2016-02-06 16:48

VWが独でリコール開始<排ガス不正問題

 昨年9月に明るみに出たVWの排ガス不正問題。やっとその排ガス不正のリコール修理がドイツで始まった事が報道された。
以下それを報道する時事の記事から

<以下引用>

独でリコール開始=VW排ガス不正
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201602/2016020300608&g=int
 【フランクフルト時事】ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は、排ガス不正車の国内でのリコール(回収・無償修理)を1月末から始めた。不正が発覚した米国では、規制当局がリコール計画を不十分として認めず、開始のめどが立っていないが、欧州では先行して進めていく方針。
 ドイツでのリコール計画は、昨年12月に独連邦自動車局が承認済み。問題となったエンジンを搭載したディーゼル車のうち、不正なソフトウエアの修正で済む排気量2000ccの一部車種から着手。1200ccは6月末をめどに始める。一部ハードウエアの改修が必要な1600ccは9月末までに実施する予定。
 全世界の不正対象車1100万台のうち、8割近くを占める850万台が欧州連合(EU)域内にある。国別でも地元ドイツが240万台と最多。(2016/02/03-15:13)

<引用終り>

今回のリコール作業は最初にソフト入れ替えだけの車種「2.0TDI」から始め、「1.6TDI」ではソフトだけでなく、「エアフロートランスフォーマー」と呼ばれる部品の追加を行うと公表された。
(ソース:http://response.jp/article/2016/02/03/269063.html

これが追加する「エアフロートランスフォーマー」という部品。エアーフローメーターの所に取り付けるとの事。
2016-2-6VWリコールでの追加部品


この報道で感じること、それはユーザーが一番知りたい事が全く公表され無いまま進んでいる事だ。
ユーザーが一番知りたい事、それはこのリコール改修の前と後で燃費とか加速がどの程度変わるか、そしてその保証・補償はどうなっているかという事である。

先月「カリフォルニア州、VWのリコール計画却下」をエントリーした。

アメリカの規制当局は「修理後に走行性能や排ガス値、安全性にどういった影響が出るかについて十分な説明がなされていない」と指摘している。この状況は変わっていないのだ。
もう一つ、アメリカではリコール車に対して1000ドルの金券を渡すと報道されている。しかしヨーロッパ内ではこれは言及されていない。
しかし「欧州顧客にも補償を EU、米国と同じ対応要請」と報道されている。
(ソース:http://www.sankei.com/economy/news/160122/ecn1601220009-n1.html

こんな状況でこのリコール実施、顧客が素直にリコールに応ずるだろうか。
燃費は悪くなるらしい、性能も悪くなるらしい、補償もないらしい・・・(このアンダーライン部分は推定ですが)
幾ら自国の誇りVWでも、顧客にとっては迷惑以外の何物でもない訳だ。

所で昨年10月にこんなエントリーをした。
「根の深いVW不正問題」

此処にこんなグラフを紹介した。
民間の環境保護団体が車の排ガス規制が可笑しい、そう言う事で実際に路上を走っていた車を調べたもの。

2015-10-3欧州の乗用車排ガス実測データby八重樫さん

実際の使用状態での排気ガス中のNOx濃度をガソリン車(左側・青色)とディーゼル車(右側・赤色)で表したモノ。
横軸は測定した車両の年式、縦軸はNOx濃度、
左側の青四角印はガソリン車の実測値、階段状に下がっているのがNOx規制値。
右側の赤四角印はディーゼル車の実測値、階段状の線は段階的に強化されたNOx規制値。

これを見るとガソリン車は段階的に強化された規制値と実測値がよく合っている。規制が守られた証拠である。
しかしディーゼル車は規制値が段階的に厳しくなってきているが、実測値は古い年式のクルマも新しい年式のクルマも大して変わらない。規制が全く守られていないのだ。
見出しに[emissions enforcement is non-existent]と書いてある。排ガス規制は存在しないと言う意味で非常に強い言い方だ。

今回のVWリコールはこれに対し答えを出さない限り問題が収束することは無い。
先はまだまだ長い困難な道ではないだろうか。
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コメント

意味がわからん

こんにちは。


コメントタイトル通り「意味がわからん」としか言いようがありませんね。そして、ガソリン、ディーゼル問わず、VWのダウンサイジング化されたエンジンは疑った方が良いでしょうね。

しかし、迷惑な話です。今も他の自動車メーカー、技術者が試行錯誤しているというのに、それを全て台無しにした。これが本当に悲しいです。
  1. 2016-02-07 09:46
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  3. 裏の桜 #-
  4. 編集

 ところでこの不正に関して、未だにドイツ政府の関連の話は出てきませんね。 これだけ壮大なスケールで不正をしていて政府は一切知らないと言う事はあり得ないでしょうに。

 ドイツのマスゴミも敢えて追求しません。

 環境オタクの緑の党も一切追及しません。

 これ凄く闇が深いと思うんですけどね。
  1. 2016-02-07 10:44
  2. URL
  3. よもぎねこ #-
  4. 編集

Re: 意味がわからん

> こんにちは。
>
>
> コメントタイトル通り「意味がわからん」としか言いようがありませんね。そして、ガソリン、ディーゼル問わず、VWのダウンサイジング化されたエンジンは疑った方が良いでしょうね。
>
> しかし、迷惑な話です。今も他の自動車メーカー、技術者が試行錯誤しているというのに、それを全て台無しにした。これが本当に悲しいです。


本当に訳分からないですね。
しかし色々調べてみるとこの件はWW1の敗戦後の苦難の時代からヒットラーが台頭してきた歴史と極めて良く似ています。
恐らくそんな言論がその内に出てくるでしょう。
そして多分引き金を引いたのが2代目プリウスによるプリウスショック。
そう見てくるとドイツ政府もドイツのマスコミも不気味な沈黙をしている訳も分かります。
ある程度まとまったらエントリーする予定ですが、もう少し時間がかかりそうです。

でもそう考えると日本の自動車メーカーもカージャーナリズムも不思議な沈黙ですが、多分豊田章男さんの「火事場ドロボーみたいなことするな」が利いているのかもしれません。
  1. 2016-02-07 12:01
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  3. 短足おじさん二世 #-
  4. 編集

To:よもぎねこさん

>  ところでこの不正に関して、未だにドイツ政府の関連の話は出てきませんね。 これだけ壮大なスケールで不正をしていて政府は一切知らないと言う事はあり得ないでしょうに。
>
>  ドイツのマスゴミも敢えて追求しません。
>
>  環境オタクの緑の党も一切追及しません。
>
>  これ凄く闇が深いと思うんですけどね。


その通りだと思います。
この件はVWだけでなく他のカーメーカー、部品メーカー(ボッシュ)、そして政府やマスコミ、全部グルでしょう。
私には第一次大戦後のドイツの苦境を救ってドイツ人の圧倒的な支持を集めたヒットラーの台頭、これに良く似ているのではないかと思えるのです。
ドイツの苦境を作ったビル・クリントンの反独政策と欧州通貨危機、そんな所から考えていかないとこの問題の根が見えないのではないか。
そしてもう一つがプリウスショックではないか、こんな風に思えます。
考えが纏まったらエントリーしようと思います。
  1. 2016-02-07 13:38
  2. URL
  3. 短足おじさん二世 #-
  4. 編集

でもイメージの良さは一流のドイツ

今、手元に「2020年世界はこうなる」(長谷川慶太郎・田原総一朗、
SBクリエイティブ刊)という本があって、その中の田原総一朗氏と
長谷川氏のVWについての対話があるのですが・・。

田原「だけど、ドイツの車が完全犯罪のようなことをやるんですか?」
長谷川「やります」
田原「ドイツってそういう国ですか?」
長谷川「やる国です。いつかはバレると思っていました。私はフォルクス
ワーゲンの工場を知っているのです。ダイムラーベンツの工場も知ってます。
みんなこの眼でみて回りました」

田原「ドイツはそういう事をしないと思ってました」
(中略)
田原「そこで聞きたい。ドイツはガンガンに不正を暴こうとしています。
それに比べて日本の東芝の利益水増し問題はどうしてドイツのように
徹底的に調べられないのですか?」
(121~122p)

ええええ?ドイツが不正を徹底的に暴こうとしている??徹底的も何も
そもそも官民一体で不正やってた可能性が高いし、ドイツマスコミが
不気味な沈黙を決め込んでいる今の状況をなんと思っているんでしょうか?
田原氏は??

まあ、なんていうか日本のマスコミ人、知識人の素朴なドイツ信仰、ドイツ
性善説には本当に驚きます。別に日本が優れている・・なんていうつもりは
さらさらありませんが、それにしてもどうして、こう「ドイツって偉い」と
根拠もなく信じ込めるのか?不思議です。
あ、日本の「自動車評論家」もね(笑)。

もっとも、それは日本人に限ったことではなく世界的にそうみたいで
VWや難民をめぐるドタバタなどなど、いろいろあっても各種世論調査で
印象の良さでドイツはいつも上位、一位になることも多いです。
イメージづくり、自己アピールは本当に上手いんだよなぁ・・日本も見習った
方がいいかも?と思う次第。

そういえば、ドイツと並ぶ?反日国家中国もイメージは良くないものの実態
以上に評価されがちな傾向がありますが、それも去年からいよいよ本格化して
きた経済減速(なんて生易しいものではないようですが)でいよいよ、綻びが
出始めました。

2015年は反日国家のボロが出始めた年なのですかね。

  1. 2016-02-08 18:09
  2. URL
  3. prijon #-
  4. 編集

Re: でもイメージの良さは一流のドイツ

> 今、手元に「2020年世界はこうなる」(長谷川慶太郎・田原総一朗、
> SBクリエイティブ刊)という本があって、その中の田原総一朗氏と
> 長谷川氏のVWについての対話があるのですが・・。
>
> 田原「だけど、ドイツの車が完全犯罪のようなことをやるんですか?」
> 長谷川「やります」
> 田原「ドイツってそういう国ですか?」
> 長谷川「やる国です。いつかはバレると思っていました。私はフォルクス
> ワーゲンの工場を知っているのです。ダイムラーベンツの工場も知ってます。
> みんなこの眼でみて回りました」
>
> 田原「ドイツはそういう事をしないと思ってました」
> (中略)
> 田原「そこで聞きたい。ドイツはガンガンに不正を暴こうとしています。
> それに比べて日本の東芝の利益水増し問題はどうしてドイツのように
> 徹底的に調べられないのですか?」
> (121~122p)
>
> ええええ?ドイツが不正を徹底的に暴こうとしている??徹底的も何も
> そもそも官民一体で不正やってた可能性が高いし、ドイツマスコミが
> 不気味な沈黙を決め込んでいる今の状況をなんと思っているんでしょうか?
> 田原氏は??
>
> まあ、なんていうか日本のマスコミ人、知識人の素朴なドイツ信仰、ドイツ
> 性善説には本当に驚きます。別に日本が優れている・・なんていうつもりは
> さらさらありませんが、それにしてもどうして、こう「ドイツって偉い」と
> 根拠もなく信じ込めるのか?不思議です。
> あ、日本の「自動車評論家」もね(笑)。
>
> もっとも、それは日本人に限ったことではなく世界的にそうみたいで
> VWや難民をめぐるドタバタなどなど、いろいろあっても各種世論調査で
> 印象の良さでドイツはいつも上位、一位になることも多いです。
> イメージづくり、自己アピールは本当に上手いんだよなぁ・・日本も見習った
> 方がいいかも?と思う次第。
>
> そういえば、ドイツと並ぶ?反日国家中国もイメージは良くないものの実態
> 以上に評価されがちな傾向がありますが、それも去年からいよいよ本格化して
> きた経済減速(なんて生易しいものではないようですが)でいよいよ、綻びが
> 出始めました。
>
> 2015年は反日国家のボロが出始めた年なのですかね。


面白い話ですねえ、でも知る人ぞ知る・・・でしょうか。
まあ、クルマの信頼性に関してはドイツ車もベンツとポルシェは何とか日本車と肩を並べるレベルらしいですが、それ以外のクルマはダメでしょう。そのベンツだって最近は大分尾羽打ち枯らしたところがある始末。
ブランド力なんか関係ないアルカイダとかISISなどはもっぱらトヨタ車を愛用して宣伝してくれています。

今回の件はドイツにとっては多分WW1、WW2に次ぐ敗戦と言われるような気がします。
早く立ち直ってほしいですね。
そんな意味でVWは神様ピエヒ氏を温存していますから、ピエヒ氏が出てくれば立ち直りも可能かもしれません。
  1. 2016-02-09 17:32
  2. URL
  3. 短足おじさん二世 #-
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