2015-04-04 10:11

中国の民兵漁船

 2010年9月、尖閣海域で中国漁船が日本の巡視船に体当たりしてきた「尖閣諸島中国漁船衝突事件」は記憶に新しい。

その時の動画がコレ
https://www.youtube.com/watch?v=PO3icKluj7o
https://www.youtube.com/watch?v=mLKJB2LRQfI

この時もこの漁船と称するものが実は中国軍の別動隊とささやかれていた。
そんな事が分かる報道がWSJに載っていたので紹介したい。


<以下WSJより引用>

http://jp.wsj.com/articles/SB11518624559298843387804580553684204321968?mod=WSJJP_hpp_MIDDLENexttoWhatsNewsThird

CHINA REAL TIME REPORT
知られざる中国の「海上民兵」―漁船が軍事組織に

By ANDREW S. ERICKSON AND CONOR M. KENNEDY
2015 年 4 月 1 日 17:30 JST

2015-4-4中国の民兵漁船
尖閣周辺海域に向かう中国漁船 Agence France-Presse/Getty Images

 フィリピンは先週、中国に対抗して南シナ海の係争海域で建設作業を再開すると発表した。フィリピンは実質的に勝ち目のない争いに足を踏み込んだと言える。

 2月に公開された衛星画像から、中国は南シナ海の大半を管理下に置くため、未曽有の規模で建設や埋め立て作業を進めていることが明らかになった。フィリピンから約970キロしか離れていない海域に面積6万2700平方メートルの人工島が作られ、そこにセメント工場やヘリコプター発着場が建設されているのだ

 東シナ海と南シナ海における中国の領土的野心は、これまで十分に実証されてきた。一方、こうした野心を実現させる重要な要因の中であまり知られていないのは、十分な資金力を持つ「海上民兵」の存在だ。

写真:領海拡張狙う中国の野心示す衛星画像
2015-4-4中国の海洋侵略衛星写真


 ベトナムと同様、中国は海上民兵を抱える数少ない国の一つだ。この部隊は通常、民間漁船で編制され、さまざまな活動に従事する。これには難破船の救助など緊急対応から、島に上陸して主権を主張するといった強硬な活動まで含まれる。大企業で民間活動に従事する船員や漁業連合が軍事組織に採用され、軍事訓練や政治教育を受け、中国の海洋権益を守るために動員される

 中華人民共和国の建国初期に創設された海上民兵は、世界最大の漁船団で編制されている。ここ数年で海上民兵は洗練さと重要性を増し、建築資材の運搬から情報収集まで幅広い任務を果たすようになってきた。最精鋭部隊は、必要があれば機雷や対空ミサイルを使い、「海上人民戦争」と呼ばれるゲリラ攻撃を外国船に仕掛けるよう訓練されている。現在、海上民兵は実質的に中国政府が管理する第一線の部隊として機能し、東シナ海と南シナ海で中国の権利を主張するための監視や支援、けん制などの活動に従事している。

2015-4-4中国の民兵漁船の機雷敷設訓練
機雷の配置訓練を受ける中国の民間漁船 Courtesy of U.S. government

 中国以外では海上民兵についてほとんど知られていないが、公式に入手可能な中国の資料からその実体をうかがい知ることができる。

 海上民兵に関する疑問の中で、最も複雑なのは「誰が統率しているか」だ。建設作業や訓練など、海上民兵がこなす日常業務は沿岸都市や郡に配置されるおびただしい数の人民武装部によって実施され、これを軍分区の司令部が監督している。海上民兵はさまざまな機関から直接指揮を受けて幅広い役割をこなすため、ここから先の組織構造は一段と複雑になっている。

 最近、規模を縮小したり専門性を高めたりすることで、各部隊の役割を変容させる努力が続けられてきた。その一例が浙江省玉環郡の海上民兵大隊で、この部隊は海軍の船に燃料や弾薬などを供給している。

 このほか、偵察部隊、重要な施設や地域を護衛する部隊、敵を混乱させたり敵の設備を故障させたりする部隊、海上輸送能力を増大させる部隊、修理や医療救助に従事する部隊など、さまざまな支援活動に関わっている。2014年8月にトンキン湾で実施された海軍、沿岸警備隊、民兵との合同訓練では、掘削プラットホームを防衛するため、漁船には偵察や傍聴の任務が与えられた。

 また、海上民兵は中国の政治活動や外交政策に協力し、係争海域における中国のプレゼンス維持を支援したり、領有権を主張する島々に上陸したりしている。これを後押しするカギは、部隊が日常業務とする漁業などの活動と中国の海上における「闘争」とを最高の形で結びつけることだ。一方、軍司令官から任務を要求されたときに迅速に反応する能力を維持することも重要となる。

 数千隻に上る海上民兵の船には「北斗」と呼ばれる中国独自の衛星測位システムが設置されている。これにより民兵は他の部隊を追跡できるほか、テキストメッセージの送受信、船員がタブレット上に手書きした中国語の読み込みなどができる。

 一方、海上民兵は中国に課題も突きつけており、特に漁業の民営化が進んで漁船や人員数の変動が大きくなったという問題が目立っている。収穫量が少なければ、水産会社の多くは資産を売却し、人件費を減らして業務を継続しようとする。こうなると、軍司令官などは民兵となる人員の補充や引き留めに躍起になってくる。

 中国による海上民兵の雇用は、周辺国だけでなく米国などにも幅広い影響を及ぼす。東シナ海や南シナ海で米国やその同盟国が中国との紛争に巻き込まれれば、軍事活動に従事する数多くの民間漁船への対処法を定めた交戦規定が要求されるだろう。南シナ海で激しい衝突が見られないのは、弱小な中国の近隣国がゲリラ的な混戦に直面し、これが中国海軍の戦闘参加を回避させているからかもしれない。

 民間人と衝突すれば政治的に敏感な問題になるため、米国などの海軍は手足を縛られた状態にある。その間、海上民兵は係争海域で際限なく拡大する中国の施設建設や護衛といった支援活動を継続することになる。

 (アンドリュー・エリクソン氏は米海軍大学校教授で、ハーバード大学フェアバンク・センター研究員。また、「洞察中国」を共同設立し、「www.andrewerickson.com」でブログ活動を行っている。なお、この記事で表明された考えはエリクソン氏個人のものであり、米海軍およびその他政府機関の政策や推測を示したのではない)

 (コナー・ケネディ氏は米海軍大学校のリサーチ・インターン。ジョンズ・ホプキンス大学と南京大学が提携して設立した米中研究センターで修士号(国際関係)を取得した)

原文(英語):Meet the Chinese Maritime Militia Waging a ‘People’s War at Sea’

<引用終り>

衝撃的な内容だと思います。
領土拡大の為にあんな小さな岩礁からあそこまで大きな人口島を作っている、これも大きな驚きだった。
さらに一般漁船が機雷敷設訓練を受けている、これもきわめて大きな脅威になるだろう。
しかし民間漁船の顔をしていれば、いざ戦争になっても戦闘員と認定しにくい。難しい問題が出てくるだろう。

沖縄の親中知事の様なのがいれば、もっと話が複雑になることは見え見えである。
難しい問題が沢山でてくる。大変である。
  1. 中国
  2. TB(0)
  3. CM(6)

コメント

http://ja.wikipedia.org/wiki/便衣兵
「便衣兵」の用語は日中戦争に関連して主に使用される。このほか、戦争・紛争当事国が、「便衣兵」と同義の「隠れ戦闘員」と見なした非合法戦闘員・ゲリラを殺害した行為が、国際法上問題と指摘された例はベトナム戦争、イスラエル・パレスチナ紛争、コロンビア内戦など数多い。
便衣兵は捕虜とは異なり、陸戦法規の保護を適用されない。

海の便衣兵ですね。
  1. 2015-04-05 09:01
  2. URL
  3. taigen #-
  4. 編集

 中国共産党がが今まで得意として、陸上でやっていたゲリラ作戦を海でも始めたと言うことでしょう。

 現在の中国には貧しく、小笠原に押し寄せた漁民団のように、幾ばくかの金の為には、密漁でもなんでもすると言う人間が膨大な数いるので、中国政府はこのような事をする人材には事欠かないでしょう。

 それにしても今や海も陸地と同様の領土争いの対象だと言うことです。

 日本は回りを海に囲まれてきたので、領土争いとか国境紛争とかには無縁だったのですが、しかしもうこれからそうはいきません。

 だからこれからの離島防衛は本当に大変だと思います。

 
  1. 2015-04-05 10:25
  2. URL
  3. よもぎねこ #-
  4. 編集

To:taigenさん

> http://ja.wikipedia.org/wiki/便衣兵
> 「便衣兵」の用語は日中戦争に関連して主に使用される。このほか、戦争・紛争当事国が、「便衣兵」と同義の「隠れ戦闘員」と見なした非合法戦闘員・ゲリラを殺害した行為が、国際法上問題と指摘された例はベトナム戦争、イスラエル・パレスチナ紛争、コロンビア内戦など数多い。
> 便衣兵は捕虜とは異なり、陸戦法規の保護を適用されない。
>
> 海の便衣兵ですね。


全くその通りです。
しかも若し戦闘になって死者が出れば、民間人を殺したと言いふらせる。
実に卑怯な存在ですね。
  1. 2015-04-06 14:12
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  3. 短足おじさん二世 #-
  4. 編集

To:よもぎねこさん

>  中国共産党がが今まで得意として、陸上でやっていたゲリラ作戦を海でも始めたと言うことでしょう。
>
>  現在の中国には貧しく、小笠原に押し寄せた漁民団のように、幾ばくかの金の為には、密漁でもなんでもすると言う人間が膨大な数いるので、中国政府はこのような事をする人材には事欠かないでしょう。
>
>  それにしても今や海も陸地と同様の領土争いの対象だと言うことです。
>
>  日本は回りを海に囲まれてきたので、領土争いとか国境紛争とかには無縁だったのですが、しかしもうこれからそうはいきません。
>
>  だからこれからの離島防衛は本当に大変だと思います。


中国人はカネの亡者で、カネの為なら何でもする。人を傷つけたり殺したり、全く平気です。
その癖、いやそれだから自分が死ぬことを極端に恐れます。
こんな連中なので数を頼んで暴れまわるのですが、相手の方が自分より強いと分かると途端に腰砕け。

今沖縄周辺の離島に中国人がウロウロしていますが、圧倒的に日本の方が強い、こんな姿を見せつける事しか解決の道は無いと思います。
速いとこポッポの首に縄をかけて何処かにぶら下げたいですね。そうすれば中国人除けに効果が有るかもしれません。
尚巷間噂される所、ポッポの首にはネクタイより縄の方が似合うそうですね。
  1. 2015-04-06 14:47
  2. URL
  3. 短足おじさん二世 #-
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変われないのがシナチョーセン

シナチクチョーセンの意識の改革ほど難しいものはないでしょう。

連中は今でも赤色ゲリラなんですね。

漁船だろうとなんだろうと、
武装して組織化されているように

「見えたら」

発砲、撃沈可と法律を整備し実行していくしかないでしょう。

珊瑚を盗られて指くわえて見ているようでは話になりません。

また連中も虎の子の軍艦を繰り出して自衛隊と交戦し、
一敗地にまみれる
結果は最も望まないところでしょう。

リングの外の場外乱闘を狙ってくるならそれを正規の軍事行動と同視して即応していきませんと。
日本に行くと容赦なく撃沈されるから行きたくない!と武装漁船の乗り手がいなくなるように行動するべきです。
  1. 2015-04-08 08:45
  2. URL
  3. ガンダム #iL.3UmOo
  4. 編集

Re: 変われないのがシナチョーセン

> シナチクチョーセンの意識の改革ほど難しいものはないでしょう。
>
> 連中は今でも赤色ゲリラなんですね。
>
> 漁船だろうとなんだろうと、
> 武装して組織化されているように
>
> 「見えたら」
>
> 発砲、撃沈可と法律を整備し実行していくしかないでしょう。
>
> 珊瑚を盗られて指くわえて見ているようでは話になりません。
>
> また連中も虎の子の軍艦を繰り出して自衛隊と交戦し、
> 一敗地にまみれる
> 結果は最も望まないところでしょう。
>
> リングの外の場外乱闘を狙ってくるならそれを正規の軍事行動と同視して即応していきませんと。
> 日本に行くと容赦なく撃沈されるから行きたくない!と武装漁船の乗り手がいなくなるように行動するべきです。


ご指摘の通りです。やられたら倍・3倍返しでやっつける、これが一番でしょう。
既に中国の潜水艦乗りは日本の対潜水艦体制が完ぺきなのが噂で伝わっているようです。
だから潜水艦に乗るのを逃げるようになっているのだとか(笑)。

是非ともこんな便衣兵対策を早急にしてほしいですね。
  1. 2015-04-09 09:01
  2. URL
  3. 短足おじさん二世 #-
  4. 編集

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