2016-04-08 19:08

反戦平和の本質と共産党

 最近本屋に行くと、店頭に並んでいる言論誌などで共産党に関しての特集が目立つようになった。
最近の共産党の暴れ方は尋常ではない。戦後間もない頃共産党が大暴れした時があるが、その頃を彷彿とさせる状況だと思う。

そんな中で今発売中の「正論5月号」で特集「共産主義者は眠らせない」というものがある。
此処に江崎道朗氏が興味深い事を書いている。
題して
共産主義の「影響力工作」は甘くない
「反戦平和」の本質と「戦争法反対」「民協合作」の怖さ


2016-4-8江崎道郎正論のタイトル

この江崎道朗氏の発言に関しては先日もとり上げた。
http://tansoku159.blog.fc2.com/blog-entry-1245.html

また同氏はコミンテルンに関して詳しく、こんなモノも。
http://tansoku159.blog.fc2.com/blog-entry-633.html


前置きが長くなった。
この江崎氏の正論時評はこんな構成。
・ 進む「民共合作」
・ コミンテルンの「協力者」たち
・ 共産主義の特異な「平和」観
・ 「保育園落ちた日本死ね」


この記事は大分長いので全文は正論5月号を見てください。
この中で特に興味深い「コミンテルンの協力者たち」以下について引用し、考えていきたいと思います。
(長文なので3回に分けてアップします)
尚引用文は適宜改行などして読みやすくしてあります。


<以下「正論5月号」から引用>

コミンテルンの「協力者」たち

 共産党の浸透工作と戦うためには、その手法をよくよく研究しておく必要がある。
共産党・コミンテルン(以下「共産党」と略)は、宣伝と浸透工作を重視しており、その手法は巧妙だ。
この共産党の手法を研究した専門書「革命のインテリジェンスーーソ連の対外政治工作としでの影響力」(勁草書房)がこのほど発刊きれた。
(引用者注:「革命のインテリジェンス・・」については以下参照ください
http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033405001&Action_id=121&Sza_id=B0

 『ヴェノナ』(PHP研究所)の翻訳にも関わった佐々木太郎氏が近年、次々と精根公開されている機密文書、具体的にはヴェノナ文書やヴァシリエフ文書、イギリスのMI5史料、アメリカのFBI史料などを使って、これまでのソ連・コミンテルンによる浸透工作の実態を明らにしている。

 外国共産党が他の政党と異なるのは、秘密工作を重視している点だろう。
それまで対外工作、スパイ活動と言えば、相手国の技術や情報を盗むことが主要な任務であった。
ところが共産陣営は、相手国のメンバーにソ連の利益となるような行動をとらせることを目的とした「影響工作」を重視してきた。

 佐々木氏によれば、アメリカの工ドガー・フーヴァーFBI長官は、共産主義運動に関与する人物を次の五つに分類している。

 ① 公然の党員
 ② 非公然の党員
 ③ 同伴者  (Fellow Travelers)
 ④ 機会主義者(Opportunists)
 ⑤ デュープス(Dupes)


 「同伴者」とは、共産党が示した特定の問題についての対応や解決策への強い共感から、共産党のための活動をする非共産員だ。
「しんぶん赤旗」に名前が載る女優の吉永小百合さんや映画監督の山田洋次さんがこれに当たるかもしれない。

 「機会主義者」とは、選挙での票や賄賂といった個人的な利益のため、一時的に共産主義者たちと協力する人たちだ。
共産党の票が欲しいために共産党との選挙協力に踏み切ろうとしている民主党の岡田執行部や維新の党の松野執行部は「機会主義者」と呼べるだろう。


 最後の「デュープス」は、日本語で言えば、間抜け、馴されやすい人々という意味だ。明確な意思を持って共産党のために活動をする人々ではなく、ソ連やコミンテルンによって運営される政党やフロント組織が訴える普遍的な”正義”に対して情緒的な共感を抱き、知らず知らずのうちに共産党に利用されている人々のことを指す。
「戦争法案反対」デモに参加した芸能人・知識人たちやサヨクーマスコミの大半が「デュープス」ということになるだろうか。


 このように共産主義陣営の真の恐ろしさは、彼らの方針に従う非党員グループを作り、広範な影糾力を発揮するところだ。
日本共産党の活動などは、表面的なものに過ぎず、真の政治工作は、秘密裏に、かつ広範に行われている。

 ほとんど知られていないが、知識人・芸能人やマスコミを「デュープス」にする手法を編み出したのが、コミンテルン幹部でドイツ生まれのヴィリー・ミュンツェンペルクだ。
(引用者注:ヴィリー・ミュンツェンベルク
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%AA%E3%83%BB%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%B3%E3%83%84%E3%82%A7%E3%83%B3%E3%83%99%E3%83%AB%E3%82%AF

 ミュンツェンベルクは一九三〇年代、物理学者のアインシュタイン、作家のアンドレージッド、孫之丸人の宋慶齢、劇作家のバーナードーショーなどの世界的な著名人を「反戦平和運動」に巻き込んで反戦世論を盛り上げ、アメリカやイギリス、そして蒋介石政権をソ連主導の「反日反独の人民統一戦線」に取り込むことに成功、結果的に日本を敗戦に追い込んだ

 ところが、ミュンツェンベルクについてはこれまで京都大学名誉教授の中西輝政氏が月刊誌などで言及しているだけで本格的な研究政は日本に存在しなかった。佐々木太郎氏の『革命のインテリジェンス』が本邦初となる。

 なぜ日本は戦前、米ソに追い込まれたのかを理解するためだけでなく、現在進行中の、日本共産党による「国民連合政府」構想の危険性を理解するためにも広く読まれることを期待したい。

<引用此処まで>


私は以前から共産主義者てゃどんな人を言うのか、普通「アカ」と言うがアカとアカで無い人とはどこが違うのか、こんな事が分からないかった。
「資本論」を読んでいる事が共産主義者の条件なら、ほとんどの共産主義者は落第だ。誰も資本論など読んでいない。

がしかし、この区分ならよく分かる。

 ① 公然の党員
 ② 非公然の党員
 ③ 同伴者  (Fellow Travelers)
 ④ 機会主義者(Opportunists)
 ⑤ デュープス(Dupes)

そして問題は③~⑤である。
この人たちにあなたは共産主義者ですかと聞いてみればいい。そうだと答える人は多分いないだろう。
人によっては怒りだすはずだ。
ただ単に平和を愛する一市民、こう思っている人も多い。

だがそこに共産主義者の狙いがあると言う事だ。
それには彼ら共産党の考える「戦争反対」「平和主義」がどんなものかを考える必要があるのだが、それは次回に。

<続く>


最後に参考までに最近の雑誌がどんな事を特集しているのか

2016-4-8-01正論

2016-4-8-02Japanism

2016-4-8-03WILL

2016-4-8-04歴史通
  1. 社会主義・共産主義
  2. TB(0)
  3. CM(4)

コメント

最近読んだ本にミュンツェンベルグが出てました。

『歴史の書き換えが始まった!-コミンテルンと昭和史の深層』
                   小堀 桂一郎 ・中西 輝政 ㈱明成社

「国際共産主義ーコミンテルンとよく言われますがーの流れに日本の昭和史、あるいは日本近代史が大きな歪曲を受け四度あったといえるのではないか。・・・・・・大正12年、関東大震災が起こった時に、各国の救援団が今の「国際NGO」の様な形でたくさん日本に入ってきます。当時すでにコミンテルンは、国際NGOを共産主義ネットワークを作る隠れ蓑としてよく利用していました。ベルリンを本拠にしていたコミンテルンの秘密機関 「ミュンツェンベルグ・トラスト」 はモスクワや日共とは全く別系統の対日秘密工作に早くから着手しています。はっきりしているのは「国際労働者救援会」というNGOですが、その他にもたくさん東京に入ってきていて、一遍に大きな機密ネットワークをつくっていきました。それが、急速に影響力を増して、大正15年(1926)の時点でコミンテルンの秘密宣伝部が日本の新聞と雑誌19のメディアをコントロール下においていたということは、資料的にも明らかになっています。実際の工作に携わっていたアーサー・ケストラーの告白にこの数字があげられています。当時の日本の新聞、雑誌の十九というとこれは凄いんです。これを「直接間接にコントロールしていた」というのには色々な形態が有りうるとは思いますが、大正末期の日本が急速に治安維持法がなくてなならない立法となるような、それほど「急速な赤化」が始まったのにはこういう人為的な外からの大々的な秘密工作があったから・・・・・・」P43~45より引用

 短足様の記事で知りましたが、アインシュタインや宋慶齢など世界の世論に影響を与えた人物への工作もしかけていたのですね。大正時代からNGOを使い草の根からそして我が国の近衛首相(ゾルゲ事件の尾崎秀実など多数)やルーズベルト大統領(ハリー・デクスター・ホワイトなど多数)などの国家指導者にまで工作を仕掛けたとは、しかもそれが現在のユネスコや国連などにも引き継がれているとすると恐るべき粘着質な人たちですね。

 近衛内閣やその後の政府内に共産主義者がいたようですが、我が国にはヴェノナ文書のようなものがないのでハッキリしません。いつか分るのでしょうか?
  1. 2016-04-08 22:23
  2. URL
  3. 都民です。 #-
  4. 編集

いろいろ当てはまると思いますが

私なりに当てはめると①志位和夫 ②尾崎秀実 ③吉永小百合 ④田原総一郎⑤池田信夫ですかね。
  1. 2016-04-09 11:34
  2. URL
  3. 八目山人 #4lXsiBFM
  4. 編集

Re: 最近読んだ本にミュンツェンベルグが出てました。

> 『歴史の書き換えが始まった!-コミンテルンと昭和史の深層』
>                    小堀 桂一郎 ・中西 輝政 ㈱明成社
>
> 「国際共産主義ーコミンテルンとよく言われますがーの流れに日本の昭和史、あるいは日本近代史が大きな歪曲を受け四度あったといえるのではないか。・・・・・・大正12年、関東大震災が起こった時に、各国の救援団が今の「国際NGO」の様な形でたくさん日本に入ってきます。当時すでにコミンテルンは、国際NGOを共産主義ネットワークを作る隠れ蓑としてよく利用していました。ベルリンを本拠にしていたコミンテルンの秘密機関 「ミュンツェンベルグ・トラスト」 はモスクワや日共とは全く別系統の対日秘密工作に早くから着手しています。はっきりしているのは「国際労働者救援会」というNGOですが、その他にもたくさん東京に入ってきていて、一遍に大きな機密ネットワークをつくっていきました。それが、急速に影響力を増して、大正15年(1926)の時点でコミンテルンの秘密宣伝部が日本の新聞と雑誌19のメディアをコントロール下においていたということは、資料的にも明らかになっています。実際の工作に携わっていたアーサー・ケストラーの告白にこの数字があげられています。当時の日本の新聞、雑誌の十九というとこれは凄いんです。これを「直接間接にコントロールしていた」というのには色々な形態が有りうるとは思いますが、大正末期の日本が急速に治安維持法がなくてなならない立法となるような、それほど「急速な赤化」が始まったのにはこういう人為的な外からの大々的な秘密工作があったから・・・・・・」P43~45より引用
>
>  短足様の記事で知りましたが、アインシュタインや宋慶齢など世界の世論に影響を与えた人物への工作もしかけていたのですね。大正時代からNGOを使い草の根からそして我が国の近衛首相(ゾルゲ事件の尾崎秀実など多数)やルーズベルト大統領(ハリー・デクスター・ホワイトなど多数)などの国家指導者にまで工作を仕掛けたとは、しかもそれが現在のユネスコや国連などにも引き継がれているとすると恐るべき粘着質な人たちですね。
>
>  近衛内閣やその後の政府内に共産主義者がいたようですが、我が国にはヴェノナ文書のようなものがないのでハッキリしません。いつか分るのでしょうか?



大変詳しい情報、有難うございます。
私もこの話を読んで、もう一度昭和史を関東大震災辺りに遡って調べないといけないのかなあ、そう思っています。
かといって私は研究者でもないので、どなたかの研究を待つしかないのですが・・・

しかしこんな事を見てみると日本だけでなく世界のエリート層がアカに染まり、左巻きになってゆく。この原因をモノの見方とか子供の教育とか言った面からでも考え直さねばいけない、そう思い当りました。
日本が明治以降、欧米の植民地にもならずに発展できたのはサムライ文化、サムライの統治、こんなモノのお蔭ですが、その陰には更にはるか以前からの日本精神がある。そう思い当るのです。

そんな意味でこのミュンツェンベルグの事例は反面教師として大変良い。
さてではどうするか、具体的な各論になると難問です。

西欧の賢人曰く
日も暮れよ
鐘も鳴れ
月日は流れ
私は残る ・・・ 嗚呼!
  1. 2016-04-09 15:44
  2. URL
  3. 短足おじさん二世 #-
  4. 編集

Re: いろいろ当てはまると思いますが

> 私なりに当てはめると①志位和夫 ②尾崎秀実 ③吉永小百合 ④田原総一郎⑤池田信夫ですかね。


おおっ、吉永小百合が尾崎秀実(ほつみ)に次いで堂々の3位!、
元サユリストの私としては何とも悲しい話。
しかし確かに吉永小百合の流した罪は重いです。
特に私が許せないのは、彼女が結婚する時、結婚したい、しかし子どもはいらないから作らない、こう宣言したことですね。
日本の少子化の重要なキーポイントとなる発言と行動でした。
今アチコチで平和平和と騒いでいますが、自分の後継者も作らないで何の平和なのでしょうか???

  1. 2016-04-09 15:52
  2. URL
  3. 短足おじさん二世 #-
  4. 編集

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する