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2018-08-26 17:10

ラオスのダム事故の原因調査には日本も参加


 ラオスのダム決壊事故について色々書いてきたのだが、その原因調査が既に始まっていることが分かった。調査機関は国際大ダム会議(本部:フランス)と日本の東京電力だった
実はこの事については殆ど報道がなく、全く分からなかったのだが、ラオスのヴィエンチャン・タイムズにその報道があった。
最初の調査(多分予備調査)が終わって、国際大ダム会議のシュレイス会長( Anton Schleiss、スイス人らしい)がラオスの首相を8月21日に表敬訪問した事が報道されている。

この調査団に国際大ダム会議からの専門家グループと日本の東京電力の専門家グループがいることが書かれている。


<以下ヴィエンチャンタイムズより引用>
http://www.vientianetimes.org.la/FreeContent/FreeConten_PM_calls_198.php
(機械翻訳で適当に手直ししました)

PM(Prime Minister=首相)は専門家にダム崩壊の真実を明らかにするよう求めた

 トンルン首相は、7月23日にアタプー省のダム崩壊の本当の理由を明らかにするため、ラオス当局と緊密に協力するよう、国際専門家に要請した。トンルン氏は、国際大ダム会議(ICOLD)と東京電力(TEPCO)のメンバーからの表敬訪問を受けての表明。(8月21日)
8月22日の政府のウェブサイトの声明によると、同グループは、ICOLDの上級専門家、Anton J. Schleiss教授をリーダーとし、ラオス当局者を含む他の専門家と提携して、ダム崩壊の原因を調査する。

Schleiss教授は、彼と彼の代表団を歓迎する貴重な時間をさいてくれたことを首相に心から感謝した。
彼はまた、Sanamxay地区でのダム破壊の悲劇的な結果について彼の悲しみを表明した。
教授博士Schleissは言って、国際的な専門家が事故の調査に協力したことを首相に伝えた「調査は、様々な分野から協力して軌道に乗っている。」
「我々は、私たちは今回参加していない2人の他の専門家との問題を議論します、この機会にすべての情報を収集し、調査を行い、ダムの設計を評価した」と付け加えた。
Schleiss教授は、ダムの崩壊の正確な状況はまだ不明であるが、事故の真の理由を発見するために10月に調査を再開すると述べた。(引用者注:現在ラオスは雨季で調査には不向き、9月いっぱいで雨季は終わる)
彼は、このような事故は、どの国でもいつでも発生する可能性があり、最先端の技術を採用した先進国で起こったと述べた。
しかし、起こったときには、実際の原因を調査して、レッスンを学び、そのような出来事が再び起こらないようにするための対策を講ずる必要がある」と彼は語った。
Thongloun首相はSchleiss博士とその代表団に事故の調査に時間を割いたことに感謝した。

By Times Reporters (最新の更新: 2018年 8月25日)
<引用ここまで> 


そしてこれは産経ニュースの報道

<以下引用>

産経ニュース 2018.8.23 
ラオスのダム決壊から1カ月 避難者6000人、補償が焦点 建設企業の責任追及へ

 【シンガポール=吉村英輝】ラオス南部アッタプー県で建設中だった水力発電用ダムが決壊してから、23日で1カ月。洪水で家や農地を追われた住民への補償が今後の焦点となるなか、ラオス政府は日本を含む海外の専門家を招いて決壊原因の解明を進め、建設企業などの責任を追及する構えだ。

 ラオス政府が、国連機関などと16日付で発表した被害状況は死者39人、行方不明者97人、緊急施設への避難者6千人、影響を受けた被災者1万3100人。救援活動は大量の泥に阻まれ難航が続いているという。

 決壊したダムは、韓国のSK建設と韓国西部発電、タイのラチャブリ電力、ラオスの国営企業による合弁会社が建設中だった。

 ラオスの英字紙ビエンチャン・タイムズ(21日付、電子版)によると、SK建設の代表者は18日、ラオス政府に1千万ドル(約11億円)を救援資金として寄付し、「事故に見舞われた現地住民への深い追悼」を述べた。同社は200人で現地の救援にも当たり、仮設住宅も建設するという。

 ラオス政府は、新規ダム建設を全面中止し、決壊に関し、構造など原因究明と、決壊につながる関係者の汚職を調査する、2つの組織を8日に立ち上げた。

 トンルン首相は21日、現地調査した国際大ダム会議(本部パリ)のシュレイス会長や東京電力の技術者の表敬訪問を受けた。東電は「ラオス政府の要請を受け、調査団のサポートを実施した」としている。

<引用ここまで>


誰が聞いても「本当はこの件は日本が関るべきではない。非韓3原則だ」と思う話である。
がしかし、国際的には「こんな時こそ日本だ」、そう思われていると思う。
この件で日本が原因調査をしていることを韓国が知れば、いくらラオス政府の公式要請だったとしても病の民がう事は目に見えている。
大いに迷惑千万な話だ。

しかしよく考えてみると、ラオス政府が直接東京電力に依頼することは有りえない。少なくともラオス政府⇒国際大ダム会議⇒日本政府⇒東京電力、こんなルートで要請。更に別ルートとして世界銀行、アジア開発銀行(これは日本が最大の出資者)も絡んでいることは間違いないと思う。
こんな国際紛争間違いなしの案件、日本は色んな所に手を回していると思うが、まあそれはボチボチ分かってくるでしょう。安倍さんの手腕に期待します。

もう一つ、ダムの事故は日本も結構あると思うのだが、世界から見ると多分少ない部類では無いか。
そして古い話と思うが、日本統治時代の朝鮮に作った水豊ダム、これを朝鮮戦争時にアメリカ軍が空爆したが破壊に失敗。日本の当時の技術の優秀さが証明された事例がある。この件はその前第二次大戦中、ドイツのダムをイギリス軍が空爆し破壊した事例と絶えず比較されているが、多分ダム関係者の間ではこんな時こそ日本だ。そんな意見の出る要因の一つではないかと思う。
その水豊ダムを作った久保田豊は戦後日本工営の初代の社長になり、ラオスの最初の大ダムであるナムグムダムを作った

ナムグムダム
2018-8-26ナムグムダム 

ラオスの水力発電は1956年、熊本県阿蘇出身の久保田豊氏(当時66歳)がラオスのスファヌボン殿下(後の現政府の国家主席)に提案したことが始まりだった。セタパレスホテルでの会合の席で、スファヌボン殿下から「ビエンチャンの電力が不足して困っている。良い知恵があったらお借りしたい」と問われた久保田氏は、「ラオスには山もあり水も豊富で、水力発電ができます。水力発電をお考えになってはいかがでしょうか?」と助言した。これが、ラオスの経済発展において重要な意味を持つ提案となった。
https://www.data-max.co.jp/2014/03/24/post_16456_ik1.html


ちょっと参考までに今から20年近く前、私のタイ時代の初めころ、タイ東北部のラオスとの国境の町ノンカイからメコン川(タイラオス国境)とそこを渡る送電鉄塔。
2018-8-26ノンカイからメコン川を渡る送電鉄塔 
一寸薄くて見にくいですが画面中央に送電鉄塔が見えます。
タイ側ノンカイの町は夜となれば煌々と明かりがつきますが、対岸のラオス側は真っ暗。
でも昼間よく見ると民家も有るし人が働いているのも見える。この頃の電気は多分ナムグムダムからの電気だったと思います。


最後に本題に戻ります。
今回の国際大ダム会議、東京電力による調査は事前調査で、雨季が明ける10月から本格的調査に入ることになる。その結果がどうなるか待ちたいと思う。結論は見えているけれど・・・。

もう一つおまけ。タイの場合、上座部仏教で雨季は僧侶が出歩かず(遊行せず)寺にこもるものとされ、7月28日のカオパンサー(入安居)から10月24日(旧暦11月で満月の日)のオーク・パンサー(出安居)までがそれにあたる。多分ラオスも同じだと思う。
10月からの本格調査にはこんな信仰上のことも有るのではないか、まあこれは余談です。

  1. ラオス
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コメント

どうやら真相はこのようです。

http://agora-web.jp/archives/2034425.html

これは不思議なニュースだと思ったんですよね。国際大ダム会議はわかります。なぜ東電?と思いましたからね。
このダム、欧州勢が関与してるところがミソです。結論は建設業者の詳細設計不良と施工不良、単なる過失ではなく故意に近い重過失というような結果を出すでしょう。当然KSはというより韓国はバックレるんでしょうが、それやればその瞬間に世界の建設市場からパージされるでしょう。ボスポラス第3橋もおそらくは辞退になるでしょう。

欧州の連中だって結構な環境破壊やボッタクリをやってるはずですが悪いやつに全部罪を引っかぶせるということでしょう。ラオスは支那の手が伸びるのを防ぎ日本はラオスに恩を売ると同時にASEANの連中に釘を差すことになるでしょう。この記事はおそらく韓国人に読ませる意図があるはずです。

まあ連中がこちらの意図を読んでくれるかですがね。まあ厳しいことにはなりそうです。
  1. 2018-08-27 00:17
  2. URL
  3. kazk #cPv2SIBE
  4. 編集

To:kazk さん

> どうやら真相はこのようです。
>
> http://agora-web.jp/archives/2034425.html
>
> これは不思議なニュースだと思ったんですよね。国際大ダム会議はわかります。なぜ東電?と思いましたからね。
> このダム、欧州勢が関与してるところがミソです。結論は建設業者の詳細設計不良と施工不良、単なる過失ではなく故意に近い重過失というような結果を出すでしょう。当然KSはというより韓国はバックレるんでしょうが、それやればその瞬間に世界の建設市場からパージされるでしょう。ボスポラス第3橋もおそらくは辞退になるでしょう。
>
> 欧州の連中だって結構な環境破壊やボッタクリをやってるはずですが悪いやつに全部罪を引っかぶせるということでしょう。ラオスは支那の手が伸びるのを防ぎ日本はラオスに恩を売ると同時にASEANの連中に釘を差すことになるでしょう。この記事はおそらく韓国人に読ませる意図があるはずです。
>
> まあ連中がこちらの意図を読んでくれるかですがね。まあ厳しいことにはなりそうです。



凄い話が漏れてきたものですね。これは間違いなく意図的なリークでしょう。
Kの国に読ませるつもりも有りましょうし、さらに深慮遠謀も有りそうな。問題の根はどうも欧州勢就中ドイツでは無いかと思います。
何せこのプロジェクトは「とてつもない」が多すぎます。落差700mの立て坑を掘り、発電するは良いのですが、ダムの水位調整は此処しかない。このとてつもないシステムそのものが今回のダム決壊の原因の一つだと思います。
今回の事故調査は基本設計そのものから大失敗だった事が明るみに出る筈です。
兎に角何が何でもコリアが悪いとしなければ欧州勢にも飛び火する。欧州勢も必死でしょうね。
そう考えると原発問題という脛に傷を持った東電は丁度いい。「ねえねえ、東電さん。俺たちも原発で騒がないから、このダム問題での基本設計やFS、それから立て坑問題なども宜しく頼んますよ。」、こんな会話が聞こえそうな予感がします。
  1. 2018-08-27 09:46
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  3. 短足おじさん二世 #-
  4. 編集

短足おじさんの、軽井沢あたりに巨大ダムを作り碓井峠に立坑を穿ち、安中に発電所を作って発電の例え、とっても分かりやすいです‼️
だいたいサドルダムって今回初めて聞き
ましたし。
無理矢理、中軽井沢や追分、塩沢湖の下流にサドルダムつくりまくって、水をせきとめる。
軽井沢駅の南側のゴルフ場は全部湖面になってる!
なんと言う壮大な光景‼️

sk建設、ホルホルのために満水状態のドローン撮
撮ってないかしら。

壮大なダムだったんですね。
日本のダムだと黒四のように峡谷をコンクリートでがっちりせき止めて、というイメージで、

それ以外だと那須岳の奥の沼原湿原の端に変な池があったんです。
アスファルトでかためられて人工的で。
あとで調べたら下の深山ダムとセットで揚水発電のため人工池でした。

あれの大規模版なのか。

だいたい日本のマスコミさんはなにをしてるのか。
現地にいって報道してください。
  1. 2018-08-27 23:54
  2. URL
  3. テラサン #-
  4. 編集

To:テラサン さん

> 短足おじさんの、軽井沢あたりに巨大ダムを作り碓井峠に立坑を穿ち、安中に発電所を作って発電の例え、とっても分かりやすいです‼️
> だいたいサドルダムって今回初めて聞き
> ましたし。
> 無理矢理、中軽井沢や追分、塩沢湖の下流にサドルダムつくりまくって、水をせきとめる。
> 軽井沢駅の南側のゴルフ場は全部湖面になってる!
> なんと言う壮大な光景‼️
>
> sk建設、ホルホルのために満水状態のドローン撮
> 撮ってないかしら。
>
> 壮大なダムだったんですね。
> 日本のダムだと黒四のように峡谷をコンクリートでがっちりせき止めて、というイメージで、
>
> それ以外だと那須岳の奥の沼原湿原の端に変な池があったんです。
> アスファルトでかためられて人工的で。
> あとで調べたら下の深山ダムとセットで揚水発電のため人工池でした。
>
> あれの大規模版なのか。
>
> だいたい日本のマスコミさんはなにをしてるのか。
> 現地にいって報道してください。



現地はボラヴェン高原と言って大変広大なところです。そして標高が800m~1200m位なので美しい滝があちこちにあります。
ダムが満水の写真はどこかに有ったのですが、高原の森の中にダムがあるだけ、全体の広大さが見えません。
良い写真を探しているのですが、今の所見つかっていません。

そしてこれは現地の事情を知らないと分かりませんが、ラオスは人口の6割がラオ族で言葉はラオス語ですが、この人たちは広い意味のタイ族でして、タイの東北部(イサーン地方)に住む人たちと同じです。だからタイ語のイサーン方言はラオス語と殆ど同じ。そしてこのラオ族は稲作民でして、低地に水田を作って住んでいる。所でボラヴェン高原に住む人たちはラオスの少数民族ですが、色んな種族が適当に分かれて住んでいます。生業は畑作や漁業でして、コーヒーやキャッサバを作っています。稲作もやる種族はいますが、陸稲(おかぼ)で焼き畑なんかをやっています。言葉は各種族の言葉ですので、言葉が通じないことも有る。そんな土地にデッカイダムを作ったというのが背景です。

まあはっきり言って日本のマスゴミのゴミ記者には現地取材能力は無いでしょう。現地でもちょっと気の利いた連中は片言でも英語を喋りますから、それで勝負すればいいのですが、日本の記者様は「俺様に英語を喋れというのか、通訳を連れてこい!」、こんな調子ですからね。

この件は今事故原因調査の予備調査が終わって、雨期明けの10月には本格調査が始まりますが、相当辛辣な結果が出ると思います。何せ事故でボラヴェン高原のこのダム集水域全体の水の流れが激変してしまうという大事故。基本設計も詳細設計も施工も全部に問題が出てくると筈です。
  1. 2018-08-28 09:39
  2. URL
  3. 短足おじさん二世 #-
  4. 編集

満水の写真はいくつかあります。
これなんかどうでしょうか。
https://i.imgur.com/WaHLqaa.jpg

2chの最初の方にまとめで出ているはずです。これは7月の17日前後のはずです。
それと写真の中央部にある当初転流工として使われるはずだった穴からも緊急排水はされていたようです(不鮮明な画像があります)。まあ間に合いませんでしたがね。
2chダム板の方はいろいろ情報は出ています。サドルダムD以外もいくつか写真が出ています。

満水直前はこれ。

http://www.laoholding.com/wp-content/uploads/2018/07/DJI_0008.jpg

一部ではCGを疑う声もありましたがこの2枚から見て本物でしょう。しかしまともなコンジットゲートがないダムなんて一体何なんでしょうか。

コンジットゲートがあれば3日くらい前に異常が見つかればおそらくは緊急排水が可能だったはずです。仮に毎秒100㎥排水できれば発電用導水路から70㎥は出るのですから転流工から排水も含めれば
4日で1億㎥近い排水は可能だったはずです。そうすれば最悪の事態は回避できた可能性があるのです。

まあ連中に言ってもむだでしょうがね。

  1. 2018-08-28 13:07
  2. URL
  3. kazk #cPv2SIBE
  4. 編集

To:kazk さん

> 満水の写真はいくつかあります。
> これなんかどうでしょうか。
> https://i.imgur.com/WaHLqaa.jpg
>
> 2chの最初の方にまとめで出ているはずです。これは7月の17日前後のはずです。
> それと写真の中央部にある当初転流工として使われるはずだった穴からも緊急排水はされていたようです(不鮮明な画像があります)。まあ間に合いませんでしたがね。
> 2chダム板の方はいろいろ情報は出ています。サドルダムD以外もいくつか写真が出ています。
>
> 満水直前はこれ。
>
> http://www.laoholding.com/wp-content/uploads/2018/07/DJI_0008.jpg
>
> 一部ではCGを疑う声もありましたがこの2枚から見て本物でしょう。しかしまともなコンジットゲートがないダムなんて一体何なんでしょうか。
>
> コンジットゲートがあれば3日くらい前に異常が見つかればおそらくは緊急排水が可能だったはずです。仮に毎秒100㎥排水できれば発電用導水路から70㎥は出るのですから転流工から排水も含めれば
> 4日で1億㎥近い排水は可能だったはずです。そうすれば最悪の事態は回避できた可能性があるのです。
>
> まあ連中に言ってもむだでしょうがね。



情報有難う御座います。満水の写真、次のエントリーに使わせてもらおうと思います。
次のエントリーで如何して日本の東電がというスクープを取り上げますが、問題の多い話ですね。


  1. 2018-08-29 17:23
  2. URL
  3. 短足おじさん二世 #-
  4. 編集

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