2015-03-03 17:32

GMがタイ・インドネシアで乗用車生産から撤退

 GMがタイ・インドネシアでの乗用車生産を打ち切る事が報道されている。
中でもGMタイ工場は私もほんの僅かながら縁が有ったので、そんな意味でも灌漑深い。
でもGMブランドと言っても小型車はGMが開発したクルマではない。
乗用車はコリアンカーである。それにシボレーのバッジを付けた車なのだ。


最初はタイからの撤退を報道するロイターの報道から。

<以下引用>

米GM、タイで年央までに小型車「シボレー・ソニック」生産停止
2015年 02月 27日 19:05 JST

 2月27日、米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)は年央までにタイで小型車「シボレー・ソニック」の生産を停止すると発表した。
[27日 ロイター] - 米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)は27日、年央までにタイで小型車「シボレー・ソニック」の生産を停止すると発表した。ラヨーン県にあるGMのタイ工場での年産能力は18万台だが、これを縮小する。

GMはスタッフの「自発的離職プログラム」を開始するとしたが、詳細は明らかにしていない。GMはタイで約3200人を雇用する。

GMは26日、6月末までにインドネシアで小型MPV(多目的車)「シボレー・スピン」の生産を停止し、約500人を雇用するジャカルタ郊外のブカシ工場を閉鎖することを明らかにしていた。

http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPKBN0LV0Y520150227

<引用終り>


もう一つ、こちらはインドネシアからの撤退を報道する日経の報道

<以下引用>

GM、インドネシア生産「再撤退」 シボレー工場閉鎖
2015/2/27 9:25

 【ジャカルタ=渡辺禎央】米ゼネラル・モーターズ(GM)は26日、インドネシアで「シボレー」ブランドの乗用車の生産を打ち切ると発表した。工場を6月末までに閉鎖。東南アジア最大の市場性に目をつけ2013年に再参入したが、わずか2年で「再撤退」する。日系車が9割以上を占めるなか、販売・部品調達網の構築で歯が立たなかった。

 工場はジャカルタ郊外で、ミニバン「スピン」を国内外向けに生産している。GMが05年に撤退した跡地に1億5千万ドル(約180億円)を投じ、年産能力4万台で13年前半に再開した。

 撤退の理由は素材や部品の調達コストを下げるのが難しいため。競争激化で製造・販売の台数が増えず、大量調達によるコスト削減が進まない。今後は輸入車の販売に注力するが、価格競争力の低下をイメージ戦略などで補えるかが焦点だ。

 GMは2日、中国・上海汽車集団との同国合弁会社を通じ、インドネシアに年産能力15万台の工場を設ける計画を発表したばかり。GMが独自に運営するシボレー工場の設備を合弁事業に転用する可能性もあり、上海汽車との事業を踏まえてのアジア生産の再編の側面もある。

 インドネシアの14年の新車販売は約120万台。GMは1万台で、シェアは0.8%にすぎない。それでも現地生産により価格を150万円程度と日系車並みに抑えたスピンは、13年に1万1千台を販売し、同社の全車種だと前年比3倍弱の1万5600台に急増した。

 14年は前年比で36%減り、市場全体(同2%減)に比べて苦戦した。

http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM27H0G_X20C15A2EAF000/

<引用終り>


GMタイ工場で現在生産しているのはシボレー・コロラドという1トンピックアップとその派生のSUV、そして乗用車ではシボレー・ソニック、そしてシボレー・スピンも準備中だった筈。
シボレー・コロラドはいすゞの人気車種D-MAXという1トンピックアップのOEM。
いすゞがGM傘下だった頃に決まったものが現在も続いているモノ。
いすゞD-MAXはコモンレールのディーゼルエンジンを搭載し、性能・耐久性とも優れたクルマでトヨタのタイラックス・VIGOと並ぶ人気車種。
当然海外にも輸出されている。
シボレーの皮をかぶった日本車と言っても良いだろう。


参考までにこれがいすゞD-MAX
(シボレー・コロラドも同じです)
2015-3-3いすずD-MAX
ディーゼルと言っても昔の黒煙モクモクではありません。排気ガスも綺麗、走りは素晴らしい。
下手な乗用車は全くついていけないくらい良く走ります。
流石コモンレールディーゼルです。
尚名前のD-MAXはディーゼルーMAXと言う意味ですが、タイ語ではディー・マーク(とても良い)と聞こえます。



もう一つのシボレー・ソニックはベースがGMコリア(旧大宇)のGM・アベオ、つまり隠れたコリアンカー。

GMタイ工場は創業以来約15年くらい、最初はドイツのオペル・ザフィーラを組み立てていたが途中からコリアンカーに切り替えてきた。
しかし15年たっても、現在タイでの乗用車のシェアーは昨年の場合2.0%(約7500台/年)でトヨタのシェアー41%、ホンダのシェアー25%に全く歯が立たない状態。
まあこれに見切りをつけたのであろう。


次はインドネシアの方。
インドネシアも事情は同じだが、確かGMインドネシア工場は2013年5月頃から操業していたはず。
生産開始わずか2年で撤退とは思い切った事をしたものだ。

インドネシアで生産している車はシボレー・スピン。
シボレー・スピンと言ってもなじみがないがブラジルで2012年に開発されたMPV。
但しベースとなるプラットフォームはシボレー・ソニックと共通、つまりコリアンカーの土台にブラジル産の車体を乗っけた車と言った所。
このクルマで日本車の牙城、インドネシアで勝負しようとしたようだ。

残念ながら同じ土俵、同じ価格帯で勝負してはGMの苦戦は無理もない。
また近くのオーストラリアからもGMは撤退しており、この地区では拠点が無くなってしまった。
(注:オーストラリアはGMだけでなくトヨタも撤退している。理由は人件費がムチャクチャ高騰してしまった事。)

GMは方針がふらふらしてサッパリ分からないが、今回もその様だ。
この先どうなることやら・・・・
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