2008-12-27 10:37

GMに明日は有るのか<続々編>

とりあえずブッシュ政権最後のクリスマスプレゼントとして

越年資金の融資を受けたアメリカ ビッグスリーのGM・クライスラー

融資の条件となっているリストラ策に躍起になっている。

 

しかしそれで彼らに明日は本当にあるのだろうか?

今回は「ものづくり」と言う面から考えてみたい。

 

今年の6月、タイに出張した折GMの新型車を見る機会があった、

6月頃はまだ石油価格が狂乱状態だった、

タイではガソリンが高すぎる為天然ガス車(NGV)に人気が出ており

(タイでは天然ガスは産出するので国策で奨励していた)、

それに対応した車をGMが発表,それがシボレー オプトラNGVという車だった。

(OPTRAそのものはGMタイ工場で以前から生産中)

     シボレー OPTRA 

1600cc~2000cc級のシボレーブランド グローバルカー

(但しベース車の生産は韓国のGMDAT・・旧大宇自動車)

(エンジンはオーストラリアのホールデン、デザインはピニンファリーナ)

 

 

所でこの車、運転席に座ってもガソリン車と全く同じでNGVとは全く分からない。

ボンネットを開けるとやっと天然ガス用のバルブやメーターが出てくるので分かるだけ、

またトランクにCNGボンベを搭載しているが取り付けも粗雑そのもの、

 

この車ではユーザーが天然ガス用に改造した車となんら変わらない、

メーカーのカタログモデルとは到底言えないレベルの車であった。

この車を見たとき

「こんなユーザーを馬鹿にした車ではお客さんから見放される」、そう感じた。

 

恐らくGMの車づくりは程度の差はあってもこんなものだろう、

今彼らは魅力の有る車を造るよりも安物の車を作ることに汲々としているように見える。

 

GMが何を考えているかを公表されている決算書で見てみると

 

 20032004200520062007
売上高合計185,837195,351193,050205,601181,122
売上原価合計152,872164,028183,832186,689166,579
売上総利益32,96531,3239,21818,91214,543
売上総利益率17.7%16.0%4.8%9.2%8.0%
販売費及び一般管理費 (合計)11,73725,96913,00313,65014,412
研究開発費0000 
固定資産償却費5,567000 
利息純額(営業)0000 
特別損失(利益)01,58412,25911,0854,521
その他営業費用合計12,6644,315000
営業利益2,997-545-16,044-5,823-4,390
利息純額(営業外)01,400-1,185165-1,863
固定資産売却損益00000
その他収益費用(純額)00000
税金等調整前当期純利益2,997855-17,229-5,658-6,253
法人税合計710-1,126-6,046-3,04637,162
税引後利益2,2871,981-11,183-2,612-43,415
少数株主利益00-48-324-406
持分法による投資損益612720610513524
異常項目前の当期純利益2,8992,701-10,621-2,423-43,297
異常損益項目合計96002044454,565
当期純利益3,8592,701-10,417-1,978-38,732
1ドル100円で換算

 <出典:日経ビジネス NBonlineより>

 この様になっている、

見て分かるように研究開発費がゼロ

(但し新車の開発費は売上原価に含まれているので、それまでゼロではないが・・・)

 

つまり儲からないので先の長い研究開発はやってこなかった、

目先だけの利益追求経営だったことを示す。

 

1年だけの緊急避難ならともかく何年か続けたらどうなるか?

はっきりしていることは「お客さんは正直で、こんな会社の製品は見放すに決まっている」ことだ。

 

 

 

 

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