2016-01-13 17:44

カリフォルニア州、VWのリコール計画却下

 フォルクスワーゲンの排ガス不正問題は中々真相が見えてこない。しかしアメリカ加州から凄い話が聞こえてきた。
VWがカリフォルニア州政府に提出したリコール計画が却下されたのだと言う。

この話を見て私はエマニュエル・トッドの意見を思い出した。
ドイツとアメリカは基本的価値観を共有していないとか、ドイツには根深い反米感情があるなどと言う事だ。
最初に排ガス問題を伝える日経記事から

<以下引用>

カリフォルニア州、VWのリコール計画却下
2016/1/13 4:45 (2016/1/13 10:35更新)
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFK12H5N_S6A110C1000000/

 【デトロイト=中西豊紀】米カリフォルニア州大気資源局(CARB)は12日、独フォルクスワーゲン(VW)が提出した排ガス不正車のリコール(回収・無償修理)計画を却下したと発表した。内容が法的な基準を満たしていなかったためだと説明している。米国でのVWの信頼回復には打撃になりそうだ。

 VWは2015年11月、排気量2リットルのディーゼル車についてCARBと米環境保護局(EPA)にリコール計画を提出した。それぞれの局は14日までに内容を精査し、計画を認めるかどうか判断する方針を示していた。

 CARBは却下の理由として「法的な要求とは差があり詳細さを欠いている」と指摘。さらに「修理後に走行性能や排ガス値、安全性にどういった影響が出るかについて十分な説明がなされていない」と、技術面での開示姿勢を厳しく評価した。排気量3リットルの車は2月に別の計画提出を受けたうえで評価する方針だ。

 CARBは「今回はより広範な対策を求める措置でもある」という立場で、新たなリコール計画が提出され、それが要件を満たせば承認することを示唆している。CARBがVW側に走行性能を落とさずリコールすることを求めている可能性がある。その場合、「エンジンの交換が必要で事実上不可能」(日系メーカー幹部)で、かなり高いハードルだといえる。

 CARBはカリフォルニア州で独自の環境規制に基づく車を承認している。今回のリコール計画の却下で、VWは引き続き同州でディーゼル車を販売できない。

 一方、全米での販売規制を担当するEPAは、まだ姿勢を明らかにしていない。VWのマティアス・ミュラー社長は13日にワシントンでEPAのマッカーシー長官と面談する予定だ。

 VWの排ガス不正によるリコールをめぐっては2015年末、独連邦自動車局(KBA)がソフトウエアの交換を中心とした計画を承認したばかり。CARBは12日の発表で「VWは環境規制を欺こうという決断をし、それを覆い隠そうとした」と厳しい言葉でVWを非難した。「だます気はなかった」(ミュラー社長)と繰り返すVW側と米当局との溝は深い。

<引用終り>


トンデモナイ話である。それだけカリフォルニア州政府の不信感が強いと言う事だろう。

所で冒頭述べたエマニュエル・トッド氏はこんな事を言っている。
これは週刊現代2015年10月17日号に載った記事。

「VW事件から見えてくる ドイツ最大の弱点」
http://gendai.ismedia.jp/articles/premium01/45706


<以下抜粋引用>

トッド氏は本誌に、続けて言う。

「私はさきほど技術的な評判はあまり問題ではないと言いました。なぜかといえば、排ガスをごまかすための装置というものを作れること自体、技術的に妙技であるといえるからです。

では、私が真に問題と考えるのはなにか。

それは、諸問題を単にテクニカル(技術的)なものとして扱い、モラル(道徳)の面を忘れてしまうという古くからのドイツの傾向です。フォルクスワーゲンのスキャンダルが起きて、世界中の人々はそんなドイツの特質を思い出したでしょう。知っての通り、この種の『中身のない合理性』は、それ自体が危険なのです
・・・中略・・・

「もう一点、付け加えて言いましょう」

トッド氏は言う。

フォルクスワーゲンのスキャンダルは、ドイツ人のアメリカに対する根深い感情について多くのことを教えてくれます。ドイツ人は心の底で、かなり反米の気持ちを強く持っています。ドイツ人はおそらく、リベラルなアメリカの価値観を受け入れないでしょう

<引用終り>

厄介な話である。しかしトッド氏の話を読んでみると確かになるほどと思い当たる。

がしかし、ドイツもアメリカも日本にとっては大事な友好国。(ドイツの反日は一寸別として)
そして中国が破綻寸前のこんな時の揉め事は大変不味いのだ。
この問題が厄介な方向に行かなければいいのだが・・・
  1. 自動車
  2. TB(0)
  3. CM(10)

コメント

ドイツの反米もわかります

アメリカ独立戦争でアメリカを支援したフランス、対するドイツ諸侯は英国軍の傭兵として戦った。連戦連敗のアメリカ民兵軍、英国正規軍の騎士の情けで全滅を免れる。その後ヘッセン=カッセルの傭兵団を襲い勝利する。

二度の大戦もアメリカさえいなければドイツの勝利だった。さらにロケットをはじめとする最先端の科学技術をアメリカに盗まれた。欧州全体の問題だったユダヤ人問題もホロコーストというどこまで本当かわからないレッテルをナチス・ドイツに被せておしまい、とドイツ人が考えてもおかしくない。

アメリカの成り立ち自体、ヨーロッパから見ると食詰め者と犯罪者と奴隷の国、文化もなく人も動物も退化してしまう、と見下していた。

第一次世界大戦の頃までには医学・化学や哲学などを学ぶにはドイツ語が必須だったというのに、いまや英語が世界の共通語。これもドイツ人には面白くないでしょう。

エマニュエル・トッドの言うドイツ人の「中身の無い合理性」について、こんな話を思い出します。自動車の運転で、ドイツ人は信号が青なら交差点で赤信号を無視して進入してくるクルマがあってもひたすら突っ走る。自分が絶対に正しく信号無視のクルマが悪いのは当然ではあっても、事故を回避する最低限の注意すら怠ってしまう、というもの。

信号を守るというテクニカルなことが事故回避(安全を守る)というモラルに優先してしまうドイツ人をよくとらえています。

逆にフランス人の場合、地方の三車線の道路、真ん中は双方向の追い越し車線。お互い譲らずあわや正面衝突の大惨事となるところを間一髪で避けるという(避けられず事故になることも多いとか)。

2011年の大震災では非常時にもかかわらず平時の法律で対処しようとした民主党政権が被害を拡大したといってもいいでしょう。それ以前に原発の安全神話を盲信し、アメリカの原発の脆弱性に対する指摘に聞く耳を持たず、原発事故対応ロボットを開発していたのに採用せず、アメリカからの援助の申し入れも断ったことなど、ドイツを笑ってなどいられません。

危機管理についてはアングロ・サクソンに学ぶ点がまだまだあります。
  1. 2016-01-14 01:53
  2. URL
  3. gai-yaang #-
  4. 編集

 米国が、日本車のリコール計画を却下したとはあまり聞いたことがありません。こういうことはたまにあるのでしょうか?それともVWだから、とても厳しくしているのでしょうか?

 トッドのドイツの独走を懸念していましたが、確かにメルケル首相は単独で難民の無制限の受け入れを発表しシェンゲン協定とダブリン条約を破壊してしましました。善意とはいえ、やってはいけない事でした。どうもドイツ人は、本当は感情的なのかもしれません。
 
欧州におけるドイツは、アジアにおける中国だと言う人もいます。結果的に周辺諸国から恨まれるような真似をしてしまったドイツは、いまの中国の立場と似ています。

 これから難民問題も拡大しそうですし、米・独が上手くいかないと世界のかじ取りがどうなるのか心配です。
  1. 2016-01-14 09:48
  2. URL
  3. 都民です。 #-
  4. 編集

Re: ドイツの反米もわかります

> アメリカ独立戦争でアメリカを支援したフランス、対するドイツ諸侯は英国軍の傭兵として戦った。連戦連敗のアメリカ民兵軍、英国正規軍の騎士の情けで全滅を免れる。その後ヘッセン=カッセルの傭兵団を襲い勝利する。
>
> 二度の大戦もアメリカさえいなければドイツの勝利だった。さらにロケットをはじめとする最先端の科学技術をアメリカに盗まれた。欧州全体の問題だったユダヤ人問題もホロコーストというどこまで本当かわからないレッテルをナチス・ドイツに被せておしまい、とドイツ人が考えてもおかしくない。
>
> アメリカの成り立ち自体、ヨーロッパから見ると食詰め者と犯罪者と奴隷の国、文化もなく人も動物も退化してしまう、と見下していた。
>
> 第一次世界大戦の頃までには医学・化学や哲学などを学ぶにはドイツ語が必須だったというのに、いまや英語が世界の共通語。これもドイツ人には面白くないでしょう。
>
> エマニュエル・トッドの言うドイツ人の「中身の無い合理性」について、こんな話を思い出します。自動車の運転で、ドイツ人は信号が青なら交差点で赤信号を無視して進入してくるクルマがあってもひたすら突っ走る。自分が絶対に正しく信号無視のクルマが悪いのは当然ではあっても、事故を回避する最低限の注意すら怠ってしまう、というもの。
>
> 信号を守るというテクニカルなことが事故回避(安全を守る)というモラルに優先してしまうドイツ人をよくとらえています。
>
> 逆にフランス人の場合、地方の三車線の道路、真ん中は双方向の追い越し車線。お互い譲らずあわや正面衝突の大惨事となるところを間一髪で避けるという(避けられず事故になることも多いとか)。
>
> 2011年の大震災では非常時にもかかわらず平時の法律で対処しようとした民主党政権が被害を拡大したといってもいいでしょう。それ以前に原発の安全神話を盲信し、アメリカの原発の脆弱性に対する指摘に聞く耳を持たず、原発事故対応ロボットを開発していたのに採用せず、アメリカからの援助の申し入れも断ったことなど、ドイツを笑ってなどいられません。
>
> 危機管理についてはアングロ・サクソンに学ぶ点がまだまだあります。


なるほど、面白い話、有難うございます。
実は韓国問題に造詣の深い古田博司筑波大学教授の著書にこんなモノが有ります。
「ヨーロッパ思想を読み解く 何が近代科学を生んだか」ちくま新書 2014年8月10日刊

この本のテーマがイギリス哲学の快走とドイツ哲学の混迷、正にgai-yaang さんご指摘の問題です。
但しこの本は実に難解でして、私も一通り目を通したくらいでは歯が立たない、そこで今も何回目かの読み返しをしている所です。

本当はこんな難解な哲学を一般庶民の日常の生活や仕事のやり方に落としていければ良いのですが、そんな事をしてくれす人もいない。難しいです。

それでもこれからの日本を考えるうえで、こんな事も考えないといけない。
何時かある程度理解出来たらエントリーしようかと思っているのですが、道は遠いです。

しかしアングロ・サクソンに学ぶことは沢山ありますね。
  1. 2016-01-14 09:59
  2. URL
  3. 短足おじさん二世 #-
  4. 編集

To:都民です さん

>  米国が、日本車のリコール計画を却下したとはあまり聞いたことがありません。こういうことはたまにあるのでしょうか?それともVWだから、とても厳しくしているのでしょうか?
>
>  トッドのドイツの独走を懸念していましたが、確かにメルケル首相は単独で難民の無制限の受け入れを発表しシェンゲン協定とダブリン条約を破壊してしましました。善意とはいえ、やってはいけない事でした。どうもドイツ人は、本当は感情的なのかもしれません。
>  
> 欧州におけるドイツは、アジアにおける中国だと言う人もいます。結果的に周辺諸国から恨まれるような真似をしてしまったドイツは、いまの中国の立場と似ています。
>
>  これから難民問題も拡大しそうですし、米・独が上手くいかないと世界のかじ取りがどうなるのか心配です。


車のリコール問題は大きく分けて二つ、一つは製造段階で間違えたもの。これは対策もはっきりしていますし比較的簡単です。つまり正しいものを作って交換すればいい。
二つ目は設計ミスでして、これは対策するには設計変更してタイ作品を作って取り替える。或いは何か部品を追加する。こうなりまして大変ですが、やることははっきりしています。
いずれのケースも規制当局とメーカーとは見解の相違などは有りますが、リコールを拒否されることは無い。

しかし今回のVWの件は違法な装置をつけて規制破りをしようとした。しかもそれを規制当局に指摘されても何とか隠蔽しようとし、延々と引き延ばしをしてきた。しかも「お為ごかし」の対策を持ってきた(今この段階)、規制当局としては極めて悪質で組織ぐるみの悪事と判断されたと思います。

このままでこの問題が済むはずが有りません。
EUは今移民・難民問題で困っていますが、この移民難民問題は最早解決不能となってしまったと見ています。
そんな中ですのでVW問題も当分解決困難ではないかと思います。

  1. 2016-01-14 10:48
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  3. 短足おじさん二世 #-
  4. 編集

>エマニュエル・トッドの言うドイツ人の「中身の無い合理性」について、こんな話を思い出します。自動車の運転で、ドイツ人は信号が青なら交差点で赤信号を無視して進入してくるクルマがあってもひたすら突っ走る。自分が絶対に正しく信号無視のクルマが悪いのは当然ではあっても、事故を回避する最低限の注意すら怠ってしまう、というもの。

>信号を守るというテクニカルなことが事故回避(安全を守る)というモラルに優先してしまうドイツ人をよくとらえています。

 gai-yaangさんのこの意見、難民に対する対応を見ていると典型的に出ていますね。

 国境を越えて不法入国して難民申請を出した奴が難民と決めると、ギリシャやバルカン諸国の迷惑も、エーゲ海での大量溺死もなんのその「難民の受け入れに上限はない」とがんばり続ける。

 ヨーロッパ域内の戦争での難民なら国境を越えて命からがら逃げた人=難民で良かっただろうけど、今中東や北アフリカから押し寄せる連中は違うでしょう?

 ところがドイツは難民の現実を見る事は絶対拒否して、古典的な難民の定義により古典的な対応に執着しているのです。

 このあたりの硬直した思考法は実は、ドイツ人だけじゃなく欧米人の特徴だとは思うのですが、北へ行くほど酷い気がします。
  1. 2016-01-14 11:10
  2. URL
  3. よもぎねこ #-
  4. 編集

To:よもぎねこさん

> >エマニュエル・トッドの言うドイツ人の「中身の無い合理性」について、こんな話を思い出します。自動車の運転で、ドイツ人は信号が青なら交差点で赤信号を無視して進入してくるクルマがあってもひたすら突っ走る。自分が絶対に正しく信号無視のクルマが悪いのは当然ではあっても、事故を回避する最低限の注意すら怠ってしまう、というもの。
>
> >信号を守るというテクニカルなことが事故回避(安全を守る)というモラルに優先してしまうドイツ人をよくとらえています。
>
>  gai-yaangさんのこの意見、難民に対する対応を見ていると典型的に出ていますね。
>
>  国境を越えて不法入国して難民申請を出した奴が難民と決めると、ギリシャやバルカン諸国の迷惑も、エーゲ海での大量溺死もなんのその「難民の受け入れに上限はない」とがんばり続ける。
>
>  ヨーロッパ域内の戦争での難民なら国境を越えて命からがら逃げた人=難民で良かっただろうけど、今中東や北アフリカから押し寄せる連中は違うでしょう?
>
>  ところがドイツは難民の現実を見る事は絶対拒否して、古典的な難民の定義により古典的な対応に執着しているのです。
>
>  このあたりの硬直した思考法は実は、ドイツ人だけじゃなく欧米人の特徴だとは思うのですが、北へ行くほど酷い気がします。


全くご指摘の通り。だからVW問題にトッドの話を取り上げたんですが、その先は実に難解。
実はgai-yaang三へのコメントにも書いたのですが、古田博司筑波大学教授の著書にこんなモノが有ります。
「ヨーロッパ思想を読み解く 何が近代科学を生んだか」ちくま新書 2014年8月10日刊
この本のテーマがイギリス哲学の快走とドイツ哲学の混迷、
こんな所を掘り下げると面白いとは思うのですが、そこまで行くには私ではチエとアタマが足りない。
困ったものです。
  1. 2016-01-14 17:53
  2. URL
  3. 短足おじさん二世 #-
  4. 編集

これはリコールのやりようが有るんでしょうか

そもそもこのVWの問題はメーカーの謳った排ガスと燃費を両立させる従前が必要なんでしょう。でもこれは出来ませんて、諦めたんですからリコールで収まるわきゃあないですよね。エンジン積み替えなんて手間が有るんだったら、まだ新車納入したほうが損害が少ないはずです。それでもその新車のエンジン性能だって怪しいんでしょう。

まともな営業判断だったら時間をもらい2016規制を完全にクリアした新車を作り代品納入するしか手はないでしょう。それでもおそらく燃費性能は両立できませんからその場合について損害賠償をするという形で決着をつけるより他はないでしょう。

そうしたうえで消費者からの訴訟を受けるという形しか考えられません。これやってもらったところで消費者の怒りが収まるわけじゃあなし、使用期間において大気汚染を行ったとい事実が消えるわけじゃあない、収拾方法が本当にわかりません。その上で連邦からの罰金を払うという形でしょう。最後のところはドイツ政府が頭を下げて政治決着するしかないでしょうがVWはアメリカ市場からでていくくらいの事はしなくちゃあいけないでしょうね。
これで後はアメリカ市場以外はどうするのでしょうか。建前上は米国のような規制がないのだから他は応じませんで通用するのでしょうか。こうなったら底なしでしょうね。定速定回転で回し続ける限りディーゼルの排気は相当クリーンに出来るはずなんでこの辺りに活路を見出すしかないんじゃなかろうかという気がします。

これの最大の問題はクリーンディーゼルの息の根が止められかねないことです。マツダあたりはいい迷惑だと思ってるでしょうがなんとも言えない所です。


ただこのカリフォルニアの規制、根本を考えるとまともとは思えません。水素燃料車のFCVはともかく電気自動車EVは電気の作り方まで考えねばフェアではないでしょう。別にカリフォルニアでは電気は全て自然エネルギーで作られてるわけじゃあありません。水素を作るのだって現状化石燃料からが一番簡単なはずです。ちっとも問題の解決になってないだろうということです。

閑話休題

小生も以前話題になった時、ヨーロッパ思想を読み解く、読みました。良く分からないんですが大陸の思想家たちは自分が理解できる世界については合理的な推論や志向ができるが,自分達が感知できない「向こう側」(未知の)の世界になると途端に合理性を失うというような趣旨だったと思います。

これに対して英米系の連中は未知なものは未知として平気でアプローチしていく、そういう内容だったと思います。これは例えばいわゆるIT分野において顕著でしょう。この世界は基本的に我々が感知できるものではありません。その存在を間接的に推認しその応用を図る分野です。情報工学やシステム科学の分野ではこのような場面でも「翔ばなくて」はいけないのですよね。
アングロサクソンの一部にはこれを間違いなくやってもける才能が有ることは否めないでしょうね。この問題は大きく捉えると資源工学、システム工学上の問題をはらんでいます。我々はどうでしょうか、連中とは全く違ったアプローチが出来るかが勝負だろうと言う気がしてなりません。同じ事をやってはおそらく敵わないでしょう。

カリフォルニア規制はかなり独善的です。確かCOx規制が相当甘かったんじゃないでしょうか。NOxやPMを気にするのは分かるのですが電気の作り方という根本的な問題を含めて問題はあり過ぎなんじゃなかろうかという気がしてなりません。まあ、VWを許す気にはさらさらなりませんがね。

  1. 2016-01-16 17:29
  2. URL
  3. kazk #cPv2SIBE
  4. 編集

Re: これはリコールのやりようが有るんでしょうか

> そもそもこのVWの問題はメーカーの謳った排ガスと燃費を両立させる従前が必要なんでしょう。でもこれは出来ませんて、諦めたんですからリコールで収まるわきゃあないですよね。エンジン積み替えなんて手間が有るんだったら、まだ新車納入したほうが損害が少ないはずです。それでもその新車のエンジン性能だって怪しいんでしょう。
>
> まともな営業判断だったら時間をもらい2016規制を完全にクリアした新車を作り代品納入するしか手はないでしょう。それでもおそらく燃費性能は両立できませんからその場合について損害賠償をするという形で決着をつけるより他はないでしょう。
>
> そうしたうえで消費者からの訴訟を受けるという形しか考えられません。これやってもらったところで消費者の怒りが収まるわけじゃあなし、使用期間において大気汚染を行ったとい事実が消えるわけじゃあない、収拾方法が本当にわかりません。その上で連邦からの罰金を払うという形でしょう。最後のところはドイツ政府が頭を下げて政治決着するしかないでしょうがVWはアメリカ市場からでていくくらいの事はしなくちゃあいけないでしょうね。
> これで後はアメリカ市場以外はどうするのでしょうか。建前上は米国のような規制がないのだから他は応じませんで通用するのでしょうか。こうなったら底なしでしょうね。定速定回転で回し続ける限りディーゼルの排気は相当クリーンに出来るはずなんでこの辺りに活路を見出すしかないんじゃなかろうかという気がします。
>
> これの最大の問題はクリーンディーゼルの息の根が止められかねないことです。マツダあたりはいい迷惑だと思ってるでしょうがなんとも言えない所です。
>
>
> ただこのカリフォルニアの規制、根本を考えるとまともとは思えません。水素燃料車のFCVはともかく電気自動車EVは電気の作り方まで考えねばフェアではないでしょう。別にカリフォルニアでは電気は全て自然エネルギーで作られてるわけじゃあありません。水素を作るのだって現状化石燃料からが一番簡単なはずです。ちっとも問題の解決になってないだろうということです。
>
> 閑話休題
>
> 小生も以前話題になった時、ヨーロッパ思想を読み解く、読みました。良く分からないんですが大陸の思想家たちは自分が理解できる世界については合理的な推論や志向ができるが,自分達が感知できない「向こう側」(未知の)の世界になると途端に合理性を失うというような趣旨だったと思います。
>
> これに対して英米系の連中は未知なものは未知として平気でアプローチしていく、そういう内容だったと思います。これは例えばいわゆるIT分野において顕著でしょう。この世界は基本的に我々が感知できるものではありません。その存在を間接的に推認しその応用を図る分野です。情報工学やシステム科学の分野ではこのような場面でも「翔ばなくて」はいけないのですよね。
> アングロサクソンの一部にはこれを間違いなくやってもける才能が有ることは否めないでしょうね。この問題は大きく捉えると資源工学、システム工学上の問題をはらんでいます。我々はどうでしょうか、連中とは全く違ったアプローチが出来るかが勝負だろうと言う気がしてなりません。同じ事をやってはおそらく敵わないでしょう。
>
> カリフォルニア規制はかなり独善的です。確かCOx規制が相当甘かったんじゃないでしょうか。NOxやPMを気にするのは分かるのですが電気の作り方という根本的な問題を含めて問題はあり過ぎなんじゃなかろうかという気がしてなりません。まあ、VWを許す気にはさらさらなりませんがね。


物凄い難問です。
最初にVW問題と英米と欧州の思想の話、これを取り上げるとコメント欄では書ききれませんので、VW問題の未回答します。
思想の問題は別にエントリーしたい、私自身はコレの回答も持っていますが、何せ長すぎます。

それでVW問題ですが、これは以前から書こうかどうしようか迷っていたことをkazk さんに指摘されてしまった。
まあ誰でも疑問に思う事なんですがね。
どうしてVWは会社ぐるみで「法規制に挑戦し法の網を潜り抜けようとしたか」、これが一番の問題なんです。
つまり排ガス規制を満足させようとすると「車にならない」位酷いものになってしまう、こんな事情があります。

不審な事実が色々あります。
技術は平準化すると言う時代に如何して日本車はVWなどの「クリーンディーゼル」のまねをしないのか。
トヨタとVWは以前技術提携していまして、トヨタの「直噴ガソリンエンジン」技術をVWに教えています。
そんな事があるのにVWの方が各段技術レベルが上?、可笑しいでしょ。

韓国でこの問題が発覚したらVWがバカ売れしています。
欧州でもVWは売れ行きはほとんど影響ないように見えます。
つまり正直に法規制に合格させると燃費も動力性能も相当落ちる、これが分かっているのです。だからリコール前のクルマこそ買い時なんですね。そして韓国にはこんな情報が流れているのでしょう。
そして未だにリコール済みのクルマのロードテストが公表されません。
以前GMがシボレーボルトを宣伝こそすれ、一般ジャーナリストのロードテストをしませんでした。これと同じではないでしょうか。

恐らく普通のリコールにはならないでしょう。多分最後は政治決着、これしか無いと見ています。
そんな片鱗が報道されたらエントリーするつもりです。

それから哲学の話は別途エントリーしますが少々時間がかかる、ご了承ください。
カギは般若心経にあり、こんな事にしようかと思いますが、さてどうなりますやら・・・
  1. 2016-01-17 13:57
  2. URL
  3. 短足おじさん二世 #-
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大陸と英米との違い

kazkさんのコメントに「英米系の連中は未知なものは未知として平気でアプローチしていく」とありました。まさに英国の経験主義というかある種のいい加減さに繋がります。成文憲法を持たず歴史を積み重ねていく。アメリカは逆に歴史を切り捨て未知なるものへチャレンジする。

英国では昔からというか今でも心霊研究や交霊会、代替医療など盛んで妖精の類も大好き。ネッシーというネタもありました。現代ではハリーポッター。

ヨーロッパの辺境だったゆえにキリスト教以前の多神教的なものが基底にあるのでは、そんな気もします。オスカー・ワイルドの「幸せの王子」、ルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」、ディケンズの「クリスマスキャロル」、シェイクスピアの作品の数々、妖精や幽霊、無生物に魂が宿る話などキリスト教的にはおかしな話ばかりですが日本人には馴染みやすい。

宗教改革にしてもドイツの血で血を洗う30年戦争に対し、英国は国王の離婚が認められずにローマ教会から離脱、典礼はほぼカトリックのまま。日本の神仏混淆を思わせるいい加減さですが、それでも国王が首を刎ねられたり、国王に逆らった聖職者の生首がロンドン橋やロンドン塔の上に晒されたりしました。シリアの反政府勢力が歩道の鉄柵の上に生首を並べるのとさほど変わりありません。

英国はカトリックを差別しましたが殲滅しようとはしなかった。現にエリザベス女王の戴冠式やチャーチルの国葬を取り仕切ったのは紋章院総裁を世襲するノーフォーク公(最古参の筆頭伯爵かつカトリック)でした。

フランスの自由平等博愛、ドイツのゲルマン民族至上主義とは違った、英国の融通無碍があればこそユダヤの金融資本を取り込み、奴隷貿易や阿片取引といった汚れ仕事はユダヤ人に任せ、二枚舌・三枚舌で大陸諸国を翻弄できたのかもしれません。
  1. 2016-01-19 00:13
  2. URL
  3. gai-yaang #-
  4. 編集

Re: 大陸と英米との違い

> kazkさんのコメントに「英米系の連中は未知なものは未知として平気でアプローチしていく」とありました。まさに英国の経験主義というかある種のいい加減さに繋がります。成文憲法を持たず歴史を積み重ねていく。アメリカは逆に歴史を切り捨て未知なるものへチャレンジする。
>
> 英国では昔からというか今でも心霊研究や交霊会、代替医療など盛んで妖精の類も大好き。ネッシーというネタもありました。現代ではハリーポッター。
>
> ヨーロッパの辺境だったゆえにキリスト教以前の多神教的なものが基底にあるのでは、そんな気もします。オスカー・ワイルドの「幸せの王子」、ルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」、ディケンズの「クリスマスキャロル」、シェイクスピアの作品の数々、妖精や幽霊、無生物に魂が宿る話などキリスト教的にはおかしな話ばかりですが日本人には馴染みやすい。
>
> 宗教改革にしてもドイツの血で血を洗う30年戦争に対し、英国は国王の離婚が認められずにローマ教会から離脱、典礼はほぼカトリックのまま。日本の神仏混淆を思わせるいい加減さですが、それでも国王が首を刎ねられたり、国王に逆らった聖職者の生首がロンドン橋やロンドン塔の上に晒されたりしました。シリアの反政府勢力が歩道の鉄柵の上に生首を並べるのとさほど変わりありません。
>
> 英国はカトリックを差別しましたが殲滅しようとはしなかった。現にエリザベス女王の戴冠式やチャーチルの国葬を取り仕切ったのは紋章院総裁を世襲するノーフォーク公(最古参の筆頭伯爵かつカトリック)でした。
>
> フランスの自由平等博愛、ドイツのゲルマン民族至上主義とは違った、英国の融通無碍があればこそユダヤの金融資本を取り込み、奴隷貿易や阿片取引といった汚れ仕事はユダヤ人に任せ、二枚舌・三枚舌で大陸諸国を翻弄できたのかもしれません。


興味深い話ですね。
この件の回答はコメント欄で書くにはどうにも長くなりすぎる。ですので別エントリーにしようと思います。
その際にはこのコメントも引用させていただきたいと思いますので宜しくお願いします。
と言っても難解な哲学の世界に迷い込んだような話になりそう。
エントリーに少々時間がかかりますがご了承いただくようお願いします。
  1. 2016-01-19 19:23
  2. URL
  3. 短足おじさん二世 #-
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