2016-12-02 10:19

遂に愚痴が出た<製造業の「質」向上がこれほど難しいとは=中国


 とうとう中国が愚痴を言い始めています。
曰く
多くの工場が経営難に、製造業の「質」向上がこれほど難しいとは=中国
これはサーチナにあった記事なのだが、これを見て中国はまったくわかっていないなあ、これでは何百年たっても進歩しないなあ、そう思ったのだが・・・。

<以下引用>
多くの工場が経営難に、製造業の「質」向上がこれほど難しいとは=中国
2016-12-01 08:13
http://news.searchina.net/id/1624225?page=1

 中国政府は2025年までに中国を「製造強国」とするための構想「中国製造2025」を打ち出し、製造業の高度化に取り組んでいる。だが、イノベーション能力を養い、技術力を高めることは一朝一夕で実現できることではなく、その道のりは平坦ではない。

 中国メディアの経済観察網はこのほど、製造業の規模を拡大することは容易に実現できた中国にとって「質を高めることがこれほど難しいとは思わなかった」と論じる記事を掲載した。

 記事はまず製造業が中国の国内総生産(GDP)に占める割合は約3分の1に達することを指摘し、中国にとって「製造業」はなくてはならない存在だと指摘、「製造業が発展してこそGDPも成長するのであり、製造業の発展が緩慢になればGDPの増加も緩慢になる」と論じた。

 続けて、中国のGDP成長率が6-7%にまで低下した今日において、製造業の高度化は中国経済にとっても差し迫った課題であると伝える一方、人件費の上昇や技術不足、さらには生産能力の過剰など数多くの問題に直面していると指摘。中国製造業の水準は「ようやく自動化が行われるようになった段階」にあるのに対し、世界ではITと製造業を融合させる段階まで進んでいると論じた。

 また記事は、中国製造業にとって特に技術不足は深刻であり、ITと製造業を融合させる世界的な潮流についていくことができていないと指摘し、「安価な人件費に依存していた企業は他社との差別化もできず、多くの工場が経営難に陥っている」と主張。外資企業を積極的に誘致するなどして、製造業の産業としての規模の拡大は容易に実現できた中国だが、「中国製造2025」のもとで製造業の「質」を高めることがこれほど難しいとは思わなかったと論じた。(編集担当:村山健二)
<引用終り>


 しかし中国さん、心配しなくてもいいですよ。中国にだって昔は世界一の品質のものが有ったんです。
例えばコレ
2016-12-3青磁茶碗バコウハン 

東京国立博物館蔵 青磁茶碗(せいじちゃわん)  銘馬蝗絆(めいばこうはん
 南宋時代(13世紀)の龍泉窯製、重文である

なあんだ、割れた茶碗が重文だって??、と思うのだが東京国立博物館の説明にはこんな事が書いてある。
 
日本に伝わる青磁茶碗を代表する優品である。江戸時代の儒学者,伊藤東涯が記した『馬蝗絆茶甌記』によると,かつて室町時代の将軍足利義政がこの茶碗を所持していたおり,ひび割れが生じたため,代わるものを中国に求めたところ,明時代の中国にはもはやそのようなものはなく,鉄の鎹でひび割れを止めて送り返してきたという。この鎹を大きな蝗に見立てて,馬蝗絆と名づけられた。

ねっ!中国さん、割れた茶碗でも重文になる。凄いでしょ。中国にだってこんなすごい文化があったんです。でも13世紀にこんな茶碗を作った人たちはその後何処へ行ったんでしょう?。室町時代義政の時代と言えば15世紀、たった200年後にはもうそんな人はいなくなってしまった・・・。

ここに中国の物作りの問題点があり、それは現代にも脈々と受け継がれている。

つまり中国流の物作りとは
・ 徹底した上からの指示・命令で動く分業体制、全体が分かるのはトップだけ
  そして現場では言われたこと以外やらない、そんな風潮が出来上がっている。
・ やれなければ処罰する
・ 経営者の目的は金儲けだけ、しかも今だけである。将来のことは眼中にない

こんな風である。だから昔々、上がしっかりした技術を持ち、コストの縛りが無ければ、こんな凄いものが出来た事も有った。そんな事だと思う。

しかし若し上がしっかりした技術を持たなければ・・・、現場を知らない文民なら・・・、ムチャクチャな指示を出すので、間違いなく失敗する。今はこの段階である。
また最後まで残る問題がコスト、これが一番難しい。だからデタラメな指示がまかり通る。
こんな事になるのだと思う。

私はタイでもこんな経験をした。不良品を撲滅したい、如何すればいいか?。
タイ人の答えは、「ペナルティーをとればいい」、だった。
現場の作業者が不良品を作ったらペナルティー、検査員が不良品を見逃したらペナルティー、こうすれば不良品は無くなる。
これがタイの現地ローカルの当り前なのだと言う。恐らく中国も同じだと思う。

  1. 中国
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コメント

以前、知り合いの中国人留学生がこんなことを言ってました。「100円ショップで売っている物は中国で作っているのに、どうして中国では売ってないんだろう。」同じ品質のものが中国には売ってないんですね。私も中国には何度も行ったことがありますが、文房具でも日用雑貨でも本や雑誌の装丁でも、日本と同じ品質のものって見たことがありません。

輸出用のほうが品質管理が厳しいのはわかりますが、それではなぜ中国国内では低品質でも買う人がいるのか?日本でも100円で売られているような物なら値段のせいではないですよね。消費者が厳しくないからです。消費者に見る目がないからと言ってもいいでしょう。

日本人の国民性って「自分にも厳しく、他人にも厳しい」だと思うんです。じつは他者に対する要求水準も高くて厳しいのが日本人です。
ネットの動画サイトでダンス、楽器演奏、工作、手作りアニメ、その他いろいろな動画を見ていて気がついたことがあります。英語などの外国語で「すごい!」というコメントがたくさん付いてるような動画でも、日本語のコメントは悪いところを指摘していたりするんです。ものづくりもオタク文化も、そんな国民性の日本人だからこそ発達したんだと思いますね。
  1. 2016-12-03 22:54
  2. URL
  3. かんぱち #vF6NeGQU
  4. 編集

To:かんぱち さん

> 以前、知り合いだった中国人留学生がこんなことを言ってました。「100円ショップで売っている物は中国で作っているのに、どうして中国では売ってないんだろう。」私自身、中国には何度も行ったことがあるのに、文房具でも日用雑貨でも本や雑誌の装丁でも、日本と同じ品質のものって見たことがないんですよね。
>
> 輸出用のほうが品質管理が厳しいのはわかりますが、それではなぜ中国国内では低品質でも買う人がいるのか?日本でも100円で売られているような物なら値段のせいではないですよね。消費者が厳しくないからです。消費者に見る目がないからと言ってもいい。
>
> 日本人の国民性って「自分にも厳しく、他人にも厳しい」だと思うんです。じつは他者に対する要求水準も高くて厳しいのが日本人です。
> ネットの動画サイトで料理、工作、ダンス、楽器演奏、手作りアニメ、その他いろいろな動画を見ていて気がついたことがあります。他の国の人が「すごい!」と褒めるレベルのものでも、日本人だけは悪いところを指摘するんですよ。ものづくりもオタク文化も、そんな国民性の日本人だからこそ発達したんだと思いますね。



全くご指摘の通りだと思います。
この件については「品質はお客さんが作る」と言う一面があると言えます。
お客さんには買わないと言う選択肢がある、その為お客さんに受け入れられる品質のモノを作るようになる。
こんな事で私のタイでの体験を書いたことがあります。以下参照ください。
http://tansoku159.blog.fc2.com/blog-entry-1076.html

私の拙い経験ですが参考になると思います。
  1. 2016-12-03 23:37
  2. URL
  3. 短足おじさん二世 #-
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こういう連中にマックスウェーバーを説いても無駄なんだろうなあ…

例のプロ倫ですが支那人やタイ人はわからんでしょうね。
川口マーン惠美さんが近著、「世界一豊かな国スイスとそっくりな国ニッポン」でこの上なく簡単にこの論理を説いています。

でも、こういうバックがない連中には、理解できないでしょうね。労働というものが宗教的な熱意を持って行われることにならねば結果として資本主義は成立しなかったし、それこそがプロテスタントにとっての救済だった、というのはにわかに信じがたい議論だからです。これにより労働はlaborからworkに変わったのです。

しかし日本の場合はもっと分からないでしょう。日本人にとっては労働というものはそれが一種の宗教的行為だということ、それが一種の修行であり人生の修練である上にその達成が無上の喜びである、こういう観念を理解できなければわからないことです。

こういう国家ですから消費者のモノに対する要求は当然高くなります。そしてそれは製品に対する要求に転化します。これは結果的に富の集積につながりますが、当人たちは全くそんなこと意識してません。プロテスタント国であっても労働というものはやはり苦行なんでしょう。アメリカあたりはまあ、宗教的な束縛が減ってることも有るんでしょうが労働はやはり苦行なんでしょう。さもなきゃああれだけハッピーリタイアに拘る訳がありません

だから異常なんでしょうね、日本人のやり方は…
しかしこういう観念がなければここまでの高精度は生み出せなかったでしょうし今後はもっと無理でしょう。yuyuu様も書いてますが日本では本来時代遅れとも言える中小企業が生き残ってます。欧米人の観念から見れば時代遅れとも取られかねない産業に対して固執しその中でなぜか知らぬが幾つものブレイクスルーを行い結果的に世界でオンリーワンの技術を持ってしまったなどというのは理解できないでしょう。

こんな事やってるんだから時間の流れが違う国なんですよね。わずか200年で文化財の訳がわからなくなる、日本じゃありえないことでしょう。
  1. 2016-12-05 19:52
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  3. kazk #cPv2SIBE
  4. 編集

To:kazk さん

> こういう連中にマックスウェーバーを説いても無駄なんだろうなあ…
>
> 例のプロ倫ですが支那人やタイ人はわからんでしょうね。
> 川口マーン惠美さんが近著、「世界一豊かな国スイスとそっくりな国ニッポン」でこの上なく簡単にこの論理を説いています。
>
> でも、こういうバックがない連中には、理解できないでしょうね。労働というものが宗教的な熱意を持って行われることにならねば結果として資本主義は成立しなかったし、それこそがプロテスタントにとっての救済だった、というのはにわかに信じがたい議論だからです。これにより労働はlaborからworkに変わったのです。
>
> しかし日本の場合はもっと分からないでしょう。日本人にとっては労働というものはそれが一種の宗教的行為だということ、それが一種の修行であり人生の修練である上にその達成が無上の喜びである、こういう観念を理解できなければわからないことです。
>
> こういう国家ですから消費者のモノに対する要求は当然高くなります。そしてそれは製品に対する要求に転化します。これは結果的に富の集積につながりますが、当人たちは全くそんなこと意識してません。プロテスタント国であっても労働というものはやはり苦行なんでしょう。アメリカあたりはまあ、宗教的な束縛が減ってることも有るんでしょうが労働はやはり苦行なんでしょう。さもなきゃああれだけハッピーリタイアに拘る訳がありません
>
> だから異常なんでしょうね、日本人のやり方は…
> しかしこういう観念がなければここまでの高精度は生み出せなかったでしょうし今後はもっと無理でしょう。yuyuu様も書いてますが日本では本来時代遅れとも言える中小企業が生き残ってます。欧米人の観念から見れば時代遅れとも取られかねない産業に対して固執しその中でなぜか知らぬが幾つものブレイクスルーを行い結果的に世界でオンリーワンの技術を持ってしまったなどというのは理解できないでしょう。
>
> こんな事やってるんだから時間の流れが違う国なんですよね。わずか200年で文化財の訳がわからなくなる、日本じゃありえないことでしょう。


この話でいつも思い出すのがマッカーサーのアメリカ上院軍事委員会での証言です。
彼は
「Some place down the line they have discovered what you might call the dignity of labor, that men are happier when they are working and constructing than when they are idling.
いつの頃からか、彼らは、労働の尊厳と称すべきものを発見しました。つまり、人間は、何もしないでいるときよりも、働いて何かを作っているときの方が幸せだということを発見したのです。」
質問者:Senator Hickenlooper.ヒッケンルーパー上院議員

この労働の尊厳、これが日本人はごく当たり前として考えているのだが、世界的にはとても希少なモノ、だからわざわざマッカーサーが上院でも証言で言っているのだと思います。
kazkさんは分かってみえるのでこれ以上説明不要ですが、私は今でもこの労働の尊厳をあちこちで説くべきではないか。
最近特にマスゴミ連中はそんな事より金を儲けたほうが勝ち、こんな価値観を持っています。ぜひそんな考え方を打破したいと思っています。

尚余談ですが、マッカーサー証言の質問者はヒッケンルーパーという人ですが、多分その人の関係者と思しき人(名前がヒッケンルーパーなので)が民主党の次期大統領候補にもう名前が挙がっているようです。

それからこんな文化の継続と断絶の一番いい例がK国ですね。韓国朝鮮人は漢字を捨てましたから、もはや古い文献や資料はまったく理解不能。これから衰退の一途でしょう。泣きつかれても助けられませんけどね。
  1. 2016-12-06 16:27
  2. URL
  3. 短足おじさん二世 #-
  4. 編集

気になったんで調べてみましたが民主党の次期大統領候補として言われてるのはコロラド州知事のジョン・ヒッケンルーパ氏のようですね。そして件の上院議員とはアイオワ選出の共和党所属のバーク・ブラックモア・ヒッケンルーパー氏のようです。
ヒッケンルーパーという姓は珍しいせいかアメリカでも気になる人が多いようです。調べてみるとコロラド州知事の側が従兄弟だというコメントを出してるようです。

http://www.vaildaily.com/news/senator-hickenlooper-its-happened-before/

これをうけてWikiにもその旨の記述があります。それなりにアメリカでは有名な一族らしく父親のジョン・ライトもヒットしますし、祖父はオハイオの連邦判事だったようで、曽祖父はアンドリュウ・ヒッケンルーパーという南北戦争中の北軍の将軍です。何時から民主党に鞍替えしたのかはわかりませんでしたが…
他の従兄弟にはエミー賞の映像作家とか、指揮者ストウコウスキーの女房だとかよくわからん家系です。

どうやらヒッケンルーパーという姓の人物はアンドリュウ氏の係累であると考えていいようです。嫌な話ですがおそらくアメリカだってまるっきりの徒手空拳で伸し上がる人は例外なんだろうなという気はしますね。


  1. 2016-12-08 21:47
  2. URL
  3. kazk #cPv2SIBE
  4. 編集

To:kazk さん

> 気になったんで調べてみましたが民主党の次期大統領候補として言われてるのはコロラド州知事のジョン・ヒッケンルーパ氏のようですね。そして件の上院議員とはアイオワ選出の共和党所属のバーク・ブラックモア・ヒッケンルーパー氏のようです。
> ヒッケンルーパーという姓は珍しいせいかアメリカでも気になる人が多いようです。調べてみるとコロラド州知事の側が従兄弟だというコメントを出してるようです。
>
> http://www.vaildaily.com/news/senator-hickenlooper-its-happened-before/
>
> これをうけてWikiにもその旨の記述があります。それなりにアメリカでは有名な一族らしく父親のジョン・ライトもヒットしますし、祖父はオハイオの連邦判事だったようで、曽祖父はアンドリュウ・ヒッケンルーパーという南北戦争中の北軍の将軍です。何時から民主党に鞍替えしたのかはわかりませんでしたが…
> 他の従兄弟にはエミー賞の映像作家とか、指揮者ストウコウスキーの女房だとかよくわからん家系です。
>
> どうやらヒッケンルーパーという姓の人物はアンドリュウ氏の係累であると考えていいようです。嫌な話ですがおそらくアメリカだってまるっきりの徒手空拳で伸し上がる人は例外なんだろうなという気はしますね。


おおっ、情報ありがとうございます。
ヒッケンルーパーのHP見てみました。cousinと書いてありますが、cousinは結構広い意味でイトコもマタイトコも含むのでまあそんな関係なのでしょう。
2年位先に次に大統領選挙が始まったら、このマッカーサー発言も話題になるかもしれません。ぜひそうなってほしい、この労働の尊厳こそ日本人が世界に発信すべき重要ポイントだと思います。
  1. 2016-12-09 17:22
  2. URL
  3. 短足おじさん二世 #-
  4. 編集

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