2016-10-03 17:25

トヨタとVWの「苦い過去」

 ドイツの話をいろいろ書いてきたのだが、もう一度VWについて考えてみたい。
VWによる排ガス規制逃れ問題、大きな問題なのだが最近あまり報道がない。しかしVWはどうも日本のメーカーとはかなり違う考え方で車づくりをしているのではないだろうか。
ちょうどいい事例がある。トヨタが過去に2度VWと提携したことがある。その苦い経験などを踏まえて考えてみたい。

最初に現在のクルマのビッグ・スリーはトヨタ・VW・GM。
その世界販売台数はこんな風になっている。

2016-10-3世界の自動車メーカー別販売台数ランキング

世界全体で見るとトヨタ・VW・GMはほぼドングリの背比べ状態、この図は2015年だが、2016年1月~8月を見るとVWがトップだが、その差はごくわずか。

さて世界全体はそうだが、特にトヨタとVWの国別販売状況は大きく異なる。
ざっくり言ってトヨタは日本25%、アメリカ25%、中国10%、その他40%と言ったところ。
一方にVWは欧州40%、中国40%、その他20%、こんな風でVWはアメリカでまったく売れていない。

Yuyuuさんが以下ブログで指摘されているが、VWのアメリカでのシェアーは僅か2%ほど。
米独・冷凍チキン戦争と日本車の進出
http://yuyuu2013.blog.fc2.com/blog-entry-4415.html


しかし歴史を紐解けば、第二次大戦後真っ先に対米輸出を始めたのはVWだった。その当時のクルマは初代VWビートル(通称カブトムシ)だった。
そしてこの輸出は大成功で、アメリカからは実に好意的に迎え入れられ、ドイツ本国で1978年に生産終了しているのに今なお人気がある。

2016-10-2アメリカに愛されたビートル

そんなVWがいち早くアメリカでの現地生産に乗り出したのが1976年、生産した車は空冷リアエンジンのビートルの後継車ゴルフ(水冷・フロントエンジン・フロントドライブ)のアメリカ版「ラビット」だった。生産したのはペンシルベニア工場。

2016-10-2初代米国生産VWラビット

しかしこのアメリカ進出は失敗だった。生産した車はVWの初代ゴルフを一部変えたものなので決して悪い車ではないはず。
しかし品質は劣悪で不人気者になってしまい販売不振。85年には2代目ゴルフ・ジェッダを生産開始したが人気は回復せず。
結局VWは進出10年でアメリカから撤退した。

こんな事情が現在に続くVWのアメリカでの販売不振のルーツである。

その後20数年たって、2011年にVWは新しい工場を建設した。テネシー州チャタヌーガにこの工場はある。
以下参照ください。
http://tansoku159.blog.fc2.com/blog-entry-304.html

このエントリーを見ていただくと分かるが、VWのアメリカ工場の人件費は当時のトヨタやホンダの工場の約半分。
これが私にはとけない疑問点なのだが、この件はちょっと置いておきます。


さて本論です。
トヨタとVWは過去に2回業務提携しています。
一つはVW車の販売をトヨタ系列で行うけんでトヨタDUO店、2010年に販売終了しています。
もう一つがガソリンエンジンの直噴技術(筒内噴射技術)でトヨタのD-4エンジンの技術をVWに供与するものでした。
この件は以下参照ください。
http://d-wise.org/b9910/car.pdf


散々前置きが長くなりましたが、そんな経緯に関してこんな記事があります。

2016-10-3トヨタとVWの苦い過去
http://news.livedoor.com/article/detail/10307753/


しかし幸いなことにこの記事がアーカイブで見ることが出来た。そこでこれを紹介したい。
元記事は「週刊現代」2015年7月4日号より。


<以下引用>
https://web.archive.org/web/20150707010154/http://news.livedoor.com/article/detail/10307753

トヨタとフォルクスワーゲン社の「苦い過去」 国民性の違い浮き彫りに

2015年7月4日 6時0分

ざっくり言うと

これまでに2度フォルクスワーゲン社と業務提携を結んだことのあるトヨタ
トヨタ側の社員が技術を教えても、VW側が教えることは一切なかったという
時間になるとすぐに仕事を切り上げて帰るなど、日本とは正反対の姿勢だった

【戦後70年特別企画】 ドイツ人と日本人。同じ敗戦国なのに、なぜ世界の評価がこんなに違うのか

2015年7月4日 6時0分 現代ビジネス

70年前、戦争に敗れた時点では、まだ同じスタートラインにいたはずだった。合理的に突き進んだドイツと、似ているようで「和」を尊んできた日本。辿り着いた先にはまるで違う評価が待っていた。

トヨタを悩ませた「壁」
「トヨタはこれまでに2度フォルクスワーゲン社(以下VW)と業務提携を結びました。その間、VWのドイツ人とは技術面から営業面まで様々に協力をしてきたのですが……。最後まで分かり合えることはありませんでした。よくドイツ人も日本人に似て、勤勉で真面目だっていうじゃないですか。確かに仕事に対してはそうだったのですが、人間としては根本的に違うんです」(トヨタ自動車幹部社員)

日本とドイツ-。2つの国は国際社会の中で、しばしば「似ている」と言われる。共に第二次世界大戦の敗戦国ながら、戦後、焼け野原となった自国を科学技術によって立て直し、先進国・経済大国として世界を引っ張ってきた。両国とも世界的に有名な自動車メーカーが多数存在する。

だが、その頂点に君臨する「トヨタ」と「VW」が提携した時、そこで互いが感じたのは、越えようもない「高い壁」の存在だったという。

前出のトヨタ社員が続ける。

「特に技術職の社員は相当辛い目にあったようです。トヨタ側は自社で培った技術を惜しみなく教えるのですが、VW側は一切教えてくれませんでした。『自分たちが世界一の自動車メーカーだ。トヨタから学ぶことなどないし、教える必要もない』と考えていたのでしょう。

でも、仕事中は無駄な会話は全くしないし、緊張感があるから作業効率は圧倒的に高い。決まった時間になるとすぐに仕事を切り上げて帰るし、日本とは何から何まで正反対でした」


いまやドイツは「EUの事実上のリーダー国」であり、経済的にも政治的にも世界に存在感を示している。一方で、日本は「アジア一の経済大国」という肩書を中国に奪われてしまい、かつての輝きは取り戻せないままでいる。

なぜ、両国間の評価には、ここまで差がついてしまったのだろうか。

その理由は先ほどの国民性の違いにあるのかもしれない。「したたかなドイツ人」と、「優しすぎた日本人」。それが両者を語る上でのキーワードだ。
・・・以下略・・・
(詳細は上掲リンク先参照ください、徒に長い駄文ですが・・・)

「週刊現代」2015年7月4日号より

<引用終り>


この記事は昨年9月のVW排ガス不正問題が明るみに出る前の物ですので、そんなつもりで見てください。
そしてこんな所が今回のVW排ガス不正問題につながっているのですが、まったく別の分野でドイツ銀行の問題も根は同じではないかと思うのです。

VWは車の販売で大変頑張っていますが、これが裏目に出なければいいのですが、どうでしょうか。
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コメント

>問題になっているのは、中国のミニブログ「Weibo」に投稿された1枚の写真。雲南省のアウディ販売店の様子を映したもので、写真には「日本人は皆○し」「釣魚島(尖閣諸島の中国名)を取り戻せ」といった横断幕とともに、笑顔でそれを掲げるスタッフが映っていた。

※上記のような話題はまだ記憶に新しいところですが、逆にトヨタの現地ディーラーが「ドイツ人は皆○し」などという横断幕を掲げる場面など想像もつきません。

>日本人は、「パラオ」という国自体をよく知らない人が多いというのに、なぜ、パラオはそれほど「親日」なのであろうか?

その答えの一つは、パラオの悲しい歴史の中にある。

不幸の始まりは、ヨーロッパの大航海時代に、「スペイン」に発見されてしまったことである。

ヨーロッパから持ち込まれた「天然痘」、ならびに現地人に対する「熾烈な搾取」の結果、パラオの人口は、およそ10%にまで激減し、わずか数百人しかいなくなってしまったという。

スペインが米西戦争で敗れると、パラオは「ドイツ」に売却される。

「ドイツ」は、ココナッツ・タピオカの栽培、リン鉱石の採掘などの「産業振興」に熱心だったものの、インフラ(道路・水道)整備・現地人の教育などには、全くの無関心であった。

ドイツが第一次世界大戦で敗れると、パラオは「日本」の統治領となる。

日本も、ドイツ同様に「殖産興業」に力を入れた。加えて、日本は「教育」にも熱心であり、現地人の住環境整備とともに、多数の学校や病院を建設した。

日本の行った一連の施策は、パラオに「未曾有の経済発展」をもたらし、人口も2万人から5万人へと激増した。

パラオはその歴史上、幾多の外国支配を受けてきたが、現在のパラオ人は口をそろえて「日本の統治時代が一番良かった」と述懐するという。

そして、第二次世界大戦末期、パラオは日米の戦場となる。

日頃から日本人の「誠実さや勤勉さ」に触れてきていたパラオ人の中には、「共に戦う」と志願してきた人々までいたという。

パラオ人には「蒙古斑」があり、人種的には欧米人よりも日本人に近いと言われている。

その近縁の日本人たちが、圧倒的劣勢の中でも、果敢にアメリカ軍に立ち向かっていく姿に、パラオ人たちは感銘を受け、尊敬さえもしたという。

日本軍は、パラオの民間人に対する充分な配慮を見せ、疎開させるなどして、「パラオの民間人の死者を一人も出さなかった」という。

しかし、残念ながら、日本はアメリカに敗れる。

アメリカ兵は、島に残された日本兵の遺体を放置していたが、パラオ人たちは、勇敢に戦い「仏」となった日本兵たちを手厚く葬り、いまもその墓を守り続けているという。

※こういう話題にも日本とドイツの姿勢の違いが如実にあらわれています。
  1. 2016-10-03 21:34
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  3. taigen #-
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To:taigen さん

> >問題になっているのは、中国のミニブログ「Weibo」に投稿された1枚の写真。雲南省のアウディ販売店の様子を映したもので、写真には「日本人は皆○し」「釣魚島(尖閣諸島の中国名)を取り戻せ」といった横断幕とともに、笑顔でそれを掲げるスタッフが映っていた。
>
> ※上記のような話題はまだ記憶に新しいところですが、逆にトヨタの現地ディーラーが「ドイツ人は皆○し」などという横断幕を掲げる場面など想像もつきません。
>
> >日本人は、「パラオ」という国自体をよく知らない人が多いというのに、なぜ、パラオはそれほど「親日」なのであろうか?
>
> その答えの一つは、パラオの悲しい歴史の中にある。
>
> 不幸の始まりは、ヨーロッパの大航海時代に、「スペイン」に発見されてしまったことである。
>
> ヨーロッパから持ち込まれた「天然痘」、ならびに現地人に対する「熾烈な搾取」の結果、パラオの人口は、およそ10%にまで激減し、わずか数百人しかいなくなってしまったという。
>
> スペインが米西戦争で敗れると、パラオは「ドイツ」に売却される。
>
> 「ドイツ」は、ココナッツ・タピオカの栽培、リン鉱石の採掘などの「産業振興」に熱心だったものの、インフラ(道路・水道)整備・現地人の教育などには、全くの無関心であった。
>
> ドイツが第一次世界大戦で敗れると、パラオは「日本」の統治領となる。
>
> 日本も、ドイツ同様に「殖産興業」に力を入れた。加えて、日本は「教育」にも熱心であり、現地人の住環境整備とともに、多数の学校や病院を建設した。
>
> 日本の行った一連の施策は、パラオに「未曾有の経済発展」をもたらし、人口も2万人から5万人へと激増した。
>
> パラオはその歴史上、幾多の外国支配を受けてきたが、現在のパラオ人は口をそろえて「日本の統治時代が一番良かった」と述懐するという。
>
> そして、第二次世界大戦末期、パラオは日米の戦場となる。
>
> 日頃から日本人の「誠実さや勤勉さ」に触れてきていたパラオ人の中には、「共に戦う」と志願してきた人々までいたという。
>
> パラオ人には「蒙古斑」があり、人種的には欧米人よりも日本人に近いと言われている。
>
> その近縁の日本人たちが、圧倒的劣勢の中でも、果敢にアメリカ軍に立ち向かっていく姿に、パラオ人たちは感銘を受け、尊敬さえもしたという。
>
> 日本軍は、パラオの民間人に対する充分な配慮を見せ、疎開させるなどして、「パラオの民間人の死者を一人も出さなかった」という。
>
> しかし、残念ながら、日本はアメリカに敗れる。
>
> アメリカ兵は、島に残された日本兵の遺体を放置していたが、パラオ人たちは、勇敢に戦い「仏」となった日本兵たちを手厚く葬り、いまもその墓を守り続けているという。
>
> ※こういう話題にも日本とドイツの姿勢の違いが如実にあらわれています。



殺光日本人の話ですね。今でもここで写真を見ることができます。
http://rocketnews24.com/2012/09/18/249172/

確かに同じことを日本車ディーラーがやったとしたら、おそらく世界規模で大騒動でしょうね。

パラオの話は昨年天皇陛下が長年の希望でパラオ・ペリリュー島を訪問されましたが、ご指摘のような話が基礎になっていると思います。
ペリリュー島の戦いの件は、このことにアメリカのミニッツ元帥が大変感動した話が残っています。
日本人はもっとこんな先人の戦いを知るべきだと思います。

それにしてもパラオに対するドイツと日本の統治の仕方の違い、これが今日まで続いています。
そしてこの事がドイツ車と日本車のアメリカへの進出・現地生産の違いになって表れていると思います。
  1. 2016-10-04 06:35
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  3. 短足おじさん二世 #-
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合理的

ドイツ人なり欧米人は合理的だと日本では言われます。対して日本人は情緒的だと。合理性の程度の違いをを狩猟民族と農耕民族の違いだと言う人がいます。ドイツ人も農耕民族なんですが肉を沢山食うから狩猟民族。
あるいは肉食動物と草食動物との違いを喩に国民性の違いを解説する人もいます。いずれにせよそれらは無駄の許容の幅が広いか狭いかの違い。日本人は広い。その幅の違いこそが文化の違いだと私は思います。いい悪いの問題ではない、幅が広ければ無駄も多いし優しさも馴れ合いも美点も欠点も出てくる。

昨日の大隅教授のノーベル賞受賞にかけて思うのですが、教授の奥さんの話では大隅氏はいい加減な性分だそうです。自分(奥さん)のほうが余程緻密に処理できるのに不思議だ、と新聞に書かれておりました。日本人の仕事の仕方は大体がそうではないですか?いい加減に見えて(余白が広い)やり方はキッチリする(作物の取入れは確実だ)。

提携企業とはいえ日本人がVWの社員に情報を与えても、見返りはくれない。与える義理もない。日本人には同じ畑で働く者同士の意識があっても相手はそうではない。

昔、マニュアル至上主義の会社の人間集団と一緒に仕事をした経験があります。そこでは実に融通が利かなく面白味のない連中だと感じた思いがあります。マニュアルから外れた会話は合理的ではなく意味がない世界。企業文化が違うから通じる言葉に幅がない。

私は仕事は言葉だけでするものではなく「同じ釜の飯を食う」(非合理的)一体感の中で成し遂げるものだと思ってきました。相手が外国人でも日本人でも「壁」はあるようです。
  1. 2016-10-04 11:05
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  3. 相模 #-
  4. 編集

 ゲルマン民族は恐ろしく野蛮で強くて、かつて欧州を大移動していた時代は、他の民族を踏みつぶして進んで行ったという印象があります。でも、強いのになぜかここ一番という時にこけてしまうのは何故でしょうか?確かにVWもドイツ銀行も大企業で、両社とも無理がたたって粉飾したものが出てきてしまいどうなるのか分かりませんが、世界に与える影響は大きいので迷惑な気がします。

 米国のVWの工場の人件費がトヨタの半額なのに、UAWが何も言わないとすると労働者は不法移民である、もしくは大枚をはたいて非常に強力なロビー活動をUAWに働きかけたということでしょうか?気になって来ました。
  1. 2016-10-04 18:18
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  3. 都民です。 #-
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初めまして

 「あるウソつきのブログ」さんの昨年9月26日のエントリーで『俺ら日本人技術者の間では、ドイツ人と言えば、「他人には超厳しいくせに自分には超甘い」が通説になっていた。(中略)』とあり、ものづくりに関してドイツ人と日本人は勤勉さで似ていると思い込まされてきたんだなと認識を新たにしました。
 40年前になりますが、何百本と使ったカセットテープで唯一ちゃんと録音できなかったのが西ドイツのバスフ製のものだったことも思い出しました。
  1. 2016-10-04 23:01
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  3. ノッチmrng #-
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ドイツ企業との提携

昔担当していた大手日系自動車関連サプライヤーはその昔ドイツの同業他社と提携していたことがあります。

そこのエンジニアと話をしていたときドイツでの不祥事についての話題になったのですが、そのとき彼が「あの国のやりそうなこった」と吐き捨てるように言ったのが忘れられません。具体的なコメントはなかったのですが、酷い経験があるのでしょう。

今回のエントリーを読んで思い出しました。
  1. 2016-10-04 23:31
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  3. WannabeRS #-
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Re: 合理的

> ドイツ人なり欧米人は合理的だと日本では言われます。対して日本人は情緒的だと。合理性の程度の違いをを狩猟民族と農耕民族の違いだと言う人がいます。ドイツ人も農耕民族なんですが肉を沢山食うから狩猟民族。
> あるいは肉食動物と草食動物との違いを喩に国民性の違いを解説する人もいます。いずれにせよそれらは無駄の許容の幅が広いか狭いかの違い。日本人は広い。その幅の違いこそが文化の違いだと私は思います。いい悪いの問題ではない、幅が広ければ無駄も多いし優しさも馴れ合いも美点も欠点も出てくる。
>
> 昨日の大隅教授のノーベル賞受賞にかけて思うのですが、教授の奥さんの話では大隅氏はいい加減な性分だそうです。自分(奥さん)のほうが余程緻密に処理できるのに不思議だ、と新聞に書かれておりました。日本人の仕事の仕方は大体がそうではないですか?いい加減に見えて(余白が広い)やり方はキッチリする(作物の取入れは確実だ)。
>
> 提携企業とはいえ日本人がVWの社員に情報を与えても、見返りはくれない。与える義理もない。日本人には同じ畑で働く者同士の意識があっても相手はそうではない。
>
> 昔、マニュアル至上主義の会社の人間集団と一緒に仕事をした経験があります。そこでは実に融通が利かなく面白味のない連中だと感じた思いがあります。マニュアルから外れた会話は合理的ではなく意味がない世界。企業文化が違うから通じる言葉に幅がない。
>
> 私は仕事は言葉だけでするものではなく「同じ釜の飯を食う」(非合理的)一体感の中で成し遂げるものだと思ってきました。相手が外国人でも日本人でも「壁」はあるようです。



大変興味深いコメントありがとうございます。
私はドイツの合理性の向いている方向に関心があります。
合理性が、「今だけ、カネだけ、自分だけ」になっていないか、そんな目で見ないといけないのではないか。
そういう意味でドイツ人の合理性が別の方向を向いていた時があった、クラシック音楽全盛時代などはその例ではないか。
クラシック音楽はベートーベンとかブラームスとか。この時代のドイツ音楽がピカイチでした。
しかし今はドイツの音楽がどうなっているかわかりませんが、世界中で大ヒットを飛ばす存在ではないと思います。

>仕事は言葉だけでするものではなく「同じ釜の飯を食う」(非合理的)一体感の中で成し遂げるもの
この言葉は私にとって非常に身につまされる言葉です。
ですが多分多くの日本人が共感する筈、日本のこれから世界に広めるべき考え方ですね。
  1. 2016-10-05 11:37
  2. URL
  3. 短足おじさん二世 #-
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To:都民です さん

>  ゲルマン民族は恐ろしく野蛮で強くて、かつて欧州を大移動していた時代は、他の民族を踏みつぶして進んで行ったという印象があります。でも、強いのになぜかここ一番という時にこけてしまうのは何故でしょうか?確かにVWもドイツ銀行も大企業で、両社とも無理がたたって粉飾したものが出てきてしまいどうなるのか分かりませんが、世界に与える影響は大きいので迷惑な気がします。
>
>  米国のVWの工場の人件費がトヨタの半額なのに、UAWが何も言わないとすると労働者は不法移民である、もしくは大枚をはたいて非常に強力なロビー活動をUAWに働きかけたということでしょうか?気になって来ました。



ドイツの国民性にゲルマン民族大移動が関係していることは確かだと思いますが、それより17世紀以降の歴史の中にこそその根っこがあると思います。1618年に始まった30年戦争(日本でいえば大阪夏の陣とほぼ同時期)ではドイツの人口が三分の一に激減したと言われています。
30年戦争
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E5%8D%81%E5%B9%B4%E6%88%A6%E4%BA%89
さらに戦争が主に傭兵に拠って戦われたため、略奪なども横行しました。こんな時代以降の悲惨な歴史が今日のドイツの人たちに影響している。さらにもう一つドイツ敗戦前後の混乱があります。
ドイツ敗戦前後の移民輸出と還流についてはドイツ在住の丸山光三さんの以下ブログ参照ください。
http://marcooichan2.blog129.fc2.com/blog-entry-4871.html

この問題がいかに根が深いかがわかると思います。
  1. 2016-10-05 12:09
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  3. 短足おじさん二世 #-
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Re: 初めまして

>  「あるウソつきのブログ」さんの昨年9月26日のエントリーで『俺ら日本人技術者の間では、ドイツ人と言えば、「他人には超厳しいくせに自分には超甘い」が通説になっていた。(中略)』とあり、ものづくりに関してドイツ人と日本人は勤勉さで似ていると思い込まされてきたんだなと認識を新たにしました。
>  40年前になりますが、何百本と使ったカセットテープで唯一ちゃんと録音できなかったのが西ドイツのバスフ製のものだったことも思い出しました。



いらっしゃいませ、コメント有難う御座います。
面白い情報ありがとうございます。早速見てみましたが、大変興味深い話。

まあ、そんなドイツ人とも同じ先進国の仲間としてこれから生きてゆかねばいけない訳で、日本の舵取りも大変です。
外国との付き合いはこんな事実を踏まえ、そのうえで日本の良い伝統を守りながらいかねばいけない。難しいですね。
  1. 2016-10-05 12:15
  2. URL
  3. 短足おじさん二世 #-
  4. 編集

ドイツ車は開発競争に一歩遅れています

妻が平成22年ごろに中古のポロを買いました。ドイツはアウトバーンの国です。きっと素晴らしい走りを見せるだろうと期待してのことでした。
ところが、このポロという車は走行安定性が実に悪いのです。はっきり言って運転しづらい車です。ポロ購入の5年前にトヨタのファンカーゴを買ったのですが、この車の直進安定性は、ものすごく良いのです。セルシオより段違いに良いのです(乗せてもらったのですが)。リミッター速度までシームレスに加速します。
そこでVW社の車ならば、直進安定性は抜群だろうと思った訳です。
ファンカーゴ以後の国産車は、まったく別の車になっています。どの車も直進安定性は革命的に良くなっています。そういう訳でもポロの直進安定性の悪さに驚いた次第です。
  1. 2016-10-05 12:51
  2. URL
  3. 縄文人 #RLQAUC2o
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Re: ドイツ企業との提携

> 昔担当していた大手日系自動車関連サプライヤーはその昔ドイツの同業他社と提携していたことがあります。
>
> そこのエンジニアと話をしていたときドイツでの不祥事についての話題になったのですが、そのとき彼が「あの国のやりそうなこった」と吐き捨てるように言ったのが忘れられません。具体的なコメントはなかったのですが、酷い経験があるのでしょう。
>
> 今回のエントリーを読んで思い出しました。


お久しぶりです。コメントありがとうございます。
なるほど、そんな話を聞くと皆さんVWとの接触を通じていろんな思いをお持ちなんですね。
カブトムシはあの陽気なカリフォルニアの若者の感性に訴えるものがあった。そんなポジティブな面もあるが、メーカーとしての問題点もあった。そういう事だと理解します。

それから私はアメリカ事情に疎いので、南カリフォルニア事情など時々聞かせていただくと大変ありがたいです。


  1. 2016-10-05 13:58
  2. URL
  3. 短足おじさん二世 #-
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Re: ドイツ車は開発競争に一歩遅れています

> 妻が平成22年ごろに中古のポロを買いました。ドイツはアウトバーンの国です。きっと素晴らしい走りを見せるだろうと期待してのことでした。
> ところが、このポロという車は走行安定性が実に悪いのです。はっきり言って運転しづらい車です。ポロ購入の5年前にトヨタのファンカーゴを買ったのですが、この車の直進安定性は、ものすごく良いのです。セルシオより段違いに良いのです(乗せてもらったのですが)。リミッター速度までシームレスに加速します。
> そこでVW社の車ならば、直進安定性は抜群だろうと思った訳です。
> ファンカーゴ以後の国産車は、まったく別の車になっています。どの車も直進安定性は革命的に良くなっています。そういう訳でもポロの直進安定性の悪さに驚いた次第です。



私はポロは乗った事が無いのでわかりませんが、そんな車では本国でも売れない筈。本国仕様と日本仕様で何か変えてあるんですかねえ。
私の経験ではサスペンションを(と言うよりダンパーを)ちょっと固めにすると直進性は大幅に向上します。
その代わりごつごつした感じが出るのは仕方ない。
逆にごつごつした感じが嫌だというお客さん用にダンパーを緩めることもありますが、ふわふわした旦那仕様になる代わりに直進性・コーナリング性能は落ちる。
日本仕様だけそんな小細工がしてあるやもしれません。

  1. 2016-10-05 14:13
  2. URL
  3. 短足おじさん二世 #-
  4. 編集

トヨタとホンダ、スズキってこんなに差がつまったんですね。びっくりしました。
  1. 2016-10-05 16:06
  2. URL
  3. NINJA300 #/xzFVZWc
  4. 編集

父の口癖

私の父は、ソ連の捕虜になって、タンボフの捕虜収容所にいました。そのとき、大勢のドイツ人も一緒に捕虜収容所にいたそうですが、口癖のように言っていたのが「ドイツ人は嘘をつく」。

父は一応将校だったので、ロシア人と折衝に当たることもあったらしいのですが、一緒に折衝にあたったドイツ人の嘘に閉口したらしい。

父だけではなく、この印象はドイツ人捕虜と交わらざるを得なかった日本人捕虜全般、同じ印象を持っていたらしく、捕虜となってしばらくすると、多くの日本人捕虜が「ドイツ人は嘘をつくから気をつけろ」と言い合うようになったそうです。最初はみんな、同盟国の人間だったので信用して付き合おうとしていたらしいんですけどね。「日本人をバカにしていたんだろう」と父は言っていました。

縄文人さんのポロは、サスペンションアームのブッシュが割れていたのかもしれませんね。ネットで報告をよく見ます。モデルによっては必ず起きるみたいです。

http://www5a.biglobe.ne.jp/~kff/2014/0310_1.html

私もドイツ製品は好きで、ツァイスの双眼鏡などを愛用していますが、それも1930年代にオリジナルができたクラシカルなもの。統一後の民生品は、魅力が急速に失せているような気がします。
特にプラスチックやゴムの部品の耐久性には「?」をつけざるをえないものが多い。これ、ドイツだけじゃなく、欧州製品全般に言えることなんですけどね。ドイツ製を含め、いくつか持っていた欧州製の日用品はプラスチック部品の破損ですべて使えなくなり、今では古い光学機器が残るだけになりました。
  1. 2016-10-05 18:17
  2. URL
  3. Kamosuke #-
  4. 編集

To:NINJA300 さん

> トヨタとホンダ、スズキってこんなに差がつまったんですね。びっくりしました。



そうなんです。
だからVWがスズキをどうしても分捕りたかった、スズキを子会社扱いすれば無条件でトヨタを抜いて世界一ですから。
そんなことでVWはスズキの爺さんが死ぬのを待てばいい、そう考えていた節があります。
それを見越してスズキがあんな訴訟に打って出た、そう思います。
狡猾なVWと王道を行くスズキ、やっぱりあの爺さん、ただものじゃないですね。
  1. 2016-10-06 06:32
  2. URL
  3. 短足おじさん二世 #-
  4. 編集

Re: 父の口癖

> 私の父は、ソ連の捕虜になって、タンボフの捕虜収容所にいました。そのとき、大勢のドイツ人も一緒に捕虜収容所にいたそうですが、口癖のように言っていたのが「ドイツ人は嘘をつく」。
>
> 父は一応将校だったので、ロシア人と折衝に当たることもあったらしいのですが、一緒に折衝にあたったドイツ人の嘘に閉口したらしい。
>
> 父だけではなく、この印象はドイツ人捕虜と交わらざるを得なかった日本人捕虜全般、同じ印象を持っていたらしく、捕虜となってしばらくすると、多くの日本人捕虜が「ドイツ人は嘘をつくから気をつけろ」と言い合うようになったそうです。最初はみんな、同盟国の人間だったので信用して付き合おうとしていたらしいんですけどね。「日本人をバカにしていたんだろう」と父は言っていました。
>
> 縄文人さんのポロは、サスペンションアームのブッシュが割れていたのかもしれませんね。ネットで報告をよく見ます。モデルによっては必ず起きるみたいです。
>
> http://www5a.biglobe.ne.jp/~kff/2014/0310_1.html
>
> 私もドイツ製品は好きで、ツァイスの双眼鏡などを愛用していますが、それも1930年代にオリジナルができたクラシカルなもの。統一後の民生品は、魅力が急速に失せているような気がします。
> 特にプラスチックやゴムの部品の耐久性には「?」をつけざるをえないものが多い。これ、ドイツだけじゃなく、欧州製品全般に言えることなんですけどね。ドイツ製を含め、いくつか持っていた欧州製の日用品はプラスチック部品の破損ですべて使えなくなり、今では古い光学機器が残るだけになりました。


素晴らしい体験談、有難うございます。これは貴重な話です。
あのシベリアでの極限状態の体験、誰でもあんな状況だと人間の本性丸出し、そんな中でドイツ人の嘘吐きを看破、これは凄いことです。
この話は後日何かの機会に引用させていただくかもしれません。その節はよろしくお願いします。

私はこの話を聞いて、ドイツの問題は多分17世紀の30年戦争(日本でいえば江戸時代初期のこと)まで遡らなければいけないと感じていますが、その話はまた別の機会に書いてみます。

それからポロのロアアームのブッシュ不具合の件、情報ありがとうございます。
私の経験でいえば、日本車ではありえない不具合。モノ作りの基本姿勢を疑います。
これでは売れないのも無理はないですね。

  1. 2016-10-06 06:48
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  3. 短足おじさん二世 #-
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