2010-04-04 12:09

日本の温暖化対策法案は自殺行為<WSJの忠告です

いつもは日本に対し皮肉ばかり言ってるウォール・ストリート・ジャーナルがこんな論調で日本に忠告している。

ぜひ皆さんの知っていただきたい論調なので全文引用する。

日本のマスゴミの記者さんにも、これくらいは是非書いて欲しい。

<4月2日付WSJより引用> 

  • The Wall Street Journal

【オピニオン】日本の温暖化対策法案は自殺行為

ジョゼフ・スターンバーグ

 

 日本は、国会が検討している地球温暖化対策基本法案を承認すべきだ。

炭素排出量を2020年までに1990年比25%削減するという崇高な目標を達成するには、破滅的な費用がかかり、うまくいけば倒産が相次ぐ

そうなれば、世界2位の経済大国は、80年代に拡大しバブル崩壊後も完全に取り除けなかった余剰供給能力を、ようやく一掃できる。

 (引用者注:青字部分はアメリカ流のジョークなので色を変えた)

 

 もちろんこれはエイプリルフールによせて言ったこと。

実際、キャップ・アンド・トレードや炭素税は日本にとって良案ではない。

鳩山由紀夫首相はこの春に是が非でも同法案を押し通すという、日本経済にとって残酷なジョークを提案している。

ただ、破滅的な費用に関するくだりは紛れもない真実だ。

 

 

<こんな自殺法案に反対の記者会見する業界団体トップ>
詳細はコレを参照ください
(引用者注:元記事は此処にポッポの写真だが変更)
 

 鳩山内閣は3月12日、地球温暖化対策基本法案を閣議決定した。国会の採決は数カ月以内に行われる

中期目標としている20年までの25%削減は、他国がそれぞれ削減目標を採択することが条件だ。

しかし、50年までに50%削減という過酷な長期目標には条件がない。実施の方法については、国内のキャップ・アンド・トレード、炭素税、再生可能エネルギーに対する補助金の組み合わせという見方が強まっている。

 

 企業が笑えない理由はここにある。日本の産業界は既に効率が高い

これは、石油をほぼすべて輸入に頼る「日本株式会社(Japan Inc.)」が70年代のオイルショックの経験から学んだためだ。

政府が費用のかかる規制を既に導入しているためでもある。06年時点で、フランスが1キロワット時の電力を生産するのに必要なエネルギーは日本より2%多かった。また、米国は13%、中国は32%、インドは41%、日本を上回った。

セメントクリンカー(セメントに混ぜる粒)をはじめ、産業用化学品から紙まで、多くの製品について同じことが当てはまる(ただ、紙に関してはドイツが日本より15%効率が高い)。

 

 裏を返せば、日本経済にはエネルギー効率をさらに高める余地がほとんどないということだ

国内鉄鋼メーカーがすべて、現在商業利用できるうちで最もエネルギー効率の高い手段を導入しても、業界が削減できる二酸化炭素排出量は鉄鋼1トン当たり0.07トンにすぎない。

一方、中国がこうした技術を業界全体で導入した場合、0.48トンの削減、米、欧州連合EU)はそれぞれ0.15トン前後の削減になる。

 

 そのため、日本企業が鳩山首相の夢に従うなら、日本企業には大きな札束の山が必要になるだろう

日本経団連が、以前のほぼ同様のキャップ・アンド・トレードに関して試算したところでは、二酸化炭素排出を1トン削減するための費用は約476ドル(4万5000円弱)。

これに対し、米は60ドル、EUは48~135ドルだ。この差は、日本は既に排出量が少なく、限界まで削減するには莫大(ばくだい)な技術投資が必要になるという科学的要素も一因だ。

また、日本はどの国よりも急速な削減を目標にしている。476ドルという金額は25%削減という目標に基づいているが、EUは20~30%、米は3%の削減だ(90年を基準)。

 

 ちなみに、これは他の主要経済も排出量削減を行うとの仮定に基づいた控えめな試算だ。

そうでなければ、日本は競争力の問題に直面し、低コスト国に仕事を奪われるという形の費用を自らに課すことになりかねない。

 

 こうしたデータの裏には、経済への深刻な影響が潜んでいる。

日本メーカーは既に、エネルギー効率に関して最も進んだ技術を活用しているため、一段の炭素排出量削減には2つの選択肢しか残されていない。

オプションAは、エネルギー効率を新たな水準まで急速に向上させる奇跡的な技術を手早く編み出すこと。

オプションBは、炭素排出設備を一部閉鎖することだ。どちらも高いコストがかかるが、環境省は先週、オプションA推進で喚起された投資が20年には景気の追い風になるとの、あり得ない主張をしている

20年までの中期目標に間に合うペースで排出量を減らすには、Bで行くしかない

 

(引用者注:つまり日本企業は日本から出て行け! といっている訳である)

 

 

 以上すべてを合わせると、鳩山首相がこの法案を進めていることは非常に奇妙だ。

政略のせいだ。

鳩山首相がこの半年で完膚なきまで打ちのめされたのを見た有権者は、夏の参院選を前に、政権担当能力を示す何らかの材料を切望している。

鳩山首相は、気候変動法案が向こう見ずとはいえ実現できる唯一の選挙公約だと思っているのかもしれない。

クライメートゲート事件や、国連気候変動に関する政府間パネルIPCC)の氷河に関する根拠のない発表について、どういうわけか日本ではあまり注目されておらず、そのため温室効果に対する疑いもまだ少ない。

 

 ようやく鳩山首相のジョークの「落ち」にたどり着いた。

日本は炭素排出規制を最も必要としない先進国だ。

炭素排出が現実に存在する明確な問題だという主張を認めたとしても、である。

しかも日本は、追加の排出規制を真剣に検討している唯一の先進国だ

既にデフレ懸念、輸出主導型の弱い景気回復、容赦ない高齢化に直面しているなら、生活するのに理想的な場所ではない。日本の技術の奇跡を祈ろう

 

(ジョゼフ・スターンバーグ氏はコラム『ビジネス・アジア』のエディター)

 

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コメント

No title

現政権の連中の多くは、「いいことをしているんだ」と真剣に思っていそうですからね。日本を貶めて金をぶんどろうとする強欲連中も、日本の現政権のあまりのデタラメぶりに、「このままじゃ、とれる金もとれなくなる!!」と気づいたのかもしれません。

今の民主党・社民党政権というのは、朝鮮労働党日本支部だった社会党という腐敗酒に、原口や枝野やレンホーや前原といった「しいな米」を大量に混ぜ込み、小沢という毒酵母を含んだ自民党の澱を加えて、新酒を造るようなもの。これでまともに飲めるのなら、どぶ川の水も半導体製造用の精製水として使えるでしょう。

普通の感覚をしていたら、絶対に飲まない代物ですが、でも、自民党と聞くだけで条件反射を起こすパブロフの犬のような人が、まだまだ大勢いますからねえ。飲めちゃうんでしょうねえ。困ったものです。
  1. 2010-04-09 11:13
  2. URL
  3. kamosuke #79D/WHSg
  4. 編集

No title

To kamosukeさん
>現政権の連中の多くは、「いいことをしているんだ」と真剣に思っていそうですからね。日本を貶めて金をぶんどろうとする強欲連中も、日本の現政権のあまりのデタラメぶりに、「このままじゃ、とれる金もとれなくなる!!」と気づいたのかもしれません。

同感です、本当に沈没しそう。強欲連中も気がついたと思います。

>今の民主党・社民党政権というのは、朝鮮労働党日本支部だった社会党という腐敗酒に、原口や枝野やレンホーや前原といった「しいな米」を大量に混ぜ込み、小沢という毒酵母を含んだ自民党の澱を加えて、新酒を造るようなもの。これでまともに飲めるのなら、どぶ川の水も半導体製造用の精製水として使えるでしょう。

うまい例えです。なるほど、なるほど。
>普通の感覚をしていたら、絶対に飲まない代物ですが、でも、自民党と聞くだけで条件反射を起こすパブロフの犬のような人が、まだまだ大勢いますからねえ。飲めちゃうんでしょうねえ。困ったものです。

実は私の友人にもその「パブロフの犬」が居ます。
3日ほど前その友人の家に行く機会がありましたが、
テレビが民放つけっぱなし、夕方のインチキ番組をずっ~と流してました。
なるほどコレではパブロフの犬、納得しました。
自分の友人に対してでも事実を認識してもらい、納得させるのは難しいのです。
さて如何すればいいか、今頭を抱えています。
  1. 2010-04-09 21:40
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  3. 短足おじさん #79D/WHSg
  4. 編集

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