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2015-11-08 18:42

南部経済回廊は今どうなっているか

 インドシナ半島を東西に抜ける新しいルートのついて、11月5日に「東西経済回廊がヒッソリ開通していた」をエントリーした。
所でもう一つ、その南側でも重要なルートがある。南部経済回廊だ。

こんなモノである。

2015-11-8東西経済回廊+南部回廊

ベトナムのホーチミンからカンボジアのプノンペン、そこからタイのバンコク、そしてミャンマー方面へと続くルートだ。
上掲地図では第二東西回廊と書いてある緑色の線のルート。今普通は南部経済回廊と言う事が多いと思う。

このルートでカンボジアの国道一号線がメコン川を渡る所、そこに新しい橋が今年4月に開通した。「つばさ橋」という名前である。勿論日本のODA。

2015-11-8カンボジアのつばさ橋

巨大な、そして美しい橋だ。この橋の完成でベトナムのホーチミンからカンボジアの首都プノンペン、そしてタイの首都バンコクまでのルートが繋がった訳だ。このルートはバンコクから更に西部のカンチャナブリまでは既に一般道路で問題ない。

尚参考までにこの橋の名前の「つばさ橋」、勿論日本語である。元々現地の地名をとってネアックルン橋と言っていたのだが、カンボジアの首相の要請で日本とカンボジアの永遠の友好の証しとして日本語の名前にした。そんな経緯があると聞く。

参考までにカンボジアにはもう一つ日本語の名前の橋があります。このつばさ橋の上流、コンポンチャムの国道7号線がメコン川を渡る橋です。名づけて「きずな橋」と言います。

きずな橋
2015-11-8カンボジアのきずな橋

そしてカンボジアの500リエル札の裏にはこの橋が描かれており、今回つばさ橋が出来たので、この二つの橋が描かれました。
カンボジアの新500リエル札裏側
2015-11-8カンボジアの500リエル札裏面

左から「つばさ橋」、「きずな橋」、そして右のモニュメントには日本とカンボジアの国旗があしらわれています。

日本がODAで色んな国のインフラ整備に貢献してきた。
しかしそんな恩になった事をすっかり忘れて反日に励む国がある。ついこの間も安倍さんがその国のデブとババに会ったばかり。
だがアセアンの国は日本に受けた恩を忘れないように、こんな橋の名前にまで日本語を取り入れている。嬉しい話だ。
尚「つばさ橋と言う名前の橋は横浜にもある。同じように美しい斜張橋だ。
同じ名前の美しい橋が日本とカンボジアにあると言う事になる。


橋談義が長くなりました。先へ急ぎます。

タイ国内は道路事情はカンチャナブリまでは問題ありません。その先もミャンマー国境撫では何とか一般道は開通したようですが、タイ・ミャンマー国境のプーナムロン辺りはこうなっています。

2015-11-8プーナムロン

タイ側が道路を整備したので、ミャンマーの人が買い出しやら出稼ぎやらで使っているのが現状。

その先の道路は

2015-11-8ダウエーからティキ(タイとの国境)まで

更にその先、ダウェー市街は
(注:町の名前はダウェーですが、昔はタボーイでした。古い地図だと今でもそうなっているかも)
2015-11-8ダウエー市街地

そして海は美しい

2015-11-8ダウエー近郊のアンダマン海
・・・ 私がこの美しい海を見に行くことはもうないだろうなあ・・・、残念・・ ブツブツ・・・

しかしダウェーからちょっと南(メイ方面)に行こうとするとこんなモノ

2015-11-8ダウエーからメイへ

川に橋が無いのです。ミャンマーが長年鎖国状態だったこともあり全く発展が遅れていた証拠。
(カンボジアだって十数年前までは似たようなものだった・・・)


余談ですがミャンマーは田舎はこんな状態、にも拘らず最近のヤンゴンなどは無茶苦茶な狂乱物価のようだ。
特に外国人向け住宅などはムチャクチャ。詳細は以下エントリー参照ください。
「中国からネズミが逃げ出しているが」
http://tansoku159.blog.fc2.com/blog-entry-1124.html

ミャンマーと言えば「ビルマの竪琴」、ビルマの竪琴と言えば「水島上等兵」、心優しい人の暮らす国がミャンマー。
しかしこんな現実を見ると「それはそれとして可笑しな奴も多い国」、それがミャンマーと思う。
特にアウンサンスーチー、コイツは食わせ物だが、その話は別の機会に。

  1. タイ
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2015-11-07 15:05

ビッグデータが喧しい

 最近ビッグデータがどうたら、こんな話をよく聞く。難しい話だがどうやらこれからの日本人には避けて通れない道らしい。
そんな時、興味深い話が報道されている。

<以下ロイターより引用>

トヨタ、人工知能研究開発の新会社を米に設立 5年で10億ドル投資
2015年 11月 6日 16:27 JST
http://jp.reuters.com/article/2015/11/06/toyota-ai-us-idJPKCN0SV0CM20151106

[東京 11月6日 ロイター]
  トヨタ自動車は6日、人工知能技術の研究開発を手掛ける新会社を米カリフォルニア州シリコンバレーに設立すると発表した。5年間に約10億ドル(約1200億円)を投資する計画。人工知能技術は自動運転技術やロボット、生産管理システムなど幅広い分野で応用ができる。人工知能の開発を通じて、新分野での事業機会を探る。

社名は「トヨタ・リサーチ・インスティテュート(TRI)」。マサチューセッツ工科大(MIT)やスタンフォード大と連携する。人工知能技術を通じてビッグデータを活用し、社会が直面する課題を解決していくことが狙い。

TRIの最高経営責任者(CEO)には著名なロボット・人工知能研究者のギル・プラット氏が就任する。同氏は米国防総省が主催する災害対応ロボット競技の運営に携わった。社員数は数年かけて段階的に増やし、200人規模を予定する。

トヨタの豊田章男社長は同日、都内で会見し、トヨタグループは「織機から自動車へと生産品目を変更してきた歴史を持つ。自動車以外の産業基盤にも、人工知能、ロボティックス、ビッグデータを要素技術として活用できるのではないか」と語った。

<引用終り>

このギル・プラット氏についてはどんな人か私も知識が無い。調べてみたら今年の9月にこんな記事があった。
この記事、会員専用なので少々長いが全文引用する。

<以下日経より引用>

トヨタ、ロボット界の「至宝」を生かせるか
2015/9/12 6:30日本経済新聞 電子版

http://www.nikkei.com/article/DGXMZO91589880Q5A910C1000000/

 トヨタ自動車が人工知能(AI)の開発で力強い援軍を得た。この分野で世界有数の成果を誇る米マサチューセッツ工科大学(MIT)出身で、米国防総省の国防高等研究計画局(DARPA)で災害対策ロボットのコンテストを運営したギル・プラット氏だ。同氏は日本と不思議なつながりがあり、今回は3度目の“奇縁”となる。

■シャフトの「借り」を返す

 「毎年、世界で100万人以上が交通事故で亡くなっている。運転の楽しさを損なわず、交通事故を減らすことを目指したい」。プラット氏はトヨタが4日に米シリコンバレーで開いた記者会見で強調した。トヨタはMIT、米スタンフォード大学とAIの共同研究に取り組むことに加え、同氏を技術アドバイザーとして迎え入れたことを明らかにした。

記者会見するギル・プラット氏(4日、米カリフォルニア州パロアルト市)
2015-11-7記者会見するギル・ブラット氏

 プラット氏はMITで電気工学とコンピューター科学の博士号を取得し、日本でもDARPAの災害対策ロボットのコンテストの主催者として知る人ぞ知る存在となった。DARPAは2013年12月に最初の予選を開催。プラット氏はこの分野に着目した理由を「福島原発の事故がきっかけ」と語っている。

 日本との縁はこれだけではない。予選で首位に立ったのは東京大学発ベンチャーのSCHAFT(シャフト)。このチームを見いだしたのもプラット氏だ。米グーグルは大会におけるSCHAFTの開発したロボットの活躍に注目し、最終的に同社を買収する。日本の関係者は有望なベンチャーがグーグル傘下に入ったことを悔しがった。

 今回、トヨタが米ロボット業界の「至宝」とも言えるプラット氏と組んだことで、SCHAFTの借りを返したともみれる。もっとも同氏の手腕を生かせるかはトヨタ次第だ。これまでAIや自動運転の分野で控えめだったトヨタ。第一人者とのタッグで、どんな化学変化が起きるだろうか。

<引用終り>


どうしてビッグデータに関心があるのか。実は先日GEが製造業に回帰という事でこんなエントリーをした。
「GEが面白い事を言っている」
http://tansoku159.blog.fc2.com/blog-entry-1178.html

ここで日本GEが7月9日に開催したフォーラム「Inventing the Next Industrial Era with Japanより、
“日本と創造する未来の産業 “と題したパネルディスカッションの内容を紹介した。

全容は上掲エントリーを見ていただきたいのだが、その中にビッグデータの話が出て来るのだ。

「製造業に押し寄せる、大変革の波」というテーマで話し合われたパネルディスカッションで纏められた話。

これからの製造業の指針:パネルディスカッションから】
1. 自らを破壊するほどの覚悟で変革しなくては、生き残ることはできない。
2. ビッグデータは、顧客自身さえ気づいていないニーズを掘り起こし、顧客のビジネスを革新することができる。
3. 顧客起点で考え、ビジネスプロセスを遡って変革することが必要。すべては顧客の利益のためである。
4. 時間をかけて100%を目指すよりも、いち早く上市し修正を重ねる方が、結果的に顧客の利益にかなう。
5. 自前主義に陥らずオープン・イノベーションで社外の力を活用し、スピードを追求することが必要。

この中の指針2にビッグデータがある。
指針-2:ビッグデータは、顧客自身さえ気づいていないニーズを掘り起こし、顧客のビジネスを革新することができる。
 データによってビジネスを革新した企業といえば、多くの人が日本ではコマツの名前をあげるでしょう。モデレーターの米倉教授の 「“いまのブルドーザーは3Dプリンター。自動で土地を造成し、道路を作る。”そう言った人がいます。コマツはまさにそのように、ソフトとハードを結びつけてきましたね」との問いかけに対しコマツの大橋社長は次のように語りました。 「建設機械・鉱山機械の分野では、こういうものがお客様に受け入れられるだろうという仮説に基づいて商品開発をします。しかし、それが本当に機能しているかどうかは、なかなか判りません。建設機械の情報を遠隔で確認するためのシステム“KOMTRAX”を開発し、実際の機械の使われ方を“見える化”することで、自分たちの仮説を検証できるようになりました。その後導入した“スマートコンストラクション”では、さらに踏み込んで、お客さま自身さえ気づいていない、本当のバリューも“見える化”することができたんです」。




GEの話は以上です。

トヨタがどんな事を考えているかは報道された範囲しか分かりませんが、トヨタ、GE、どちらも世界の製造業の巨人。
そこがこんな事を言っていることを我々も考えねばいけないと思っている。

特に最近の様に製造の自動化が進んでくると世界中何処で造ってもコストは同じ、こんな時代になろうとしている。
そんな中で我々の周囲では10年前、20年前の知識や技術が役に立たない時代になってしまったと言う事だと思う。
日本も若い人だけでなく、中高年になっても新しい知識や技術を勉強、吸収していかねばいけない時代になってしまったんだなあ。

(老骨にムチ打って走るのか・・・ブツブツ)

難しい時代になったものです。
  1. 経済
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2015-11-05 17:33

東西経済回廊がヒッソリ開通していた

 インドシナ半島を横断する東西経済回廊について何度かエントリーしてきた。
マラッカ海峡を通らずに南シナ海、タイ湾からインドシナ半島を横切り、ベンガル湾、インド洋に抜けるルートである。
このルートのうち東西経済回廊の未開通部分ミャンマー側が2015年に開通することは以前から知っていた。しかし全く報道が無かったのだが、いつの間にかヒッソリ開通していた。

これが東西経済回廊

2015-11-5東西経済回廊



この回廊を使ってミャンマーからタイのバンコクへ物流ルートを開拓したことが報道されている。
ミャンマーの最大の都市ヤンゴン(ラングーン)からモーラメイン⇒タイのメソート⇒ターク⇒バンコク⇒船積、こんなルートだ。

このモーラメイン⇔ターク間はテナセリム山脈を越える極々狭い山道しかなく、従来は一日おきに西行き、東行きの一方通行で物流上の大ネックになっていた。
旧ルートのついては以下参照ください
http://tansoku159.blog.fc2.com/blog-entry-978.html
そこを整備し、自由に交通できるようにする。勿論日本のODAで建設されているルートである。


しかし不思議な事に完成したら大々的に報道されるはずなのだが、全く報道が無かった。
現地はカレン族など少数民族の居住地、そして間もなく総選挙なので政治的な配慮があったのだろうか。
またはヤンゴンからの接続道路が未完成なのだろうか。
其れともマラッカ海峡を通らないルートなので、何かほかの配慮なのかも。
(マラッカ海峡の重要性については後述)

何はともあれ、新しい物流ルートの報道はこんなモノ。

<以下引用>

南海通運/ミャンマーからタイ陸送経由で日本への物流開始
2015年11月04日 
http://lnews.jp/2015/11/h110406.html

南海通運は11月4日、 ミャンマー国内工場から陸送で国境を経てタイ(バンコク)へ、 更にバンコク港から船便で日本主要港への一貫物流を11月から開始したと発表した。

2015-11-5ミャンマーからの輸送ルート

2015-11-5ミャンマーの新バイパス写真

4月に発表したタイ(バンコク)からミャンマー(ヤンゴン)への国境陸送混載便による輸入は、 その後順調に物量・荷主数が伸びている。 これに加えて、 各荷主(特に衣料縫製関連企業)からは逆方向のミャンマー発日本への輸出に対する納期短縮の要望が数多く寄せられた。
ミャンマーから陸送(トラック)でバンコクまで運び、 バンコク港から船便(FCL)で日本主要港まで届ける「バンコク経由陸海ルート」 を、 約2週間(13~15日)の納期で実現した。
本来の 「シンガポール経由海上ルート」 に比べ、 約1週間の納期短縮となる。

同社の陸送ルートを使えば、 ドアツードアの納期で比較すると、 タイから出荷の資材の送り込みで10日間短縮、 日本向けの完成品の輸出で1週間の短縮、 合計2~3週間のリードタイム短縮が可能となる。
ミャンマーに発注できる製品の幅が広がることも期待され、 タイ・ミャンマービジネスの促進に大きく貢献するものと思われるとしている。

これまで、ミャンマー国境の町(ミャワディ)からコーカレイまでの約40kmの山岳部の悪路が国境物流のネックの一つとなっていたが、8月下旬にバイパス道路が開通し、 大幅に安全性が改善された。
相互通行も可能となり、 4時間の山越えも40分程度に短縮されたため、 利便性も大きく高まった。
また、 アメリカ経済制裁等の影響を受けている港湾貨物や航空貨物の混乱を避ける第3のルートとしても注目を集めており、 国境物流の重要度が更に増すという。
現時点では、 ミャンマーとタイのトラックの相互乗り入れが認められていないため、 国境での載せ換えと、 バンコクでのコンテナバンニングの2回の作業が発生する。
価格の面ではヤンゴンからコンテナ船を使った場合に比較して、まだ割高であるが、納期短縮と貨物追跡情報の透明化等大きなメリットもある。
今後、 価格を抑える方法として、トラックの両国相互乗り入れの一日も早い実現が望まれるが、 往復の貨物を増やすことでトラックの利用効率を上げる等の企業努力により、 国境物流のさらなる安定化・低価格化・利便性の追求を推し進めていくとしている。

<引用終り>


さてこんな物流だがどうしてこんな苦労をしてまで新しいルートを開拓するのか。それはこの地域最大の隘路、マラッカ海峡を理解しないと分からない。
マラッカ海峡については以下参照ください
http://tansoku159.blog.fc2.com/blog-entry-965.html

上掲エントリーでも紹介したこんな図、日本、中国からアセアン、インド、アラビア、そしてヨーロッパ方面の図。

2015-11-5東西経済回廊とマラッカ海峡周辺

今南シナ海が問題になっている。中国の赤い舌だ。この舌の先がマラッカ海峡。
マラッカ海峡を抜ければその先はインド、インド洋、そしてアラビアからヨーロッパに出られる。
昔から交通の難所中の難所がマラッカ海峡だった。現代でも海賊が跋扈する危険な海である。

そんな危険な海を通らないルートが出来た。
小さな一歩だが日本にとっては新たな世界の開ける一歩になると思う。大いに期待したい。
  1. タイ
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2015-11-04 14:38

中国の鉄鋼の危険信号

 中国の景気減速がいよいよはっきりしてきた。
今日の読売には中国の生産設備の過剰問題が取り上げられている。
この記事、不思議な事に電子版が無い、そこで記事を画像にして紹介したい。



<以下読売新聞11月4日、朝刊経済面から>

2015-11-4読売新聞記事中国設備過剰

実はこの記事、言っている事が実はとんでもない事を言っているのだが、もう少し詳しく見てみよう。

これは昨年3月、最近の鉄鋼事情と言うエントリーをした。
http://tansoku159.blog.fc2.com/blog-entry-928.html


この時紹介した世界の粗鋼生産推移グラフの最新版である、

2015-11-4世界の粗鋼生産推移グラフ

最初に見てほしい部分は中国だけ突出して粗鋼生産量が伸びている。狂乱成長と言って良いだろう。
ドレ位の狂乱振りかというと日本全国の粗鋼生産量が1,1億トン程度。
中国が2003年に2,2億㌧、それが2013年には8,15億㌧、つまり大雑把にいうと2年で日本全国の製鉄所全部に相当する製鉄所が出来ていたことになる。日本の製鉄所は巨大である。代表的な新日鉄住金の君津製鉄所など凄い規模だが、あんなものが雨後の竹の子の如く出来ていたことになる。・・・恐ろしや・・・


そして2014年は2013年とほぼ同じ、つまり横這いである。あれだけの急成長してきた粗鋼増産が急ブレーキがかかった事になる。
そして今年度はどうか。

此処に2015年の9月までの数字がある。

2015-11-4世界の粗鋼生産量9月実績

出典:http://www.jisf.or.jp/data/iisi/documents/worldsteel_2015_09.pdf

此処を見ると粗鋼の2015年1月~9月の実績が分かる。
中国の場合、1月~9月までだが前年比マイナス2.1%となっている。
遂に狂乱成長がマイナスに転じた訳だ。

そしてこんな事は先ず歴史を紐解けばいい前例がある。
ソ連だ。

世界の粗鋼生産推移グラフのソ連の所に書き込みがしてある。これを見てほしい。
ソ連の場合も計画経済なので、粗鋼生産量は戦後すぐからほぼ一直線の右肩上がりで推移している。
それがパッタリ止まったのが1978年、それから12年ほど上がったり下がったり、ほぼ横ばいと言っても良い状態。
そして最後のピークが1990年、その翌年1991年12月にソ連は崩壊した。

其の1978年頃何があったのだろうか。
調べてみても77年6月ブレジネフ就任とか79年6月SALTⅡ調印とか、あまり目立った動きが無い。しかし78年には東欧諸国のソ連離れが顕著になっているのが目立つ程度。つまり経済の実態を隠していたのが隠し切れなくなって生産が停滞してきたのがこの頃と言えるのだと思う。
それから13年、1991年12月ソ連は崩壊した。

さてこんな実例を見ると中国はどうか、中国はこんな変化が従来の色んな国の3~4倍のスピードで進んでいると言う。
そうすると鉄鋼がピークを打って3年くらいで崩壊???、
オイオイ、そんな事を言うとあと2年くらいで崩壊になってしまうぞ、本当かなあ、この話。

この中国の余剰生産設備問題は9月にトルコで行われたG20で麻生さんが鋭く切り込んでいる。
他の国が中国に腫れ物に触るような対応だったのだが、麻生さんはこんな事を言っている。

2015-11-4G20での麻生発言
https://www.youtube.com/watch?v=328qU1WW4Rw

(1) 過剰設備の解消
(2) 人口減少に対応した社会保障制度の構築
(3) 不良債権処理

当然だと思うが、実はこれが大問題である。冒頭の読売記事を見てほしい。余剰設備が4億トン分あると書いてある。
中国全体で生産量は8億トン強なので約半分が余剰、日本全体の4倍近い量になる。

この余剰設備には全部人がついている訳で、余剰人員も大問題。
更にそんな余剰設備を作ったカネが不良債権になっている筈、麻生さんが言っている上掲3項目はすべて繋がっている訳だ。

そんな折、今日集金平がこれからの経済成長率を6.5%に下方修正すると報道されている。

習主席「6・5%以上」、成長目標引き下げ表明
http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20151103-118-OYT1T50084/list_KEIZAI

こんな事では収まりそうもない予感。さてさて如何したものか・・・
  1. 中国
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2015-11-02 19:22

自動運転は見果てぬ夢?

 車の自動運転が最近急にクローズアップされている。
東京モーターショーでも話題になっているようだが、機械の自動運転は工場のロボットや自動搬送車などでいろいろ経験してきた。
工場で使っているロボットなどは沢山の事故を経験し、結局人とロボットを完全に分離することで(つまりロボットを織の中に入れてしまう事で)安全に使えるようになった。

所でクルマの自動運転に関して心配されていたことが現実になってきたようだ。

<以下Sankeiーbizより引用>

自動運転「無謀動画」が氾濫 テスラの警告無視 後部座席でチェスや読書…
SankeiBiz 11月2日(月)11時25分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151102-00000501-fsi-bus_all

 米電気自動車メーカーのテスラ・モーターズが導入した新しい「自動運転技術」について、一般公道で無謀な実験を行ったユーザーたちが、続々とその様子を捉えた動画を投稿サイトにアップしている。ハンドルから手を離して新聞を読んだり、運転席から離れて後部座席でふんぞり返ったり…。中には事故を起こしかけた危険なシーンも投稿されている。テスラ側は「システムは未完であり、完全な自動運転ができるわけではない。自動運転中に起きた事故については一切責任を負わない」と警告しているのだが、一部の気の早いユーザーには現状が理解されていないようだ。

・・・以下略、詳細は上掲リンク先参照ください・・・

ではそのテスラSはどんな車かというと

<以下引用>
http://gigazine.net/news/20151016-tesla-model-s-autopilot-review/
2015年10月16日 23時00分00秒
ついに「自動運転(オートパイロット)」を搭載したテスラ「モデルS」実車レビューいろいろまとめ

2015-11-2テスラモデルS

自動運転が可能になりました | テスラモーターズジャパン
http://www.teslamotors.com/jp/blog/your-autopilot-has-arrived
2015-11-2テスラモデルSの自動運転

<引用終り>


 クルマは大変便利なものだが、一つ間違えれば人命にかかわる大事故を起こす。発売したクルマがクルマの構造や機能に関する事故を起せばメーカーの責任が厳しく糾弾される。
クルマのメーカーは何処もそんな経験を持っている。
しかし最近参入した新規メーカーテスラはどうも車の使われ方を勘違いしているようだ。

テスラ側は「システムは未完であり、完全な自動運転ができるわけではない。自動運転中に起きた事故については一切責任を負わない」と警告、こんな事を言っているが、これで事故が起こったら責任は無いと言えないのがクルマメーカーの辛い所。
若し「システムは未完」と言うのなら発売すべきではない。当たり前だ。

こんなモノで事故が起こればメーカーにとっては命取り、これから大問題になるのではないだろうか。
  1. 自動車
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