2015-11-27 17:58

「100年マラソン」を読んでみた<その4 殺手鐗の話

 今回は「殺手鐗」の話、所でこの「殺手鐗」、何て読むの?
実は文字の読めない短足にはこの字は読めません・・・(笑)。

この「殺手鐗」の意味は100年マラソンにはこう書いてある。
殺・手・鐗は、「殺す」「手」「鎚矛」を意味する。「暗殺者の鎚矛」という意味だ。

と言われてもねえ、

殺手鐗は台湾の辞書では「漢語拼音:shā shǒu jiǎn」とありますから、「シャ ショウ ジィエン」。
「鐗」の字は日本語には無い漢字です。私は大正5年刊行の3000ページも有る漢和辞典を持っていますが、其れにも載っていない。若し読み方をご存知の方が見えたらご教示いただければ幸いです。
尚「鐗」の字の右側「旁」の部分だけ見ても、此処が間ではなく閒ですがこれが正字で、門構えの中が月ではなく日の「間」は俗字でした。

さて「殺手鐗」はこんな風に使うようです。

2015-11-20殺手鐗

前置きが長くなりました。さっそく100年マラソンでどんな事が書いてあるか、以下引用します。


<以下引用>

 中国の昔話に、自分より強い敵を倒した英雄の物語がある。敵は巨人より強く、その時代の最新の武器を携えており、誰からも恐れられていた。しかし英雄は死も恐れず、この敵と戦った。なぜなら秘密の武器を持っていたからだ。上着の幅広の袖に隠していたのは、剣を(あるいは頭蓋骨さえも)真っ二つにできる、短くて軽い、柄頭の付いた梶棒だった。「殺手鐗」と呼ばれるその梶は、一見、それほど威力があるようには思えなかったが、英雄が使えば、一撃で敵を打ちのめすことができた。英雄は何年もかけてその扱いを訓練し、また敵の弱点を学んだ。そしてついに、その武器を手に奇襲をしかけ、自分よりはるかに強い敵を打ち破った
 この物語は、聖書のダビデとゴリアテの物語に似ているが、少年ダビデが神の加護によって巨人ゴリアテを破ったのに対して、中国の英雄は、殺手鐗と呼ばれる秘密の武器によって救われた。殺・手・鐗は、「殺す」「手」「鎚矛」を意味する。「暗殺者の鎚矛」という意味だ。
 殺手鐗は、自分より強い敵に勝つための切り札である。その言葉は少なくとも戦国時代でさかのぼることができ、古代の政治術の文献、武術小説、日刊の軍事新聞でも使われている。中国人はさまざまな状況で、殺手鐗を目にしている。デートをする時、男性が殺手鐗を持っていれば、高嶺の花の女性もその魅力には抗しがたい。ビジネスを進める上では、殺手鐗を持つ経営者は、より規模の大きい競争者を凌駕できる。サッカーの試合では、殺手鐗とは次々にシュートを決める選手で、そのような選手がいるチーは無敵だ。
 中国は殺手鐗を作るために、自国の資源に釣り合わないほど多額の投資を非対称能力(非対称戦をするための能力)の開発に注ぎ込んでいる。
・・・中略・・・

アメリカのような超大国に対抗する上で必要な戦術が数多く挙げられている。たとえば、強襲レーダー、ハイテク兵器を備えた無線局、電子兵器による敵の通信設備の妨害、通信センター・設備・指揮艦への攻撃、電磁パルス兵器による電子システムの破壊、コッピューターウイルスを使ったソフトウェアヘの攻撃、指向性エネルギー兵器(訳注*電子ビームやレーザー光など指向性のエネルギーで目標を直接攻撃する兵器)の開発などである。
・・・中略・・・

 アメリカは戦争を軍事的手段という方向からしか見ていないが、孫子のような古代中国の思想家が説く、より幅広い戦略では情報、経済、法律が強調される。「明らかに、戦争の概念を拡張しているのは、その手段の多様性だ」と、喬良と王湘徳は、議論を招いた1999年の著書『超限戦』で述べている。
 「戦場はあなたのすぐ隣にあり、敵はあなたが使うネットワーク上にいる。火薬のにおいも血のにおいもしないが(中略)明らかに戦争は、兵士、軍隊、軍事的衝突を超越しつつあり、次第に政治、科学、そして金融の問題になりつつある」(p210-p214)

<引用終り>


一寸最初に言葉の意味から見て行かないとこの言葉が理解できない。
殺手鐗を暗殺者の槌矛と説明しているが、もう少し詳しく見てみよう。槌は「鉄槌を下す」などと使うが、その鉄槌とはどんなものか。

これは中国の春秋戦国時代(紀元前770年~紀元前221年)まで遡らないと分からない。
この当時は青銅器文化時代から鉄器文化時代に変わる時代だった。

その当時の兵士はこんな様子、持っているのは戈(か)と言う武器。振り回して使う武器だった。
2015-11-27戈を持つ兵士

その当時は金属の冶金技術も未熟だったので棍棒も有力な武器だった。
これは棍棒の頭の部分

2015-11-27棍棒

鉄槌を下すと言う言葉がある。こんなモノに柄をつけたものが鉄槌。

そしてこれは戈(か)と矛

2015-11-27戈と矛

この図の左下が矛です。槍の前身と言ったものです。

最後に殺手鐗の「手」について。
これは多分手裏剣とか手榴弾の手でしょう。手の中に隠せるくらいのモノといった意味があると思います。


さて前段が長くなりすぎました。こんな漢字の意味をよく見るとこの「殺手鐗」と言う意味が良く分かります。
著者ピルズベリーも書いていますが、強大な敵に挑戦者が打ち勝つためには、敵の急所を一撃できる秘密兵器を密かに作り、しっかり訓練して、時期を見てそれで一撃する。こう言う作戦と言う事です。


そう考えると数年前、中国が人工衛星の破壊実験をして世界中から非難を浴びました。これなども正にその一環でしょう。
また先日、中国の百度(baido)の検索エンジンにバックドアが実装されていたことが露見した。
http://tansoku159.blog.fc2.com/blog-entry-1185.html

正にこれも中国の殺手鐗作戦そのものではないだろうか。

最後にもう一度この言葉を。

「戦場はあなたのすぐ隣にあり、敵はあなたが使うネットワーク上にいる。火薬のにおいも血のにおいもしないが(中略)明らかに戦争は、兵士、軍隊、軍事的衝突を超越しつつあり、次第に政治、科学、そして金融の問題になりつつある」

日本人みんなで良く考えねばいけないと思う次第です。
  1. 中国
  2. TB(0)
  3. CM(16)

コメント

>自国の資源に釣り合わないほど多額の投資を非対称能力(非対称戦をするための能力)の開発に注ぎ込んでいる。

 この文章を読んでぞわぞわしました。確かに中国は国民の福祉や環境保護は殆ど無視して、軍事費やプロパガンダ費にもの凄い資金と投入しているみたいで、そこまでやらなくても良いのにと思います。

 特にサイバーで他国を攻撃して国を挙げて情報収集しているので、流石に米国がかなり本気で怒っているみたいですね。我が国も、もっと資金と人材を集めないといけません。兵器も高性能のものをドンドン開発しているそうで、全体としてのバランスの悪さも改善しようとしているみたいです。いったい幾らあったら間に合うのか、お金がかかりますね。

 経済戦争はもうすでに始めっていて、政府や企業には頑張って欲しいです。庶民が出来ることは、とりあえずマスコミを使ったプロパガンダ戦に負けないことでしょうか?非力ですが。
  1. 2015-11-27 21:48
  2. URL
  3. 都民です。 #-
  4. 編集

このややこしい敵に、政府はODA援助をし、北京や西安の空港や高速道路を作ってきたのだから嫌になります。育ちの良いお坊ちゃまの日本人がこういう一癖も二癖もある曲者にやられるのは目にみえています。日本の将来に危機感を抱きます。
  1. 2015-11-28 00:29
  2. URL
  3. NINJA300 #/xzFVZWc
  4. 編集

 とりあえず、読みは「さっしゅかん」でいいのではないでしょうか。IMEパッドで出てきましたので。
  1. 2015-11-28 00:33
  2. URL
  3. Cherry Blossoms #-
  4. 編集

蒋介石的殺手鐗 : 軍統 年維佳著(民国文学叢書)

長江文藝出版社, 1997.10: 簡精装

ショウ カイセキ テキ サツシュカン : グントウ

jiang jie shi de sha shou jian : jun tong

http://ci.nii.ac.jp/ncid/BA46652047

検索したら蒋介石の資料らしきものが出てきました。
「サッシュカン」と読むそうです。


  1. 2015-11-28 07:37
  2. URL
  3. 都民です。 #-
  4. 編集

To:都民です さん

> >自国の資源に釣り合わないほど多額の投資を非対称能力(非対称戦をするための能力)の開発に注ぎ込んでいる。
>
>  この文章を読んでぞわぞわしました。確かに中国は国民の福祉や環境保護は殆ど無視して、軍事費やプロパガンダ費にもの凄い資金と投入しているみたいで、そこまでやらなくても良いのにと思います。
>
>  特にサイバーで他国を攻撃して国を挙げて情報収集しているので、流石に米国がかなり本気で怒っているみたいですね。我が国も、もっと資金と人材を集めないといけません。兵器も高性能のものをドンドン開発しているそうで、全体としてのバランスの悪さも改善しようとしているみたいです。いったい幾らあったら間に合うのか、お金がかかりますね。
>
>  経済戦争はもうすでに始めっていて、政府や企業には頑張って欲しいです。庶民が出来ることは、とりあえずマスコミを使ったプロパガンダ戦に負けないことでしょうか?非力ですが。


全くご心配の通りです。
3年前ですが、ヒラリー・クリントンが「中国は20年後に世界で最も貧しい国になる」、こんな演説をしました。
この件は私もとり上げてエントリーしました。
http://tansoku159.blog.fc2.com/blog-entry-575.html

そこでも言っていますが、中国は世界中の資源を浪費している。一体何個分の地球があったら満足するんだ。
こんな事を言っていますが、正しく事実です。
例えば製鉄所などは現在中国の製鉄能力は日本の約8倍、しかし半分は余剰設備です。
つまり日本中の製鉄所を全部集めた分の4倍の製鉄所をスクラップで捨てねばいけない。
こんな事は普通に考えてできません。此処まで暴走してしまったのです。

さてこんな中国にどう対処していくか、勿論個人の力など微々たるもの。
しかし中国にはいい諺があります。
「蟷螂の斧」とか「愚公山を動かす」などです。諦めず、先ずは自分の身の回りから、こうでは無いでしょうか。

私も大したことは出来ませんが、それでも自分に出来る事をと思っています。
  1. 2015-11-28 10:04
  2. URL
  3. 短足おじさん二世 #-
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To:NINJA300 さん

> このややこしい敵に、政府はODA援助をし、北京や西安の空港や高速道路を作ってきたのだから嫌になります。育ちの良いお坊ちゃまの日本人がこういう一癖も二癖もある曲者にやられるのは目にみえています。日本の将来に危機感を抱きます。


120%同意します。
全く日本人は甘チャンそのものです。未だにODAを続けていますからね。
しかも私が腹が立つのは、日本の特に政治家が僅かな賄賂・袖の下・ハニートラップで売国行為を平気でして恥じない事。
僅かなカネで「転ぶ」、サムライの心は何処に行ったのかと思います。

最近つくづく思うのは文人・武人と有りますが、文人が政治でも会社経営でも力を持つとロクな事は無い。
矢張り武人が力を持たないとダメですね。
  1. 2015-11-28 10:18
  2. URL
  3. 短足おじさん二世 #-
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漢字は面白い

こんにちは。

「鐗」が、どの様に「読む」「発音」するのかわかりませんが、日本酒の熱燗の「燗(かん)」がヒントになるのかも?と思いました。

日本語では「熱燗」の「燗」は、「温めるための器・道具」という意味ですから、「鐗」もそんな感じなんでしょうか?

で、欺く、巧みにだます、という意味の言葉で「手練手管(てれんてくだ)」があります。この「手練手管(てれんてくだ)」に使われている「管」にも注目してみました。「管(かん)」とも読みますしね。

そしたら・・・

管を用いて天を窺う
《「荘子」秋水から》細い管の穴から天をのぞいて見えたものが天だと思い込むように、自分の狭い見識で広大な物事に勝手な判断を下すこと。管の穴から天をのぞく。

管を以て天を窺う
《「荘子」秋水から》管の穴から天をのぞくように、狭い見識を基準にして、大きな問題について自己流の判断を下すたとえ。管の穴から天(てん)をのぞく。

という例がありました。

ご指摘の様に、我々日本人は、シナ語が通じなくても「漢字」を見れば、そのニュアンスというものを探り出すことができます。これは、現代シナを探るにおいて強みでありましょうね。
  1. 2015-11-28 10:31
  2. URL
  3. 裏の桜 #-
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To:Cherry Blossoms さん

>  とりあえず、読みは「さっしゅかん」でいいのではないでしょうか。IMEパッドで出てきましたので。


おおっ、そんな所で出てきましたか。有難うございます。
漢字の構成上、偏が意味、旁が音ですから、それしかないでしょうね。

ただ私はこの言葉の原典が見つからない事が大いなる疑問なのです。
中国語は、漢字はそれ自体は結構曖昧なモノでして、正確に読み取るには、その言葉が古典のどこでどんな文脈で使われたか、それで意味を判断すると言う面があります。
だから昔から科挙で膨大な古典を勉強しないといけなかった。
日本語はそれを「送り仮名・返り点・振り仮名・てにをは」などを駆使して補いました。

私には「日本人には敢えてわからない言葉を選んだ」、こんな裏があるような気がしてなりません。
  1. 2015-11-28 11:11
  2. URL
  3. 短足おじさん二世 #-
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To:都民です さん

> 蒋介石的殺手鐗 : 軍統 年維佳著(民国文学叢書)
>
> 長江文藝出版社, 1997.10: 簡精装
>
> ショウ カイセキ テキ サツシュカン : グントウ
>
> jiang jie shi de sha shou jian : jun tong
>
> http://ci.nii.ac.jp/ncid/BA46652047
>
> 検索したら蒋介石の資料らしきものが出てきました。
> 「サッシュカン」と読むそうです。


なるほど、情報ありがとうございます。
軍統というのは、日中戦争時代の軍事委員会調査統計局が略して軍統
現在は中華民国国防部軍事情報局でして、中華民国国防部の軍事情報機関。

こんな所を見ると、殺手鐗をスパイ活動の様に使っていますね。ニュアンスが良く分かりました。
  1. 2015-11-28 11:24
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  3. 短足おじさん二世 #-
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Re: 漢字は面白い

> こんにちは。
>
> 「鐗」が、どの様に「読む」「発音」するのかわかりませんが、日本酒の熱燗の「燗(かん)」がヒントになるのかも?と思いました。
>
> 日本語では「熱燗」の「燗」は、「温めるための器・道具」という意味ですから、「鐗」もそんな感じなんでしょうか?
>
> で、欺く、巧みにだます、という意味の言葉で「手練手管(てれんてくだ)」があります。この「手練手管(てれんてくだ)」に使われている「管」にも注目してみました。「管(かん)」とも読みますしね。
>
> そしたら・・・
>
> 管を用いて天を窺う
> 《「荘子」秋水から》細い管の穴から天をのぞいて見えたものが天だと思い込むように、自分の狭い見識で広大な物事に勝手な判断を下すこと。管の穴から天をのぞく。
>
> 管を以て天を窺う
> 《「荘子」秋水から》管の穴から天をのぞくように、狭い見識を基準にして、大きな問題について自己流の判断を下すたとえ。管の穴から天(てん)をのぞく。
>
> という例がありました。
>
> ご指摘の様に、我々日本人は、シナ語が通じなくても「漢字」を見れば、そのニュアンスというものを探り出すことができます。これは、現代シナを探るにおいて強みでありましょうね。


面白いご意見、有難うございます。大いに参考になりました。
実はこんな話が聞きたかったんです。
「以管窺天」、こんな言葉にはその裏にどんな事が書かれているか、それでもって「管」の意味が分かります。

シナ人は陰謀に長けています。
例えば天安門事件以降猛烈な反日教育、反日キャンペーンを始めました。当然中央政府(鄧小平)の指示でした。
しかし表面的には日本に胡麻を摺りつづけました。何か指摘されても「あれは一部のハネッカエリがやっている事で、我々の本心は親日です」、こんな振りをし続けました。

私にはこの殺手鐗などと言う出典も分からない言葉を使っているのは、万一情報が洩れても日本人にも意味不明。
これを狙ったんじゃないかという気がしてならないのです。
数年前から日本人の書くものにもこの言葉が出てきますが、何かのたとえ程度の認識しかありません。
新幹線をパクッたりするようなあの狡猾さなら、それ位考えているのではないかと思っています。
  1. 2015-11-28 11:47
  2. URL
  3. 短足おじさん二世 #-
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殺手鐗とは

おそらくkiller's maceのことだと思います。殺手とは投手、助手と同様に殺しを業とする人位の意味でしょう。鐗は一種の合成棍棒です。刀や矛が一般化する前に使われた戦闘道具です。ここから更に意味が転じてカードゲームの切り札、つまり決定的な手段、というような意味になるようです。
「習近平對江澤民亮殺手鐗」 とは「江沢民のプライドに対する習近平の切り札」くらいの意味です。

暗殺者は殺される相手が反撃できないところまで近寄りそこで一撃をして目的を達します。
だから相手がどんな権力者でも反撃できない武器、位の意味になってるのでしょう。

ここで非対称能力という言葉が使われていますが、非対称とは軍事学上の概念では「同種同等の手段では対抗できない」ことを意味します。対称とはその反対です。

一例を上げましょう。連中は戦争に関しては超限戦、つまり従来概念でいう戦場を超えたすべての範囲で戦争行為を行う、ということを主張します。空間的には宇宙空間まで、理念的にはサイバースペース、心理的には潜在敵の民心の籠絡まで含めた観念です。だからコンピューターウィルスや、もっと直接なサイバーアタックは敵国に対する戦争手段となります。更に嫌な話ですが敵国人に自国が平和勢力と思わせその防衛手段を劣弱化させることも含みます。

こんなことは孫子にも書いてあることではありますがね。逆に言うならば連中はとんでもない危機感を持ってるのかもしれません。国民が他国を憧れその国に移住したがってるような国家にどうやって対抗するのか、という問題に至るのです。だから支那政府にとって日本が観光立国を目指すなどというのは一種の防衛政策に見えてるはずです。そしてこれは支那に対して非対称的なのです。対抗手段がないのです。その意味で我々が思ってるより連中は内心危機感を感じてるのかもしれません。

非対称手段というのは何か別の手段を転用できないとものすごい費用をかけることになります。
支那政府が一番恐れてるものの一つは米国の空母機動部隊です。これに対する対抗手段として連中は対艦弾道弾なるものを開発しています。従来の航空部隊や巡航ミサイル等では対抗できないから、DF21なる対艦弾道弾を作っています。ただ、現状米国でも弾道ミサイルの終末誘導は成功しておらず移動する目標である空母の攻撃には数十発単位のミサイルを打ち込まねばならないと言われています。これが成功すれば空母の側には現状対抗手段がありませんので戦闘の切り札足りうるわけです。

しかしこれにかかる費用はとんでもないものになるのは理解できるところです。正直支那政府がが何を考えてるのか小生には理解できません。旧ソ連は米国のSDI計画で潰されたようなものです。シナ政府はそのような戦争を挑もうと言うのでしょうか。更には勝ったあとどうするのでしょう。世界を統治するの植え浴なんぞは全く無い連中でしょう。愚かとしか言いようがありません。

軍事上の非対称が成立する期間は短いものです。かつて核は対抗不能兵器でした。しかし、相手側が同種同等の手段を持てば核に勝つことが出来なくても、抑止力となり均衡が成立しました。戦時中の神風攻撃は最初対抗手段がないものでしたが、これも対抗手段を作られるとすぐ効果が落ちました。

今現在もっとも重要な非対称概念は非対称戦争でしょう。テロという手段に対しては通常の軍事力は通用しないことに本来はなります。ただISは一応領域国家として生きることを国是としていますからギリギリ従来型の軍事力が効果があるかもしれません。テロ行為に対して防衛手段が非常に限られることも事実です。

将来こういうことがあるかどうか知りませんが、反核でも反資本主義でも構いませんが一種の超国家的組織ができてその実態が完全にわからないという状態になり、その集団がある国を攻撃する、という場合です。考えにくいかもしれませんが株式市場を戦場とするならばそんなことはよく起きているともいえます。

戦場、フィールドが違うだけなのです。
  1. 2015-11-30 12:43
  2. URL
  3. kazk #cPv2SIBE
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Re: 殺手鐗とは

> おそらくkiller's maceのことだと思います。殺手とは投手、助手と同様に殺しを業とする人位の意味でしょう。鐗は一種の合成棍棒です。刀や矛が一般化する前に使われた戦闘道具です。ここから更に意味が転じてカードゲームの切り札、つまり決定的な手段、というような意味になるようです。
> 「習近平對江澤民亮殺手鐗」 とは「江沢民のプライドに対する習近平の切り札」くらいの意味です。
>
> 暗殺者は殺される相手が反撃できないところまで近寄りそこで一撃をして目的を達します。
> だから相手がどんな権力者でも反撃できない武器、位の意味になってるのでしょう。
>
> ここで非対称能力という言葉が使われていますが、非対称とは軍事学上の概念では「同種同等の手段では対抗できない」ことを意味します。対称とはその反対です。
>
> 一例を上げましょう。連中は戦争に関しては超限戦、つまり従来概念でいう戦場を超えたすべての範囲で戦争行為を行う、ということを主張します。空間的には宇宙空間まで、理念的にはサイバースペース、心理的には潜在敵の民心の籠絡まで含めた観念です。だからコンピューターウィルスや、もっと直接なサイバーアタックは敵国に対する戦争手段となります。更に嫌な話ですが敵国人に自国が平和勢力と思わせその防衛手段を劣弱化させることも含みます。
>
> こんなことは孫子にも書いてあることではありますがね。逆に言うならば連中はとんでもない危機感を持ってるのかもしれません。国民が他国を憧れその国に移住したがってるような国家にどうやって対抗するのか、という問題に至るのです。だから支那政府にとって日本が観光立国を目指すなどというのは一種の防衛政策に見えてるはずです。そしてこれは支那に対して非対称的なのです。対抗手段がないのです。その意味で我々が思ってるより連中は内心危機感を感じてるのかもしれません。
>
> 非対称手段というのは何か別の手段を転用できないとものすごい費用をかけることになります。
> 支那政府が一番恐れてるものの一つは米国の空母機動部隊です。これに対する対抗手段として連中は対艦弾道弾なるものを開発しています。従来の航空部隊や巡航ミサイル等では対抗できないから、DF21なる対艦弾道弾を作っています。ただ、現状米国でも弾道ミサイルの終末誘導は成功しておらず移動する目標である空母の攻撃には数十発単位のミサイルを打ち込まねばならないと言われています。これが成功すれば空母の側には現状対抗手段がありませんので戦闘の切り札足りうるわけです。
>
> しかしこれにかかる費用はとんでもないものになるのは理解できるところです。正直支那政府がが何を考えてるのか小生には理解できません。旧ソ連は米国のSDI計画で潰されたようなものです。シナ政府はそのような戦争を挑もうと言うのでしょうか。更には勝ったあとどうするのでしょう。世界を統治するの植え浴なんぞは全く無い連中でしょう。愚かとしか言いようがありません。
>
> 軍事上の非対称が成立する期間は短いものです。かつて核は対抗不能兵器でした。しかし、相手側が同種同等の手段を持てば核に勝つことが出来なくても、抑止力となり均衡が成立しました。戦時中の神風攻撃は最初対抗手段がないものでしたが、これも対抗手段を作られるとすぐ効果が落ちました。
>
> 今現在もっとも重要な非対称概念は非対称戦争でしょう。テロという手段に対しては通常の軍事力は通用しないことに本来はなります。ただISは一応領域国家として生きることを国是としていますからギリギリ従来型の軍事力が効果があるかもしれません。テロ行為に対して防衛手段が非常に限られることも事実です。
>
> 将来こういうことがあるかどうか知りませんが、反核でも反資本主義でも構いませんが一種の超国家的組織ができてその実態が完全にわからないという状態になり、その集団がある国を攻撃する、という場合です。考えにくいかもしれませんが株式市場を戦場とするならばそんなことはよく起きているともいえます。
>
> 戦場、フィールドが違うだけなのです。


大変興味深いコメント有難うございます。
特にkiller's mace、これは知りませんでしたが、多分原文はこうなっていたんでしょうね。
私には殺手鐗の「鐗」の字に如何しても引っかかりがあるのは、中国は文字の国。
だからその文字も何処かに使っている事例がある筈なのだが見つからない事ですが、何時までもこだわっても仕方ない。
killer's maceをご教示いただいたので、これで良しと言う事にします。

超限戦についてはそうでしょうね。実は今日のエントリーで一部触れましたが、中国は去年人工衛星をミサイルで撃ち落とす実験を行っています。正に宇宙空間での戦争です。
若しミサイルが人工衛星に命中でもしていたら、今頃大騒ぎでしょう。

製鉄所を日本の8倍も作ってみたりする所、実は指令を出す連中は本当はかなりバカなんじゃないかと思っています。
そんな目で見ると、ご指摘のように中国国民が海外で爆害したりするのは、中国の戦略としてとても困る。
天安門事件の時、天安門に集まったインテリ連中はアメリカに恋していた、こんな風に書いてあります。
それと形は違うものの、今の爆買い現象も「中国人が日本に恋している」、そう受け取って危機感を募らせているのかもしれません。
  1. 2015-11-30 17:43
  2. URL
  3. 短足おじさん二世 #-
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殺手鐗

先日、考古学系のサイトを見ていたら、巴形銅器というものを見つけました。国内で110個以上発見されているそうです。日本のものは、様式化している感じですが、もしかしてこのようなものかもと思いました。大陸から日本に伝わったに違いありません。検索をかけると画像がたくさんあります。
  1. 2016-02-15 15:52
  2. URL
  3. Cherry Blossoms #-
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Re: 殺手鐗

> 先日、考古学系のサイトを見ていたら、巴形銅器というものを見つけました。国内で110個以上発見されているそうです。日本のものは、様式化している感じですが、もしかしてこのようなものかもと思いました。大陸から日本に伝わったに違いありません。検索をかけると画像がたくさんあります。



なるほどねえ、情報ありがとうございます。忍者の使いそうな武器にも見えますね。
じつはこの巴形銅器は銅鐸などと同じで日本独特のモノです。
この巴形銅器の使い方は裏に吊り下げようの鈕(ちゅう)が有る事から装飾用と見られていましたが、盾に取り付けた状態のモノが発見されています。装飾用と思います。
そして中国では出土例が見つかっていないようなので、殺手鐗とは関係ないものではないかと思います。

私には殺手鐗は多分比較的最近の言葉で、出典は極めて低俗なものではないか、そう思います。
というのも中国ではこんな言葉には必ず出典が有るのが普通だからです。
「この言葉は古典の何々でこう使われたもの」、こんな事をよく聞くと思いますが、これが漢字の特徴です。

尚巴形銅器は日本独特と言いましたが、同じく日本独特のモノに銅鐸が有ります。
独特なのでそのルーツは不明ですが、鋳造方法(鋳型の作り方)をよく見ると中国南部の銅鼓とよく似ています。
中国南部、昔の越の国辺りですね。
この銅鼓はベトナムハノイの方にドンソン文明と言うのが有りますが、そこにも同じ銅鼓が有ります。
ベトナムは越南ですから同じルーツと思います。
私はハノイの博物館でドンソン銅鼓を仔細に見ましたので、その鋳造方法もこうだとはっきりわかりました。

でもこんな事は色々見てみると興味は尽きませんね。
  1. 2016-02-15 17:38
  2. URL
  3. 短足おじさん二世 #-
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このコメントは管理人のみ閲覧できます
  1. 2016-02-16 11:56
  2. #
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To:Cherry Blossoms さん

> お返事、ありがとうございます。中国内の出土例は、私も見つけられませんでした。日本オリジナルが、ルーツや用途がよくわからないというのが、不思議ですね。銅鐸と銅矛は、分布や年代でいろいろ研究されてますが、文化圏のぶつかり合いで銅鐸が消されたと言う事かなと思ってます。記紀に登場しませんしね。
>  
>  寒暖の差が激しいです。お体に気を付けられてください。


暑かったり寒かったり、ホント調子を崩しやすいですね。
所で問題の巴形銅器ですが、銅鐸なども含め日本人は外国の技術(青銅器の鋳造)は受け入れましたが、多分固有の文化はそのまま残したんだと思います。
だから巴形銅器はスイジガイとの類似性が指摘されていますが、そんな事だと思います。

実は来月、出雲に行く予定で、そこで荒神谷遺跡も見に行く予定。まあそこで見ても何かわかると言う事ではないのですが、銅鐸文化がどうなったのかは大いに興味のある所です。
  1. 2016-02-16 22:20
  2. URL
  3. 短足おじさん二世 #-
  4. 編集

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