2018-03-18 21:36

全自動運転にはハッキング対策が重要、トヨタとホンダ・・・


 全自動運転にはハッキング対策が重要、そんな事をトヨタとホンダが共同歩調するらしい話が報道されている。
アチコチで自動運転車が話題になっているがトヨタやホンダは静かだった。それがどうやらハッキング対策に目鼻がついてきたようだ。

 クルマの電子部品にも暗号通信が使われる、これは単に一メーカーの枠を超えて、世界規模の競争になるという事だという。
そんな事の良く分かる記事が日経XTECHに出ていた。
この話は今まで独立独歩だったトヨタとホンダが、大きな共通の目的のためには提携と言わなくても手を取り合って進まねばいけない、そんな時代になったという事だと思う。

この背景にトヨタの言う「自動車業界は100年に一度の大変革の時代に入った。『勝つか負けるか』ではなく、まさに『生きるか死ぬか』という瀬戸際の戦いが始まっている」、こんな現状認識が有る。
そしていま、自動車業界は、「電動化」「自動化」「コネクティッド」などの技術が進化し、異業種も巻き込んだ新たな「競争と協調」のフェーズに入っている。
こんな事だと思う。

この現状認識は以下エントリー参照ください。
クルマのEV化(電動化)に思う事

この問題の背景が分かると思います。
ではその記事です。

尚、この3本の記事は3月20頃までは読めるが、その後有料記事になるので全文引用します。
「トヨタ、19年に電子基盤刷新 全車に暗号導入」
「ホンダも車に暗号、トヨタと同年量産」
「トヨタとホンダの暗号車、富士通が基盤開発」

<以下引用>
2018/03/16
[特報]トヨタ、19年に電子基盤刷新 全車に暗号導入
清水 直茂=日経 xTECH/日経Automotive

 トヨタ自動車が、2019年に発売する車両から電子プラットフォーム(基盤)を刷新することが日経 xTECH/日経Automotiveの取材で分かった。グループのほぼ全車両が対象。自動運転技術の本格導入に備える。通信データ量の増大に対応することに加えて、ハッカーによる車への攻撃を防ぐ。

 トヨタグループのうち、日野自動車以外のトヨタとレクサス、ダイハツ工業の乗用車に順次、次世代の電子基盤を採用していく。3ブランド合計で、2017年の世界販売台数は1000万台を超える。

2018-3-18日経1 
トヨタが試作した自動運転車(出所:トヨタ)

 電子基盤は、通信ネットワークやセンサー、アクチュエーターなどで構成する。車両の全ての電子部品を通信で連携し、ソフトウエアで統合制御するクルマの中核だ。次世代基盤では高速な通信ネットワークを採用した上で、セキュリティーを大幅に高める。

 “つながるクルマ”の普及が導入を後押しする。自動車のエンジンやブレーキなどの電子制御ユニット(ECU)間の通信に、暗号技術を採用してセキュリティーを高める。通信データが改ざんされていないことを確かめられる。第三者が無線通信経由で“つながるクルマ”に偽データを送り、エンジンやステアリングなどを遠隔操作するのを防ぐ。

 ECU間のデータのやり取りに、ブロック暗号「AES」に基づく共通鍵暗号方式のメッセージ認証(CMAC)を採用した。暗号鍵は共通鍵を意味し、正規のECUだけに組み込む。共通鍵のない相手のメッセージを判別できる。第三者が車載ネットワークに偽メッセージを送りにくくなる。

20年から日米全車に通信機能

 トヨタは、2020年に車載通信機(DCM:Data Communication Module)を、日本と米国で販売するほぼ全ての乗用車に標準搭載する計画を掲げていた(関連記事)。2019年の電子基盤の刷新に合わせて、DCMの新世代品を投入する。

 かねて、自動車のセキュリティーは低かった。現状の電子基盤のままでDCMを大量に導入していくと、ハッカーにとって格好の標的になりかねない。“つながる自動運転車”が狙われると、重大事件につながり得る。新しい電子基盤に暗号技術を採用することは、自動運転車の本格投入に欠かせなかった。

 今や自動車の新機能の大半は、電子やソフトの技術が基になる。車両の部品コストのうち、半分近くが電子部品関連で占めるとされる。自動運転技術が進むと、さらに増える可能性が高い。電子基盤の刷新は、トヨタが今後投入する全車両の競争力を左右する。

2018-3-18日経2 
テスラ「モデルS」をハッキングする様子(出所:Cloudflare)

 自動車にハッカー対策が求められる端緒になったのが、トヨタだった。2013年、米国のセキュリティー技術者が「プリウス」をハッキングしたことは世界に衝撃を与えた。その後も、多くの車両で脆弱性が発覚(関連記事1、2)。2015年には、欧米フィアット・クライスラー・オートモービル(FCA)が巨額のリコールに追い込まれた(関連記事)


2018/03/16
[特報]ホンダも車に暗号、トヨタと同年量産
清水 直茂=日経 xTECH/日経Automotive

 ホンダが、2019年に量産する車両から暗号技術を採用することが日経 xTECH/日経Automotiveの取材で分かった。ハッカーによる車の乗っ取りを防ぐ。トヨタも、同年から量産車に暗号技術を搭載する。“つながるクルマ”の普及をにらみ、日本の自動車産業全体を巻き込んだ車のハッカー対策が始まる。

 ホンダが導入するのが、ステアリングやブレーキなどの部品間の通信に使う暗号鍵を安全に生成し、部品メーカーの工場に送信する「鍵管理センター」と呼べるもの。基本機能はトヨタと同じとみられる。ホンダは、トヨタの約1年後となる2017年末に開発に着手。2018年内に鍵管理センターを完成することを目指す。

 暗号鍵は、ステアリングやブレーキなどを制御するECU(電子制御ユニット)に搭載する。トヨタと同様に、ECU間のデータのやり取りに、ブロック暗号「AES」に基づく共通鍵暗号方式のメッセージ認証(CMAC)を採用する。

 暗号鍵は共通鍵を意味し、正規のECUだけに組み込む。共通鍵のない相手のメッセージを判別できる。第三者が車載LANに偽メッセージを送り、ブレーキやステアリングなどを遠隔操作するのを防げる。


2018/03/16
[特報]トヨタとホンダの暗号車、富士通が基盤開発
清水 直茂=日経 xTECH/日経Automotive

 トヨタ自動車とホンダが2019年からクルマに採用する暗号技術の基盤開発を、富士通が手掛けたことが日経 xTECH/日経Automotiveの取材で分かった。国内大手2社の採用で、富士通の基盤が日本における車のハッカー対策の事実上の標準になる。

 2社の決断が、他の日系メーカーに波及する可能性は高い。トヨタと資本関係があるSUBARU(スバル)が、富士通製の採用を検討する。トヨタと米国で共同工場を造るマツダも続く可能性がある。日系自動車メーカーの暗号技術基盤を、富士通がほとんど一手に担いそうだ。

 トヨタとホンダは、車の部品間の通信に使う暗号鍵を安全に生成し、管理する「鍵管理センター」と呼べるものを構築する。2社の暗号鍵の生成・管理基盤を富士通が手掛けた。

 鍵管理センターは、富士通のサーバー「PRIMERGY(プライマジー)」で構築する。仏タレス(Thales)が最近買収したICカード大手ジェムアルト(Gemalto)の暗号化基盤を搭載する。

世界でボッシュ子会社に挑む

 国内を制したと言える富士通にとって、今後の課題は海外展開だ。自動車に暗号技術を採用する取り組みは、欧米勢が先を行く。独フォルクスワーゲン(Volkswagen)や米GMなどが鍵管理センターを構築済みだ。日本以外の主要自動車メーカーの鍵管理センターを手掛けるのが、独ボッシュ子会社のイータス(ETAS)である。トヨタとホンダの採用をてこに、富士通は世界でETASに挑む。

 ETASは2012年に自動車のセキュリティー技術に強い独エスクリプト(ESCRYPT)を買収。車のセキュリティー標準規格の策定で、強い影響力を発揮する。

 一方で富士通は、トヨタ子会社のトヨタIT開発センターと共同で、「TPM(Trusted Platform Module)」と呼ばれる規格の開発に力を注いできた(関連記事)。富士通はトヨタとタッグを組んで、セキュリティー技術の世界標準をドイツ勢から奪いにかかる。

 TPMは、業界団体であるTCG(Trusted Computing Group)が策定した仕様。米インテル(Intel)や同IBM、同マイクロソフト(Microsoft)、富士通などが2003年にTCGを設立し、2015年3月にTPMの自動車版を策定した。トヨタは2012年にTCGに加わっていた。

<引用終り>


大事なことが後ろのほうにこっそり書いてあるのがお分かりだと思う。
① トヨタとホンダがクルマの暗号通信技術で共同歩調をとった。提携とは言っていないし発表もないが、まあそれに近いものと思う。

② 競争相手はドイツのボッシュグループ。
  つまり世界を二分する大競争時代になったという事だと思う。

大変な激動に時代という事が分かりますね。
  1. 自動車
  2. TB(0)
  3. CM(0)

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