2015-02-27 17:58

インド、海自の救難飛行艇購入へ

 2年程前から報道されていた海上自衛隊の救難飛行艇US-2のインドへの輸出、これが正式決定すると報道されている。

やっと日本も武器が輸出できる国になった、良い事である。
US-2は軍用機と言っても爆弾やミサイルを搭載できる訳ではない、救難専門の機体だ。
それだけに需要は少なく、飛行艇などと言うモノは世界でもロシア、カナダ位しか製造していない。
しかもロシア、カナダ製はどちらも内水面専用で、外洋の高い波に耐える能力があるのは日本のUS-2が世界で唯一。
正にガラパゴスそのものだ。

2015-2-27US-2
此れがそのUS-2の雄姿。
波高3メーターまで離着水可能と言われているが、2013年クジラと喧嘩した辛抱治郎を救出した時には波高4メーター。
4発あるエンジンの1基は水を食らって停止してしまったそうだが、それでも辛抱治郎他の救出に成功。
正に日本の誇りである


今日の読売が輸出の正式決定を報道している。

<以下引用>

インド、海自の救難飛行艇購入へ…ロシア製退け
2015年2月27日3時0分 読売新聞
 【ニューデリー=石田浩之】インド国防省は26日、海上自衛隊の救難飛行艇「US2」を日本から購入する方針を固めた。

 28日にも防衛調達委員会を開き、正式決定するとみられる。複数の同省高官が明らかにした。日印政府間の本格交渉が始まることになり、購入が実現すれば、昨年4月に閣議決定された「防衛装備移転3原則」に基づく初の本格的な輸出例となる。

 同省高官らによると、ロシア製の救難飛行艇も候補に挙がったが、高波の海面で離着水可能など性能面で優れたUS2の購入で意見がまとまったという。最初に数機購入し、最終的には十数機導入するとみられる。

 日印両国は2013年5月の首脳会談で、US2のインドへの輸出実現に向けた協議実施を決定。これまでに合同作業部会が3回開かれた。日本はUS2の輸出で、インドとの海上での安全保障協力を強化する構えだ。インドは日本との協力で、インド洋で影響力拡大を図る中国をけん制する狙いがある。

 防衛装備移転3原則は、「平和貢献・国際協力」と「日本の安全保障」につながる場合に限り、条件付きで輸出を認めている。これまで米国への旧型地対空誘導弾パトリオットミサイル2(PAC2)の部品輸出などが認められている。US2は、完成品を輸出する最初のケースになる可能性がある。

http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20150226-118-OYT1T50195/list_%2523IMPTNT
<引用終り>


尚この件はちょうど2年前にエントリーした。
http://tansoku159.blog.fc2.com/blog-entry-668.html

その時紹介した動画などを再掲します。



実に短距離で離水する様子が良く分かります。

また救難活動がどんなものか、またその実績も分かります。

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blog_import_524ebcf865251.jpg


そして上掲救難実績で、2013年2月までに920名を救出したと書いてありますが、これは日本人だけではありません。
在日米軍の軍用機の墜落事故でも救難に出動しています。

そしてなんと、次の在日米軍司令官の候補者であるJohn Dolan少将は、大尉で三沢勤務時の1992年1月、太平洋上を4時間漂流した後に海上自衛隊US-1に救助され、九死に一生を得ていたことが判明しました。
つまり上掲920名の一人だったわけです。

詳細は以下ブログ参照ください。
http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-02-21

ソースの英文紹介記事(2003年1月)
・・・US-2の前身US-1についてだが、デッカイゴジラと紹介されています。
http://www.airspacemag.com/military-aviation/giant-amphibian-25398933/?no-ist


インド洋でも日本の救難飛行艇が活躍する日が来る、良い事だと思います。
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コメント

短足おじさんさん こんばんは。
そうそう、その辛坊さんが、この件朝のニュースで取り上げててワロタww
辛坊さん、余計なコトを言ってないで、US-2だけでなく、自衛隊のスバラシさを拡散して欲しい。
  1. 2015-02-27 18:47
  2. URL
  3. 播州人 #-
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To:播州人 さん

> 短足おじさんさん こんばんは。
> そうそう、その辛坊さんが、この件朝のニュースで取り上げててワロタww
> 辛坊さん、余計なコトを言ってないで、US-2だけでなく、自衛隊のスバラシさを拡散して欲しい。


辛抱治郎に言いたいのは自衛隊の装備もですが、肝心なのはその訓練が徹底している事。
急に救助に出動の話が出ても即応できる日ごろの訓練です。
その訓練の賜物として救助することが出来た、それを是非とも言ってほしかったですね。

日本の自衛隊の凄さはその装備もですが、練度が凄い。そう思っています。
  1. 2015-02-28 10:04
  2. URL
  3. 短足おじさん二世 #-
  4. 編集

こんにちは。

新明和は二式大艇以来水上艇の製造に実績があります。
日本は国土面積よりEEZが広いですから、これが活躍する場面がないに越したことはないにしろ、いざというときには絶対に必要な機です。
インドや東南アジア諸国も海域が広い国が多いですから、これを機に諸国に供与し貢献して欲しいものです。
ミズポタンもさすがにUS2の輸出は武器機輸出三原則違反とは言えないでしょう。可能性がゼロでないところが何とも。
  1. 2015-02-28 10:52
  2. URL
  3. koguma #-
  4. 編集

日本初の武器(?)輸出・・めでたいですね。
年初ハノイで日本のタイドODAで大成、住友建設等々によって国際空港ターミナルや綺麗な道路がかんせいしたま。空港ではソニーのTVを使い(スワンナプームはサムソン)、ボーディングゲートの搭乗ブリッジは新明和でした。
まだ、最初の数機で今後数十機規模になるとおもいます。事故が起きないように搭乗訓練などが大事ですね。また、インドだけではなく、海洋国家のインドネシア、フィリピン、ブルネイ、半島のマレーシアはUS2の購入を予想します。ただし、高価なものなのでお金がないと買えません。これを景気に自衛隊も対米依存100%から将来、インド製武器の購入へ向かうのではないでしょうか。高性能なものは米製でしょうが、割安なのはインド製だと思います。武器は相互依存してこそ、紛争予防効果が高いですから、いまの米国依存は良くない形です。ま、米国には好都合でしょうね。米国はいい加減に世界征服の発想をやめてほしいですね。
  1. 2015-02-28 14:28
  2. URL
  3. NINJA300 #/xzFVZWc
  4. 編集

めでたい話です。

1週間ほど前に引っ越しを敢行し、その上ネットの開通が遅れ情報飢餓状態でした。ようやく落ち着き始めましたがなんとも…

US-2、ようやくですか…
この機体、はっきり言って完全なガラパゴスです。話自体は完全なジェット化をするとか、後継機とかの話は出ては消えていますが高性能化というのはおそらく見込めない飛行機です。こういうものこそが売れるという典型でしょう。技術の基本は60年代のもの、つまり枯れきってる技術です。インドも使いこなせる自信があるということでしょう。

飛行艇自体はロシアはじめ作ってる国はいくつかありますが、全て特殊用途です。ロシアは内陸部の大河を飛行場としシベリアで使うため、カナダも内陸にある湖沼を使うことを前提にしています。外洋使用できる機体などは米英が開発を辞めた後は存在しない状況なのです。

日本だって、よく二式大艇は、等と言われますがよほど凪の状態でなければ着水はしないのが普通でした。波高4mの着水なんて事前に考えていなかったはずです。だからこそガラパゴスでありオンリーワンなんです。

問題は調達コストでしょうね。海自にしても用途が限られてるから調達数は多くありません。新明和もほとんど手作りに近い対応で出来たはずです。

インドで作るとなると機体構造の簡素化とか他エンジンへの感想の研究とかやることは案外多そうです。それよりの新明和が出て行ってインドで直接生産するかインド企業にライセンスさせるかしたほうがよいでしょう。これをアセアンの共通機体にでもできれば需要はでますからコストは下がるでしょうね。

この機体が横暴な支那からの新南群島、もとい西沙、南沙諸島の防衛に役立つようになってもらいたいと思うのは小生だけでしょうか。
  1. 2015-03-01 09:37
  2. URL
  3. kazk #cPv2SIBE
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To:koguma さん

> こんにちは。
>
> 新明和は二式大艇以来水上艇の製造に実績があります。
> 日本は国土面積よりEEZが広いですから、これが活躍する場面がないに越したことはないにしろ、いざというときには絶対に必要な機です。
> インドや東南アジア諸国も海域が広い国が多いですから、これを機に諸国に供与し貢献して欲しいものです。
> ミズポタンもさすがにUS2の輸出は武器機輸出三原則違反とは言えないでしょう。可能性がゼロでないところが何とも。


本当によくぞこんな技術を残してくれたものです。
この技術が有るお蔭で小笠原などの離島で暮らす人にとって最後の命綱。
有り難い存在だと思います。

チラッと聞いた話ですが、航空自衛隊や在日米空軍が遠い洋上で訓練していても最後はUS-2が有る、これが非常な安心感なのだとか。
こう言うモノはコストじゃないですね。
  1. 2015-03-01 10:30
  2. URL
  3. 短足おじさん二世 #-
  4. 編集

To:NINJA300 さん

> 日本初の武器(?)輸出・・めでたいですね。
> 年初ハノイで日本のタイドODAで大成、住友建設等々によって国際空港ターミナルや綺麗な道路がかんせいしたま。空港ではソニーのTVを使い(スワンナプームはサムソン)、ボーディングゲートの搭乗ブリッジは新明和でした。
> まだ、最初の数機で今後数十機規模になるとおもいます。事故が起きないように搭乗訓練などが大事ですね。また、インドだけではなく、海洋国家のインドネシア、フィリピン、ブルネイ、半島のマレーシアはUS2の購入を予想します。ただし、高価なものなのでお金がないと買えません。これを景気に自衛隊も対米依存100%から将来、インド製武器の購入へ向かうのではないでしょうか。高性能なものは米製でしょうが、割安なのはインド製だと思います。武器は相互依存してこそ、紛争予防効果が高いですから、いまの米国依存は良くない形です。ま、米国には好都合でしょうね。米国はいい加減に世界征服の発想をやめてほしいですね。


全く同感です。
特にアメリカに世界征服の発想を止めてほしい、これこそ今後の世界の課題になるでしょう。
今は自由だ、民主主義だと叫んでいますが、その結果が惨憺たるものである事、
これがアラブの春などで証明されています。
今のウクライナもそうですね。

此れから日本が世界に貢献できることがもっと出てくる。
そんな事のシンボルがUS-2輸出かもしれません。
  1. 2015-03-01 10:41
  2. URL
  3. 短足おじさん二世 #-
  4. 編集

Re: めでたい話です。

> 1週間ほど前に引っ越しを敢行し、その上ネットの開通が遅れ情報飢餓状態でした。ようやく落ち着き始めましたがなんとも…
>
> US-2、ようやくですか…
> この機体、はっきり言って完全なガラパゴスです。話自体は完全なジェット化をするとか、後継機とかの話は出ては消えていますが高性能化というのはおそらく見込めない飛行機です。こういうものこそが売れるという典型でしょう。技術の基本は60年代のもの、つまり枯れきってる技術です。インドも使いこなせる自信があるということでしょう。
>
> 飛行艇自体はロシアはじめ作ってる国はいくつかありますが、全て特殊用途です。ロシアは内陸部の大河を飛行場としシベリアで使うため、カナダも内陸にある湖沼を使うことを前提にしています。外洋使用できる機体などは米英が開発を辞めた後は存在しない状況なのです。
>
> 日本だって、よく二式大艇は、等と言われますがよほど凪の状態でなければ着水はしないのが普通でした。波高4mの着水なんて事前に考えていなかったはずです。だからこそガラパゴスでありオンリーワンなんです。
>
> 問題は調達コストでしょうね。海自にしても用途が限られてるから調達数は多くありません。新明和もほとんど手作りに近い対応で出来たはずです。
>
> インドで作るとなると機体構造の簡素化とか他エンジンへの感想の研究とかやることは案外多そうです。それよりの新明和が出て行ってインドで直接生産するかインド企業にライセンスさせるかしたほうがよいでしょう。これをアセアンの共通機体にでもできれば需要はでますからコストは下がるでしょうね。
>
> この機体が横暴な支那からの新南群島、もとい西沙、南沙諸島の防衛に役立つようになってもらいたいと思うのは小生だけでしょうか。


引っ越しされたのですか、お疲れ様でした。
このUS-2輸出の話、まことに目出度い限りです。
これで長年の武器禁輸の頸木から脱出できた、此処がいい所です。

それからUS-2の凄い所は波高3メーターでも運用可能なSTOL技術。
何せ50 - 53ノット(時速100km弱)で離水可能な短距離離着陸 (STOL) 性能だと言うのですからすごい。
これをもっと発展させれば民間機への転用も考えられるので、いろいろアイディアを出してほしいです。
  1. 2015-03-01 11:20
  2. URL
  3. 短足おじさん二世 #-
  4. 編集

地味な存在ですが。

こんばんわ。

日本-インド-オーストラリアの三角形が確実に形成されているようで、真に喜ばしい限りです。
既に色々な人に書かれていますが、アメリカばかりに依存せず、二式大艇のDNAの活用を考えた自衛隊関係者と、地道に改良を続けた、新明和工業の技術者には感服します、三菱だけじゃないんですね。
FBWでUS-1より飛躍的に着水・離水が容易になったことも、輸出を後押しした理由の一つに挙げられるのではないでしょうか。

Youtube着水・離水の映像が幾つかあり、一つ挙げると、
https://www.youtube.com/watch?v=3A6Xc-MaSKI
着水して直ぐに止まり、僅か10秒でフワッ離水する姿は、なにか航空機とは全く別物に見えてきます。

US-1Aになりますが、リムパックから帰る韓国のイージス艦から、急患を搬送したことがあるそうで、「旭日旗に文句を言える立場じゃなかろう」と。
http://obiekt.seesaa.net/article/159320431.html
  1. 2015-03-01 18:33
  2. URL
  3. fcq821 #/lkjinTE
  4. 編集

Re: 地味な存在ですが。

> こんばんわ。
>
> 日本-インド-オーストラリアの三角形が確実に形成されているようで、真に喜ばしい限りです。
> 既に色々な人に書かれていますが、アメリカばかりに依存せず、二式大艇のDNAの活用を考えた自衛隊関係者と、地道に改良を続けた、新明和工業の技術者には感服します、三菱だけじゃないんですね。
> FBWでUS-1より飛躍的に着水・離水が容易になったことも、輸出を後押しした理由の一つに挙げられるのではないでしょうか。
>
> Youtube着水・離水の映像が幾つかあり、一つ挙げると、
> https://www.youtube.com/watch?v=3A6Xc-MaSKI
> 着水して直ぐに止まり、僅か10秒でフワッ離水する姿は、なにか航空機とは全く別物に見えてきます。
>
> US-1Aになりますが、リムパックから帰る韓国のイージス艦から、急患を搬送したことがあるそうで、「旭日旗に文句を言える立場じゃなかろう」と。
> http://obiekt.seesaa.net/article/159320431.html


面白い情報ありがとうございます。
韓国のイージス艦から急患を搬送したと言う話、私も初めて聞きました。
矢張り韓国とは「恩になった事は忘れろ」の国ですね。

日本の飛行艇は独特のSTOL技術で荒海でも離着水できるようにした、本当にすごいです。
ロシアの飛行艇の着水する動画を見ましたが普通の飛行機の着陸とほとんど変わらない。
此れでは波高の高い所では着水できないのは良く分かりました。

こんなSTOL技術をもっと色んな所に採用してほしいですね。
  1. 2015-03-02 11:03
  2. URL
  3. 短足おじさん二世 #-
  4. 編集

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