2010-06-11 18:33

貝塚を見に行く

今日は近くにある貝塚を見に行きました。

場所は名古屋市から南へ伸びる知多半島の南端、南知多町の内海(うつみ)という所。

 

 

どんな所かというと

 

なんじゃコリャ、電車の駅じゃないか。

 

私が見たかった貝塚はこの電車の駅を作る際、地下10数メートル下から発見された縄文時代早期の貝塚。

先苅(まずかり)貝塚という名前だが、ある所は写真の右側の青いマイクロバスが止まっている辺りの地下13メートル位の所。

昭和53年にこの駅建設の為ボーリング工事中に偶然発見された。

 

 

実はこの貝塚の事、つい最近まで私も知らなかった。

お絵かき爺様のブログで紹介された資料に載っていたのだが、東海地方最古の縄文貝塚と言う事と地下深いところから発見された世界的にも珍しい物なので現場を見たかったわけ。

 

 

 

駅の正面にはこんな案内板が、

これが此処に貝塚があったことの分かる唯一の物。

 

駅のホームから市街地方向を見る。

遠くに見えるビルの向こう側は海(伊勢湾)、夏は海水浴場だが今は静か。

 

貝塚からはこんな貝が出てきた。

これは近くの郷土資料館に展示されている。

 

いろんな貝があるが主に食用とされた物はハイガイ・サルボウ・イタボガキなどであると言う。

でも聞いたことも無い貝ばかり、どんな物かと言うと

 

これがハイガイ

縄文時代は青森以南の暖かい内湾に住んでいた貝。

千葉県の縄文貝塚などでもコレがよく見られる。

今は九州の有明海が殆ど唯一の産地らしいが、諫早湾干拓で殆ど絶滅したらしい。絶滅危惧種の貝である。

 

これはサルボウ

 

 

 

 

さて本当の狙いは貝の話ではなく地下深くから見つかった縄文遺跡だということ。

縄文海進といわれ、今から約6000年前がピークで現在より海面が3~5メーター高かった。

その後徐々に沈んで現在のレベルになったのだが、6000年より前がどうなっていたのかが永らく謎だった。

コレの具体的な証拠となったのがこの先苅(まずかり)貝塚である。

 

この貝塚、今から約8000年前の物だが、その頃は海面の高さは現在より12メートルくらい低かった。

更に調べてみるとその約1000年前は海面の高さは現在より40メートル位低かったということが分かってきた。

40年で約1メートル位海面が上昇(多少数字は合わないが・・・)すると言う凄い気候変動があった事の証拠がこの遺跡と分かったということ。

 

温暖化サギでCO2が犯人といわれているが、そんな話などぶっ飛んでしまうような気候変動の歴史がある、今日はそんな事を痛感した一日だった。

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コメント

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短足おじさんさん、こんにちは、ご案内でやってきました。その地点の現在の標高はどのくらいでしょうか。展示されている貝はかなり大きいそのまま食べられるもののようですね。千葉の貝加工場否定説の人たちは、イボキサゴとかいう小さい貝が主流だと云うことを一つの理由として、否定しているようですね。
ご存じと思いますけれど、現在の地球温暖化説には武田邦彦という人が、真っ向から否定論を張っています。地球温暖化説と縄文海進との関係についての議論を私は見たことはありません。どうなっているのでしょうね・・・・。
  1. 2010-06-12 10:51
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  3. お絵かき爺 #79D/WHSg
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おもしろい話をありがとうございます。

>40年で約1メートル位海面が上昇(多少数字は合わないが・・・)すると言う凄い気候変動があった事の証拠がこの遺跡と分かったということ。

こんなに身近に、気候変動CO2原因説を否定する絶好の例があるのに、相変わらずメディアも政治家も、「CO2を削減しなくちゃ!」。こちらは、CO2削減が利権化した証拠でしょうね。

それにしても、縄文時代の人は、貝をよくとっていたんですね。ほとんど食いきれないくらいの量ではないかと思ってしまいます。もしかしたら、今と同じように、貝を塩漬けにしたり干したりして、大陸に売っていたところもあったりして、などと、最近では想像しています。
  1. 2010-06-12 21:00
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  3. kamosuke #79D/WHSg
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関東の縄文海進時の海岸線はネットでもよく見ますが、同じ時期の知多半島の海岸線はどうなっていたのか?貝塚の分布図を見ると知多半島にも貝塚は多いし、そんなに深いところだとあまり発見されないように思うのですが。
  1. 2010-06-13 09:57
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  3. お絵かき爺 #79D/WHSg
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To お絵かき爺さん
>短足おじさんさん、こんにちは、ご案内でやってきました。その地点の現在の標高はどのくらいでしょうか。展示されている貝はかなり大きいそのまま食べられるもののようですね。千葉の貝加工場否定説の人たちは、イボキサゴとかいう小さい貝が主流だと云うことを一つの理由として、否定しているようですね。
>ご存じと思いますけれど、現在の地球温暖化説には武田邦彦という人が、真っ向から否定論を張っています。地球温暖化説と縄文海進との関係についての議論を私は見たことはありません。どうなっているのでしょうね・・・・。

こんにちは。ご質問の件ですが、貝塚のある所は現在は海抜約3メーター、海岸まで直線距離で1100メーター位です。
この辺りごく小さな平野のような地形ですが、昔の溺れ谷。周りを小高い山に囲まれた袋状の地形だったので、奇跡的に昔の貝塚が地下に残った物と思います。

貝加工場否定説の話ですが、先回の爺様のエントリーへのコメントでもイボキサゴは現在でも食用で売っていると書きましたが、もう少し詳細が分かる物を見つけました。
http://ameblo.jp/kya-night-rider/entry-10120240656.html

このブログの最後のほうに実際に1パック580円で売っているイボキサゴとその食べ方が写真入で載っています。
コレを見たら「出汁として」などとは言えないと思います。

最後に地球温暖化の話ですが、私もCO2犯人説は大嘘だと思っています。
そして縄文海進についてはもう少し詳しい内容を次回エントリーする予定ですので、少々お待ちください。
  1. 2010-06-13 16:16
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  3. 短足おじさん #79D/WHSg
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To お絵かき爺さん
>関東の縄文海進時の海岸線はネットでもよく見ますが、同じ時期の知多半島の海岸線はどうなっていたのか?貝塚の分布図を見ると知多半島にも貝塚は多いし、そんなに深いところだとあまり発見されないように思うのですが。

縄文時代早期前半・・今から8000年位或いはそれ以上前の貝塚は殆ど見つかっていません。それが実は海の下深くに沈んでしまったという事は、多分そういう可能性もあるという程度しか考えられていなかった・・ なんと言っても証拠が無かったのです。

それが奇跡的の此処で発見された。発掘調査報告書を読むと、偶然工事現場近くにこの様なことに興味のある方がお住まいだった。そしてボーリングして出てきた土の中から大量の貝殻と土器の破片があることに気がついた。それを直ちに地元の研究者に連絡、。発見翌日から調査が始まった。
初動体制がうまくいったのでこんな貴重なものが見つかった。
こんな事のようです。
そうでなければ地下十数メーターも下の遺跡など発見できません。奇跡だと思います。
そして最近の温暖化議論でこの遺跡の価値が一層注目されてきています。
  1. 2010-06-13 16:32
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  3. 短足おじさん #79D/WHSg
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To kamosukeさん
>おもしろい話をありがとうございます。
>
>>40年で約1メートル位海面が上昇(多少数字は合わないが・・・)すると言う凄い気候変動があった事の証拠がこの遺跡と分かったということ。
>
>こんなに身近に、気候変動CO2原因説を否定する絶好の例があるのに、相変わらずメディアも政治家も、「CO2を削減しなくちゃ!」。こちらは、CO2削減が利権化した証拠でしょうね。
>
>それにしても、縄文時代の人は、貝をよくとっていたんですね。ほとんど食いきれないくらいの量ではないかと思ってしまいます。もしかしたら、今と同じように、貝を塩漬けにしたり干したりして、大陸に売っていたところもあったりして、などと、最近では想像しています。

仰るとおりです。私も地元に住んでいながら、この貝塚の話はつい最近まで知りませんでした。
この件続編でもう少し詳しく書いてみたいと思っています。

それから貝の件ですが、貝は年中採れるというものの旬が有ります。
そして取れた貝は保存用に加工して相当遠くまで運んでいたようです。
この貝塚の貝はどうだか分かりませんが、愛知県の豊橋と言う所には交易用のハマグリ専門の加工場と思われる貝塚が有り、出来たハマグリ加工品は遠く長野県中部(諏訪地方)まで運ばれたらしい、そんな事例も見つかっています。
  1. 2010-06-13 16:43
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  3. 短足おじさん #79D/WHSg
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