2017-07-31 15:49

岩盤規制は切磋琢磨のない、だらけた世界を作る

 現在発売中の雑誌WiLL9月号に加計問題についての興味深い話が載っている。
問題にしているのは「獣医学界、獣医師界が切磋琢磨のない、だらけた世界」という事。
書いているのが元朝日新聞記者の長谷川煕(ひろし)氏。
そして最後の結論が
「メディアが、(例外を除いて)日本で負の存在に陥った好例」、こんな結論だった。

岩盤規制で守られた世界と言うのは全く努力しない、だらけた、しかし腐敗の蔓延する世界になる。これからの日本を作るうえで第一に改善すべきところだと思う。今回の事件は図らずもこんな日本の病巣を暴き出したという事で大いに効果があった

朝日新聞は安倍さんを叩いたつもりで、日本の腐敗した恥部(代表事例は朝日新聞などメディア)をさらけ出してしまった。良い話だと思う。


それで長文だがWiLLの記事をスキャンし電子化した。面白い話なので拾い読みでもぜひ見て欲しいと思う。


<以下WiLL9月号より引用>
2017-7-31will9月号長谷川-01 
総力特集 ウソを吠えたてたメディアの群

「加計」問題もフェイクでした
長谷川煕(ひろし) 元朝日新聞記者   WiLL-2017年9月号

歪められた行政が正された

 七月十日に加計学園問題についての会期外審査というのが衆議院と参議院であった。それを私はその日一日かけてテレビで全て見た。
 私はそれまで沈僻な気持ちにとらわれていたが、その際の二人の方の陳述を聞き、「この国も捨てたもんじゃないな」と気持ちが少しではあるが軽くなった。
 午前の衆院の場で国家戦略特区ワーキンググループ委員の原英史氏が自民党の平井卓也議員の質問に答えた発一言と、午後の参院で、前愛媛県知事の加戸守行氏が自民党の青山繁晴議員の問いに答えた発言のことです。
 原氏は「加計学園ありきなどの指摘が、全くの虚構であることは、公開されている議事録をみればわかる」と断言していた。
 加戸氏は、前川喜平前文部科学事務次官の「(安倍政権によって)行政が歪められた」という発言に対し、「歪められた行政が正された、ということが正しい発言ではないか」と全く逆のことを言っていた。これらを聞いて私はほっとした。以前からの自分の認識とつながるからだ。
 以前雑誌『AERA』で取材、執筆していた中でぶつかった異様な事柄の一つに「生物界の異変」があった。ニ〇〇〇年代に入ったころ、狂牛病(BSE)という脳が海綿状になるすさまじい疾病(しっぺい)が偶蹄類(ぐうているい)の牛に発生した。これは人間のクロイツフェルト・ヤコプ病と同一です。そのほかには鳥インフルエンザとか宮崎県での口蹄疫の猛多発などがあった。これら家畜病の現場を全国各地で取材する中で非常に感じることがあった。
 BSEの病原体は微生物や農薬ではなく、タンパク質だった。ある種のタンパク質が他のタンパク質を破壊する。それが脳などで起こる。しかしこの奇怪な病の国内での感染源が全くわかっていない。
 この取材で驚愕したのは、日本の獣医学が極めて低いレベルで止まっているということだった。取材で、獣医師が獣医学の基本的なこともわかっていないという事実に何度もぶつかった。それ以前に獣医師の数そのものが足りない。地域的な偏在もあると思うが、決定的に足りないのは産業動物(牛、豚などの家畜)の獣医師だ。これは自治体できちんと揃えておかなければならない人たちなのに、足りない。宮崎県での口蹄疫の激発は獣医師不足とも関係があった。BSEの感染源が不明なことは、獣医学の低さにも原因があると思わぎるを得なかった。   
 取材中に、日本では獣医学部など獣医学の教育・研究機関への新規参人が一九六六年(昭和四十一年)から全く認められていないことや、獣医学界、獣医師界が切磋琢磨のない、だらけた世界であることもわかってきた。
 学校設置の許認可権は文部科学省にあるが、獣医師国家試験は農林水産省の管轄だ。
 私は、こうした新規参入が不可能になっている、文科省と農水省の結託の裏までを十分に取材し得なかったことに忸怩(じくじ)たる思いだった。この両省と日本獣医師会がどんな裏結合をしているのかもわからなかった。
 ともあれ新規参入を阻む厚い城壁ががっちりと巡らされている。それが獣医学界と獣医師界の実態であると思う。

恐怖した日本獣医師会

 そこに岡山市に本拠がある学校法人加計学園岡山理科大学が、なんとか新規参入して新機軸の獣医学部を認めてもらおうとした。産業動物とかペットの病気治療を超えた「生物界の異変」も視野に入れたいわば生命科学追及の、新しい構想の獣医学部だった。それに四国には獣医学部がなかった。愛媛県今治市が誘致することになって、無償で土地を提供したりと、準備が始まった。
 しかし、霞が関の文科省と農水省にお百度参りしても、全くけんもほろろの門前払い。それどころか獣医学部は新設禁止という告示まで文科省に出されてしまった。法制度として、獣医学部の新設をそもそも不可能にしたのだ。日本は法治国家ですから、これじゃ全く動けません。
 新設に奔走した関係者のみなさんは泣きました。私はこういうことを「生物界の異変」の取材の中で知ったんです。
 その頑丈な城壁にやっと突破口が開けたのが、第二次安倍晋三政権が実現した国家戦略特別区域の特別法制だった。それでも複数年かかってやっと昨年から今年にかけて「特区の事業」として、つまり例外として設置を認める手続きに入れることになった。
 一方で設置禁止の告示はなお存在している。特区という別の法制度の中でなんとか日の目を見させようとしたのです。
 この事態に恐怖を抱いたのが日本獣医師会です。日本の獣医師界の水準の低さは当人たちがよくわかっているはずそこに大志を抱いた加計学園が、新機軸の獣医学部を作るという事は、獣医師会にとっては深刻な事態なのです。そこがこの問題の 核心部分なのです
 加計学園が発表している構想を見ると、まさに、私かかつて、BSEや鳥インフルエンザ、宮崎県の口蹄疫などの取材の時に感じた「生物界の異変」に対応するようなものだった。つまり、家畜の病気のみならず、もっと大きな観点で、今の生物界はどうなっているんだろうかという問題意識を持って、生命科学・生物医学を展開していこうとしている。縦割りの人間の医学と動物の獣医学を超えた視点の教育、研究機関を作ろうとしているのです
 これは非常に画期的で、やっと米欧水準をなんとか走りながら追いかけていこうという気迫が見えるのです。日本の獣医学は今は米欧の水準から比較にならないくらい遅れています。

旧弊の擁護勢力と化したメディア

 そうした時に出てきたのが今回の前川喜平前文科事務次官の動きです。私は彼に直接取材していませんが、朝日新聞など特定のメディアを使ってある内部文書を報道させようと働いたと一般に言われている。朝日新聞は五月十七日付の紙面で一面の上半分をほとんど潰してそれを報じた。
 それは安倍首相の意向がこの獣医学部新設決定の裏にあったかのような書き込みがある文科省の内部文書でした。これは前川氏が配ったのか。朝日新聞には、憲法改正に向う安倍首相を潰すという狙いがあったのかどうか、非常に大きく扱った。そこから今回の加計学園問題の騒ぎが大きくなった。
 それはメディアが獣医学界・獣医師界の旧弊を打破するのではなくて、その擁護勢力になってしまったという驚くべき事態です。なかでも朝日新聞の狙いというのは、前進しようとした安倍政権を前川前次官を利用して失脚に追い込み、憲法改正を潰すことだと私は考えています。
 そういう根本の所から今回の問題をとらえなければならないと思っています。
 この問題で安倍首相に残念なところがあるのは、加計学園の経営者と友人であっても、たまたまそうだったのであって、そこをとくに意識して答弁したりする必要はなかったということです。
 形式上は、国家戦略特区の個々の事業をどうするかということは、総理がかかわることではない。ですが特区を作って、今の法制や官僚機構では前に進まないものを例外措置として早く前進させるような、高度の政策は首相が、たとえ個別の案件であろうと自ら指揮して何も問題はないのです。
 「これは日本の獣医学、獣医師の水準を高めるためのものです。今日本の生物界は感染症の蔓延など人畜共通の危機にさらされている。BSEは国内の感染源すらわかっていない。こういう事態の中で、新機軸の新しい考えを持った獣医学部の新設はぜひやるべきである」と国会や記者会見でもはっきり主張すればいい。加計学園の経営者が自分の友人であるそれは何ら気にする必要はない。
 そもそも憲法には内閣総理大臣の行政指揮権が明記されているから、遠慮なくやればいい。姑息な逃げ方をするから野党に変な突っ込まれ方をしてしまう。これが残念だ。首相自身の決断でやればいい。首相が、側近が言った、言わないと色々メディア、野党に攻撃されているが、堂々と「私の考えだ≒首相の方針だ」とはっきり言えばいいのに、もやもやしているからおかしなことになる。

一切の答弁を拒否した前川氏

 前川氏については論外です。何故にメディアは彼を担ぎ出したのか。数力月前には彼は違法天下りを進めた重要な違法者として批判されていた相手です。その人物が突然、素性のわからない文書をいくつかメディアに流したと言われているではありませんか。こういう事実は日本の中央官僚の腐食をさらけ出している。
 朝日新聞がもし、前川氏の文書を受け取って安倍潰しの政治目的に使ったのなら、この新聞は結局、アジビラ紙から脱却できないまま滅んでいくのであろう。ニュースソース(情報源)の秘匿は、本人の了解を得た場合などを除いて、守らなければならないのは当然だが、それは取材元に対しての配慮だ。前川氏の文書の場合、前川氏が自分から情報を出して回っているわけです。この場合、メディアはその情報源を秘匿する必要はないはずでしょう。
 七月十日の衆議院の審査の中で、自民党の平井卓也氏が前川氏に対して聞いているんです。「一連の文章の流出元は、まさか」との趣旨のことを。前川氏は一切の答弁を拒否しました。繰り返し聞いても拒否したので、そこで終わってしまいました。持ち時間もありますしね。
 そのときになぜ自民党の他の議員は、直ちに委員長席に行って「発言させるべきじゃないか」と言わなかったのか。たとえ証人ではなく、参考人ではあっても発言させるべきだった。この加計学園騒ぎの性格を露わにし得る平井議員の質問だったからである。しかし、自民党の議員は何の行動もしていない。これもおかしいです。
 このおかしな騒ぎで一番困っているのは学校法人加計学園誘致元の愛媛県今治市だと思います。加計学園自体は一つの経営体ですので、経営を発展させる目的もあるでしょうけど、この学校法人が獣医学部を新設する目的は大変評価されるべきことだと、私は思っています。BSEの取材経験からいうと、閉鎖的な日本の獣医学界、獣医師界の中では学問や技量の発展について、切磋琢磨がほとんどないのが実情なのです
 そこに新規参入して風穴を開けようとしたのが加計学園です。多くのメディアは前文科事務次官や野党と組んで加計学園を叩く側の提燈持ちをしている。今回の加計問題で、新規参入の展開、前進を阻む側に、そして既得権益を擁護する側にメディアの多くが回ったということを、私は銘記しておきたい。メディアが、例外を除いて日本で負の存在に陥った好例として

WjLし2017年9月号

<引用終り>





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コメント

 おはようございます。

 今のマスコミ報道姿勢について下記のツイッターがありましたので添付します。
https://twitter.com/blue_kbx/status/891447780891271168
 マスコミは現実の世界から目をそむけているようにしか見えません。
  1. 2017-08-01 09:10
  2. URL
  3. inkyo  #yNKEkr8c
  4. 編集

Re:  おはようございます。

>  今のマスコミ報道姿勢について下記のツイッターがありましたので添付します。
> https://twitter.com/blue_kbx/status/891447780891271168
>  マスコミは現実の世界から目をそむけているようにしか見えません。



情報有難う御座います。まともな話ですね。
こんな議論がどんどん出てくればいいのですが、今の新聞テレビはまさに発狂状態。
北朝鮮がICBMを打ち上げ、日本の経済水域に落下している現実をどう見ているのでしょうか。
まさか憲法9条憲法9条と念仏を唱えれば、ICBMも核兵器もどこかに消えるとでも思っているんでしょうか。
本当に狂った連中です。
  1. 2017-08-01 16:17
  2. URL
  3. 短足おじさん二世 #-
  4. 編集

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