【読売新聞社説3月30日】
北朝鮮ミサイル 不測に備えて避難訓練重ねよ
その少し前、秋田県の男鹿半島で初めての避難訓練が行われたと報道されている。
2017.3.17 11:21
【北核ミサイル】
北ミサイル想定、初の避難訓練 秋田・男鹿で小学生ら参加
良いことである。がしかし、相手は基地害国だ。一寸そのあたりに隠れていよう、こんな程度で済むと思ったら大間違ではないか。
丁度4月1日発売の雑誌正論5月号に、北朝鮮の化学兵器の事が良く分かる記事があった。
題して
「化学兵器大国 北朝鮮」
軍事ジャーナリスト 恵谷 治(えや おさむ)氏
内容は平和ボケの短足には衝撃的である。何せ「金正男毒殺事件」がVX(化学兵器)で行われたことが分かったばかり。記事は色々衝撃的だが、特に注目すべきは以下5点
1.北朝鮮の化学兵器生産工場は判明しているだけで9か所
2.90年代初めの資料では、北朝鮮の清算している致死性化学兵器は以下6点
塩化シアン、イペリット、ホスゲン、ソマン、タブン、サリン
しかし90年代中頃、、ウズベキスタンからVX製造技術と原料を入手し製造開始
(引用者独り言:イペリット、ホスゲン・・、古いなあ・・・)
3.VXはサリンの20倍の毒性があり、サリンが揮発性の強い毒ガスなのに対し、VXは常温では琥珀色の粘性の強い無味無臭の液体で、その揮発性はほぼ水と同じで、VXを塗布しておけば1週間は有効なのだとか。
4.VXは危険な物質で取り扱いは困難だが、化学兵器の前駆体(完成品の直前物質)と最終工程で添加する化学物質を分離保管するバイナリー式VXを開発したものと考えられる。
前駆体は「イソプロピルアミノメチルエチル亜ホスホン酸エステル」という名前、添加物は硫黄化合物とのこと。
5.金正男を毒殺した実行犯の女性二人は両手にベビーオイルを塗ってそれを金正男の顔に塗りつけたが、そのベビーオイルには片方には「前駆体」が、もう片方には「添加物」が含まれていた。
しかし凄いことである。手に付けたベビーオイル(のようなもの)を塗り付けるだけで、成人男性を毒殺できる、こんな恐ろしいものが出来ていたわけだ。
こんなもので無差別テロでもやられたら・・・・、いかに危険か想像できよう。
このVX(化学兵器)については、オーム真理教事件で使われ、たった一滴で人を殺害できるものと報道されたことがあるが、それ以来ほとんど耳にすることは無かった。
しかしこのVXの危険性を警告した方がいる。青山繁晴さんである。
青山繁晴さんの近著にこんなものが有る。
壊れた地球儀の直し方
2016年6月1日 扶桑社刊
この著書は青山さんが2004年に出版した「日本国民が決断する日」を改題、一部改稿と加筆したものだ。この著書に中にこんな記述がある。
「北朝鮮の大量破壊兵器を阻止するため、米軍が先制攻撃で地中貫通爆弾で核攻撃をしたと想定するとどうなるか」、こんな事が書かれている。
そこには北朝鮮の反撃でミサイルが日本に飛んで来るが、何発かは迎撃するものの一部は撃ち漏らし、着弾したミサイルからVX(化学兵器)が流出、大きな被害の可能性がある。こんな事が書かれている。
今朝鮮半島は危機が日一日と高まってきている。それなのに日本の国会は森友学園問題で不毛の議論を繰り返している。だが世の中は待ってくれない。
兎に角最小限の避難訓練でも始めねばいけない段階にきている。そう思っています。