称賛したのは50年以上前に久保田豊が作ったナムグムダムという事です。


ネットの噂の内容 ・・ こんな噂が流れている
<以下news-usより>
ラオス首相 日本製ダム 高く評価

 ビエンチャンタイムズさんによれば、ラオスの首相がナムトゥン2というダムプロジェクトを成功例として捉えているそうです。アジア開発銀行などの支援を受けてタイと日本の合弁企業が建設し、2010年に稼働を始めました。年間で約6000GWhを発電し、95%がタイへと売られています。韓国が建設したダムはなぜ失敗してしまったんでしょうか?

PM holds up Nam Theun 2 dam as successful hydro model
Latest Update September 10, 2018

The government views the Nam Theun 2 hydropower project in Khammuan province as a successful model
以下略
<引用終り>
ソース
news-us:http://news-us.org/article-20180913-0023062054-korea

Vientiane Times(9/10付):
http://www.vientianetimes.org.la/FreeContent/FreeConten_PM_holds_211.php
(引用者注:この話は9/7の世界銀行との会議後の会見で述べられたもの)


同じくVientiane Timesの9/14付:
http://www.vientianetimes.org.la/FreeContent/FreeConten_Development_of_215.php
(引用者注:この記事は9/11-13にハノイで行われた世界経済フォーラム後の会見時のモノ)

内容は
Development of hydropower ‘must be safe’, PM tells World Economic Forum

Hanoi, Vietnam: Prime Minister Thongloun Sisoulith told the World Economic Forum (WEF) in Hanoi, Vietnam, on Wednesday that the development of hydroelectricity dams in Laos must be safe and environmentally friendly.

・・中略・・

Dams that have been built must provide assurance that there will be no fracture or environmental damage, the prime minister said.
There are currently 52 hydropower projects with a combined installed capacity of more than 7,231MW operating in Laos and many more are under construction. Two-thirds of the power generated is exported with Thailand being the largest export market for the energy produced in Laos.
Mr Thongloun said many hydropower projects in Laos have met international safety standards and were deemed to be good models for hydropower development in the region and world. They include the Nam Ngum 1 hydropower project, which has been in operation for more than five decades. 
The Nam Theun II hydropower project, which went into operation about 10 years ago, is another good example.

・・・適当に機械翻訳・・・
水力発電の開発は安全でなければならない、とPMは世界経済フォーラム
ベトナムハノイ: Thongloun Sisoulith首相は、水曜日、ベトナムのハノイで開催された世界経済フォーラム(WEF)にラオスの水力発電ダムの開発は安全で環境に優しいものでなければならないと語った。

・・・中略・・・

首相は、建設されたダムは、破損や環境破壊がないことを保証しなければならないと述べた。
現在52の水力発電プロジェクトがあり、ラオスで7,231MW以上の発電容量が組み合わされ、多くは建設中です。生産された電力の3分の2がラオスで生産されるエネルギーの最大輸出市場であるタイと輸出されている。
Thongloun氏は、ラオスの多くの水力発電プロジェクトは国際的な安全基準を満たしており、地域および世界の水力開発の良いモデルとみなされたと語った。これには、ナムグム1水力発電プロジェクトが含まれています。これは、50年以上にわたって運用されています。
約10年前に操業したナムトゥン(Nam Theun )II水力発電プロジェクトは、もう一つの良い例です。
・・・以下略・・・
ビエンチャンハノイ&SouksakhoneでKhamphanh (最新更新年9月14、 2018年 
<引用終り>



この9/14付の記事によれば、人口690万のラオスに現在52の水力発電プロジェクトがあり、発電能力は723万kw。日本では北海道の大停電で分かったのだが、人口537万の北海道で電力が350万kwとか380万kwで大騒ぎしましたが、それと比べてみてください。


そしてラオスの首相が言及した世界の水力発電の良いモデルだという、その一つは日本が作りました。50年も稼働しているという、そのダムはナムグムダムと言います。ナムグム1水力発電プロジェクトは今から50年以上前に日本の久保田豊が作ったラオスで最初の本格的発電ダム。
以下エントリー参照ください
http://tansoku159.blog.fc2.com/blog-entry-1559.html
ナムグムダムの建設に関しては以下参照ください。
https://www.data-max.co.jp/2014/03/24/post_16456_ik1.html


そしてもう一つのダムはナムトゥン2ダムと言います。

2018-9-15Nam Theun2概要 

このダム、凄いですねえ。一つの発電所で108万kw、大きな原発並みの出力です。
そしてこのダムには確かに日本の会社も建設に参加しています。土木工事や鉄構・鉄管工事には西松建設。送電設備には三菱商事とジェイパワーシステムズ。
しかしあくまでこの事業の主体はフランスですね。事業主体のナムトゥン2発電会社の株主はメインがフランス。そしてコンサルタントもフランス電力です。コンサルタントと書くと分かりにくいですが、ここが全体の基本設計や採算などFSをやっています。勿論事前の地質調査などの調査もこの段階。

ですからこのダムはフランスが作ったというのが正しいでしょう。

そのダムの位置
2018-9-15Nam Theun2ダム地図 

ダムだらけの地図ですが、中央やや下の大きなダム湖がナムトゥン2ダム。琵琶湖の三分の二位の大きさがあるというダム湖です。
この辺りナカイ高原という所で、その高原に水を貯めて、高原の下に水を落とす構造。この構造は今回ダムの決壊事故を起こしたセピアン・セナムノイダムと同じ構造です。コリアが真似したんでしょうね。

このダムが出来たために、この地域の住民6200人が移住を余儀なくされました。
此処からは推測ですが、この辺りに住民はラオスの主流派である「ラオ族」(全体の60%)ではなく、少数民族(山岳民族)だと思われます。しかも一つの民族ではなく幾つかの少数民族に分かれていた。特に重要なのはこの少数民族というのは生業が主流派のラオ族(水田稲作が生業)とは異なるという事です。稲を作っても傾斜地の焼き畑で陸稲栽培。あるいはキャッサバなどの栽培、そして漁業ですね。

此処でこのプロジェクトの問題点が浮かぶ上がってきます。6200人という多数の住民を移住させ、定着させる。これは彼らの生業を成り立たせるという事で、現実は上手く行っていないようです。
更にダムから下流の川を付け替えたので、周辺の漁業への影響、そして川の増水での周辺への影響など、問題は多数残っています。

今回ラオス首相がこのプロジェクトが上手く行っていると言っているのは、問題は多数残っているが、しっかり稼いでいる。まあそういう事が言いたいのでしょう。


ダムと発電所の配置
2018-9-15Nam Theun2project plan 

ダム全景
2018-9-15Nam Theun2ダム本体 


発電所 ラオス最大の発電所です。
2018-9-15Nam Theun2ダム発電所 


此処でこのプロジェクトの重要なポイント。それはこのプロジェクトがBOT方式だという事。
つまりラオスは殆ど金を出さずにダムを作ってもらえる。但し、25年~30年間は事業主体の会社のモノで、その間に投資を回収する。事業主体の会社は、だからその間に儲けるだけ儲ければいい。
これに目を付けたのが外国の投資家。まさに雨後の筍の如くダムを作っていき、上掲ラオス首相の話によれば、現在52の水力発電プロジェクトがあり、未だ 379 hydropower plantsが控えているとの事。当にダムバブルである。

所で日本はと言えば、第一号のナムグムダムを作ってから日本は殆どラオスには滲出しなかった。上掲ナムトゥンダムが成功し、毛唐のハイエナ連中が一斉に進出してきたが、日本は手を出さなかった。
結果、ナムグムダム以降、日本が主体となって建設したダムは皆無。最近やっと関西電力がナムニアップ1水力プロジェクトを手掛けることになり、現在試験湛水中である。来年には完成予定。

結論として、日本が作ったと言えるダムは50年以上前のナムグムダム、それから来年完成予定のナムニアップ1ダム、この2件だけである。その間でも日本の建設会社が手掛けているダムはある。しかしこれは事業主体としてではなく、工事の一部を受け持ったと言える。

関電の手掛けているダムはこれ
ラオス ナムニアップ1水力プロジェクト(建設中・・・現在試験湛水中)
http://www.kepco.co.jp/corporate/international/generate/laos.html


所で余談だが、マーケットの世界でハイエナぶりを発揮している毛唐の間でこんな話があると聞いたことがある。
曰く、「日本が出てきたら、相場は終わりだ」というもの。
ダムバブルに踊って、悪どい儲けをした連中は「もうダム景気は終わったよ、日本が出てきたからねえ」と言っているのではないだろうか。
そこへガオリー(ラオス語で韓国朝鮮の事、語源は「高麗」のシナ語読みから)が出てきた。そして毛唐連中にうまく丸め込まれて・・・(以下略)。


最後のもう一つ、ラオス最初の本格的ダムであるナムグムダムの話。
このダムは現在ダム本体に穴を開けて取水口を増やし、発電機を増設する工事を行っている。ダムというのはこんな風に長い間手を入れていくものだという事例である。

更にもう一つ、このダムは久保田豊が作ったのだが、その久保田豊の作った水豊ダムは朝鮮戦争当時アメリカ軍の激しい空爆を受けたのだが、それに耐え抜いた実績がある。
この話には伏線として、WW2当時の1943年、ドイツのルール工業地帯の二つのダム(メーネ・ダム、エーデル・ダム)をイギリス軍が爆撃し破壊し、大損害を与えたことがある。

古い話だがダムの安全問題として、恐らくこれからも話題になると思うので付記しておきます。ドイツのダムは壊れたが、日本のダムはアメリカの空爆にも耐えたと。

  1. ラオス
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コメント

ナムトゥン2を基本的に施工したのはおそらくは西松だと思います。

イタリアンタイデベロップメントのHPによれば、アースフィルのサドルダム13個というなかなか素晴らしい記述があります。この手のもので送電設備も日本のものですから、日本側がこのあたり手を入れてるはずですので、タイ企業はほとんど下請けだったんじゃあないでしょうか。

https://www.itd.co.th/our-capabilities-detail.php?project=7

何言っても西松はスープンダムの施工業者です。その上ナムトゥン2は伝統的な重力式ダムです。そのあたりは物を言ってると思います。

閑話休題

ラオスのダム計画の全体像はどうにもわかりにくくて困ってましたが何の事はない、ラオスのエネルギー省のHPを見たら簡単でした。

http://www.poweringprogress.org/power-projects

こちらのOperation、construction、planで全体がわかります。これはもう乱開発でしょう。どう仕様もないバカどもだと思います。どうにもラオス人、なかんずく政府関係者にはラオスの国土に対するあ愛着心のなさのようなものを感じるのは小生だけでしょうか。少数民族居住地はどうでもいいんでしょうか。

ナムグムでいい思いをしたからそれを再現したいのだろうしASEAN自体がいい状態だからここで一気に、というのはわからないことではありませんが、一体連中は40年近く何やってたんでしょうか。ものを考えるには十分だったでしょうに。

ナムグムを日本の援助で造ったのはわかります。

でもそれをオペレートし水力電気の何たるかを知るには十分すぎる時間はあったと思います。その中で外国の援助が無しに作り上げた計画はどれだけあるんでしょうか。そんなことだから不良外人共に食い物にされるんでしょう。

BOTなんてのは連中がオペレートできる期間だけ持てばいい、そのくらいの感覚はあるはずです。
日本のつける50年保証の意味はおそらく連中に理解できないでしょう。

どれだけまともな専門家がいるんでしょうか。人を育てるに十分な時間だったと思うのですがね。

不思議でなりません。

タイ国にしても一緒です。自分たちが使う電気です。なんで外国の手を入れねばいけないのでしょうか。タイ国内にも一流ダムは多いでしょう。その施工やメンテは、下請けでも必ずやってるはずです。しかしASEANの人々だけで造ったというプロジェクトっていくつあるんでしょうか。
これでは永遠の発展途上国でしょう。出来もしないことを無理くりにやる馬鹿も困りますが、少しはなにかがおかしいと思わないんだろうか。こういう自立心のなさは小生には謎です。

もう一つ不思議なことはタイとラオスの関係です。タイ人には大タイ国主義というか大タイ民族主義みたいなものがあるんでしょうか、ラオスに対する関係はまるで宗主国と植民地みたいなものを感じます。何かこのあたりおかしな気分がしてなりません。タイ国などは国際社会に出たのは日本より早いはずです。これは何なんだろう。こんなことでは永遠の2流国でしょう。

一流と言われる国は最初から決まってんだなあ、というのは言い過ぎでしょうか。
  1. 2018-09-17 00:31
  2. URL
  3. kazk #cPv2SIBE
  4. 編集

To:kazk さん

> ナムトゥン2を基本的に施工したのはおそらくは西松だと思います。
>
> イタリアンタイデベロップメントのHPによれば、アースフィルのサドルダム13個というなかなか素晴らしい記述があります。この手のもので送電設備も日本のものですから、日本側がこのあたり手を入れてるはずですので、タイ企業はほとんど下請けだったんじゃあないでしょうか。
>
> https://www.itd.co.th/our-capabilities-detail.php?project=7
>
> 何言っても西松はスープンダムの施工業者です。その上ナムトゥン2は伝統的な重力式ダムです。そのあたりは物を言ってると思います。
>
> 閑話休題
>
> ラオスのダム計画の全体像はどうにもわかりにくくて困ってましたが何の事はない、ラオスのエネルギー省のHPを見たら簡単でした。
>
> http://www.poweringprogress.org/power-projects
>
> こちらのOperation、construction、planで全体がわかります。これはもう乱開発でしょう。どう仕様もないバカどもだと思います。どうにもラオス人、なかんずく政府関係者にはラオスの国土に対するあ愛着心のなさのようなものを感じるのは小生だけでしょうか。少数民族居住地はどうでもいいんでしょうか。
>
> ナムグムでいい思いをしたからそれを再現したいのだろうしASEAN自体がいい状態だからここで一気に、というのはわからないことではありませんが、一体連中は40年近く何やってたんでしょうか。ものを考えるには十分だったでしょうに。
>
> ナムグムを日本の援助で造ったのはわかります。
>
> でもそれをオペレートし水力電気の何たるかを知るには十分すぎる時間はあったと思います。その中で外国の援助が無しに作り上げた計画はどれだけあるんでしょうか。そんなことだから不良外人共に食い物にされるんでしょう。
>
> BOTなんてのは連中がオペレートできる期間だけ持てばいい、そのくらいの感覚はあるはずです。
> 日本のつける50年保証の意味はおそらく連中に理解できないでしょう。
>
> どれだけまともな専門家がいるんでしょうか。人を育てるに十分な時間だったと思うのですがね。
>
> 不思議でなりません。
>
> タイ国にしても一緒です。自分たちが使う電気です。なんで外国の手を入れねばいけないのでしょうか。タイ国内にも一流ダムは多いでしょう。その施工やメンテは、下請けでも必ずやってるはずです。しかしASEANの人々だけで造ったというプロジェクトっていくつあるんでしょうか。
> これでは永遠の発展途上国でしょう。出来もしないことを無理くりにやる馬鹿も困りますが、少しはなにかがおかしいと思わないんだろうか。こういう自立心のなさは小生には謎です。
>
> もう一つ不思議なことはタイとラオスの関係です。タイ人には大タイ国主義というか大タイ民族主義みたいなものがあるんでしょうか、ラオスに対する関係はまるで宗主国と植民地みたいなものを感じます。何かこのあたりおかしな気分がしてなりません。タイ国などは国際社会に出たのは日本より早いはずです。これは何なんだろう。こんなことでは永遠の2流国でしょう。
>
> 一流と言われる国は最初から決まってんだなあ、というのは言い過ぎでしょうか。



なるほど、情報有難う御座います。
水豊ダムが西松が手掛けたとは知りませんでした。米軍の空爆に耐えたダムを作った、デッカイ勲章ですね。

私もこのダムは日本が手掛けたことは間違いなく、日本製と言いたかったのですが、基本設計がどう考えても日本物とは違う。
このダムの堤高は39mです。だからダムとしてはさほど大きいとは言えません。しかし貯水量はバカでかい。しかもサドルダムが多すぎる。サドルダムという事はそこから川が流れだしている訳で、この高原一帯の水系を全く変えてしまう。しかもダムからの水は全く別の川に流されますから、周辺の道路や橋、そして灌漑や漁業にも甚大な影響がある筈です。
このダムは現在でも環境問題で燻っていますが当然だと思います。
ラオスの首相なら成功だと胸を張るのは分かりますが、電源開発の難しさの象徴のような存在ですね。

更にもっと厄介なのが6200人もの移住者、しっかり調べてありませんが多分この移住者は殆どが少数民族、山岳民族だと思います。だから生業が違う。言葉もラオス語じゃないはずです。

この問題は独裁政権の政策が如何なのかを考えさせるいい事例では無いでしょうか。

最後にラオスはタイの属国、あるいはタイの植民地という見方は確かに事実です。
ラオスの人口の6割はラオ族ですが、これはタイ族のグループで、しかもラオ族の主流はタイ東北部(イサーン)に住んでいます。
イサーンの人口は2200万位で大部分がラオ族ですから、ラオスの人口の数倍は居るわけです。
こんなことでラオスの歴史はタイへの従属の歴史、だからタイに親しみを持つと同時にタイに対する恨みもある。
どこかのK国と似ていますね。

更にラオスの首都ビエンチャン辺りはメコン川の友好橋でタイに渡れます。20~30キロも走ればタイに入れますから、ラオスの金持ちは子どもの学校もタイ、病院もタイです。
そしてタイ自体がそんな周辺国を優遇する政策をとっていますから、まあ事実上の属国と言って良いでしょう。
一寸そのあたりの事情を書いてみるつもりです。
  1. 2018-09-18 07:29
  2. URL
  3. 短足おじさん二世 #-
  4. 編集

 いつも良い記事をありがとうございます。

>現在52の水力発電プロジェクトがあり、未だ 379 hydropower plantsが控えている

 ダムを一つ作るだけでも、その土地の生態系に影響があると思いますが、上記のようにたくさん作ってしまったということは、ラオスの自然を回復するのは難しいような気がします。それに、山岳民族を平地に移しても順応できるはずもないのに、ラオスの首相は自国と国民に対して冷酷なのではないでしょうか?

 どうも外国の支配者層は、階層が違う人間を同じ国民と感じていないような気がします。如何思われますか?
  1. 2018-09-19 08:10
  2. URL
  3. 都民です。 #-
  4. 編集

検証!志葉玲「決壊したラオスのダムは日本の資金」資金提供も融資も無し、しかも別のダムだったり
https://note.mu/ksl_live/n/nd6c031a5f9fa

志葉玲が取材したという木口由香氏のコメントでは「日本の資金」などと一言も書かれていない。
https://hbol.jp/173229

※事実を正確に伝えようとせず、自分の意見を拡散する為にフェイクニュースを流す者は断じてジャーナリストではありません。
  1. 2018-09-19 13:26
  2. URL
  3. taigen #-
  4. 編集

To:都民です。 さん

>  いつも良い記事をありがとうございます。
>
> >現在52の水力発電プロジェクトがあり、未だ 379 hydropower plantsが控えている
>
>  ダムを一つ作るだけでも、その土地の生態系に影響があると思いますが、上記のようにたくさん作ってしまったということは、ラオスの自然を回復するのは難しいような気がします。それに、山岳民族を平地に移しても順応できるはずもないのに、ラオスの首相は自国と国民に対して冷酷なのではないでしょうか?
>
>  どうも外国の支配者層は、階層が違う人間を同じ国民と感じていないような気がします。如何思われますか?



ダムの乱開発については、色んな所から異論が出てきていますが、ラオス政府は馬耳東風ですね。
残念ながら現在のダム乱開発は「エネルギーを欲しがるタイ」と「タイの事実上の属国である貧乏なラオス」、こんな組み合わせに世界から投資家が目をつけてかき回したものです。
でも今回の事故で見直しは必至でしょう。
多分韓国は背負いきれない負債を抱えたと思います。

それから
>山岳民族を平地に移しても順応できるはずもない
これはラオスの問題点をズバリと指摘しています。何せ山岳民族(焼き畑・陸稲)は低地ラオ族(水田稲作)とは生業が違う。勿論言葉も習慣も違います。
もう一つ、低地ラオ族と山岳民族とは体質も違い、蚊に対する免疫が違うので、山岳民族を低地に移住させようとしても逃げ帰ってしまう。
ラオスには未だに反政府ゲリラがいるのですが、この連中は高原に住む少数民族が中心ですね。

>外国の支配者層は、階層が違う人間を同じ国民と感じていない
凄い慧眼ですね。全くその通りです。
実はこの事は大航海時代~植民地拡大時代を通じて白人がやってきたことです。
そしてキリスト教もマルクス教もこれを擁護する立場でしたので、今日の世界の問題の原点の一つです。
  1. 2018-09-19 16:44
  2. URL
  3. 短足おじさん二世 #-
  4. 編集

To:taigen さん

> 検証!志葉玲「決壊したラオスのダムは日本の資金」資金提供も融資も無し、しかも別のダムだったり
> https://note.mu/ksl_live/n/nd6c031a5f9fa
>
> 志葉玲が取材したという木口由香氏のコメントでは「日本の資金」などと一言も書かれていない。
> https://hbol.jp/173229
>
> ※事実を正確に伝えようとせず、自分の意見を拡散する為にフェイクニュースを流す者は断じてジャーナリストではありません。



情報有難う御座います。
全く事実を正確に伝えない奴はジャーナリストではありませんね。

所でこの話で少し気になったこと、それはメコンウォッチ木口由香氏の言っていることです。
詳細は以下ブログに書いたのですが
http://tansoku159.blog.fc2.com/blog-entry-1558.html

此処でメコンウォッチの「声明」という文書があります。
http://www.mekongwatch.org/PDF/LaosDam_%E5%A3%B0%E6%98%8E_20180731.pdf

この文書はこんなタイトルです。
2018 年7 月31 日
声 明
ラオス南部のダム決壊で甚大な被害
開発には日本からの資金も


この文書の中身を見ると、融資が決まったのは日本の傘下に入る前となっていますが、タイトルを見れば日本の資金が入っているとしか思えません。

このメコンウォッチという団体はまともな事も言うのですが、この手の連中の持つ何でも日本のせいだ論が目につきますね。
そしてこの連中が嘘吐きしてまで隠したいのは、「この決壊したダムはラオスにある韓国の会社のモノ」という事実です。
  1. 2018-09-19 17:11
  2. URL
  3. 短足おじさん二世 #-
  4. 編集

ナムトゥン2に関してはFS調査や基本設計はフランスがやったとしても現場の詳細設計や手直しは施工業者じゃなきゃやれません。ましてや戦前からの巨大ダムの施工業者と現地のぽっと出とじゃあ比較になりませんよ。ちなみにナムグムの施工業者は間ですからこちらもスープン組です。

日本だって他でかかりきりだったんでラオスが後回しになっただけでしょう。


しかしラオスというのは一応社会主義国でしょう。民族の平等とか社会の安定的な発展とか考えないんでしょうか。ナムグムで電力を作ると同時に売電をやることを覚え、完成したダムで灌漑を行い、内水面養殖をやることを知り、洪水を克服することで安定した水供給の威力を知ったはずです。

71年から30年以上も学習し人材を揃えまともな国造りをする時間はいくらでも有ったはずです。ダム建設はともかく維持管理は自前でやりメンテナンスまでこなせるようにならねば一人前ではないでしょう。内陸の山岳民族に水稲栽培を教え灌漑農業をやりダム湖で内水面養殖をやることくらい教育できないのでしょうか。

エネルギー自給が可能ならば石油輸入は最小限でいいはずです。小生などは理想国家が作れるとまで思うほどなんですがねえ。

地下資源を売っぱらって終わりの国よりはよほどまともな国造りができるはずなのに…自前で判断ができないから外国の食い物になるんでしょう。

タイにしてもそうです。ラオスを植民地視するのはまあいいでしょう。それだったら自分たちが使う電気です。一箇所くらいは全部自力でやってみたらどうでしょうか。資材の輸入は仕方ないでしょうが設計施工くらい拙くてもいいから自分たちでやってみろといいたいのです。

これが出来ない連中だから永遠の後進国なんでしょう。タイだって日本だって国際社会に本格的に出た時期はほとんど一緒でしょう。
出来もしないことをできると言い、劣化コピーを造って世界に出ていく連中は二重三重に迷惑ですから論外ですが、連中には少し反省というものはないのでしょうか。

こちらのブログでタイ関係の話題を見るたんびに思います。
  1. 2018-09-20 12:50
  2. URL
  3. kazk #cPv2SIBE
  4. 編集

To:kazk さん

> ナムトゥン2に関してはFS調査や基本設計はフランスがやったとしても現場の詳細設計や手直しは施工業者じゃなきゃやれません。ましてや戦前からの巨大ダムの施工業者と現地のぽっと出とじゃあ比較になりませんよ。ちなみにナムグムの施工業者は間ですからこちらもスープン組です。
>
> 日本だって他でかかりきりだったんでラオスが後回しになっただけでしょう。
>
>
> しかしラオスというのは一応社会主義国でしょう。民族の平等とか社会の安定的な発展とか考えないんでしょうか。ナムグムで電力を作ると同時に売電をやることを覚え、完成したダムで灌漑を行い、内水面養殖をやることを知り、洪水を克服することで安定した水供給の威力を知ったはずです。
>
> 71年から30年以上も学習し人材を揃えまともな国造りをする時間はいくらでも有ったはずです。ダム建設はともかく維持管理は自前でやりメンテナンスまでこなせるようにならねば一人前ではないでしょう。内陸の山岳民族に水稲栽培を教え灌漑農業をやりダム湖で内水面養殖をやることくらい教育できないのでしょうか。
>
> エネルギー自給が可能ならば石油輸入は最小限でいいはずです。小生などは理想国家が作れるとまで思うほどなんですがねえ。
>
> 地下資源を売っぱらって終わりの国よりはよほどまともな国造りができるはずなのに…自前で判断ができないから外国の食い物になるんでしょう。
>
> タイにしてもそうです。ラオスを植民地視するのはまあいいでしょう。それだったら自分たちが使う電気です。一箇所くらいは全部自力でやってみたらどうでしょうか。資材の輸入は仕方ないでしょうが設計施工くらい拙くてもいいから自分たちでやってみろといいたいのです。
>
> これが出来ない連中だから永遠の後進国なんでしょう。タイだって日本だって国際社会に本格的に出た時期はほとんど一緒でしょう。
> 出来もしないことをできると言い、劣化コピーを造って世界に出ていく連中は二重三重に迷惑ですから論外ですが、連中には少し反省というものはないのでしょうか。
>
> こちらのブログでタイ関係の話題を見るたんびに思います。



ナムトゥン2ダムを私が日本製と言わないのはこんな理由です。最初にダム自体はそんなに大きくありません。堤高39mですから、堤高だけで見ればアースダムでもおかしくない。しかしダム湖は巨大です。更にサドルダムが十数個もある。そして発電用の導水路はダムと反対側にあり、事実上の川の付け替え。つまりこの水力発電プロジェクトは壮大なシステムでこの全体計画がフランスの計画したもの。そんな意味でこれはフランス製だという訳です。
ちょっと違う例ですが、中国製の自動車には三菱製のエンジンが載っているものが多いです。エンジンは自動車の心臓部で、中国製のクルマが意外とまあまあの性能なのはこの為です。しかし誰もこれを日本車とか三菱車とは言いません。
これと同じと理解していただきたいと思います。

もう一つ、ナムトゥン2ダムは総貯水量が日本最大の徳山ダムの5倍以上です。徳山ダムの場合でも旧徳山村は全村水没し、住民約1500人が移住しました。日本の建設業者はこんなことの苦労を嫌というほど知っています。ダムの必要性、有用性と地域住民、環境問題との関係をどうするか、それを考えると日本の建設会社だったら基本設計から変わると思うのです。

ラオスの旧宗主国はフランスです。フランスは自由・平等・友愛の国ですが、その自由平等友愛の名の下にコーチシナ(ベトナム・ラオス・カンボジア)を搾取しまくりました。植民地化と同時に真っ先に監獄を作りギロチンを持ってきた、それがフランスです。今回のダム計画はその植民地搾取の影を色濃く残していると見ています。

それからこの難しい話は、映画戦場にかける橋の原作者ピエール・ブールの戦時中の体験、つまり支配者として搾取する側だったのが日本軍の捕虜となった屈辱などにも現れています。

尚これは余談中の余談ですが、フランスのマクロン大統領がアルジェリア戦争時の拷問を認め、謝罪したというニュースがあるが、多分これはフランスがパンドラの箱を開けたことになると私は思っています。これから過去の膿がぞろぞろ出てくるのだと思います。

余談が長くなりました。ラオスはWW2が終わってから、戻ってきたフランスの植民地支配に対する抵抗運動、それがさらに米ソの代理戦争としても内戦となり、ベトナム戦争に巻き込まれて猛烈な空爆を受け、75年に内戦が終わり、赤い殿下スファヌボン率いるパテトラオが政権を取り、社会主義国になった。ソ連崩壊まではソ連の保護国の立場でしたので、未だに国家運営は7割が外国からの支援と言われる体たらく。
尚この辺りの事情はもう少し書いてみるつもりです。
  1. 2018-09-21 15:08
  2. URL
  3. 短足おじさん二世 #-
  4. 編集

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