2017-09-13 15:43

EVマンセー報道への疑問

 最近自動車のトレンドとして電気自動車(EV)を取り上げることが多い。しかも大抵は電気自動車はすんばらしい~、こんな報道である。しかもお決まりは「日本は遅れている、ヨーロッパや中国を見習え」と結んでいる。しかしこれは日本の駄マスゴミ(騙すゴミ)特有のマヤカシ報道だ。
そんな事を裏の桜さんのブログにコメントとして書いた。
http://sakuraura.blog.fc2.com/blog-entry-4366.html
http://sakuraura.blog.fc2.com/blog-entry-4369.html

詳細は上掲ブログを見ていただきたいが、ここで今電気自動車の中古車価格が暴落していることをWSJが取り上げていると書いた。それでその記事を紹介したいと思います。
尚この記事は少々古く2年前のものですが、参考になります。

<以下WSJより引用>

米で電気自動車の中古価格が暴落-日産リーフなど
By Christina Rogers
2015 年 2 月 27 日 19:32 JST 更新

 米ジョージア州アトランタの自動車販売業者パット・ホーバン氏の店舗では過去3年間、日産の電気自動車(EV)「リーフ」が人気商品だった。月額のリース料金が安いことが寄与した。しかし、ガソリン価格が安くなる中で、リース契約が満了を迎えるリーフは悩みの種になりつつある。

 ホーバン氏はリース契約の満了に伴い、向こう2年間にわたり月に100―150台のリーフが自身の経営する「キャピトル・シティ・ニッサン」に返却されると見込んでいる。だが中古のリーフへの需要はあまりない。

 ガソリン価格が1年前から33%下がり、購入者のEV熱が冷めるなか、一部の自動車メーカーはEVやプラグインハイブリッド車(PHV)について、大幅な値引きをしたり、魅力的なリース条件を提示したりしている。

 日産は2013年にリーフの新車価格を6400ドル(約76万円)引き下げたが、今では、新車のリーフを月額199ドルでリースすることも可能なほか、3500ドルのキャッシュバックに加え72カ月間のローン金利免除といった販売奨励策を講じている。

 購入者はまた、リーフの新車1台の購入につき、連邦政府から7500ドルの価格控除を受けられる。このため、中古車を求める理由がほとんどないほか、高価なバッテリーを交換しなければならないかもしれないことを懸念する向きもある。ホーバン氏は「中古のリーフはあまり売れていない」と述べ、「消費者は新車をより安くリースできるだけに、中古を買おうという気に全くならない」と話し た。

2012年型の電気自動車の価格推移
2017-9-13電気自動車の中古車価格暴落 
 この結果、リーフやゼネラル・モーターズ(GM)の「シボレー・ボルト」などプラグインEVの中古車価格は低下している。これは代替燃料車の販売を増やそうとしている自動車メーカーにとって新たな障害になっている。

 全米自動車販売業協会(NADA)の「中古車ガイド」によると、他のEV(フォード・モーターの「フォーカス」やトヨタの「プリウス」といったPHVを含む)の中古車価格もリーフと同じようなペースで下がっており、14年の平均下取り価格は車種によって22〜35%下がった。これによると、プラグインEVの下落率は比較可能なガソリン車のそれの2倍近くに達している。

 中古車ガイドによると、例えば昨年12月と今年1月の2012年型リーフの競売における平均販売価格は約1万ドルと、当初の定価の約4分の1で、前年からは4700ドル下がった。1月の3年前の型のボルトの競売における平均販売価格は1万3000ドルと、連邦政府の税控除分を差し引いた4万ドルから下がっている。

 インターネット中古車購入サイトCarlypsoの共同創設者のクリス・コールマン氏は、「これらの車の転売価格は崩壊している」と述べ、「中古車の価値を考えると、絶対にお得だ」と話した。

 このトレンドはハンス・サベリオさんのような人にとっては朗報だ。サベリオさんは最近、2台目の車を探しに行った。1台目としてジャガー・ランドローバーのSUV(多目的スポーツ車)「レンジローバー」を所有するサベリオさんは、1万5000ドルという価格が付いた走行距離1万1000マイルの2013年型リーフを見つけた。価格は新車時の定価の半額にも満たない。

 サベリオさんは「かなりの車を見て回ったが、リーフが飛び抜けて安かった。2万1000ドルから2万2000ドルはすると思っていた」と話した。
<引用終り>

新車を買ったら、わずか三年で中古車価格が三分の一!、これではユーザーから見放されるのは間違いない。
勿論これはアメリカだけの問題ではなく、日本でも同様だ。そして中古車市場には売れないリーフが在庫として積みあがっているそうだが、なぜか駄マスゴミ(騙すゴミ)は触れるのを避けているようだ。

これは一般ユーザーのブログ記事
http://www.sekkachi.com/entry/nissan_LEAF_demerit

そしてこれは評論家国沢光宏の記事
電池寿命に不安。電気自動車の中古価格が暴落中!
(尚私はこの国沢光宏なる評論家、言っていることが軽薄で、どうにも信用しがたい人物とみているのだが、この記事はまともと思い紹介しました)


幸いニッサンリーフは今まで販売台数は多くない。だから未だ問題が大きくなっていないが、此れから販売台数が増え、廃車になる台数が増えるとき、廃棄バッテリーの処理問題が大きくなると思う。ニッサンのことだからよもや何も考えていないとは思えないが、これから大丈夫なんだろうか、気になるところです。

最後に一つこれだけは強調したいこと。日本はハイブリッドで欧州より20年先行しています。
欧州が「ハイブリッドなんか駄目だ、ディーゼルがクリーンですんばらしい」と言っていた頃、その環境問題を分かって、ハイブリッドをトヨタとホンダで推進してきました。
ハイブリッド(の内でも「ストロング・ハイブリッド」)はエンジンを止めればそのまま電気自動車になります。だから電気自動車の必要な要素は全てハイブリッドで研究している訳で、日本が欧州に後れを取っている訳ではありません。

もう一つ、今月日産はリーフのモデルチェンジを発表しました。この内容は私も良く分からないので論評しませんが、日産は売りっぱなしではなく、お客さんから最後廃車になるまで愛用されるよう、しっかり面倒を見て欲しいともいます。ゴーン流の金儲けにはつながりませんが、これがビジネスの王道だと思います。
江戸時代の近江商人は「三方よし」をモットーにしていまして、松下イズムになりました。
三方よしとは
買い手よし
売り手よし
世間よし  です。
この世間よしを忘れた事例がVWの排ガス不正問題でした。

もう一つ付け足し、ニッサンのことを大分批判的に書きましたが、ゴーンの功績は大変大きいと思っています。その最大のモノは「川又克二元社長、現日産労連の塩路一郎元会長」が作り上げた悪しき伝統を打ち破ったこと。これからゴーン流から脱却し、新しい未来を開いてほしいと思います。

  1. 自動車
  2. TB(0)
  3. CM(2)

コメント

エントリの紹介ありがとうございます

こんにちは。


産経デジタルが運営している「iRONNA」で・・・


日本人がiPhoneをつくれない理由
http://ironna.jp/theme/511


というテーマを扱っていました。


確かにそうなのかもしれません。しかし、こちらのエントリにてご指摘されていた「ルノーグループ(日産と三菱自動車を傘下にした)のやり方と、アップルのやり方は、どこからか優れた技術をかき集め、組み立てているだけ、としか見えません。いや、優れた「発想」を実現するために、根こそぎ刈り取っている、というのが正確でしょうか?

あの電気自動車の雄?「テスラ」も同じでしょう。だから、電気自動車は優れている、と掲げながら肝心のところは、電気を使い始めた頃と変わっていないようにしか見えない。ただ、デジタル技術の進歩により、電気を使い始めた頃より電気の扱い方が巧みになった、というところでしょう。

このようなことを、果たして「ものづくり」とか「技術」と呼べるものなのでしょうか?

ご紹介していただいた私自身のエントリを記しながら、そしてこちらのエントリを拝見し、そんなことを思ってしまいました。
  1. 2017-09-13 20:56
  2. URL
  3. 裏の桜 #-
  4. 編集

Re: エントリの紹介ありがとうございます

> こんにちは。
>
>
> 産経デジタルが運営している「iRONNA」で・・・
>
>
> 日本人がiPhoneをつくれない理由
> http://ironna.jp/theme/511
>
>
> というテーマを扱っていました。
>
>
> 確かにそうなのかもしれません。しかし、こちらのエントリにてご指摘されていた「ルノーグループ(日産と三菱自動車を傘下にした)のやり方と、アップルのやり方は、どこからか優れた技術をかき集め、組み立てているだけ、としか見えません。いや、優れた「発想」を実現するために、根こそぎ刈り取っている、というのが正確でしょうか?
>
> あの電気自動車の雄?「テスラ」も同じでしょう。だから、電気自動車は優れている、と掲げながら肝心のところは、電気を使い始めた頃と変わっていないようにしか見えない。ただ、デジタル技術の進歩により、電気を使い始めた頃より電気の扱い方が巧みになった、というところでしょう。
>
> このようなことを、果たして「ものづくり」とか「技術」と呼べるものなのでしょうか?
>
> ご紹介していただいた私自身のエントリを記しながら、そしてこちらのエントリを拝見し、そんなことを思ってしまいました。




情報有難う御座います。
難しい疑問ですね。実は私は一昨日夜叔父が死去しまして、今日葬儀が終わって、やっとコメントも考える時間が出来たところ。
そんな事で回答が遅れました。恐縮です。

実は裏の桜さんのこの疑問、私も考え続けているのですが、結論は良く分からない(笑)。
でもはっきりしていることはアメリカ経済は1990年代に入ってまったく変質してしまいました。日本が失われた20年と言っていますが、実は「アメリカも偽りの繁栄の20年」、株が上がって繁栄しているように見えますが、実は国民の生活は苦しくなるばかり。そう思っています。またこの偽りの繁栄はアメリカと中国の二人三脚で作り上げたものと思っています。
(この道筋の中にトランプ現象がある)

こんな背景の中にiPhoneの成功がある訳で、多分何年か先にみんなが目を覚ました時、あの時見た夢は何だったんだろう。こうなると思います。
私の考えることが色々あるのですが、丁度いい問題提起をいただいたので、もう少し考えてみようかと思います。
書きたいことは「では日本人一人一人がどうすればいいか」、そんな処方箋が書ければ最高ですが、さてどうなりますか。
  1. 2017-09-14 18:46
  2. URL
  3. 短足おじさん二世 #-
  4. 編集

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する