2016-11-25 14:23

神経内科フォーラムに行ってきた

 一昨日11月23日に名古屋駅前の逓信会館でのセミナーに行ってきた。
題して
「パーキンソン病と脳・神経の病気を知るセミナーin名古屋」
タイトルの通り、パーキンソン病に関してのセミナーだが、結構聞きごたえのある内容だった。

パーキンソン病は、脳の神経伝達に欠かせない「ドパミン」という物質が不足することで、ふるえ、筋肉のこわばり、動作の緩慢、姿勢反射障害などを引き起こす病気で、病気の原因が良く分からず、治療は症状を緩和することが中心になっている。
私の家族もこの病気と闘っているので、ちょうどいいセミナーなので参加してみた。
講師は名古屋大学の4人の先生方。病気そのものが難しい病気という事もあり、話は難しかったが大変面白い内容であった。

特に興味深く感じたこと。
パーキンソン病になると症状の一つとして「便秘」、「嗅覚の異常(鼻が利かない)」があり、これはパーキンソン病発症より随分前から出ていると言うことは知っていた。
今回のセミナーで「パーキンソン病で便秘とそれに関係する腸内細菌叢の関係」を調べているので協力してくれる人を募集中、こんな話を聞いた。
どうも腸内細菌叢でできたタンパク質の一種「α-シヌクレイン」が発症に関与している、そんな仮説が有るらしい。
そうすると、その仮説通りなら、「パーキンソン病だから便秘になるではなく、便秘が遠因の一つになって長年かかってパーキンソン病を発症する」、こんなことになるかもしれない。
病気と症状の因果関係が逆になる、そんな話である。

最近の病理学の進歩は素晴らしい、山中教授のIPS細胞の件がいい例だと思う。そんなことを痛感したセミナーだった。

たまたま全く別の話だがこんな報道があった。
「不安強める脳タンパク質 京大、引きこもり治療に光」
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2016112201002110.html?ref=rank

人間の脳の中の蛋白質の状態など、昔は如何なっているかさっぱり分からなかった。それが今色んな方法で調べられるようになってきた。科学の進歩は本当に素晴らしいと思う。凄い時代に生きていることを実感する話だった。

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コメント

生意気ですが

今回は反対意見ばかりを申し上げます。
パーキンソン病については、いろいろな疫学的調査がされているのではないでしょうか。
インフルエンザが大流行してから10〜15年後に、パーキンソン病が大流行するとかもありましたね。パーキンソンがらみのこの手の話は結構あるのではないでしょうか。疫学的にはもっともらしいのですが。
ただ言えるのは、パーキンソン病の原因は、疫学的アプローチでは極められないということです。恐らく何度やっても無駄ではないかと考えます。
たとえ腸内細菌叢でできたタンパク質が原因であるとしても、それを疫学的アプローチで証明することはできないと思います。
引きこもりにつきましても、「不安」という言葉にひっかかります。不安という言葉はanxietyでしょうか。しかし、引きこもりはむしろapathyではないかと思います。少し違うような気がしてなりません。
  1. 2016-11-26 18:50
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  3. 縄文人 #-
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Re: 生意気ですが

> 今回は反対意見ばかりを申し上げます。
> パーキンソン病については、いろいろな疫学的調査がされているのではないでしょうか。
> インフルエンザが大流行してから10〜15年後に、パーキンソン病が大流行するとかもありましたね。パーキンソンがらみのこの手の話は結構あるのではないでしょうか。疫学的にはもっともらしいのですが。
> ただ言えるのは、パーキンソン病の原因は、疫学的アプローチでは極められないということです。恐らく何度やっても無駄ではないかと考えます。
> たとえ腸内細菌叢でできたタンパク質が原因であるとしても、それを疫学的アプローチで証明することはできないと思います。
> 引きこもりにつきましても、「不安」という言葉にひっかかります。不安という言葉はanxietyでしょうか。しかし、引きこもりはむしろapathyではないかと思います。少し違うような気がしてなりません。



パーキンソン病についてですが、確かに巷にはいい加減な話がいっぱいありまして、健康雑誌などにはそんな話が多いですね。
この腸内細菌の話は出所は名古屋大学医学部の大学院医学系研究科医療技術学専攻病態解析学(長い!長すぎる!)の平山正昭教授のグループでやっていることで、パーキンソン病友の会などに呼びかけ、研究しているものです。
そしてこの研究の中身はパーキンソン病に特有の蛋白質「α-シヌクレイン」の変質に関してでして、正常型のα-シヌクレインはどこにでもあるのですが、詳細を調べていくと、このたんぱく質が変質(折り畳みの異常)が絡んでいるらしい。そしてそんな異常なたんぱく質は腸内で作られている、そんな事のようです。

パーキンソン病の原因は未だにこれだという定説はないのですが、カリフォルニアの麻薬常習者でパーキンソン病そっくりの症状が出た患者の研究から、合成麻薬チャイナホワイトの不純物MPTPが原因物質であることが突き止められ、農薬など色々調査されましたが結局分からず仕舞いでした。

私がこのα-シヌクレインの問題を知ったのは2005年のことですが、最近になってこの研究が世界的なこの病気の原因解明の大きなテーマになっているようです。
尚この件、私は医者でも研究者でもないのですが、家人がこの病気で長年苦しんでいるので知っているという事です。
難しい問題ですが、パーキンソン病は毎年新薬ができるくらい急速に研究が進んでいるので、その一環という事だと思っています。
  1. 2016-11-27 14:07
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  3. 短足おじさん二世 #-
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初めまして

いつも愛読しております。
(特に本のご紹介で何冊も良い本に巡り合いました)
タイ在住で、「ヒマ」はヒマラヤは楽しかったです。

パーキンソン病について、もし良かったら「たがしゅうブログ」と言う神経内科の医師の書かれているブログをご覧になったらいかがでしょう。
パーキンソン病と糖質制限について書かれておられます。私自身夫の糖尿病発症で既に糖質制限7年目になります。
また、直接パーキンソン病とは関連しないかも知れませんが、「パラダイムシフト好きの外科医」と言うブログで身体の栄養状態についての考え方が書かれています。
何事も全身の良い状態が基本と考えておりますので、ご参考になればとコメントしました。
双ブログとも既にご存知でしたら読み捨て下さい。
  1. 2016-12-06 14:42
  2. URL
  3. hina #mQop/nM.
  4. 編集

Re: 初めまして

> いつも愛読しております。
> (特に本のご紹介で何冊も良い本に巡り合いました)
> タイ在住で、「ヒマ」はヒマラヤは楽しかったです。
>
> パーキンソン病について、もし良かったら「たがしゅうブログ」と言う神経内科の医師の書かれているブログをご覧になったらいかがでしょう。
> パーキンソン病と糖質制限について書かれておられます。私自身夫の糖尿病発症で既に糖質制限7年目になります。
> また、直接パーキンソン病とは関連しないかも知れませんが、「パラダイムシフト好きの外科医」と言うブログで身体の栄養状態についての考え方が書かれています。
> 何事も全身の良い状態が基本と考えておりますので、ご参考になればとコメントしました。
> 双ブログとも既にご存知でしたら読み捨て下さい。



こちらこそ初めまして、コメント有難う御座います。
興味深い情報ありがとうございます。読んでみました。
私はパーキンソン病に限らずですが、信頼できる医者のいう事をきちんと聞いてキチンと薬を飲むことが大事と思っています。
医者と患者の信頼関係がないと、こんな難病は治りません。例えば医者が処方した薬を勝手にやめたり、ドクターショッピングでほかの医者にもかかってダブルで薬をもらったり、こんな事が病気を悪化させると思っています。
医者のいう事が心配なら、セカンドオピニオンで別の医者に聞くのはいいことですが、それは両方の医者に言うべきなんですね。そんなことで医者と患者の信頼関係を構築する。これが出来れば難病でも解決の光があると見ています。

私の場合で言いますと家人がその病気ですが、かかっている医者まで遠いので私が車で送っていきます。主治医とそこで顔を合わせることもあるのですが、主治医の先生もなんだかんだと話しかけてくれます。こんな関係が大事ではないでしょうか。

タイにお住まいとのこと。良いですね。食べるものはおいしい、これが一番です。
私はタイでは大好きだったのが空心菜炒め(パット・バクブン・ファイデーン)ですね。
いつもこれを大皿一杯食べていました。
空心菜だけでは寂しいので、エビ入りにしてもらっていました。パット・バクブン・ファイデーン・サイ・クンと言えばエビ入りを作ってくれます。
ああっ、食べたいですね。


  1. 2016-12-06 22:10
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  3. 短足おじさん二世 #-
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