2017-08-05 17:46

自動車の電動化に思う事

 最近自動車の電動化が喧しい。一つはアメリカでのテスラをはじめとする電気自動車の動き。そしてもう一つは欧州の自動車電動化加速である。

そして今月、トヨタとマツダが資本提携に踏み切った。

<以下ロイターより引用>
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170804-00000075-reut-bus_all
「海図なき戦い」へ協業強化 トヨタ・マツダ両社長が提携会見
8/4(金) 20:53配信 ロイター

[東京 4日 ロイター] - トヨタ自動車の豊田章男社長とマツダの小飼雅道社長は4日、米合弁工場建設や電気自動車(EV)共同開発などを柱とする資本業務提携について会見した。豊田社長は自動車業界では異業種からの参入で「前例のない海図なき戦いが始まっている」とし、今回の提携を勝ち残りのための戦略であると強調。小飼社長も「新たなプレーヤーと協調、競争しながら独自ブランドを築き上げる」と語った。
・・・以下略、詳細はリンク先参照ください・・・
<引用終り>


 実は電気自動車の歴史は古い。20世紀初頭の自動車黎明期にはガソリンエンジン車より持て囃された時代もあった。その頃も現在も同じで電気自動車は運転は簡単、排ガスもなく音も静か。だからアメリカでは有閑マダムのチョイ乗り用に人気があった。しかしその後ガソリン自動車が普及し、消えていった。

電気自動車のいい点は昔と同じ、運転は簡単、排ガスは綺麗、音も静か、ここまではいい。
欠点は航続距離である。問題はバッテリーの性能が自動車の要求する性能に満たない事。

まあ、こんな事なのだが同じ車でもフォークリフトは電動化が進んでいる。
これは4年ほど前のデータだが

2017-8-5フォークリフトの電動化率1 
この図を見ると、フォークリフトは国内販売台数の約55%が電動フォークリフト。
しかしその内訳をみると、その使い方が良く分かる。

この図はフォークリフトのトン数別の動力の状況

2017-8-5フォークリフトの電動化率2 

1トン未満の小さなフォークリフト、これは小さな倉庫や工場で使われているが、95%が電動式だ。
しかし大きくなると電動式の比率が激減してくる。3トン以上では電動式は10%程度、中でも5トン以上に限れば殆どディーゼル式が主流だ。
これは大きなフォークリフトは戸外で使う事が多いので、融通の利くガソリンやディーゼル式が増えてくるのだろう。


実は私はタイ時代に工場内のフォークリフトの電動化を推進してきた経験があり、電動車の利点も欠点もしっかり体験した。
一寸そんな思い出を書いてみたい。

先ず電動車のいい点。
勿論運転が簡単、音も静か、排ガスもない、これに尽きるが、音が静かすぎて工場内では危ないこともあった。だから「キンコン、キンコン」と音がするようにもしたが、まあこれはご愛敬。

欠点はバッテリーの充電に時間がかかること。
ガソリン車なら携行缶にガソリンを入れておけば、ガス欠したら補給すればいい。ガソリンが無くなっても運転手が買いに走ればいい。
しかしバッテリーは充電に時間がかかる。
工場の操業当初は仕事も少なく、フォークリフトは昼間使って夜充電、こんなサイクルで仕事をしていたので何の支障もなかった。しかし仕事が増えてきて夜遅くまで残業するようになると充電が間に合わなくなる。夜勤をしようとするとまったく充電時間がないのでフォークリフトが足らなくなる。

当たり前のことだがフォークリフトが電欠すると悲惨である。重いものを持ち上げるのが仕事なので当然乍ら重い。そんなものがどこかで止まると一人や二人で押して動くものではない。ほかのフォークリフトを持ってきて押すしか手がない。
そしてフォークリフトが使えないと、重いものを何人かで人海戦術で運ぶしかない。

こんなことでどんどんフォークリフトの台数を増やしていったが、それでも足らなくなった。そこで全部のフォークリフトにバッテリーをもう1個ずつつけ、一つが充電中に別のバッテリーで作業をさせるようにした。
そうすると何台ものバッテリーを置く充電スタンドが必要になり、バッテリー積み替え用のクレーンが必要になり、おまけに充電中に少量の水素が発生するのだが、そのツンツンする臭いが有害ではないかとの噂が出始めたり・・・。

冒頭のフォークリフトの動力別のグラフで小さなものは殆ど電動化しているのに大きいものは全く電動化が進んでいない。これこそ電気自動車にも共通する課題である。

電気自動車はごく狭い範囲を走らせるなら、大変使いやすく便利。逆に遠くに出かけるには全く不向き。高速道路を走るなどと言うのは全く苦手という事である。

もう一つ、バッテリーは化学変化を電気に変えるものなので、温度とか使い方で容量が変わる。携帯電話のバッテリーで以前よく問題になったのと同じだ。
だから、昼間なら全く問題ない距離を雨の夜(つまりライトをつけ、ワイパーを回し)運転すると電欠になったりする。
尚フォークリフトの所でも書いたが、電気自動車は重く大きなバッテリーを積んでいるので重い。電欠したらレッカー車で引っ張っていくしかない。これが昔も今も電気自動車の普及を妨げている最大の問題だ。

大変いい事例がある。アメリカの電気自動車「テスラ」だ。

これは「テスラ・ロードスター」
2017-8-5テスラロードスター 

テスラが最初に作ったクルマがこれ、ロードスター、つまりオープンカーだ。
こんな車なら冬の雨や雪の夜に遠出をしようとする人はいない。ヒーターやワイパー、ライトをつけて走るような環境なら、別の普通の車に乗ればいいという事である。
つまり、電気自動車の一番の弱点を車そのもので避けてしまっている、これも一つの手だろう。


トヨタとマツダの資本提携での記者会見で、豊田社長が「前例のない海図なき戦いが始まっている」と言っていたのは、こんな使い方に合わせたクルマ造りのことも含まれているのではないだろうか。

  1. 自動車
  2. TB(0)
  3. CM(16)

コメント

凹凸

資本提携とは言葉の遊戯、現実はマツダがトヨタに吸収合併されるということですね。マツダが自社開発できないハイブリッド・モーターを買い付けたことが今回の事態のシグナルになっていたのだと今では思いあたります。
しかしかってのように外資に買われるよりはトヨタの方がずっとましです。マツダのコンセプトはドイツ車に近くドイツでも非常に人気があります。わたしもMazda2をすでに10年乗り続けています。こんなことは初めてです。信頼性は非常に高く家内は次もマツダにしようといっています。このような企業姿勢が今後も変化しないことを望むばかりです。
さてEVですが高速遠距離走行が多いドイツにおいては現状ではEV化は無理でしょう。一回の充電で300キロちょっとしか走れないのでは話になりませんし、充電に時間がかかりすぎるし充電できるインフラ整備も容易ではないでしょう。むしろ燃料電池車のほうが希望が持てます。水素補給するインフラ整備の方が容易に思われます。しかし充電にしてもどこかで発電しなければならないわけだし、水素を生産するにも電力が必要です。
一方石油が枯渇するというのがデマであった事は徐々に拡散しつつありますし、環境保護の面でもディーゼルが駆逐されれば欧州では大きく改善するでしょう。むしろ石油を綺麗に使う方向へ舵をきるのが正常運転だと思います。
  1. 2017-08-06 17:20
  2. URL
  3. 丸山光三 #54oMcB6U
  4. 編集

Re: 凹凸

> 資本提携とは言葉の遊戯、現実はマツダがトヨタに吸収合併されるということですね。マツダが自社開発できないハイブリッド・モーターを買い付けたことが今回の事態のシグナルになっていたのだと今では思いあたります。
> しかしかってのように外資に買われるよりはトヨタの方がずっとましです。マツダのコンセプトはドイツ車に近くドイツでも非常に人気があります。わたしもMazda2をすでに10年乗り続けています。こんなことは初めてです。信頼性は非常に高く家内は次もマツダにしようといっています。このような企業姿勢が今後も変化しないことを望むばかりです。
> さてEVですが高速遠距離走行が多いドイツにおいては現状ではEV化は無理でしょう。一回の充電で300キロちょっとしか走れないのでは話になりませんし、充電に時間がかかりすぎるし充電できるインフラ整備も容易ではないでしょう。むしろ燃料電池車のほうが希望が持てます。水素補給するインフラ整備の方が容易に思われます。しかし充電にしてもどこかで発電しなければならないわけだし、水素を生産するにも電力が必要です。
> 一方石油が枯渇するというのがデマであった事は徐々に拡散しつつありますし、環境保護の面でもディーゼルが駆逐されれば欧州では大きく改善するでしょう。むしろ石油を綺麗に使う方向へ舵をきるのが正常運転だと思います。



貴重なご意見、有難う御座います。
今回のトヨタとマツダの提携ですが、500億円の相互出資ですから、マツダがよくよく困らない限り吸収合併まではいかないでしょう。トヨタは自主独立で頑張っているメーカーには陰ながら応援することはあっても吸収しようとはしません。
最近ではスバルがそうですが、昔からトヨタには最近グループに入ったメーカーほど技術力が高い、こんな評価をしています。
例えば日野、ダイハツ、スバル(富士重工)がそうですが、その昔の関東自動車とか、そんな会社の評価から続いています。
ですから、スバルもマツダも自社の方針でやってゆくでしょう。

それからトヨタは他のメーカーが困っている時には結構援助しています。例えば災害で部品メーカが被害を受けた時などです。一番有名なのが阪神大震災で神戸の部品メーカーが大被害を受けた時。トヨタは保全マン約300人を復旧応援部隊として派遣しました。そしてどこから手を付けたか、「一番遠くて困っているお得意さんは何処だ、そのメーカー用の生産ラインから修理する」、こんな方針を出しました。最初がマツダでした。マツダ向けの生産ラインが復旧したら次はホンダでした。
このやり方は東日本大震災でも全く同じでした。
ですから、今後ともマツダは自主独立で行くでしょう。それにマツダの技術力はトヨタも高く評価しています。

実は数日前、マツダの私の友人(私のタイ時代からの友人です)と話をしました。今マツダは元気いっぱいですね。

所で電気自動車が高速長距離走行には向かない、これはご指摘の通りと思います。その上でもっと厄介なのが満充電での可能走行距離が使用条件で大きく変わる、これが一番厄介です。ドイツのように冬が長い地域では、外気温が下がるだけで可能走行距離が変わる。更にワイパーやライト、ヒーターなどを使えばもっと可能走行距離が変わる。これは致命傷でしょう。

私が今一番心配しているのはドイツの技術力がクリーンディーゼルだの風力や太陽光などの再生可能エネルギーだのと、技術の本質から外れてきていることです。世界に冠たる技術立国ドイツはどうしてしまったのでしょう。

これからの王道は、ご指摘の通り『石油を綺麗に使う方向』、これで決まりだと思いますね。
  1. 2017-08-07 09:40
  2. URL
  3. 短足おじさん二世 #-
  4. 編集

日本より移動距離が長いのにEVが流行るかな~?
バッテリーのブレイクスルーでもあれば別だが
今の所、リチュームポリマーが有力だけど、変形発火するからね
しかも充放電を繰り返せばバッテリーの劣化はエンジンの比ではないし
メモリー効果も少なからず無視出来ない
  1. 2017-08-07 09:46
  2. URL
  3. 七紙 #a0J2.lfM
  4. 編集

結局電動自動車の問題は電池の性能によると言う事でしょう?
 
 優秀な電池が開発されて、短時間で大量の電力が蓄えられるようになれば、これほど便利な自動車はないのです。

 これは自動車メーカーと言うより電池メーカーがカギを握っているのでは?

 もっともそういう超強力短時間充電可能電池が出来たら、他の家電にも応用できるので、電池を制したメーカーが全ての家電と自動車を支配する事になるのでは?
  1. 2017-08-07 09:52
  2. URL
  3. よもぎねこ #-
  4. 編集

To:七紙 さん

> 日本より移動距離が長いのにEVが流行るかな~?
> バッテリーのブレイクスルーでもあれば別だが
> 今の所、リチュームポリマーが有力だけど、変形発火するからね
> しかも充放電を繰り返せばバッテリーの劣化はエンジンの比ではないし
> メモリー効果も少なからず無視出来ない



> 日本より移動距離が長いのにEVが流行るかな~?
これは全く逆でありまして、移動距離が長いのは圧倒的に電気自動車が不利なんです。
特に曲者が温度、低温にも高温にも弱いんですね。

そして私に分からないのが、こんなEVの欠点など100年も前から分かっていて、どうして今EVマンセーをするのか、ここが最大の疑問です。
  1. 2017-08-07 11:45
  2. URL
  3. 短足おじさん二世 #-
  4. 編集

To:よもぎねこさん

> 結局電動自動車の問題は電池の性能によると言う事でしょう?
>  
>  優秀な電池が開発されて、短時間で大量の電力が蓄えられるようになれば、これほど便利な自動車はないのです。
>
>  これは自動車メーカーと言うより電池メーカーがカギを握っているのでは?
>
>  もっともそういう超強力短時間充電可能電池が出来たら、他の家電にも応用できるので、電池を制したメーカーが全ての家電と自動車を支配する事になるのでは?



その通りなんです。そして電池は年々進歩していますが、しかし普通のガソリン車並みになるまでには今の技術の延長線上では無理でしょう。例えばハイブリッドカーのプリウスは満タンならうまく走れば1000キロ走れます。こんな車が普及したおかげでガソリンスタンドが3割以上廃業しました。
これに対し電気自動車はゴルフ場のカート程度の使い方からあまり進歩していないのが実態です。

バッテリーの進化ですが、自動車に普通に使えるようになるには大技術革新が必要で、各メーカーとも若し他社が成功したら自分らは生き残れない、こんな危機感で開発していますが、まあ、難しいでしょう。
しかし日本も油断は禁物、新しい技術革新が待たれます。
  1. 2017-08-07 12:13
  2. URL
  3. 短足おじさん二世 #-
  4. 編集

妻は三菱のアウトランダーに乗っています。ものすごく気に入っているようで、乗り心地はレクサスを凌ぐとも言っています。
空気リチウム電池が実用化されれば、1回の充電で1000キロを走行できる電気自動車も開発されるのではないかと思います。
電気自動車の時代は確実に来ると予想しています。
その時にトヨタとマツダの提携です。確かにトヨタはマツダよりもはるかに大きい企業であり、これはマツダがトヨタの傘下に入ったと考えられるかもしれません。しかし、吸収合併とは少し違うように思います。
この提携の核は、マツダのスカイアクティブの技術であることは間違いないはずです。
電気自動車が話題になっている今になってなぜ提携なのか。なぜスカイアクティブなのかを考えますと、つまりスカイアクティブを超える技術はないからです。
ヨーロッパの排ガス規制は二酸化炭素に集中しており、NOxは等閑視されているのは周知です。これは、初めからディーゼルに有利なように仕組んだのです、間違いなく。おかげでパリやロンドンは黒ずんだ街になってしまいました。
しかし、さすがにこの大都市の惨状を無視するわけにもいかなくなったということでしょう。
今後スカイアクティブを超えるエンジンは、出るとしてもマツダからであり、出ることはないとトヨタが考え、研究開発費の削減に何としてもマツダの技術が欲しかったということではないでしょうか。
なぜマツダの技術が必要なのか。それは、今後ヨーロッパが排ガス規制の見直しを迫られると思いますが、その時の対応策として、#1ディーゼルを止めてガソリン車にする、#2電気自動車に替える、#3ディーゼルのハイブリッドにする、#4NOxを極限まで低下させたディーゼルを開発する、の四つしかないように思います。
現実的にはハイブリッドが一番の選択肢かもしれないと思われます。その時、できるだけトヨタに不利になるような規制の仕方をして来るに違いありません。その場合の返し技としてスカイアクティブが必要になるのではないかと勘ぐりを入れている次第です。
いずれにしろドイツは、自動車の排出ガス抑制技術の分野ですでに日本に敗北しています。そこでそのために発生した費用(わざわざ日本車を排除するためにかかる費用とは感じられない費用)をヨーロッパ全体に負担させようという魂胆ではないかと思っています。
  1. 2017-08-07 12:40
  2. URL
  3. #wM6nolEE
  4. 編集

つい名前を忘れました。

上記の投稿は私の投稿です。
  1. 2017-08-07 12:44
  2. URL
  3. 縄文人 #-
  4. 編集

テスラには熱心な支持者、ファンがいますからね

こんにちは。


この電気自動車の話、その国々の個々の事情もあると思うのです。そして、丸山さんが指摘されていた様に【一方石油が枯渇するというのがデマであった事は徐々に拡散しつつありますし】という化石燃料の様々な事情があると思うのです。

そこら辺を見落とす、というか見誤ると、今現在の無作為とも言える「電力政策」「エネルギー政策」の二の舞になると思うのです。

ただ、宣伝というか、戦略というか、その様なことに長けている「テスラ」というメーカーがこの分野を引っ掻き回していますので、既存の自動車メーカーは大変なんだろうと思います。しかも、この「テスラ」には、もはや「信徒・信者」と呼んでも過言ではない、熱心な支持者、ファンがいて、その支持者やファンたちがテスラという車の短所部分をわからなくしている様です。

そして、短足様には釈迦に説法でありますが、自動車産業こそ最もグローバル化が進んだ業界です。トヨタの日本仕様のランクルシリーズ、レクサスシリーズにも「牽引」のための「ヒッチメンバー」が標準装備となったことでもそれがわかるというものです。そのことを頭に入れて、電気自動車のことを考えねばならないと思います。
  1. 2017-08-07 17:03
  2. URL
  3. 裏の桜 #-
  4. 編集

小生は現在某高速道路会社の某施設の設備管理をやてるのですがテスラに関してはなかなかに面白い経験をさせていただいてます。あんな車普及させてはいけないねというのが現在の心境です。

こちらには電気自動車用の急速充電設備があります。結構ごついケーブルとコネクタからなるものですが、これ基本が三相交流220V120Aという相当な要領です。これがリーフやアウトランダー、テスラの一昨年のモデルまでなら余裕で給電が可能でした。ところがテスラが去年出したモデル3というのがあるのですが、これがとんでもない化物でした。

モデルにもよるようですが小生が相手したのはどうやら電池強化タイプであったらしく容量が65Kwhもあるものでした。もちろんそんなことは知らずこちらも7月末の暑い昼休みに当たり前の充電の対応をしたのですが、とんでもないことになりました。ほとんど容量いっぱいで充電し続けるのです。細かい計算は省きますがこれが直流400V100Aで一時間に渡って充電し続けるのです。65%くらいの充電で40Kwhに達しました。細かいことは言えませんが夏の暑い時期なので完全にデマンドオーバーしました。普通はわからないでしょうがこれは契約違反の罰金の対象になり電気代が月ウン十万円上がることになります。正直こんな電池のおばけとは知りませんでした。

この施設の急速充電器、現在は国の政策で電気代自体はタダなのです。いやあ面食らいました。不要な換気や照明を消して対応しましたがとても間に合いません。こんな事初めての体験でした。どうやら前のモデルから電池の能力を7割強化したらしい。こちらは文句をいうことも出来ませんのでオーナーの方に、家庭での充電どうしてますか、と聞いた所とても家じゃやりきれないからほとんど昼間の急速充電器だと言ってました。

そりゃそうでしょう。家庭用の充電器は単相交流200V20A程度しかありません。満充にするのに16時間以上かかる計算です。電気自動車の信奉者は安い夜間電力を使うからいいんだとか言ってますが、そんなもの嘘です。相当数が昼間充電しなくてはなりません。しかも現在政策のためにタダです。こんな物一般に普及させたら発電所の増設は急務でしょう。

こんなもの普及させた日にはとんでもない電力が必要になるはずです。もの知ったふうな人はそんなことはない、優遇政策が終われば落ち着くとこに落ち着くと言ってますがどうでしょうが。車自体を作ることは難しくありません。しかし現行のままなら必ず反動が来ます。将来の電池はリチウム空気ではなくコストから見てナトリウム空気だと踏んでますが電池を改良すればするほど状況はおかしくなります。とにかくSF小説さながらの路上連続給電でも出来なければどうしようもないでしょう。

そして社会インフラ全体まで見て効率を考えると電気自動車というものは総合効率で果たしてこれから改良が加えられるエンジン技術と対抗できるでしょうか。HCCIとVRCを組み合わせるならばおそらくは熱効率50%なんてエンジンが可能になるはずです。これは現行のディーゼルを大きく上回りますから、これで持ってシリーズタイプのPHVにでもすれば効率でかなわないでしょう。一方はこれからインフラ整備が必要なのです。

そんなに明るいものとは思えないというのが現在の思いです。


  1. 2017-08-07 20:20
  2. URL
  3. kazk #cPv2SIBE
  4. 編集

テスラ ロードスター

テスラのロードスターを持っている人と話をしたことがあります。バッテリーが劣化して航続距離が短くなったので、最近は近所を走るときにしか使ってないそうです。

話は飛びますが、フォードがジャガーを買収したときにフォードを担当していた同僚から聞いた話です。フォードの役員にはカンパニー・カーがつくのですが、ジャガーを買収したとたんに殆ど全ての役員のカンパニー・カーがリンカーンからジャガーに変わったそうです。もちろんそのジャガーにはフォードの技術は一切使われていません。まあこんなもんです。
  1. 2017-08-08 03:11
  2. URL
  3. wannabers #-
  4. 編集

To:縄文人 さん

> 妻は三菱のアウトランダーに乗っています。ものすごく気に入っているようで、乗り心地はレクサスを凌ぐとも言っています。
> 空気リチウム電池が実用化されれば、1回の充電で1000キロを走行できる電気自動車も開発されるのではないかと思います。
> 電気自動車の時代は確実に来ると予想しています。
> その時にトヨタとマツダの提携です。確かにトヨタはマツダよりもはるかに大きい企業であり、これはマツダがトヨタの傘下に入ったと考えられるかもしれません。しかし、吸収合併とは少し違うように思います。
> この提携の核は、マツダのスカイアクティブの技術であることは間違いないはずです。
> 電気自動車が話題になっている今になってなぜ提携なのか。なぜスカイアクティブなのかを考えますと、つまりスカイアクティブを超える技術はないからです。
> ヨーロッパの排ガス規制は二酸化炭素に集中しており、NOxは等閑視されているのは周知です。これは、初めからディーゼルに有利なように仕組んだのです、間違いなく。おかげでパリやロンドンは黒ずんだ街になってしまいました。
> しかし、さすがにこの大都市の惨状を無視するわけにもいかなくなったということでしょう。
> 今後スカイアクティブを超えるエンジンは、出るとしてもマツダからであり、出ることはないとトヨタが考え、研究開発費の削減に何としてもマツダの技術が欲しかったということではないでしょうか。
> なぜマツダの技術が必要なのか。それは、今後ヨーロッパが排ガス規制の見直しを迫られると思いますが、その時の対応策として、#1ディーゼルを止めてガソリン車にする、#2電気自動車に替える、#3ディーゼルのハイブリッドにする、#4NOxを極限まで低下させたディーゼルを開発する、の四つしかないように思います。
> 現実的にはハイブリッドが一番の選択肢かもしれないと思われます。その時、できるだけトヨタに不利になるような規制の仕方をして来るに違いありません。その場合の返し技としてスカイアクティブが必要になるのではないかと勘ぐりを入れている次第です。
> いずれにしろドイツは、自動車の排出ガス抑制技術の分野ですでに日本に敗北しています。そこでそのために発生した費用(わざわざ日本車を排除するためにかかる費用とは感じられない費用)をヨーロッパ全体に負担させようという魂胆ではないかと思っています。



電気自動車ですが、大変素晴らしい面がある一方、航続距離など特有の欠点もある。それで私はこんな風に考えています。
多分、電気自動車はある部分は普及するでしょう。使い方は短距離が中心。そしてファーストカーにはならず、セカンドカー、サードカーとして使う。こうだと思います。
例えば四駆車がいい例です。四駆車は今では殆どのモデルに設定されていますが、販売される地域は他移動や東北などの寒冷地が中心。北海道では7割くらいが四駆ですが、私の住む愛知県ではごく少ない。でも隣の岐阜県の山間部に行くと四駆ががぜん増えてきます。雪道や凍結路では四駆、こんなことで使い方が変わるんだと思います。
EVもこんな風に使い方に応じて、最適なところで使うようになるのでしょう。

マツダのスカイアクティブは素晴らしいですね。トヨタがその技術が欲しいのはその通りでしょう。しかしスカイアクティブの中心技術、コモンレールですが、これはデンソーがやっています。ですからトヨタはその技術はどんなものか知っています。提携すればうまくいくでしょうね。

ドイツはクリーンディーゼルがインチキだとバレました。そしてハイブリッドを大慌てでやろうとしたのでしょうが、何せトヨタとは20年の遅れがある。これに追いつくのは至難の業と分かったので電気自動車に走ったというのが現状です。
この件はもう少し詳しく書いてみようかと思っています。
  1. 2017-08-08 15:39
  2. URL
  3. 短足おじさん二世 #-
  4. 編集

Re: つい名前を忘れました。

> 上記の投稿は私の投稿です。


了解しました。連絡有難う御座います。
  1. 2017-08-08 15:40
  2. URL
  3. 短足おじさん二世 #-
  4. 編集

Re: テスラには熱心な支持者、ファンがいますからね

> こんにちは。
>
>
> この電気自動車の話、その国々の個々の事情もあると思うのです。そして、丸山さんが指摘されていた様に【一方石油が枯渇するというのがデマであった事は徐々に拡散しつつありますし】という化石燃料の様々な事情があると思うのです。
>
> そこら辺を見落とす、というか見誤ると、今現在の無作為とも言える「電力政策」「エネルギー政策」の二の舞になると思うのです。
>
> ただ、宣伝というか、戦略というか、その様なことに長けている「テスラ」というメーカーがこの分野を引っ掻き回していますので、既存の自動車メーカーは大変なんだろうと思います。しかも、この「テスラ」には、もはや「信徒・信者」と呼んでも過言ではない、熱心な支持者、ファンがいて、その支持者やファンたちがテスラという車の短所部分をわからなくしている様です。
>
> そして、短足様には釈迦に説法でありますが、自動車産業こそ最もグローバル化が進んだ業界です。トヨタの日本仕様のランクルシリーズ、レクサスシリーズにも「牽引」のための「ヒッチメンバー」が標準装備となったことでもそれがわかるというものです。そのことを頭に入れて、電気自動車のことを考えねばならないと思います。



ご指摘の通り、テスラには強固なファンがいます。
本文に昔の電気自動車は「有閑マダムのチョイ乗り用」と書きましたが、この層が一番強力な支持者ではないかと思います。
ですからテスラは図体もでかく、べらぼーに高い。この高価さがみそになっているような気がします。クルマ1台やっと買える、こんな人にはテスラは手が出ません。そしてたった1台の車でどこにでも行く人にはテスラは向かないので乗ってほしくない。
この非関税障壁がテスラの高価さ、これではないかと思うのです。

それと電気自動車には特有の癖がありまして、例えば使用しなくてもバッテリーは自然放電する。こんな厄介な部分があるのですが、テスラを買う層は、家族だけでなく身近に使用人もいる。だから面倒なメンテの類は使用人にやらせればいい。
多分こう考えているでしょう。これなら話は分かるような気がします。
  1. 2017-08-08 15:54
  2. URL
  3. 短足おじさん二世 #-
  4. 編集

To:kazk さん

> 小生は現在某高速道路会社の某施設の設備管理をやてるのですがテスラに関してはなかなかに面白い経験をさせていただいてます。あんな車普及させてはいけないねというのが現在の心境です。
>
> こちらには電気自動車用の急速充電設備があります。結構ごついケーブルとコネクタからなるものですが、これ基本が三相交流220V120Aという相当な要領です。これがリーフやアウトランダー、テスラの一昨年のモデルまでなら余裕で給電が可能でした。ところがテスラが去年出したモデル3というのがあるのですが、これがとんでもない化物でした。
>
> モデルにもよるようですが小生が相手したのはどうやら電池強化タイプであったらしく容量が65Kwhもあるものでした。もちろんそんなことは知らずこちらも7月末の暑い昼休みに当たり前の充電の対応をしたのですが、とんでもないことになりました。ほとんど容量いっぱいで充電し続けるのです。細かい計算は省きますがこれが直流400V100Aで一時間に渡って充電し続けるのです。65%くらいの充電で40Kwhに達しました。細かいことは言えませんが夏の暑い時期なので完全にデマンドオーバーしました。普通はわからないでしょうがこれは契約違反の罰金の対象になり電気代が月ウン十万円上がることになります。正直こんな電池のおばけとは知りませんでした。
>
> この施設の急速充電器、現在は国の政策で電気代自体はタダなのです。いやあ面食らいました。不要な換気や照明を消して対応しましたがとても間に合いません。こんな事初めての体験でした。どうやら前のモデルから電池の能力を7割強化したらしい。こちらは文句をいうことも出来ませんのでオーナーの方に、家庭での充電どうしてますか、と聞いた所とても家じゃやりきれないからほとんど昼間の急速充電器だと言ってました。
>
> そりゃそうでしょう。家庭用の充電器は単相交流200V20A程度しかありません。満充にするのに16時間以上かかる計算です。電気自動車の信奉者は安い夜間電力を使うからいいんだとか言ってますが、そんなもの嘘です。相当数が昼間充電しなくてはなりません。しかも現在政策のためにタダです。こんな物一般に普及させたら発電所の増設は急務でしょう。
>
> こんなもの普及させた日にはとんでもない電力が必要になるはずです。もの知ったふうな人はそんなことはない、優遇政策が終われば落ち着くとこに落ち着くと言ってますがどうでしょうが。車自体を作ることは難しくありません。しかし現行のままなら必ず反動が来ます。将来の電池はリチウム空気ではなくコストから見てナトリウム空気だと踏んでますが電池を改良すればするほど状況はおかしくなります。とにかくSF小説さながらの路上連続給電でも出来なければどうしようもないでしょう。
>
> そして社会インフラ全体まで見て効率を考えると電気自動車というものは総合効率で果たしてこれから改良が加えられるエンジン技術と対抗できるでしょうか。HCCIとVRCを組み合わせるならばおそらくは熱効率50%なんてエンジンが可能になるはずです。これは現行のディーゼルを大きく上回りますから、これで持ってシリーズタイプのPHVにでもすれば効率でかなわないでしょう。一方はこれからインフラ整備が必要なのです。
>
> そんなに明るいものとは思えないというのが現在の思いです。



興味深い情報、有難う御座います。
この話を読んで最初に納得したことがあります。それは昨年秋、高速道路のサービスエリアにトイレ休憩で入ったらトイレの近くに急速充電気がありました。そこにめったに見かけないニッサン・リーフが充電していました。その時は単に珍しいというだけでしたが、充電代が無料とか格安とか、そんな事情があれば納得です。

それからこの話は大変貴重な体験談なので、機会を見て私も取り上げたい。その時は引用させていただきたいと思いますので、宜しくお願いします。なおその折は自己紹介の部分は、迷惑をかけるといけないので削除します。
宜しくお願いします。
  1. 2017-08-08 16:06
  2. URL
  3. 短足おじさん二世 #-
  4. 編集

Re: テスラ ロードスター

> テスラのロードスターを持っている人と話をしたことがあります。バッテリーが劣化して航続距離が短くなったので、最近は近所を走るときにしか使ってないそうです。
>
> 話は飛びますが、フォードがジャガーを買収したときにフォードを担当していた同僚から聞いた話です。フォードの役員にはカンパニー・カーがつくのですが、ジャガーを買収したとたんに殆ど全ての役員のカンパニー・カーがリンカーンからジャガーに変わったそうです。もちろんそのジャガーにはフォードの技術は一切使われていません。まあこんなもんです。



なるほど、興味深い話ですね。情報有難う御座います。
それからフォードの役員のカンパニーカーの話、これは私も似たような体験をしていますので分かります。
タイにはマツダとフォードの合弁会社がありまして、社長はマツダ出身の人でした。その人の乗っている車、当然マツダのクルマと思うじゃないですか。ところがその当時フォード傘下にあったボルボに乗っていました。大いに呆れたのですが、アメリカの本社でもそうなら仕方ないですね。
ジャガーの事例を聞いて、タイ時代の疑問が解けました。有難う御座います。
  1. 2017-08-08 16:14
  2. URL
  3. 短足おじさん二世 #-
  4. 編集

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する