2017-07-17 14:39

ダイムラー、100万台以上で排ガス不正の疑い=南ドイツ新聞

 VWの排ガス不正が明るみに出て間もなく2年。その時はあまりの台数の多さと多額の罰金・補償金で大騒ぎになったのだが、その後パッタリ話が聞こえなくなった。
そして先月、こんな話が聞こえてきた。とうとうメーカーや政府ではなく自治体や裁判所が問題提起し始めたという事である。
「不正まみれディーゼル車、欧州都市で規制の波」

そして今回遂に自動車の老舗中の老舗ダイムラー(旧社名:ダイムラー・ベンツ、車名:メルセデス・ベンツ)も矢張り排ガス不正の疑いがあることが分かった。

この話で私は最初から不審だったことがある。つまりこの不正問題はディーゼルエンジンの画期的な技術革新、コモンレール技術から出発している。そして私はタイ時代にその新技術についてちらっと聞きかじったことが有ったが、当時の私にはそれ以上理解不能な高度な話だった。(この当時でさえ燃料を1800気圧まで加圧し、1爆発あたり複数回噴射する。想像できない世界)
簡単に言えばあまりにも難しい技術で、日本のデンソーとドイツのボッシュにしか出来ない。そんな話だった。(最近確認するとメーカーは他にシーメンスとデルファイが製造しているが、多分ボッシュの技術指導で製造しているのだろう)
そして今回のVWの排ガス不正は当然メーカーのボッシュが絡んでいる筈で、そうなればほかのメーカーも大なり小なり不正がありうる話。

参考エントリー
VWの不祥事発覚に思う事
http://tansoku159.blog.fc2.com/blog-entry-1166.html

そんな事なのだが、ついにダイムラーにも問題があることが指摘された訳だ。先ずはその報道を。

<以下ロイターより引用>
http://jp.reuters.com/article/daimler-emissions-idJPKBN19Y0A6

ダイムラー、100万台以上で排ガス不正の疑い=南ドイツ新聞
 2017年 07月 13日 13:18 JST 

[ベルリン 12日 ロイター] - 南ドイツ新聞は12日、ドイツの自動車大手ダイムラーが、基準を超える有害物質を排出する車両を欧米で100万台以上販売した疑いが出ていると報じた。

シュツットガルトの裁判所の捜査令状を引用して報じた。地元放送局WDR、NDRとの共同調査で明らかになったとしている。

問題の車両は、2008年から2016年にかけて欧米で販売されたもので、高級車メルセデスベンツも含まれる。搭載エンジンは「OM642」「OM651」で、シュツットガルト検察当局は、テスト走行の際に有害物質の排出水準を操作する装置が使用されていた可能性を調べているという。

同紙は、問題の車両が欧州で販売禁止になる恐れもあると報じている。

ダイムラーの広報担当は、この報道について「憶測」にすぎないとコメント。車両が販売禁止になる恐れはないとしている。

検察当局はコメントを控えた。

<引用終り>


そしてこれからが厄介な話。今回の不正問題ではメーカー、規制当局の官僚、政府(含むEU)、労働組合、こんな所が全てはっきりものを言わない。だから何がどうなっているのかさっぱりわからないという現状がある。

ある自動車ジャーナリストの方は、排ガス不正の対象のVWに試乗してきてこんな事を言っていた。
まるで不倫体験…インチキしていたゴルフ・ディーゼルはすばらしかった!
http://www.zakzak.co.jp/zakspa/news/20151122/zsp1511221000001-n1.htm
「不正ソフトを積んだゴルフ・ディーゼルのレンタカーに乗りました!
 で、どうだったか?
 もんのすごく良かったです。
 こう書くと不倫体験のようですが、なにより驚くべきはエンジンのレスポンスが抜群で、ガソリン車みたいに軽やかに回ることだった・・・以下略」

不倫体験(笑)、まさしくこれがこの問題の根っこの部分にある。排ガス問題を頬被りして快適な車をエンジョイする。そういう事だ。
結果はロンドンもパリもベルリンも大気汚染に苦しんでいる。

こんな問題の背景にドイツ問題、ドイツの国民性が潜んでいる。
例えばトヨタはVWと二度も提携しているが、いずれも苦い経験をしている。
トヨタとVWの「苦い過去」
http://tansoku159.blog.fc2.com/blog-entry-1303.html

このエントリーでノッチmrngさんからこんなコメントをいただきました。
『「あるウソつきのブログ」さんの昨年9月26日のエントリーで『俺ら日本人技術者の間では、ドイツ人と言えば、「他人には超厳しいくせに自分には超甘い」が通説になっていた。(中略)』とあり、ものづくりに関してドイツ人と日本人は勤勉さで似ていると思い込まされてきたんだなと認識を新たにしました。
この引用されているブログはこれです。
http://blog.goo.ne.jp/jpakiyo/e/ed41e805a7b9c69a34832913138005db

こんなドイツの国民性が実は全く関係ないのですが、こんな事例にも表れています。
『ドイツ外務省「非人間的で残酷」』
「日本の死刑執行非難」
https://this.kiji.is/258416532590937591


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コメント

昔のお客さん

昔デトロイトにある日系自動車搭載機器サプライヤーを定期的に訪問していました。以前ドイツの会社と提携していた会社のエンジニアは、ドイツに対してかなり否定的な感情を持っておられました。かなり嫌な思いをしたような話しぶりでした。どうも日本人がステレオタイプ的に持っているドイツ人のイメージと実態はかけ離れているみたいですね。
  1. 2017-07-19 08:22
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  3. wannabers #-
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嘘をつくことに抵抗がない?

ソ連の捕虜時代の体験から、父がしばしば「ドイツ人は嘘をつく」と言っていたとき、「あの堅物のドイツ人が? 捕虜という特殊な状況だったからでは?」と疑っていたのですが、排ガス不正のニュースを知るに及び、父の見方のほうが正しかったと思わざるを得なくなりました。「父ちゃん、疑ってごめん!」

名外交官の石井菊次郎が「ドイツと組んで幸せになった国はない」と言ったそうですが、シナ・朝鮮と同様、あんまり深く付き合わないほうがいいのかもしれませんね。
  1. 2017-07-19 12:06
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  3. Kamosuke #-
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Re: 昔のお客さん

> 昔デトロイトにある日系自動車搭載機器サプライヤーを定期的に訪問していました。以前ドイツの会社と提携していた会社のエンジニアは、ドイツに対してかなり否定的な感情を持っておられました。かなり嫌な思いをしたような話しぶりでした。どうも日本人がステレオタイプ的に持っているドイツ人のイメージと実態はかけ離れているみたいですね。



なるほど、興味深い話、有難う御座います。
どうもドイツと付き合いのある方の意見はどなたも否定的ですね。ベートーベンやシューベルトの国は如何なってしまったのか。
そんな忸怩たる思いがあります。

そう考えると、日中戦争でのドイツのシナ支援活動、いやその前のイエローペリス(黄禍論)から始まって、2015年のメルケルの謎の訪日、今回の日本の死刑執行非難まで、ドイツにはネガティブな話が付きまとっています。
近いうちにこんな皆さんのドイツに対する意見をまとめたいと思います。明治以来のドイツに対する甘い見方と決別するときが来ているようです。
  1. 2017-07-19 18:26
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  3. 短足おじさん二世 #-
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Re: 嘘をつくことに抵抗がない?

> ソ連の捕虜時代の体験から、父がしばしば「ドイツ人は嘘をつく」と言っていたとき、「あの堅物のドイツ人が? 捕虜という特殊な状況だったからでは?」と疑っていたのですが、排ガス不正のニュースを知るに及び、父の見方のほうが正しかったと思わざるを得なくなりました。「父ちゃん、疑ってごめん!」
>
> 名外交官の石井菊次郎が「ドイツと組んで幸せになった国はない」と言ったそうですが、シナ・朝鮮と同様、あんまり深く付き合わないほうがいいのかもしれませんね。



お父様の「ドイツ人は嘘を吐く」と言う話、これは別の機会に紹介させていただきたいと思っています。
それから石井菊次郎の件。これは倉山満さんが取り上げていましたね。私もどこかでちらっと見たものの頭に残りませんでした。石井菊次郎の名言もぜひ大きく取り上げたい話だと思います。
ひょっとすると「あの国のあの法則」のあの国は朝鮮だけでなくドイツも入るのかも知れません。
  1. 2017-07-19 18:48
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  3. 短足おじさん二世 #-
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世界は嘘つきばかり?

初めまして、白鰐と申します。
ドイツ人といえばヨーロッパでも強い民族ですが、そんな人達でも嘘を付くのに躊躇いがないのであれば、国際世界は「平気で嘘を付くこと」がスタンダードなのかもしれません。自分は二十歳前の若者で、ネットに触れて情報収集を初めてから世界に対する期待が徐々に失せてきました


我々日本人は世界に対して期待するのをやめるべきでしょうか?
  1. 2017-07-20 11:50
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  3. 白鰐 #-
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Re: 世界は嘘つきばかり?

> 初めまして、白鰐と申します。
> ドイツ人といえばヨーロッパでも強い民族ですが、そんな人達でも嘘を付くのに躊躇いがないのであれば、国際世界は「平気で嘘を付くこと」がスタンダードなのかもしれません。自分は二十歳前の若者で、ネットに触れて情報収集を初めてから世界に対する期待が徐々に失せてきました
>
>
> 我々日本人は世界に対して期待するのをやめるべきでしょうか?



いらっしゃいませ。コメント有難う御座います。
確かに世界は嘘まみれですが、これは別に外国のことだけではありません。特に昨今のマスコミの安倍たたきなどウソ偽り山盛り状態ですから。
そんな中ですが、それでも嘘のない明るい社会を目指さねばいけないことは変わりません。
例えば仏教では蓮の花をシンボルにしていますが、泥の中から出てきて清浄な白い花を咲かせる、そしてその葉っぱは水に濡れることもなく水をはじく。このように昔から世界には汚れた世界はあるが、Sれでも清浄な世界を目指さねばいけない。こういう事だと思います。

それから「世界に対して期待するのをやめるべきでは無いか」との質問ですが、これは海外で仕事をしてきた者として全く違う意見を持っています。
『世界は日本に期待しているのです。日本人はそれを認識してそれに答えるべき』、これが今日の世界の事実です。
但し中国と韓国だけは全く違いますが(北朝鮮も)、この三カ国だけが世界の異常値と理解すべきでしょう。

若い方がこれから世界にどんどん出て行って見分を広げていくときっとわかります。世界は日本に期待しているのです。日本・日本人の存在意義は大きく、責任は重大ですね。
  1. 2017-07-20 17:15
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  3. 短足おじさん二世 #-
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【DHC】7/20(木) 有本香・新藤義孝・居島一平【虎ノ門ニュース】
https://www.youtube.com/watch?v=RIVsx-1bCMU

※1:02:50頃より有本香さんが蔡焜燦(老台北)さんの訃報を伝えていました。
その中で有本香さんが台湾は単に親日的な国というだけでなく、台湾でお茶を取り扱う台湾のおじさんが愚直なまでの努力の積み重ね(日本精神)でここまで成功したと語り、「日本精神」を持つのは世界で日本と台湾だけなのに、本家本元の日本が世界に染まっていっている様で心配ですと・・・

胸に刺さる言葉ですね。我と我が身を省みていかねばならないと思いました。
  1. 2017-07-20 19:31
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  3. taigen #-
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To:taigen さん

> 【DHC】7/20(木) 有本香・新藤義孝・居島一平【虎ノ門ニュース】
> https://www.youtube.com/watch?v=RIVsx-1bCMU
>
> ※1:02:50頃より有本香さんが蔡焜燦(老台北)さんの訃報を伝えていました。
> その中で有本香さんが台湾は単に親日的な国というだけでなく、台湾でお茶を取り扱う台湾のおじさんが愚直なまでの努力の積み重ね(日本精神)でここまで成功したと語り、「日本精神」を持つのは世界で日本と台湾だけなのに、本家本元の日本が世界に染まっていっている様で心配ですと・・・
>
> 胸に刺さる言葉ですね。我と我が身を省みていかねばならないと思いました。



この話は私は見ていませんでした。情報有難う御座います。
でも日本精神が悪しき世界に染まってゆく、全く同感です。
私も心せねばと思います。
  1. 2017-07-21 06:34
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  3. 短足おじさん二世 #-
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